全国秘湯巡り・山形
あつみ温泉と肘折温泉
第1日目
最上川船下り
(最上川船下り・船内)
2004年の最後の旅は山形の湯めぐり。
観光は、最上川の船下りと酒田の名所巡り。
温泉はあつみ温泉、肘折温泉と東根温泉の3カ所で、共同浴場はあつみに3カ所、肘折3カ所、東根に5カ所と結構多い。
さらに、あつみにも肘折にも名物の「朝市」がある。
天気は、前日の西高東低の気圧配置が崩れ初め、新庄に着いたときには時折陽も差し始めた。
(船下りの出発地) |
(船頭は男前) |
(途中の風景) |
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酒田行きの陸羽西線は結構混んでおり、待ち合わせ時間もわずか。席に座れない人も多い。
古口駅から、戸沢藩の建物を模した船の発着場(古口港)までは連絡バスもあるが歩いても7〜8分か?。
(白糸の滝) | (名残の紅葉) |
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船には24〜5人が乗り込み、船頭が前後に2人ついて小一時間の船旅になる。
紅葉は終わりに近づき、黄色い銀杏の葉が散ると雪になるという。
船旅は名所の説明、「最上川舟唄」や他の民謡、山形弁の披露などで飽きさせない1時間だった。
草薙港から、陸羽西線の屋形駅までバス便があり、余目まで最上川沿いを下り、余目で乗り換えてあつみ温泉駅へ。
余目の近くでは、風力発電の風車が廻り、また田圃には数多くの白鳥が餌をあさっていた。
あつみ温泉駅ではバスに接続しており、程なくあつみ温泉。
あつみ温泉
(あつみ温泉の足湯)
予約した桂屋旅館はセンター前バス停から近く、足湯の前。
荷物を置いて早速共同浴場に行くことにした。
あつみ温泉の共同浴場は3カ所で、上の湯(正面湯)、下の湯、里の湯の三つ。 いずれもそう遠くないところにある。
宿を出て、近くの温海川のほとりに出た。
見事な桜が両岸に連なっていた。
また、この時期はサケの遡上中とのことで、背びれが連なって川面に見えた。
あつみ温泉はしっとりした温泉で、いくつかの高級旅館、古い建物を残した老舗旅館、小ぶりな旅館などが建ち並んでいる。
(温海川に面したホテル) | (老舗旅館) |
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共同浴場もまたそれぞれ期待通りの浴場で、共同浴場の良さを堪能した。
あつみ温泉・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
桂屋旅館
宿に戻ると夕食。
過不足無い献立で味は上々。宿賃は非常にリーズナブルな気がした。
就寝前に桂屋の湯に入り、温泉の良さを再確認した。
(桂屋外観) | (桂屋の浴室) |
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第2日目
あつみ温泉の朝市
あつみ温泉の朝市は朝5時過ぎから始まるという。
260年の歴史を持つ朝市に宿泊客が集まるのは明るくなってからで、客とお店の交流はほのぼのとした雰囲気があり、ついつい買いすぎてしまう。
真ん中の写真のSさんは、娘さんとの出店で、帰宅後もひろさんと交流が続いている。
酒田
朝食後、JRで酒田に出た。
酒田の見所は、本間家に因んだ旧跡が多い。
今回は、酒田美術館、浄福寺唐門、旧鐙屋、本間家旧本邸、山居倉庫、海鮮市場と歩いて廻った。
酒田観光物産協会から郵送してもらった地図は分かりやすく、酒田の町は歩きやすかった。
酒田美術館(鶴舞館)や山居倉庫の名残の紅葉が冬の近さを思わせた。
酒田美術館では、真下慶治の洋画展をやっていた。
不勉強で知らなかったが、最上川の雪景色は抑えた画調で見事に再現されていた。
酒田・早巡り写真集(クリックすると拡大します)
鶴舞館1
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鶴舞館2
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浄福寺本堂
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浄福寺唐門
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浄福寺唐門2
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旧鐙屋
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本間家旧本邸
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本間家台所
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本間家御店の展示
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山居倉庫1
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山居倉庫2
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山居倉庫3
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山居倉庫から、酒田港にある「さかた海鮮市場」の食堂に足を延ばしたが、混んでいて時間がかかりそうなので駅に戻った。
酒田駅弁を探したが見あたらず、駅横のそば屋で急いで遅い昼食を摂った。
JRの構内に入ったら駅弁売りが階段の下あたりに居た。
肘折温泉
酒田から新庄に戻りバスで肘折温泉へ。
新庄ではバスの接続が悪く、肘折温泉は夕暮れ間近だった。
肘折は2度目。山間の温泉場としては非常ににぎやかで旅館数も多い。
玉乃屋
今晩の宿の玉乃屋はバス停からすぐ。
規模の小さな旅館だが建物は肘折温泉の中では比較的新しい。
(玉乃屋外観) | (玉乃屋の浴槽) |
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肘折温泉の泉質は何種類かあるらしいが、玉乃屋は組合管理の源泉で、泉質は「ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉」とのこと。
73.5度の温泉を熱交換で冷やし加水していないのだという。
浴槽の底や周囲に結晶が突起を出し、足の裏や尻にチクチクと当たる。
肘折温泉の良いところは温泉はもちろんだが、温泉街のありようだ。
肘折温泉・朝市
朝市は狭い温泉街の道路の両側に、近郊のおばちゃん達が毎朝露天を広げる。
湯治の客がそれを買う。そのやりとりがあたたかく、面白い。
肘折温泉・写真集(クリックすると拡大します)
肘折温泉朝市1
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肘折温泉朝市2
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肘折温泉朝市3
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肘折温泉朝市4
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肘折温泉朝市5
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肘折温泉朝市6
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肘折温泉・共同浴場
肘折温泉のもう一つの楽しみは共同浴場巡り。
肘折温泉の共同浴場は三カ所ある。
上流側から「上の湯」、「疝気湯」、「河原湯」。
上の湯以外の2カ所はカード式のキーで旅館の人に開けてもらう。 午後6時以降は地元専用の時間帯なので要注意。
上の湯は入浴券が宿泊の旅館からもらえる。(3カ所とも入浴料は\200。)
肘折温泉・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
共同浴場巡りを終え、玉乃屋に戻ったら夕食の時間だった。
夕食の質、量ともに適切で、予算の割にリーズナブルな印象を持った。
第3日目
朝市に向かう下駄の音が早くから響いていた。
早朝、旅館の風呂に入り、薄明るくなった時刻に宿を出た。
朝市の前に、銅山川の畔を上流にたどり、源泉公園を見たあと、町中を下って朝市でいろいろの買い物をした。
酒屋さんで段ボール箱をもらい、荷物を自宅に送った。
朝のバスで新庄に出た。
新庄から新幹線に乗った。
家人は湯疲れしたとそのまま東京まで乗ることにし、ひろさんだけが「さくらんぼ東根」駅に降り立った。
東根温泉
東根温泉は新幹線のサクランボ東根駅からはやや遠く、在来線の東根駅からは徒歩圏内である。
5カ所ある共同浴場を、
「いしの湯」、「オオタ湯」、「沖の湯」、「厚生会館」、「巽の湯」の順に廻った。
途中、たまたまお湯に入っていた市役所の関係者が、車で案内してくれた。
その人の話では、厚生会館は、老朽化のため、2005年3月末で廃止されるとのこと。このことは後に電話で市役所に確認した。
東根温泉は明治43年に発見された。
下の写真は、街の中で見つけた「東根温泉由来記」の看板である。
東根温泉・共同浴場
東根温泉・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
東根温泉の共同浴場はおおむね広く、よく整備されているという印象を受けた。
東根駅まで10分ほど歩き、山形に出た。
山形からは所定の新幹線に乗ることが出来た。
駅弁と缶ビールを買い、遅い昼食が終わったら無性に眠くなった。
この2泊3日の旅の間に多くのお湯に浸かった疲れが出たらしい。
(若干の情報)
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