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全国秘湯巡り・信州白馬村と小谷村(前編)白馬村編
第1日目 東京→長野→白馬駅前 第1日目● 白馬村へ(朝の白馬三山)長い間、小谷温泉を再訪したいと考えていた。 50年以上も前、まだ学生だった頃、春の終わりに八方尾根でスキーを楽しみ、その後友人と二人で小谷温泉に泊まって雨飾山にスキーで入ろうと小谷温泉の山田旅館を訪問したことがあった。 そのときは、大雪が降って交通が途絶し、山は危険だからと山田旅館に二泊して帰宅したのだが、後年、秘湯巡りのホームページをアップするようになって山田旅館のお風呂を掲載したいとずっと考えていたのだった。 この計画がなかなか実現しなかったのは、共同浴場のページに掲載する共同浴場が、途中の白馬村には少ないのではないかという先入観があったからで、ただ、今回調べてみて驚いた。 なんと、白馬村には、白馬八方温泉、白馬塩の道温泉、白馬姫川温泉、白馬かたくり温泉などが開発され、多くの共同浴場が盛況のうちに開業しているではないか。 また、交通についても、長野新幹線の開業と長野オリンピックの開催によって、松本経由大糸線の旅ではなく、長野新幹線と長野/白馬間の高速バス利用による旅でかなり時間が短縮されることが判った。 高速バスは長野駅東口発 高速バスは長野駅東口発でアルピコ交通の所管。 長野駅東口を出発するとすぐに線路をまたぎ善光寺側に出て、犀川のほとりを走る。 東電・小田切ダムを右に見、ダムの切れるあたりで犀川の左岸に出ると「白馬長野有料道路」の入り口がある。
トンネル以外は有料道路らしくない道路を走り、いくつかの村を越えると、突然大町市内という看板があって、後立山地帯に来たことが判る。 大糸線の駅で云えば「神城駅」のあたり。 このページのTop ● 白馬駅八方尾根が近くなって白馬駅着。長野駅から1時間ちょっとで到着予定時刻に遅れること数分。白馬駅は瀟洒な建物で50年前の信濃四ツ谷駅を思い出すよすがもない。 駅舎にそって足湯「白馬駅前の湯」と観光案内所があり、八方尾根付近の地図と共同浴場の場所、バス便などを確かめた。
昼食はソバにした。 バス乗り場に近い「橋詰食堂」に入る。 頼んだメニューは冷やし長芋とろろそばと長芋とろろそば(温)で、見た目はほとんど変わらなかった。 無愛想なおやじだが、ソバの味はよい。 このページのTop ● 50年ぶりの八方尾根白馬駅のコインロッカーに荷物を預け、タクシーで八方尾根のゴンドラアダムに向かう。途中、共同浴場の位置を確かめながらゴンドラの駐車場で下りると、なんと赤丸ポストがある。 八方アルペンラインと呼ばれる三基の索道は、八方尾根ゴンドラリフト(アダム)、アルペンリフト、グラートクワッドリフトが連なっており、総延長は3,445m。標高差1,060mを一気に登る。 わずか40分ほどで標高1,830mの第1ケルン・八方池山荘までアプローチが可能である。 この時期のゴンドラは、特に午後は待つ必要もなく気軽に乗れる。
三連のリフトを降りたら、標高1830メートルはさすがに涼しく、猛暑のゴンドラ乗り場からは天と地との差があった。 八方池山荘後方の白馬三山が見える場所に行ってみたが、三山は雲の中だった。 この時期(7月1日〜8月31日)、「白馬Alps花三昧」という催しがなされており、いろいろと会場巡りのシャトルバスがでているらしいが、八方尾根のこのあたりにはめぼしい花は見当たらなかった。 三連の索道を逆にたどってゴンドラアダムの出発点に戻ると、うだるような暑さが続いていた。 共同浴場巡りを始めるため、八方尾根のバスターミナル方向に向かうと、土産物屋の前に二つ目の赤丸ポストがあった。 アダム乗り場の前の赤丸ポストと共に以下に掲げる。
この土産物屋で、第二郷の湯の場所を聞いたらすぐそばだった。 このページのTop ● 第二郷の湯第二郷の湯は屋根に特徴を持つおもしろい建物だ。第二郷の湯は八方尾根を開発した会社が永年の悲願を達成して掘り当てた源泉で、南股から引湯しており、この会社が開いた第二番目の公衆浴場である(昭和63年開業)。 白馬八方温泉の開発に関しては以下のホームページが参考になる。 白馬八方温泉へ 湯気抜きの屋根が六角形で、浴槽が六角形になっていて、担当者の遊び心がおもしろい。 お湯はぬるぬるスベスベ感の強いアルカリ性単純温泉で、加水も加熱もせず、ほぼ適温だという。浴槽は檜造り。 無色透明で、観光地には珍しい良質のお湯だ。 先客は大町から来たとのこと。 この暑さだが、お米は2週間ぐらい先には刈り入れが始まりそうだとのこと。 このページのTop ● 第一郷の湯第二郷の湯から第一郷の湯まで徒歩で5〜6分。
露天風呂はポリバスだが、縁取りが檜造りで足だけ入れて腰を下ろすと座り心地がよい。 昭和61年のオープンだが、昔からの共同浴場のように貫禄がある。 外にお湯掛け薬師の祠がある。 このページのTop ● おびなたの湯第一郷の湯のフロントでタクシーを呼んでもらっておびなたの湯に向かった。おびなたの湯は猿倉に向かう途中、二股のやや手前にある。 白馬八方温泉の第一号の共同浴場でワイルドな露天風呂のみの営業だ。 この時期、アブを避けるためか、白い蚊帳のような布で露天風呂と脱衣小屋をすっぽり覆ってくれていたので、安心して露天風呂の湯浴みを楽しむことが出来た。 お湯はもちろん白馬八方温泉のアルカリ性単純温泉で、露天風呂ではややぬるめと感じられた。 モデルになった若者は、首都圏から来た新社会人でそれぞれ別の社会に出て初めての同窓会とのこと。 参加出来なかった友達の消息なども話し合っていた。 宿泊場所からは貸し自転車での遠出とのこと。 このページのTop ● みみずくの湯
みみずくの湯は白馬八方温泉の共同浴場の中では一番地元の人が多く(観光客の比率が少なく)、地元の人と話すには格好の共同浴場だった。 このページのTop ● 白馬ハイランドホテル・天神の湯(白馬ハイランドホテル)みみずくの湯から歩いて白馬駅まで行き、タクシーで裏駅の宿泊予約をしてある白馬ハイランドホテルに着いた。 白馬ハイランドホテルは、姫川を渡り、蕨平に上る途中にあるので白馬三山の眺望がよいとの評判で、ホテルの各部屋から見るマウンテンビューはもちろんのこと、ホテルの浴場「天神の湯」も眺望自慢である。 天神の湯は、日帰り温泉施設として午前11時〜午後5時まで公開されている。 お湯はナトリウム-塩化物温泉 (弱アルカリ性低張性高温泉)で、無色透明、やや塩味と鉄分臭。 さっぱりとしたお湯で、内湯浴槽も露天風呂も共にぬるめ。 源泉は、ホテルから数キロ下流の姫川のほとりで、タンクローリーで輸送するとのこと。 露天風呂から刻々と変わる山の姿は抜群だ。朝早く湯に浸かっていると、今日で三連泊して初めて三山が全部見えたと喜んでいるおじさんがいた。 このページのTop ● 白馬ハイランドホテルの夕食ホテルはこの時期に珍しく混んでいた。愛知県の志学館大学の女子ソフトボール部の合宿で多くの女子大生がいたことも混んでいた原因の一つだろうか?。 で、バイキング形式の夕食は5時45分から始まると伝えられた。 ひろさんが良く行く格安温泉ホテルチェーンの「伊東園ホテル」で経験があるのだが、混んでいるバイキングでは 1.先ず席を確保する 2.食べることが出来る量を人数分、別々のルートで取る。 などが要諦だ。
この日は白馬三山が見える窓際が取れ、食事も最低限必要な分(特におつまみ類)が確保できたのでビールを飲み始めた。 空いてきたら再度好きな物を厳選して取りに行けばよい。 以下、参考までに主な食材を並べる。 と、まあ、こんな感じで50種以上の食材があった。 和食も麺類があり、洋食ではパン類の他にスパゲッティなども・・・。 白馬三山が刻々と姿を変えて美しかった。 このページのTop 第2日目
朝食の前に蕨平集落まで散歩に行った。白馬ハイランドホテルの進入路に蕨平石仏群まで200メートルという道標に従って歩くと、蕨平集落の入り口に当たる場所に、無人の家(集落の集会所か?)と石仏群と地蔵堂があった。
その後、蕨平集落を巡る。20〜30軒ほどの集落で民宿を営む家もある。 ハイランドホテルの脇にある蕨平のゲレンデに至近の場所で、八方尾根ほど混まないのかも知れない。 このページのTop ● 白馬ハイランドホテルの朝食ホテルに戻ると朝食に丁度良い時間だった。二人分の朝食をトレイに取り、写真を撮った。 自宅とほとんど変わらない朝食が摂れた。 チェックアウトして、無料の送迎バスで白馬駅に向かった。 今日の予定は、白馬駅周辺の「白馬塩の道温泉」の共同浴場2軒に入り、昼頃の大糸線で南小谷駅に向かい、小谷温泉に入るというもの。 このページのTop ● 白馬塩の道温泉・倉下の湯白馬駅で荷物をコインロッカーに預け、タクシーで倉下の湯に向かう。倉下の湯は八方尾根の旅館街に近く、猿倉へ向かう道路から分岐して松川を渡った所にある。 ここは、白馬塩の道温泉の源泉の所在地で、源泉タンクやタンクローリーを配備してある。 倉下の湯は入り口に受付が無く、券売機でコインを買いそのコインをゲートバーの機器に投入して入場する。 脱衣場は大きく、脱衣場からすぐに浴室があるのだが、浴室の浴槽は一部ふたのあるあがり湯の浴槽で、実際に入る浴槽は半露天の屋外にある。
半露天の浴槽は檜造で、大きく、薄茶褐色の源泉であふれている。 湯温は適温で、当初、若干の硫黄臭がしたが、源泉を舐めてみると塩からく、鉄分臭がする。ただ、塩味は甘みをおび、塩からいが甘いという妙な味。 お湯は入っているとべたつく感じだが、肌にやさしく、家からもってきたあせもの寄りがかゆくなくなった。 先客が一人いて、大阪の人で夜を徹して車を運転し6.5時間でここに着いたという。 この方はアトピーの治療に、土日で良く通ってくるという。 ここは冬の寒さがきつく、露天は特に寒いのだが、寒くても後はぽかぽかしてアトピーの治療にとても良いとのこと。 フロントでタクシーを呼んでもらいガーデンの湯に向かう。 このページのTop ● 白馬塩の道温泉・ガーデンの湯白馬塩の道温泉 ガーデンの湯は国道148号線に面し、松川のほとりのグリーンバレーガーデン内にある。ここには、土産物屋や食堂があり、駐車場も広い。 ガーデンの湯は大きな建物の二階にあり、男湯と女湯が建物の両側で、間は広い広間(休憩所)となっている。 脱衣場も広い。 脱衣場から浴室に向かうと、右に露天風呂があって正面に内湯がある。 内湯の浴槽は広く、ガラス窓が大きいので明るく気持ちがよい。 露天風呂は円形で、6〜7人しか入れそうもないが日当たりが良くこれも気持ちがよい。 お湯はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、ややべたつく感じもあるが、浴槽から出て身体を拭くとさっぱりとして、出た後もポカポカとして良くあたたまるお湯だと感心する。 ガーデンの湯を出て、徒歩で白馬駅に向かった。 駅まで15〜6分かかった。 白馬駅でコインロッカーに預けた荷物を出し南小谷駅を目指して大糸線の列車に乗る。 (以下後編 小谷村編に続く) 後編 小谷村編を見る このページのTop
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