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全国秘湯巡り・岩手

須川温泉と栗駒山

第1日目 東京→平泉→中尊寺→ 毛越寺 須川温泉(須川高原温泉)(泊)
第2日目 須川温泉→ 栗駒山→須川温泉
第3日目 須川温泉→一関→水沢→ 正法寺
→水沢江刺→東京

本州で一番早く紅葉を迎えるのは、青森・八甲田山と 岩手/秋田の県境の奥羽山脈の高山だろう。
10月初めに、「温泉+ハイキング」を楽しみ、紅葉を見るには 須川温泉と栗駒山は格好の場所だ。
1日2本のバスかマイカーでしかアクセス出来ないので まさに秘湯といえる。

第1日目

一関発、14時50分の須川温泉行きのバスまで時間が ある人は、3時間余裕を取って中尊寺と毛越寺をお参りしたい。
厳美渓という名勝地があるが、毛越寺を省けば、中尊寺+ 厳美渓という組み合わせも可能だ。

中尊寺
中尊寺 中尊寺は、天台宗・東北大本山で、慈覚大師の開山。
奥州藤原氏のミイラ、国宝・光堂(金色堂)や芭蕉の句 「五月雨の降りのこしてや光堂」、 金字写経などで有名。
境内が広いので、ゆっくり拝観する。
毛越寺へ行くのは、バスで平泉駅前まで戻るのが普通だが、 バスの便が少ないので、時間が不足気味の人は、中尊寺門前に 停車中のタクシーを使用するのも一方。

バスなり列車なりの時間を意識して拝観可能だ。

毛越寺

毛越寺 毛越寺は、平泉の駅まで歩ける距離(5〜6分)で、一関に戻る バスなり列車なりの時間を意識して拝観可能だ。
毛越寺のすばらしさは、大きな伽藍跡地の再現。
池を配しての壮大さに目を奪われる。

須川温泉行きのバスには多くの人が乗り込んで、路線バス というより観光バスの雰囲気になった。


途中までは1車線づつの道だが、栗駒山の山麓にかかると、 車同士が交わせない程狭くなり、対向車とはどちらかが バックして道を譲り合うようになった。

須川温泉 須川高原温泉

1時間半ほどで須川温泉。宿は須川高原温泉。 秋の陽が傾き遠くに鳥海山が美しい。

20年前に訪れた面影はほとんどなく、屋根の赤さだけが昔の ままだった。

(須川温泉・須川高原温泉大露天風呂)
須川温泉の大露天風呂 温泉は、昔の浴場を男女別に仕切った内湯(それでも 途方もなく大きな浴槽なのだが)と、これも大きな 男女別露天風呂がある。

露天のほうは98年に 出来上がったとか。

硫黄のにおいが強く、白濁していて、身体に良さそうな気持ち良さ。
食事もまあまあの味で、快適な温泉旅行。

第2日目

栗駒山

天候の悪化が伝えられていたので、早めの出発。
登山者用の弁当は朝渡してくれる。

(栗駒山(1))
(栗駒山(2))
栗駒山(1) 栗駒山(2)

名残が原までは、落葉樹林帯を登るのだが、 酸ヶ湯から毛無岱への道と混同するほど良く似ている。
名残が原もミニ毛無岱。
紅葉が始まっており、上の方は錦を織りなしたような景色。

栗駒山登山は須川温泉からは2つのルートがある。
昭和湖経由が一般的だが、自然観察路経由で登り、昭和湖 側に降りることにした。
登山道は良く整備されており、危険も少ない。

天候が次第に悪化し稜線にでるころは頂上は完全にガスって しまった。
付近の紅葉は7〜8分。
稜線から頂上までは、急登で20分ほどだった。
人声が聞こえ、20人ほどがたむろしていた。
聞くと、宮城県側からの登山者で、前夜は駒の湯泊。 横浜からのバスツアーとのこと。リーダーは登山に詳しく、 毎年何回かのツアーがあって、メンバーは固定している とのこと。
これから須川温泉に下り、バスは先回りして 待っているはずだとのこと。
他の数組は須川温泉から昭和湖経由の登山者。

頂上は風が強く、快適ではないので、下山にかかる。
他の登山者も、相前後して下り始める。
昭和湖ルートも道はしっかりしており、北側斜面にくると 風も弱まり、時折頂上も姿を見せ始めた。
昭和湖で昼食。
天候は回復気味で、後の下りは、快適なハイキング。
時間が早く、これから頂上を目指す人もいる。

名残が原から浄土平経由で下山。
20年前は3時間半の登山だったが、今回は5時間以上掛かって ゆっくりとした登山となった。

(須川温泉の温泉プール)
須川温泉の温泉プール 温泉本館裏の温水プールで、幼児たちが水泳している。
聞くと宮城県迫町(はざまちょう)の錦保育園の園児とのこと。
子供たちが何とも屈託がなく楽しげだった。

須川温泉の良さは何と言っても豊富な湯量。
また大きな浴槽も魅力で、日帰り温泉で多めの人が入っても 混雑度は全くない。

須川温泉のホームページ(割引があるよ)
須川高原温泉

第3日目

下りのバスは9時。
客は、温泉だけの人より、登山者風が若干多め。
狭い道を対向車を交わしながら、一気に下る。

一関10時半で、そのまま帰郷するのはもったいない。

ひろさんのお奨めは、水沢市郊外の「奥の正法寺」の参拝。
曹洞宗の古刹で、茅葺き屋根では日本一と言われる。

奥の正法寺

(奥の正法寺(惣門と本堂))
(奥の正法寺(庫裡の屋根))
奥の正法寺(惣門と本堂) 奥の正法寺(庫裡の屋根)


バスの本数が少なく、この時間帯では、タクシーに頼らざるを得ない。
タクシーで約15〜20分。
門前に参拝受付の建物があり、急な石段数段で「惣門」。
この惣門と本堂、庫裡の三棟が国の重要文化財である。

庫裡の茅葺き屋根の改修が数年がかりで終わりに近づき、平成12年 から、いよいよ本堂の屋根の改修に入るという。
これも数年がかりで行い、全部で10年もかかる大改修とのこと。
平成の大改修との呼び声が高い。

タクシーで新幹線水沢江刺駅に戻れば、3時間足らずで 東京駅に着く。



須川温泉へのアクセス。
JR一関駅から須川温泉行きバス(1日2本)→冬季運休。

正法寺へのアクセス。
JR水沢駅からバス(1日数本)。
(タクシーは約 3,500 円)




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