全国秘湯巡り・九州
鹿児島湯の旅 2010(続編)
第1日目 羽田→鹿児島空港→妙見温泉
第2日目 妙見温泉→鹿児島市
第2日目 鹿児島市→鹿児島空港
かごしま・湯の旅(前編)へ戻る
鹿児島湯の旅 2010 (前編)から続く
● 鹿児島港へ
肥薩線の日当山駅から隼人まで一駅列車に乗って、隼人で日豊本線に乗り換えた。
各駅停車の列車もあったが、JR 九州の特急に乗りたかった。
(特急きりしま) |
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(桜島の噴火) |
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錦江湾沿いに走る日豊本線は車窓からの景色が良かった。
桜島に見とれていると突然噴火があり、車内は騒がしくなりケータイで写真を撮る人もいた。
特急列車は空いていたので窓から写真を撮るのに適していた。
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● 桜島フェリーで桜島へ
鹿児島駅で列車を降り、駅のコインロッカーに荷物を預けて桜島フェリーを目指した。
ここからは鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合発行の「かごしま温泉郷」のマップがたいそう役に立った。(感謝)
桜島フェリーはおよそ10分間隔で運行していた。
多くの車を中に収めて頻繁に出航/入港を繰り返していた。
(第十六桜島丸−ドルフィンライナー) |
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(フェリーから見た桜島) |
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フェリーの中から見た桜島は噴火の形跡が見られなかった。
桜島フェリーの乗船料は大人\150でべらぼうに安い。
しかも、桜島に上陸する時に料金を徴収し、帰りは乗船する時に取るという合理化ぶりにはとても感心した。
フェリーを下りて、タクシーで湯之平展望所まで行こうとしたが、個人タクシーの運転手は執拗に観光ツアーを奨めてくれて折り合いがつかなかった。
折から、大隅交通の桜島口行きバスが出発するというので運転手に「溶岩展望台」で戻りのバスが来るまでどの程度の時間があるか訪ねたら30分ほどで桜島港に戻るバスがあると云うのでバスに乗り込んだ。
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● 溶岩展望台と桜島の噴火
バスから見た桜島は思ったより大きく、溶岩が荒々しく、緑が美しかった。
20分ほどで溶岩展望台に着いた。
溶岩展望台はトイレと、4〜5軒の土産物屋と駐車場があり、あとは舗装された遊歩道から桜島と周辺の海を見る事が出来る景勝地だった。
(溶岩展望台から見た桜島) |
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(大隅方面の海) |
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周辺の景色を見ながら散策しようとしたとき桜島の噴火があった。
噴煙が次第に広がり空の三分の一を覆うほどになったが、次の噴火がなくやがて20分ほどで北の方角に流れて無くなった。
(桜島の噴火1)
(桜島の噴火2)
噴火は小さなものだったらしいのだが、直ぐに火山弾でも落ちてくるのかと思われてこの場を立ち去りたかった。
この日の風向きでは溶岩展望台前の方向に降灰の恐れは無かったのだが、やや薄暗くなるのが恐かった。
(桜島のマップ) |
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(桜島港行き大隅バス) |
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桜島港行きバスはかなり遅れて到着した。
連絡が来なかったので出発できなかったと運転手さんが乗客に謝っていた。
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● 鹿児島市に戻る(昼食はフェリーの中で)
桜島港に戻って桜島荘で昼食を摂ろうと思ったがランチの時間を過ぎたところところだった。
マグマ温泉も混雑してるらしくて入る気にならなかった。
もっと大きな噴火があるかも知れないという潜在的恐怖心があって、対岸に戻る事にした。
昼食はフェリーの食堂に頼んで天ぷらうどんと月見そばになった。
フェリーの一番先頭の席で食べたが、豚骨ラーメンを天文館の近くで食べるのは夢と消えた?。
(天ぷらうどん ¥550) |
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(月見そば ¥450) |
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鹿児島市に戻って、鹿児島市内の公衆浴場巡りを始める。
さて、その順序だが、鹿児島駅構内のコインロッカーに荷物を預けてあるので、これを出す前に1〜2軒お湯に入りたいと思った。
● かごしま温泉郷(市内の公衆浴場の情報満載)
今回の旅のきっかけは、鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合が鹿児島市内の公衆浴場の温泉マップをつくったという記事だった。
(かごしま温泉郷)
(後で分かるのだが、この浴槽は「きりしま温泉」の浴槽)
電話を入れて送ってもらったら上記のパンフレットにマップが掲載され、56軒の公衆浴場が紹介されていた。
鹿児島駅近辺の公衆浴場はこのマップによればみやこ温泉と滑川温泉。
鹿児島駅からの距離を勘案して滑川温泉に向かった。
滑川温泉は桜島桟橋通りを右折せずに直進してすぐ。
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● 滑川温泉
滑川温泉は三階建てのビルの一角にあり、大通りが混んでいてなかなか道路横断が出来なかった。
ビルは新しいらしく、内部もきれいだった。
入浴料金は券売機で買って番台に差し出す。
脱衣場には脱衣用の籠の他に100円玉が使用後に戻る仕掛けのロッカーがあり、これは後から気がついたのだが鹿児島市内のどこの公衆浴場もこの二つが併用になっていた。
メインの浴槽は岩を模した壁に沿い、岩から温泉がしたたり落ちる仕掛けになっていた。
お湯はうす緑色をおびていたが透明のお湯でややぬるめで、舐めるとうすい塩味がした。
主浴槽の奥に電気風呂と水風呂があり、他にサウナがあって、これらはやはり鹿児島市内の公衆浴場の標準セットと思われる。
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お湯を堪能した後、荷物を取りに鹿児島駅に戻った。
● 鹿児島は市電の街
鹿児島駅前は市電のターミナルでカラフルな市電がひっきりなしに出入りしていた。
系統は2系統あるらしく、公衆浴場巡りに大いに活用可能とのこと。
以下この二日間で撮った市電のスナップを掲げる。
(市電1) |
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(鴨池駅) |
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(市電2) |
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(市電内部) |
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(市電3)
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● ホテルは東横イン
さて、この日の宿は天文館付近に取った東横イン−天文館2で、市電は2系統のどちらもここを通るらしい。
鹿児島の前にはどこで市電に乗ったかも思い出せないまま天文館で下車、あたりを見回したら、ビルの屋上に「東横イン」の看板があったので2ブロックほど歩いた。
チェックインの前に会員カードを作ってもらい、その後チェックインしてしばらく休息した。
● 薬師温泉
この日のこれからの公衆浴場巡りは家人が棄権したので、一人で3湯を巡ることにして順序を考え、薬師温泉、西田温泉、霧島温泉の3湯を選んだ。
薬師温泉へはタクシーで行き、後は歩いてホテルまで戻る事にしてタクシーをつかまえた。
薬師温泉は四階建てのビルの一角にあり、地域の人から愛されているという。
脱衣場は100円硬貨式(後で硬貨が戻る)のロッカーと脱衣用棚の併用。
浴室はタイル張りで明るく、浴室の中央に浴槽が二槽連なり、右奥に電気風呂の小さな浴槽がある。 。
他に、水風呂(左側)とサウナ室。
左右の壁際には洗い場があって、ガラスとカランとシャワーがついている。
お湯はわずかに薄茶褐色をおびてており、透明。 やや熱めのお湯は肌触りがよい。
お湯はなめるとうす塩味で無臭。
地元の人は親切で、浴槽を出たり入ったりして撮影の協力してくれた。
脱衣場に数年前に報道された「ど根性ミカン」という記事があり、薬師湯の前の同湯敷地に植えた夏みかんが、クスノキに取り囲まれながら毎年実を実らせると書かれてあった。
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薬師温泉から鹿児島中央駅近くの西田温泉まで歩く。
西田温泉は線路沿いにある。
● 西田温泉
西田温泉は鉄筋二階建ての建物にあり、二階は住宅。
こぢんまりとした公衆浴場で、地元との人たちで結構混んでいた。
脱衣場には、鍵の掛かるロッカーとプラスティックの籠が乗る木の棚があり、簡素な脱衣場で、昭和期の掲示などがあった。
浴槽は縦に細長く、手前からぬる湯、電気湯、超音波湯、あつ湯と小さく仕切りがあり、あつ湯に源泉の湯口があった。
湯口にひしゃくが置いてあり、飲泉の奨めも書いてあった。
無色透明のやや塩辛いお湯で、ぬるすべ感も感じられ、雰囲気の良い公衆浴場だった。
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西田温泉から霧島温泉まで歩く。
途中西田橋を渡ってしばらく歩くと、薩摩義士の墓のある大中寺の前を通り、すぐに霧島温泉に着いた。
● 霧島温泉
霧島温泉は建物からしてユニークな存在だ。
ビルの合間に木造の建物があり、切り妻屋根の一番高いところに湯気抜きの屋根が別に建つ。
建物自体が配慮の行き届いた建物だが、脱衣場も間仕切りがあって、ロッカーは狭い側の仕切りの中にある。
脱衣場のロッカーには鍵がないが、番台で料金を支払うとき、貴重品用の小さなロッカーの鍵を無料で貸してくれた。
浴室はタイル張りで、中央に浴槽が二槽連なっている。
それぞれ、4〜5人も入ればいっぱいになりそうな浴槽で、無色透明のお湯があふれている。
湯口は奥の浴槽にあり、蛸壺のような茶色い壺が石に埋まり、源泉が浴槽に注ぐ仕掛けで、ひしゃくが置いてある。 お湯は塩味で、浴槽では適温。
ぬるすべ感があり、出た後肌にしっとり感があった。
他に水風呂とサウナがあり、大浴場ではないながら、一式そろっているのも好感が持てた。
浴室のタイルは有田焼とかで目が行きやすいが、天井が高く、大きな壁面には美人画のタイル絵がある。昭和25年のオープン以来の絵という。
また公衆浴場組合発行の「かごしま温泉郷」のパンフレットの表紙に出ていた浴槽は、湯口の恰好からここの浴槽であることが分かってうれしかった。
霧島温泉から天文館にある東横インはとても近かった。
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● 鹿児島市での夕食は郷土料理・吾愛人(わかな)
東横イン天文館に戻りしばらく休息してから夕食に出た。
フロントのお奨めは郷土料理の吾愛人(わかな)。
連休中で時分時とあって大変な混雑で、20分ほど待たされた。
玄関内のレジの前の待合場所は所狭しと芸能人の色紙が貼ってあったが、良い趣味とはいえないと思った。
(吾愛人(わかな)本店の店先) |
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(店内の待合場所) |
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待ったあげくの部屋は三階の大広間で、結構ごった返していたが、以下の料理と価格はリーズナブルで、混雑の理由は納得できた。
(きびなごの刺身 ¥780) |
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(さつま揚げ ¥600) |
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(味噌おでん三品 ¥680) |
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(にぎり寿司三貫 ¥780) |
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(目板鰈の唐揚げ ¥700) |
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(トーフステーキ ¥680) |
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(吾愛人サラダ ¥850) |
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(貝汁 ¥400) |
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● 天文館本通りと菓々子横町
天文館は、天文館電車通り(いづろ通り)、天文館本通り、天文館G3(千日通り)の主な道路とアーケードを中心に、周辺を放射状にアーケード街やカラー舗装された通りが迷路の如く連なっている複合繁華街で、人通りは昼夜を問わず非常に多い。 公衆浴場巡りで忙しく、短い滞在だったので数回歩いただけだったが、賑やかさが非常に印象に残った。
(天文館本通り1) |
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(天文館本通り2) |
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(アーケードのドーム)
夕食を終わった後、菓々子横町という細長い菓子屋と喫茶、展示会場の複合施設があったので楽しく覗いてみた。
和洋菓子共に美味しそうだったが駄菓子の種類の多さに感嘆した。
洋菓子屋のケースの中に30センチもある細長い「アーケードロール」というロール菓子があったので、それも掲げる。
(薩摩蒸気屋−菓々子横町の看板) |
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(純手造り黒糖せんべい¥370) |
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(げたんは¥157) |
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(手焼きせんべい¥315) |
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(七福甘納豆¥315) |
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(あん玉¥320) |
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(輪切ミックス¥315) |
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(洋菓子屋のアーケードロール¥2625) |
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第3日目
● 錦湯
翌朝、朝食前に公衆浴場巡りを始めた。
市電が動く前の時間帯だったのでタクシーを利用した。
最初、郡元温泉を目指したのだが、タクシーの運転手が市電の荒田八幡の停留所あたりで本部に場所を確かめていたので、近くに錦湯があるのを地図で見てここで下りた。
錦湯は最近リニューアルされたらしく、鉄筋二階建ての建物だが、ともかく広い。
一階に受付や広いロビーがあって、奥の方に脱衣場と浴室がある。
(錦湯入り口) |
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(メインの浴槽と岩風呂(左側)) |
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(脱衣場) |
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脱衣場は100円が戻る方式のロッカーと脱衣用棚/プラスティック籠の併用。
脱衣場もかなり広いのだが、浴室の広さにはさらに驚いてしまう。
浴室中央にメインの浴室がありこの浴槽の奥に気泡浴が並び、その左側に湯口のついた岩風呂。右に低周波風呂と電気風呂という三点セットがならぶ。
岩風呂から手前にも、飲泉所、歩行浴、水風呂とつながっている。
洗い場ももちろん広い。
お湯はぬるすべ感のある塩化物泉で、淡い黄褐色で透明。無臭。うすーい塩味。 源泉の温度は47.8度とのこと。
受付にいた老婦人に広いと感想を述べると、
「二階の女湯はもっと広い。」とのこと、ロービーの分も浴室なのだとか?。
また、同じ下荒田の「竹迫温泉は鹿児島市で一番古い温泉だから是非行ってみなさい。」とのこと。
錦湯の営業時間も、朝5時から翌朝の午前2時までで非常に長い。
広さといい、営業時間の長さといい、こんな破格の公衆浴場は初めてだった。
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● 竹迫温泉
竹迫温泉へは錦湯から徒歩5〜6分の距離。
竹迫温泉は鹿児島市立八幡小学校の前にあるが、温泉の入り口は路地一本東側で小学校に背を向ける位置関係。
木造二階建ての建物は鹿児島市の最古の木造公衆浴場といわれる。
(竹迫温泉)
内部も昔のイメージを良く残した公衆浴場で、番台や下足箱や脱衣場のたたずまい、浴槽のさまは昔の銭湯の雰囲気がまるまる残っていた。
(打たせ湯とジェット噴射浴槽) |
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(気泡浴槽と電気浴槽) |
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(脱衣場) |
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お湯はやや熱めの塩化物泉で、無色透明。 源泉を飲むとうすい塩味と無臭。 浴感はぬるぬるすべすべ感があり、打たせ湯は掛け流しのためとくにぬるすべ感が強い。
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竹迫温泉を出て、中村温泉に向かう。
中村温泉は市電通りに戻って道路横断し、鹿児島大学方面に進んだ路地の先にある。
● 中村温泉
中村温泉はリニューアルされ、三階建てビルの中にあり、さながら日帰り温泉施設のように結構広い。
(メインの浴槽) |
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(別角度からメインの浴槽) |
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(右側の岩風呂) |
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中村温泉のおよその配置は、浴室右側にメインの浴槽、寝湯、気泡風呂、電気風呂、超音波風呂、が並び、突き当たり奥に岩風呂がある。岩風呂は源泉湯口が岩の上部に二箇所あり岩を伝って温泉が浴槽に注ぐ。左側が高温、右側が適温で、他に飲泉用のくぼみがある。
お湯を飲んでみると若干の塩味というか、とろろ昆布を湯に溶かしたような味。
お湯の色は透明でうす黄褐色。
浴槽の温度はおおむね適温。
泉質は塩化物泉(ナトリウム−塩化物泉)で泉温は50.9度
他に水風呂とスチームサウナがある。
洗い場は左側にあり、カランが3列並ぶ。他に水風呂とスチームサウナがある。
中村温泉を出て、市電の鴨池駅に向かい、天文館にある東横インに戻った。
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● 東横インの朝食
(サービスのおむすび)
東横インではサービスとして朝食のおむすびが付く。
ほとんどの東横インの共通メニューはおむすび、味噌汁、サラダ、漬け物などだが、東横イン天文館はサツマイモのふかしたものがあり、これは特に好評のようだった。
朝食後、荷物をまとめ、チェックアウトした。
荷物はフロントに預かってもらう。
● かごっま温泉
これからの予定は、昼食まで数軒の公衆浴場を巡り、昼食を摂ってから鹿児島空港にバスで行き帰路につくというもの。
かごっま温泉は市電の市役所前に近いので市電に乗ったら市役所前は直ぐだった。
かごっま温泉は五階建てビルの一階で、二階以上は宿泊施設などがある。
あまり早く着きすぎて10時の開業まで10分ほど待たされる。
かごっま温泉は深夜営業(午前10時〜翌朝午前1時)なので朝の開業は遅い。
中を覗いたらまだ清掃中で昨夜は盛り上がったのだろうと想像した。
(かごっま温泉) |
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(番台と脱衣場) |
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(メインの浴槽と塩湯) |
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(低周波電気風呂(左)と薬風呂) |
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(冷水風呂) |
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(洗い場) |
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内部は、番台があり、昔の銭湯の面影は残したものの、さして広くないのでごちゃごちゃ感は免れない。
浴室もメインの浴槽と塩湯が並び、突き当たり左側に低周波電気風呂と薬風呂、右側に水風呂とサウナがあり、洗い場もカランの数が多くややせせこましいが、お客を楽しませる仕掛けは万全で、また薄褐色を帯びた透明のお湯の質は素晴らしかった。
傑作は塩湯で、身体に塩をすり込んだ後(シャワーで塩を落としてから?)浴槽に浸かるのだろうか?。
かごっま温泉は、全ての浴槽でぬるぬるすべすべ感が強かった。
お湯をなめると、微弱の金気臭があり、硫黄臭もある。
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● 今村温泉
今村温泉は市電の新屋敷停留所から歩けなくもないが、かごっま温泉前でタクシーをつかまえタクシーに乗った。
運転手さんは昔今村温泉のそばに住んでいたとかで、大の今村温泉ファンだった。
古い温泉だがお湯がとても良いということをしきりに強調していた。
建物は木造平屋だが、湯気抜きの屋根があり、ブロック塀には天然温泉の広告があった。
(今村温泉) |
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(メインの浴槽と奥の浴槽) |
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(湯口と奥の浴槽) |
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(脱衣場) |
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(下足箱と鶴亀錠) |
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(浴室の湯気抜き構造) |
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入ると昔のスタイルの番台があり、下足箱も数が多く昔懐かしい鶴亀錠がついている。
脱衣場は広く、木製の脱衣用棚とプラスチックの脱衣用籠が沢山並べて置かれている。
浴室の中央にはメインの浴槽が二つ(気泡風呂とジェット噴射風呂)、奥には別の浴槽(電気風呂と超音波風呂)。他に水風呂、サウナなど。
メインの浴槽には湯口があり、この浴槽のお湯が一番熱く、手前のジェットバスはまあまあ適温で、奥の気泡風呂や電気風呂はぬるめだった。
ぬるぬる感のある成分の濃いお湯で、舐めるとうす塩味がする。
昔の銭湯の雰囲気を残した良い温泉だった。
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今村温泉を出て、今日予定した最後の公衆浴場に向かう。
春日温泉だ。
● 春日温泉
春日温泉は甲突川を渡り、市電の交通局前停留所方面に行く。
(甲突川) |
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(この日の桜島) |
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春日温泉はすぐに見つかった。
二階建ての鉄筋の建物に入った鹿児島市内としては小振りの公衆浴場だった。
(春日温泉) |
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(メインの浴槽) |
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(脱衣場から浴槽を見る) |
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入ると、誰も居なかったので早速浴室内の写真を撮り始めたが、またまたデジカメのトラブルで撮影を中止した。
(写真が無いとなるとページ造りも困りますね。後は筆力ですが〜)
浴室内部は、左側にサウナ、水風呂、漢方湯、メインの浴槽が並び、右側にカランと洗い場がある。
メインの浴槽は電気湯、超音波湯の間仕切りがあり、一部気泡湯にもなっている。
このメインの浴槽の壁に源泉の湯口が付いていて源泉が流入している。
メインの浴槽に入った。
墨のある人とは目を合わせないようにした。
お湯はぬるすべ感の強いお湯で、源泉を舐めると塩味がし、とろろ昆布を湯に溶いたような味。
次いで、茶褐色をした漢方湯に入った。
漢方湯は4種類あると掲示され、「宝寿湯」「麗参湯」「八漢湯」「健美泉」のうちの「健美泉(けんびせん)」とのこと。
今回の旅行の最後の公衆浴場は、写真も撮れない入湯となったが、どこのお湯でも湯あたりもせず、トラブルもなく、先ずは良かったと思った。
家人と市電の交通局前まで数分歩き、天文館前まで戻った。
アーケードを抜け、照國神社に近い場所からタクシーに乗り、前回訪問し損なった城山公園に行ってもらう。
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● 城山公園
タクシーはバスターミナルまでで、木立の中を少々歩くと、市内と桜島が良く見える場所があった。
晴天だったが桜島ややかすんで見えた。
(以後家人のカメラ)
(城山公園から桜島)
城山公園には西郷隆盛の遺跡などがあるらしいのだが、クスノキの巨木が印象的だった。
(城山公園のクスノキ)
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市営のシティービュー(巡回観光バス)はたいそうなな混雑らしくなかなか来なかったので、城山公園からはタクシーで下りた。
● ラーメンはどこで?
天文館のアーケード通りを通るとき、ビラを配っている何人かに、評判の良いラーメン屋さんを聞いてみたら、天文館アーケードの近くでは「こむらさき」か「我流風」といわれた。
こむらさきの1000円のラーメンを食べるか我流風のとろける並のラーメンを食べるのかという選択らしい。
(こむらさきの店先) |
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(我流風の店先) |
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ほぼ向かい合った両店は人が群れて行列をつくっていた。
人をかきわけて中の店員にどのくらい待てば良いかを聞いたところ、こむらさきは30分ほど、我流風は20〜30分という返事だった。
結局、選択もせずに、空港の食堂でラーメンを食べる事にして東横インで預けてあった荷物を受け取り空港リムジンに乗り込んだ。
空港の食堂でビールを飲みながらとんこつラーメンを待った。
家人は相変わらずチャンポンを選んだ。
(ぴりからソーセージ \520) |
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(とんこつラーメン \890) |
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(ちゃんぽん \890) |
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鹿児島に来る前楽しみにしていたとんこつラーメンは印象が薄く、その前に飲んだビールのうほうが強く印象に残った。
もう一度鹿児島市に来て、入り残した公衆浴場と本場のラーメンの名店(もしくはマニアが行く店)にチャレンジしたいと思った。
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(若干の情報)
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