全国秘湯巡り・山形
湯野浜・湯田川・天童温泉
第1日目 東京→新潟→鶴岡→
湯野浜温泉→
湯田川温泉
第2日目 湯田川温泉→
羽黒山→
天童温泉
第3日目 天童温泉→東京
第1日目
鶴岡市へ
(天童駅・鉢仕立てのサクランボ)
サクランボのシーズンになると山形県の温泉が恋しくなる。
2006年は羽黒山を中心にして、鶴岡からバスで月山の麓を横断し天童に至る旅を考えてみた。
JR東日本の大人の休日クラブでは3日間の乗車券/特急券が\12,000という。
鶴岡市は藤沢周平の海坂藩の原風景があるところ。
旅のプランはすらすらとまとまった。
梅雨時なので蛍が見られる温泉といえば湯田川温泉で、藤沢周平が作家になる前に奉職した湯田川中学校もあるという。
東京から上越新幹線で新潟経由鶴岡市へは4時間半の旅。
湯野浜温泉
新潟地区の集中豪雨でローカル線が遅れた影響を受け特急いなほは10分ほど遅れて鶴岡に着いた。
予定の湯野浜温泉行きのバスには乗れず、タクシーで湯野浜温泉に向かった。
運転手さんは饒舌でいろいろと知識が増えた。
湯野浜温泉・下区公衆浴場は温泉場の中心地で、湯野浜コミュニティセンター「コスパ」と同じ建物でバス停の裏側にある。
(庄内交通のバス) | |
(下区公衆浴場) |
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(下区公衆浴場浴槽) |
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下区公衆浴場はごく普通の共同浴場だが、お湯は加水していても力強く塩辛かった。 番台前に8畳ほどの休憩所があるのも気に入った。
続いて上区共同浴場に向かう。
温泉場のメインストリートを西に向かって4〜5分のところ。
建物がユニークでレストハウスと名付けられているがほとんど廃屋の印象。
だが、地下に下りてみて、90円を支払って浴室に入って評価は一変した。
(上区公衆浴場) | |
(上区公衆浴場浴槽) |
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(上区公衆浴場券売機) |
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ユニークな建物は男湯と女湯で半分に仕切られ、更に脱衣場と浴室で四半分になるが、浴槽は扇形に外壁に沿っており、広さも充分広く、やや熱めの源泉がどぼどぼと流入している。
入っていた人は、下区公衆浴場に近い人だそうだが、1日2回こちらに来るという。 薄暗いことを除けば、この浴場は非常に豪快で、快適で、価格も安く、全国でも十指に入る共同浴場ではないか?
湯田川温泉
バスで鶴岡駅に戻り旅館の出迎え車で湯田川温泉についた。
湯田川温泉に近い白山地区はだだ茶豆の本場ということで、畑に茶豆の苗が植え付けられていた。
休む間もなく共同浴場巡り。
湯田川温泉の温泉街はメインストリート一本のシンプルなもの。
正面の湯はそのほぼ真ん中にある。
(正面の湯と街並み) | |
(正面の湯浴槽) |
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瓦屋根の立派な湯屋建築で温泉街のシンボル的存在か?
入ってみると意外に小振りな脱衣所と浴室で、浴槽も6〜7人程度の収容能力だがお湯がぬる目で、やさしく、身体にまとわりつく。
学生の団体客が大勢入ってきたので切り上げ、田の湯に向かう。
田の湯は温泉街を70〜80メートルバス停方向に進み、商店と旅館の間の路地を入った奥にある。
(田の湯) | |
(田の湯浴槽) |
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田の湯は他の温泉場の地元用の共同浴場と同じようなこじんまりとした共同浴場で数人が入れば満員となりそうだが、時間を外せばいつも空いており、ぬる目のお湯に浸かっていると心が和む。
お湯は正面の湯と同じ源泉で、加水/加温が不要な理想的源泉と言える。
各共同浴場の入浴感想文、休日他の情報は当ページの
「全国共同浴場巡り」山形県の共同浴場を参照願いたい。
宿に戻って一息ついて、夕食までの一刻を、由豆佐賣神社見物に再度出かけた。
正面の湯からまっすぐに山に向かうとすぐに鳥居があり急な石段の上に本殿がある。 創建から1350年を越え、格式の高い神社とのことだが、鶴岡に生まれた藤沢周平原作の映画のロケ地になったことで、近年、脚光を浴びていることが面白かった。
(由豆佐賣神社鳥居) | |
(由豆佐賣神社本殿) |
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(たそがれ清兵衛撮影銘板) |
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急な雨とヤブ蚊に悩まされて早々に宿に戻ると夕食。
今回の宿は甚内旅館。
甚内旅館
陣内旅館はメインストリートに面し正面湯の並びで田の湯は甚内旅館の路地を入ったところで立地条件に恵まれた老舗の小振りの宿。
食事は部屋食で、こまごました料理が数多く並べられ、全部食べるのに結構手間取ったが料金以上のもてなしだと思った。
食後、ほたるの里に出てみたが、雨のためか数匹が葉っぱの陰で点滅しているだけのさびいしい蛍狩りだった。
第2日目
夜中に豪快に雨が降り、朝も雨模様だった。
朝食後、雨の中を鶴岡エスモールというバスターミナルに送ってもらい、バスで羽黒山山頂を目指した。
羽黒山・出羽神社・三神合祭殿
(大鳥居)
雨は強弱があるもののひっきりなしに降り続いた。
大鳥居は道路にまたがった鳥居で、羽黒町の入口にあるが、ここでも強い雨が降り、羽黒センター(五重塔に近い宿坊の中心地)でも雨、羽黒山山頂では更に激しかった。
計画では、羽黒山山頂から五重塔までの羽黒山の石段を1時間かけて下り、羽黒センターでバスをつかまえるというものだったが、山頂のバス停から三神合祭殿までの5分で身体がズブ濡れになったので、羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山の各神社を合祭するという出羽三山神社・三神合祭殿だけのお参りにとどめ、バス停に引き返しバスで羽黒山を後にすることにした。
(出羽神社・三神合祭殿1) | |
(三神合祭殿2) |
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やまぶし温泉・ゆぽか
来た道をバスで引き返し、黒瀬という部落近くに近年掘り当てられた「やまぶし温泉・ゆぽか」という日帰り温泉施設に寄り道した。
温泉大国の山形県らしく、設備といい、お湯といい申し分ない。
首都圏では地方自治体の経営する温泉施設は山形県に比べてやや料金が高く、レストランなどの施設が整っていないし、お湯がカルキくさいのが気になるが山形県では温泉場が圧迫され、客が流れてしまうのが良く理解出来た。
昼食はレストランのソバ。
これも申し分なかった。
次のバスで鶴岡エスモールに戻り山形行きの高速バスに乗った。
2時間ちょっとの高速バスの旅は月山の山腹を巡る間は雨だったが、寒河江に出て、山形盆地に入ると陽が射し始めた。
天童温泉
山形/天童間は新幹線で一駅。
新幹線の必要もないくらい近いのだが、接続の都合でこうなった。
天童駅では、サクランボの鉢仕立てが並んで出迎えてくれた。
天童温泉までは徒歩で2キロほどを歩いた。
(サクランボ鉢仕立て) | |
(歩道のタイル1) |
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(歩道のタイル2) |
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天童グランドホテル・舞鶴荘
今日の宿は天童グランドホテル・舞鶴荘。
今回は巨大宿を予約する以外に方法が無く自説を曲げた。
(天童グランドホテル舞鶴荘) | |
(舞鶴荘大浴場) |
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(舞鶴荘露天風呂) |
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ホテルに着いたら突然大雨。
天候はまだ完全に回復していなかった。
1時間近く待ってから、夕暮れの中を歩き、天童市営の共同浴場「ふれあい荘」に向かった。
(天童市・ふれあい荘) | |
(ふれあい荘浴槽) |
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(タチアオイ) |
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ふれあい荘は市営の共同浴場で料金は100円。
いかにも市が建てたとい建物に、タイル張りの清潔な浴槽があり、市民が楽しげにお湯に浸かっていた。
このお湯のためだけでも天童に引っ越して来ても良いという気になる。
宿に戻ると夕食。
部屋食だが、いかにも大量生産というような刺身、天ぷら、野菜の煮物。
ただ、共同浴場で仕入れた情報では、ホテルのオーナーが山形牛を扱う肉屋さんなので「肉は美味いんじゃないの?」。
第3日目
朝、目の前の天童公園・舞鶴山の周囲を一周する散歩に出た。
これが若干無謀で、朝飯前という訳にも行かず、1時間半の楽しい散歩となった。
(天童オルゴール館看板) | |
(天童市の斎場) |
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(曲輪の整備) |
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(旧東村山郡役所) | |
(芭蕉句碑の説明板) |
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(仏向寺山門) |
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宿に戻ったが朝食の時間に大幅に遅れた。
チェックアウトをすませ、タクシーで天童市市営の日帰り温泉施設の「ゆぴあ」へ。
この施設がまた素晴らしく温泉王国山形を堪能した。
ゆぴあの湯は食塩泉。ややしょっぱく、循環利用の割にはカルキ臭が少なかった。
(天童最上川温泉・ゆぴあ) | |
(ゆぴあ・大浴場) |
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(ゆぴあ・露天風呂) |
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ゆぴあの中では近隣の名産が良心的な価格で並んでおり、出品者のカアちゃんたちがレジを担当していた。
タクシーで天童駅に戻った。
天童駅の物産センターでは将棋の駒が並んでいた。
(ゆぴあのサクランボ) | |
(紅花の花束) |
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(物産センターの将棋の駒) |
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天童から山形新幹線に乗ったら東京は非常に近かった。
(若干の情報)
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