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全国秘湯巡り・山形

山形・白布温泉と黒沢温泉

第1日目 東京→ 米沢 上杉神社 白布高湯(西屋)
第2日目 白布高湯→ 山形市内見物 黒沢温泉
第3日目 黒沢温泉→ 山寺→仙台→東京

ひろさんの旅行がめっきり減った。
保育園に行っている孫を引き取って、4時から娘の帰る7時まで面倒を みることになったので、ウイークデイは旅行に出られない。
土日はボランティアや、いくつかの会の例会が多い。

第1日目・米沢から白布温泉(西屋)

白布温泉・西屋 山形新幹線は初めて。
新幹線工事中に仙山線を使って、上山温泉から山形市や蔵王を訪れたのが10年前。

山形新幹線は奥羽線に入るとにわかに景色が良くなる。
果樹園の連なっている里がすぎると、急坂を上り、一気に山に入る。
斜面には雪が残り、山桜が咲いている。
今回の旅の目的の一つはこの車窓風景。奥羽線と仙山線からの新緑を楽しみたい。


板谷、峠のスイッチバックも直線化し、山形側に入る。
山形も残雪が多く、車窓の美しさは変わらない。
この路線は、特に、紅葉のころが綺麗だが、春先、緑が吹き出すころもまた良い。
里に出ると、サクランボのビニールハウスが見えたりして山形らしくなる。

米沢

(米沢駅・上杉関係出版物)
上杉関係出版物 米沢は「上杉鷹山」生誕250周年で「上杉まつり」開催中とのこと。
駅の観光案内所で地図をもらい見所を聞く。
上杉にまつわる出版物も多い。

上杉まつりは上杉神社が中心とのことなのでバスで神社前へ。
白布温泉はここから乗り継げば良いとのこと。

(上杉神社)
上杉神社 バス停の前は「上杉城史苑」という建物。
食事、物販、駐車場というはやりの建物だが、車の旅には欠かせない施設だ。
ここにはコインロッカーが無いが荷物は無料で預かってくれる。

上杉城史苑から上杉神社に向かうと、鷹山の銅像、松岬(鷹山)神社、上杉神社の順に並ぶ。




上杉神社

神社では、謡いや舞の奉納、酒蔵たちの神事、写真の撮影会など盛りだくさんの行事の最中だった。
神社の宝物殿「稽照殿(けいしょうでん)」は、上杉謙信の遺品など見ごたえがあった。
特に、鎧、兜、刀、槍、弓、矢、服飾類など。

(上杉神社の桜)
(桜撮影会)
上杉神社の桜 桜撮影会

神社の裏手から、上杉家の旧邸「上杉記念館」へまわる。
料理を出すので、見物料は無料。

「新博物館」は、この向かい(東側)に建設中で、上杉城史苑とともに大きな観光スポットになりそうだ。

昼食は米沢牛。
手頃な価格で美味。

(踊りのパレード)
踊りのパレード 昼食後、織陣・米織組合・「米織歴史資料館」と「東光」の酒蔵を見物する。
上杉まつりのイベントの一つであるパレードは九里学園前のスタート。
いろいろの団体の自主参加とのこと。1,500人とか。

上杉神社前から白布温泉に向かう。

道が山にさしかかって、およそ30分で白布温泉。
ここは、公共の宿の他に、古い旅館で有名だが、東屋、中屋、が火災に遭い、再建中とのこと。西屋が営業中だった。
バス道を少し行くと、天元台に行くケーブル乗り場もあり、天元台はまだスキーが可能とのこと。

白布高湯・西屋

西屋にチェックイン。
外観は古いが、中は快適。

(西屋の温泉)
西屋の温泉 ひろさんは蕗のとうの採取、家人は温泉へ。
蕗のとうがそこそこ採れたので、西屋に戻り、ひろさんも風呂へ。
湯は熱く清冽。限りなく澄んでいる。
打たせ湯も熱い。
源泉を直接引いているのか。

夕食は新館の大広間。
床暖房で快適な部屋だった。
料理も良い。
トイレは、新館は近代的。ウオッシュレットもうれしい。
かくて、8時半には就寝した。

第2日目・白布温泉から山形市内

(白布大滝)
白布大滝 旧館の部屋からは、西屋の源泉がよく見える。
朝食にぜんざいがつくなど、心がこもっていた。

バスを待つ間に「白布大滝」を見物する。国道から5分ほど山道を降りる。
残雪が残り、足もとが危なかったが、林の間から美しい滝が見えた。
落差50メートルという。


(カモシカ)
カモシカ 途中、草を求めて、カモシカが食事中なので、そっと写真を撮った。
この付近は、カモシカや猿が時折顔を出すのだそうだ。

バス停に戻る。

東屋、中屋の復旧工事も急ピッチに進んでいる。
バスは、昨日来た道を引き返し米沢駅へ。

山形市内見物

新幹線で山形駅まで35分。
前回は駅舎の工事中だったがきれいな駅舎になった。
荷物をコインロッカーにいれ、試験運転している巡回バスで、旧県庁舎の「山形県郷土館・文翔館」へ。

(文翔館)
文翔館 この建物も前回工事中で見損なったものだ。
全館を無料で公開している。

内部は、天井が広く、調度も落ち着いており、全国でも屈指の明治の洋館だ。
1階、2階を一巡りするのに時間がかかるが、見応えがある。
付属の県議会議事堂もチャペル結婚式などで貸し出しをしているとか。

昼食はソバ。
前回(10年前)訪問時に、ゲソ揚げが大盛り食べ放題の天ぷらソバの店に感激した記憶が強く残っている。今回この店は無くなっていた。

山形のソバは確かに旨い。
ただ、店の客あしらいに問題のある店もありそうだ。

昼食後、「最上義光歴史館」、「山形美術館」、「山形市郷土館」を廻る。
「最上」は展示品が少なく、名前負けの感じ。

「山形美術館」は折しも「オディロン・ルドン展」をやっており、世界中のルドンをよく集めたモノだと感心したが、むしろ、常設の「長谷川コレクション室」、「吉野石膏コレクション」や「新海竹太郎・新海竹蔵彫刻室」が見応えがあった。
特に、長谷川コレクションの「与謝野蕪村」の「奥の細道図屏風」(重要文化財)はとても印象深かった。
吉野石膏コレクションは、いわゆる「泰西名画」の、新海竹太郎、竹蔵は力強い彫刻の世界。

山形美術館へのへリンク
山形美術館へ

(山形市郷土館)
山形市郷土館 山形市郷土館は「霞城公園」内にある。
桜が散って間もない公園は閑散としていた。

山形市郷土館は明治の洋館の一つだが木造でユニークな建物。

八角形の回廊に木造の塔が面白い。

病院用として、初代山形県令の三島通庸の指示で作られたとか。
建物も魅力的だが、建物内部の医学関連の展示品が特に面白い。
文翔館とともに山形では見落とせない建物だ。

黒沢温泉

駅前から上山温泉行きのバスで黒沢温泉へ。
ハートピア山形は県道から奥まったところにある。
5階建ての建物で、新しい。
部屋は3階と4階。5階が風呂になっており、どこからも蔵王連邦がよく見える。

(ハートピア山形の温泉)
ハートピア山形の温泉 広い温泉で、泡風呂や打たせ湯があり、同じ5階の屋外にも風呂がある。
ぬるめの湯はよく温まり湯冷めしない。
温泉場としては、旅館が数件で、といって秘湯でもない。

夜の食事は申し分ない。
朝食はバイキング方式で和か洋。
バイキングだと客の顔がかがやいて見える。

山寺

バスで山形に出て、仙山線で山寺へ。
2時間の時間をとっての山寺詣で。
昨年6月から連続して山寺だが、他の観光地より数倍興味がある。

(山寺)
山寺
山寺は、奇岩の間を縫って奥の院に至るすべてが史跡として信仰の対象となっている。
これほど規模の大きな寺は滅多に無い。
比叡山や高野山に匹敵する。
登るごとに視覚が変わり、心境も変化する。
こんな面白い場所は数少ない。
下って、駅前の土産物屋に山菜が並んでおり幾種類か買った。

待つ間もなく仙山線に乗る。

(仙山線の風景)
仙山線の風景 仙山線は単線なので、車外の風景が迫り、新緑の時や紅葉の時など、乗りたくなる路線の一つだ。
特に面白山付近の木々の美しさは見事で、山桜と萌え出た新芽のコントラストは絶妙。

面白山トンネルをすぎると、空は雲に覆われ、車外も霧につつまれたりして今にも雨が降りそうになった。

3年ぶりの仙台も、気温が低く、山形での初夏の陽気がうそのようだった。
数時間、昼食を挟んで市内を散策する。
定番の仙台土産を買い込み、所定の列車に乗ったら急に眠気におそわれた。

久しぶりの旅行はとても疲れた。


若干の情報

場所電話
山交バス(米沢営業所)0238-22-3392
上杉城史苑0238-23-0700
白布温泉・西屋0238-55-2480
山形県郷土館・文翔館023-635-5500
山形美術館023-622-3145
山形市郷土館023-644-0253
ハートピア山形0236-88-4411


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