全国の旅・九州
武雄温泉と雲仙の旅
第1日目 羽田→福岡→武雄温泉→
島原
第2日目 島原→
雲仙→
小浜温泉
第3日目 小浜温泉→
共同浴場巡り→長崎空港→羽田
第1日目
武雄温泉へ
(武雄温泉・楼門・重要文化財)
10月の体育の日前後の連休はひろさんの誕生日と近いので、「バースデイ特割」で航空機の旅行が計画できるチャンスなのだが、2005年の計画は8月のねぷたの旅と重なり、家に戻ってパソコンをたたいたら四国の(特に徳島の)便は満席で2年ぶりのお遍路の計画も出来ず、結局福岡空港の便が取れた。
で、迷わず長崎・雲仙の旅を計画し、帰りの長崎→羽田の便も「バースデイ特割」の予約が完了し、久しぶりの九州旅行が実現の運びとなった。
この時期、長崎市は「長崎くんち」で賑わうらしいので、市内まで行くか、途中佐賀県の武雄温泉で共同浴場巡りをするかさんざん迷ったが、武雄温泉の優しい湯の記憶がまさり長崎くんちは次回の企画ということになった。
そうなると、あこがれの島原鉄道でゆっくり島原半島を半周して島原で泊まり、翌日もゆっくり雲仙を訪問して小浜温泉で泊まり、最後の日も小浜から長崎空港までゆっくりと行けばよいということになった。
久しぶりの福岡空港は曇りがちだったが、地下鉄で博多の駅まですぐで、所定の特急ハウステンボス号の自由席も右側の席が取れた。
右側だと吉野ヶ里遺跡を車窓から見ることが出来るかも知れないと言うこと。
結果は、豊かに実った稲田の間に数秒間吉野ヶ里の塔を見て感激した。
武雄の駅から温泉まで1キロを歩いてみた。
昔、出張の帰りに寄り道した時の記憶では駅から近かった武雄温泉が今回は遠く感じた。
(ハウステンボス号) | |
(武雄温泉・新館・重文) |
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(武雄温泉の分析表) |
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武雄温泉では、2005年7月に楼門と新館が国の重要文化財に指定されたので、記念行事として新館の温泉部分を足湯として公開していた。
楼門と新館は東京駅や日銀などの建築を手がけた当時の建築設計の第一人者辰野金吾氏の設計で、施主は今の武雄温泉株式会社の前身の「武雄温泉組」とのこと。
公開している浴室は「十銭湯浴室」と「五銭湯浴室」。五銭湯浴室が足湯となって、20センチほどお湯を張ってあった。
(新館・十銭湯浴室) | |
(新館・五銭湯浴室の足湯) |
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(辰野金吾氏の記念展示) |
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武雄温泉新館の建物をもっと味わいたかったが、時間が足りないのでそこそこにして、共同浴場を巡った。
いずれも武雄温泉株式会社の経営する「元湯」、「蓬莱湯」、「鷺乃湯」。
この三湯巡りの裏技は、一番高価な鷺乃湯に行って、休憩場利用の\1000券を買うこと。
この券で、元湯、蓬莱湯の木製通行手形を貸してくれるので元湯と蓬莱湯は無料で入ることが出来る。
武雄温泉・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
これらの共同浴場はすべて「第5号・6号混合源泉」で、アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)とあり、やさしく肌にまつわりつくような感触のお湯だった。
武雄温泉駅への戻りはタクシーにし、武雄温泉から一度肥前山口にもどり、特急で諫早まで約1時間の旅となって、遠浅の海が見え隠れした。
特急みどりは揺れが大きく乗り心地は良くなかった。
島原鉄道
諫早→島原間はさらに島原鉄道で1時間ちょっとの旅。
のんびりとしたスピードが丁度良く、暮れゆく海の景色の写真も撮れて飽きなかった。
(島原鉄道のワンマンカー) | |
(干拓地の稲田) |
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(有明海) |
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(島原鉄道の沿線風景1) | |
(島原鉄道の沿線風景2) |
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(島原鉄道の沿線風景3) |
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島鉄本社前駅で下車して、予約の宿までは徒歩5〜6分だった。
ホテル南風楼
ホテル南風楼は大きな温泉ホテル。
玄関前に飲泉場などがあって天然温泉を売り出している。
チェックインして、早速お湯に入る。
大浴場は別館の最東端にあり、男湯が2階、女湯が3階で、露天風呂がさらにつきだして海の景観が良い。
湯上がりは食事。
食事は食堂で摂るのだが、大人数がどっと繰り出して、てんやわんやの状況になり、従業員がてんてこ舞いで他の席の観察がおもしろかった。
第2日目
このホテルの売りは露天風呂から見た日の出。
前日、「午前6時19分が日の出」という掲示がフロントにあり、6時頃から風呂が混み出した。
対岸の熊本県の水際の灯りが薄くなり、山並みがくっきりしてきて、雲が輝きだした。
日の出の瞬間より、その前の雲と空の色の変化が美しかった。
(露天風呂の日の出1)
(露天風呂の日の出2)
朝食前に散歩に出た。
近くの漁港ではつりをしている人が居て、コアジを30匹ほど上げていた。
普賢岳の噴火の話を伺うと、ここから見える前山に火砕流が遮られ、奇跡的に被害を免れたのだという。
確かに「前山」が大きくそびえ、普賢岳は見えなかった。
朝食はさほどの混乱も無く、朝食後チェックアウト。
島鉄本社前駅に行く途中「霊丘神社」という古い神社でお祭りの準備が進んでいた。 神社の線路側にSLの展示があった。
駅の踏切を渡るとバスターミナルは近かった。
雲仙へ
島原バスターミナルから雲仙まではバスでおよそ50分。
島原を出て途中から、バスの車窓は普賢岳の溶岩ドームが迫りだんだん大きくなった。
普賢岳の溶岩ドームは、結局「平成新山」と名付けられた。
(雲仙行き島鉄バス) | |
(ターミナルから見た前山) |
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(普賢岳「平成新山」) |
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峠を越えて、雲仙ゴルフ場の前を通り雲仙の温泉街に着く。
島鉄の営業所で観光情報を仕入れたが、結局、
長崎県営バスで仁田峠に行き、雲仙ロープウエイで見晴台に行く
地獄巡りをする(これは短時間で済む)
共同浴場巡りは小地獄温泉館も含めて3箇所全部を廻る
と決めた。
荷物は島鉄の営業所が預かってくれた。
仁田峠と普賢岳・平成新山
(長崎県営バス)
長崎県営バスは仁田峠有料道路を周回し、仁田峠で小一時間待ってくれて雲仙に戻る。
この間、急げば雲仙ロープウエイで3分ほど上に行き、大慌てで見晴台を往復できる。
平成新山の溶岩ドームは海抜1486メートルと長崎県最高の山になった。
山を見るには、仁田峠に行く途中の第二展望台が一番良さそうだったが、ロープウエイから7〜8分ほど上った展望台も結構な場所で、溶岩ドームの荒々しさが目の前に迫ってきた。
(仁田峠から見た平成新山) | |
(ロープウエイ終点から見た見た平成新山) |
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ロープウエイ終点から見晴台まで往復して、下りのロープウエイで仁田峠までくると、丁度1時間弱で下りの県営バスが待っている。
温泉街に戻り、地獄巡り。
(雲仙地獄巡り1) | |
(雲仙地獄巡り2) |
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(雲仙地獄巡り3) |
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雲仙の地獄巡りの後は、共同浴場巡り。
共同浴場は、「地獄」の近くは「新湯共同浴場」だけなので、地獄巡りと温泉巡りをミックスし、やや離れている「小地獄温泉館」を独立して考えると効率的か?
雲仙・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
小地獄温泉館からタクシーで島鉄営業所に戻って荷物を受け取り、小浜温泉に向かった。
小浜温泉
(小浜温泉・マリンパーク)
小浜温泉までバスで約30分。
景色が良く、あっという間に小浜に着いた。
宿の恵比須屋は国道57号と251号の合流点近くと聞いていたので近くのバス停で下りた。
国道の合流点には、海産物を中心とした大きな売店と駐車場があり、ここの防波堤側には「海上露天風呂」もある。
すぐ海上露天風呂に入るのも良いが、きれいな海で釣りもしたい。
で、とりあえず宿に向かった。
宿までほんの100メートルほどだが、軒を並べた各旅館の源泉井が小浜温泉の湯量の豊富さを語っていた。
(恵比須屋旅館) | |
(恵比須屋の浴槽) |
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(道端の源泉井) |
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恵比須屋は小振りの家族経営の宿。
先に送った宅配便から釣り道具などを出し、海上露天風呂の割引券をもらって宿を出た。
小浜の街の散策は「小浜町歴史資料館」から。
歴史資料館は山を背に、階段を十数段上ったところにある。
源泉井の木製櫓からは湯気が吹きだし、移築された建物内では江戸時代の再現がおもしろい。
歴史資料館のあと、「炭酸泉」、「光泉寺」、「上の川湧水」とまわって、町役場の近くに出た。
(小浜町歴史資料館) | |
(源泉井) |
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(きちん宿の再現) |
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近くの釣り道具屋で「青いそめ」を買い、防波堤で釣り。
釣果は下記のとおり。
釣りは1時間ほどだったが夕暮れが迫り、夕日が沈んだ。
(小浜の夕日)
大急ぎで宿に戻ると夕食。
新鮮な魚が美味しかった。
第3日目
恵比須屋旅館から脇浜共同浴場までは7〜8分。
早朝の街は気持ちよかった。
昨日入浴した海上露天風呂も含めて小浜の共同浴場の写真は次の通り。
小浜温泉・共同浴場巡り
(クリックすると拡大します)
町営 浜の湯共同浴場
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脇浜共同浴場
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海上露天風呂
波の湯・茜
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小浜温泉の共同浴場はどれも個性的で、特に脇浜共同浴場は古い昔の銭湯の面影を良く残していた。
宿に戻って朝食を摂りチェックアウトした。
バスターミナルまで送ってもらい、荷物をコインロッカーに入れて、長崎空港に行くまでの時間は、「浜の湯共同浴場」の入浴と、昨日見損なった観光ポイントの散策と、昨日の防波堤の釣り等で過ごした。
昼前、小浜名物の長崎チャンポンを試してみた。
(蛇の目寿司) |
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(長崎チャンポン) |
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小浜では色々な店がその店なりの長崎チャンポンを出すのだという。
寿司の蛇の目で長崎チャンポンを試した。
長崎チャンポンを堪能して、県営バスで諫早に行き、大村線で大村、タクシーで長崎空港に着いた。
久しぶりの長崎空港はかなりにぎやかになり、土産物屋も増えた印象を受けた。
機中ではすぐに眠ってしまった。
(若干の情報)
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