私がローライダーを購入するまでの軌跡

管理者である私は、会社に入り、しばらくしたある日に、先輩がBMWのバイクに乗っていることを知った。別段バイク購入を熱望していたわけでもなかったのだが、会社のバイク仲間という方々との飲み会に参加することになった。みんな仕事の事そっちのけで、バイク話で盛り上がっていた。その雰囲気すっかり飲み込まれてしまった私は、大型バイクの購入を検討。
 上野のバイク街に足を運び、CB450を発見。珍しい車種でもあり、考えてみることにした。後日先輩とともに訪れた時、先輩が試乗してくれた。ギヤーの入りが悪いということで購入を断念。なぜか今でも気になっている車種ではある。

バイク仲間の先輩諸氏は、数名が当時出たばかりの「
YAMAHA XS650SP(スペシャル)」に乗っていた。「今買うならこれが一番面白いでしょう」という。
他にはBMWが2台、ハーレーが2台、トライアンフが1台と、みんなこだわりを持っている方ばかりだった。私はXS650SPを新車で購入することになった。それは私のアメリカン・バイクへの入り口になった。空冷直立2気筒のエンジンは、心地よい振動と愉快にさせてくれるエキゾースト・サウンドを響かせてくれた。


しかし、
同じ仲間の乗っていたハーレーを間近に見ていて、ハーレーに興味を持つようになった。
後ろから見ると、左にあるアンバランスなプライマリーケース。3拍子を奏でる不思議なエンジン構造。魅力的な重低音。発売されたばかりのFXSローライダーは、グレーの塗装にも関わらず、存在感を強烈に主張していた。メインキーが腰の下にあるのも不思議だった。決して近代的とは言えないFXSローライダーに、私はどんどん惹かれてしまった。いつかはハーレーを買いたい......... その思いを感じはじめていた。でも、それは叶わない夢であることは分かっていた。月給10万円を超えたばかりの私が、200万円近いバイクを買うことなど、普通ではないことくらい分かる... 夢は夢のまま終わるはずだった。 いや、絶対に叶うはずなどないのだ。こんな金額をバイクに掛けることは、常識あるサラリーマンなら実現させるはずなどない......... そう考えている自分がいた。 何年もの間 ......

それから10年以上が経過した1998年秋、ハーレーの新しい本を本屋で見つけた。
 「クラブ ハーレー 創刊号」
この本は、ごく普通の人がハーレーをこよなく愛し、乗っていることを教えてくれた。
近くのハーレーの店や、少し遠方の大型店(いわゆる正規代理店)にも出向き、今販売されているハーレーは、どんなタイプがあるのか?とか、タイプ別の特徴なども研究してみた。そう、10年以上も前から憧れていただけで、ハーレーのことなど、ほとんどまともに勉強したことが無かったのだった。ショップによって個性や特徴があることも学んだ。ハーレーは、沢山のカスタムパーツがあるので、購入後に好きなように改造ができることも学んだ。

改造=暴走族

正統派ライダーを自負していた私には、そんな公式が浮かんだが、違っていた。
ハーレーは、メーカーが用意した純正パーツも多く、いわゆる「自分流」にするための「カスタム」ができるのだった。
 

こうして、一生に一度はハーレーに乗りたいという長年の夢は、実現味を帯びてきた。
クラブハーレーが私の背中を大きく押した。

「あなたもハーレーのオーナーになれるよ」と。

車種の選定

ローライダーの契約という非日常

楽しいオプションの選定

愛馬との対面、そしてどきどきの納車

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