全国秘湯巡り・東北
「ねぶた」と浅虫、秋の宮、鳴子温泉
第1日目 東京→青森(ねぶた)→
浅虫温泉・辰巳館→
青森(花火)
第2日目 浅虫温泉→秋田→
秋の宮温泉(鷹の湯)→
雄勝町の花火
第3日目
秋の宮(秋乃宮博物館)→
鳴子温泉→
中山平温泉
第4日目
鳴子温泉→東京
第1日目
青森へ
(ねぶたの昼の運行)
2004年の夏は猛暑だった。
青森も例外でなく、ねぶたの昼の運行は皆汗まみれだった。
この日早朝の東北新幹線に乗って、昼頃青森に着く。
駅前のテントの案内所でねぶたの運行予定を聞き、それからショッピングセンターの「アウガ(Auga)」の地下マーケットに行き食堂に並んだ。
アウガには4〜5軒の食堂があり、いずれも長蛇の列。
この時期、ウニ、ホタテ、いくらなどの海鮮丼(三色丼)が人気で家人はそれ、ひろさんは刺身定食を選んだ。
(食堂で並ぶ) | (刺身定食\980) |
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アウガのマーケットは健在で、海産物の豊富さが目を引いた。
鮮魚以外には海産物の干物の店が多く、果物屋にはこの夏に穫れた青いリンゴが並んでいた。
ねぶた昼の運行
昼食後ねぶた見物へ。
アスパム通りが駅から近いし、光も太陽を背にした順光。
ねぶたを支える人たちとねぶたの勇壮さとが織りなす祭典は見に来て良かったとつくづく思った。
(函館からの助っ人) | (凱旋太鼓) |
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(太鼓を曳く) | (はねと) |
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2004ねぶた昼の運行写真集(クリックすると拡大します)
ねぶた1
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ねぶた2
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ねぶた3
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ねぶた4
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ねぶた5
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ねぶた6
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ねぶた7
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ねぶた8
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ねぶた9
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ねぶたの迫力もさることながら、はねとやお囃子に参加している人も元気で、いろいろの参加方法が見ていて好ましかった。
ねぶた最終日の夜は青森港でねぶたの海上運行と花火大会がある。
それまでに、荷物を置きに浅虫温泉に向かった。
浅虫温泉・辰巳館
浅虫温泉は2回目。
今回は辰巳館が取れた。
辰巳館は老舗の旅館で、創業は線路の山側、2回の引っ越し後この地になった。
本館は木造3階建てで、3階はクローズ中とのこと。
内風呂は岩風呂で、外側に露天風呂。湯はかけ流し。
家人は辰巳館の温泉を選び、ひろさんは昨年出来た公衆浴場の「松の湯」に向かった。
青森の花火
辰巳館に戻り、時間を調整して再度青森へ。
居酒屋で夕食を摂り、花火会場に向かう。
海上になる青森港の仮設テントでは、昼の運行を終わったねぶたが最後の夜を過ごしていた。
照明をつけたねぶたはやはり美しい。
花火は7時半頃から始まった。
人出が多いわりに良い場所が確保出来た。
目の前で打ち上げられる花火は光も音も煙も迫力満点だったが、デジカメでは上手くとらえることが出来なかった。
9時半過ぎに浅虫の辰巳館に戻ったが、その時点でも青森の花火は続いており、ゆーさ浅虫の前の歩道橋では遠くの花火に見入っている人が何人も居た。
第2日目
秋田へ
起き抜けに辰巳館の湯に浸かった。
温度は適温に調整されていて気持ちよかった。
ゆーさ浅虫の湯にも入りたいので、朝食前は忙しかった。
青森に出て、特急に乗り継ぎ秋田に向かった。
秋の宮温泉・鷹の湯温泉
秋田から更に新庄行きの普通に乗り換え、横堀に向かった。
横堀からバスで秋の宮温泉へ。
宿は、日本秘湯を守る会会員の「鷹の湯温泉」。
この温泉は前にも紹介したことがあるが旅館のたたずまい、ロケーション、浴槽、お湯、過剰でないもてなし、とどれをとっても一級品。
内湯(大浴場)は、入って左側の浴槽がかなり深く、立って入る仕組み。奥に打たせ湯もある。
役内川ではいつもヤマメの釣りをしていたので、今回も2時間ほどトライしたが、餌が無くたまに取れたカワムシはすぐに取られてしまってボウズに終わった。
(鷹の湯全景) |
(鷹の湯大浴場) |
(河原の露天風呂) |
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8月8日は雄勝町の花火大会で、秋の宮温泉の河原を流れる役内川の畔で行われる。
宿泊客の中で花火大会参観者は早めの夕食。
7時に旅館の玄関に集合して、マイクロバスに乗り込み20分ほどで役内川の中流域(花火会場)へ。 バスに乗った宿泊客は約20人。
雄勝町花火大会
前に参加したときは旅館が大きなシートを用意してくれていたが、土手に観覧席が出来ていたので、集合時間を決めて三々五々花火見物となった。
目前の花火は青森の花火大会にも増してものすごい迫力。
打ち上げた花火のかけらが風向きによってははらはらと身近に落ちる。
(川の土手下には屋台) | (真上の花火1) |
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(花火2) | (花火3) |
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以前は、花火の発射前にスポンサーなどを読み上げて、のんびりと発射していたが、今回は花火の数が増えたのか、スポンサーをまとめて紹介し、花火も連発で揚げるようになっていた。
アナウンサー嬢が、玄人っぽい人に変わって居た。
9時に集合してマイクロバスで鷹の湯に戻った。 鷹の湯付近からも花火の音がまだ聞こえていた。
第3日目
早朝、川原の露天風呂に入った。
先客が居て、仲間と秘湯巡りをしているとのこと。
役内川でヤマメを狙ったが釣れなかったとのこと。
鳴子温泉に行く送迎バスを待つ間、ご主人が秋乃宮博物館に連れて行ってくれた。
秋乃宮博物館
ここは、古い物(大正、昭和初期)なら何でも集めている博物館で、雑然としているが懐かしく、面白い場所だった。
(秋乃宮博物館1) |
(秋乃宮博物館2) |
(秋乃宮博物館3) |
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温泉に入れると聞いて、入れてもらった。(博物館入館料は\500、入浴料は無料)
階段を下って、川原のレベルにある温泉で、湯はやや熱かったが歴史を感じさせる浴槽で、気持ちが良かったので頭を洗った。
(秋の宮博物館浴槽) | (給湯の溝) |
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この温泉の給湯方法は、溝を浴槽の周囲に配し、浴槽への溝に石を入れて流量を制限する方法で、石を数個入れると大半の温泉は浴槽に流れ込まずに棄てられてしまう。
温泉が豊富でないと出来ない芸当。
川原の湯っこ
博物館の門前から川原に下りる道があり、「川原の湯っこ」なる看板が目に付いた。
ここは、川原を掘ると温泉が自噴し、川の水に混ぜて適温にして入るようになっている。
誰かが掘った跡に手を入れると暖かい適温。
シャベルがあって、数人の仲間がいれば身体ごと入れる浴槽も掘れそうな気がした。 でも、目の前の吊り橋から見られそうでもある。
(川原の湯っこ1) |
(川原の湯っこ2) |
(川原の湯っこ3) |
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鳴子温泉へ
秋の宮温泉のマイクロバスで鳴子に向かった。
同乗はもう一組の家族。ご主人と温泉の話をした。
鳴子までは、美しい渓谷とトンネルの連続で40分ほど。
時間があったので、共同浴場の「早稲田桟敷湯」に入った。
温泉街の食堂などが「下駄も鳴子」というイベントをやっていた。 100円の手形で一品サービスの小皿が出るという趣向。
街の食堂で昼食を摂りJRで中山平へ。
中山平温泉・三之丞湯
中山平温泉駅から、今日の宿「三之丞湯」が見えた。
中山平温泉は開湯は古いらしいが、10軒ほどの宿は温泉街を形成して居らず、とびとびに散在する。
(三之丞湯) | (三之丞湯浴槽) |
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宿のご主人と相談し、2軒ほどの温泉に日帰り入浴し、その後帰省している三之丞湯の長男にくっついて山女釣りに行くことにした。
昨日も大漁だったとのこと。
中山平温泉・琢e(たくひで)
中山平温泉の最初の湯巡りは「琢e(たくひで)」
うなぎ湯として有名で、日本秘湯を守る会の会員でもある。
琢eの日帰り入浴は駐車場側から。 入浴料\1,000を支払い、先ず内湯へ。
湯が肌にまとわりつくようなぬるぬる感。
続いて、混浴露天風呂の「長生の湯」、亀甲檜風呂の「鶴亀の湯」、石をくりぬいた「石橋の湯(しゃっきょうのゆ)」とはしごをした。
(琢eの日帰り内湯) |
(混浴露天・長生の湯) |
(亀甲檜・鶴亀の湯) |
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中山平温泉・あすか旅館
ぶらぶらと歩いて、「あすか旅館」へ。
あすか旅館は飲泉の許可を取っているという。
(あすか旅館) |
(あすか旅館・浴槽) |
(飲泉心得) |
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あすか旅館の内湯は、大小2つの浴槽がある。
小の方は適温だが、大の方は熱め。お湯はさっぱりとしている。
ロビーでおやじさんに云ったら、42℃ぐらいにさましているので熱くないはずだとのこと。
ロビーには、冷やしたお湯と飲むのに適したお湯が飲めるようになっていた。
宿に戻る。
待っていてくれた三之丞湯の長男と次男、その友人と連れだって山女釣りに・・・。
本流が工事で濁っていたため、小さな支流で釣りを始めた。
餌はミミズ。長男は「いかに自然に見せるか?」がポイントという。
彼はすぐに20センチ級のイワナをゲット。
ひろさんは仕掛けを変え、軽いおもり以外は全てやめたら15センチ級のヤマメが2匹釣れたがどちらも放流した。
(15センチ級のヤマメ) | (長男の釣ったイワナ) |
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三之丞湯のもてなしは家庭的でとても良かった。
長男の釣ったイワナを塩焼きで頂いた。
風呂はさっぱり系で、ご主人のお父さんの代に掘り当てたのだとのこと。
第4日目
翌朝、鳴子の温泉案内人を自称するYさんの案内で、いくつかの旅館を廻った。 Yさんには、一昨年鳴子を案内してもらっている。
Yさんのホームページ
「湯けむりの町」
中山平に出来たブルーベリー園と尿前の関をまわった後、「まるみや旅館」へ。
東鳴子温泉・まるみや旅館
日帰り温泉はしていない東鳴子の「まるみや旅館」は自炊専門の宿。
Yさんのコネで入れて頂いた。
まるみや旅館には2つのお湯があり、廊下をはさんで相対している。
独自源泉は金気の強い酸性泉で、旅館のご主人は「ミソ汁の湯」と称しているとのこと。 入ると足許から茶色い沈殿物が舞い上がる。
もう一つのお湯は共同源泉で、さっぱり系のお湯。
どちらも素晴らしいお湯だった。
(まるみや旅館) | (まるみや旅館・浴槽1) |
 |
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(まるみや旅館・浴槽2) | (ガソリンスタンドの湯) |
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 |
ガソリンスタンドの湯
(ENEOSのスタンド)
まるみや旅館から鳴子温泉側にやや戻った国道沿いに「ENEOS」のスタンドがある。
このスタンドの裏側に、通称「ガソリンスタンドの湯」があり、Yさんのコネで入れてもらった。
スタンドの裏側にポンプアップされたお湯は、よしず張りの中のステンレス製の浴槽にたまり、数分で入れる仕組み。
事前にお願いしておくと、浴槽にお湯を溜めておいて頂ける(らしい?)。
ぬるめのお湯だが夏には快適で、金気の強いお湯でやや酸っぱかった。
川渡温泉・藤島旅館
藤島旅館は川渡温泉の中にある。 老舗の旅館で、庭園が素晴らしい。
この時期、クルミの大木に実がたわわに実っていた。
浴槽は大きく、
お湯は硫黄臭のする硫化水素泉だが、湯花は真っ黒で、これは初めての体験だった。(入浴料金:\200)
打たせ湯もあって、自分でスイッチを入れるとお湯が落下する仕組み。
(藤島旅館) | (藤島旅館・館内の階段) |
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(藤島旅館・浴槽) | (藤島旅館・打たせ湯) |
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Yさんの話では、近所の共同浴場的存在で、朝6時半〜夜の12時まで日帰り入浴を受け入れてくれる由。
今回もすっかりお世話になったYさんに別れを告げ、鳴子温泉の街で昼食にソバを食い、身体に温泉の臭いを残したまま古河から東北新幹線の人になった。
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