三冠阻止は俺に任せろ。1978年Affirmed以来24年ぶり12頭目の三冠馬の誕生なるかで盛り上がる米国三冠戦線にサンデーブレイクが”待った”をかけました。5月25日（日本時間26日）、2週間後に行われる三冠最終戦Belmont S.（G1：ダ12F）と同じ舞台Belmont Park競馬場で行われた前哨戦Peter Pan S.（G2：ダ9F）をサンデーブレイク号が快勝しました。サンデーブレイク号はこれが初重賞制覇となります！

好スタート。Essayonsがハナを切る中を中段馬群に位置取り。その2番手をDeputy DashとFast Decisionが追いかけ、ブレイクはその直後を追走。前半の半マイルが45.92。6ハロン過ぎにDeputy Dashが前に競りかけて行くと、それに連れるようにブレイクも前方へ進出。直線入り口から先頭に並びかけて行き、残り1ハロン過ぎにジョッキー（G.Stevens）が追い出しにかかると一気に加速して後続を突き放しました。結果2着Puzzlementに1馬身差の快勝でした。

Drysdale調教師の口調も滑らかで、「Gary（騎手）は最後の1ハロンを切ってからようやく追い始めたね。ベルモントSに向かうためにはここ（Belmont Park）に留まって順調に過ごすことが大事だったんだ。ブレイクは本当に素直な馬だよ。彼はこのレースのために何をすべきなのか分かってたんじゃないかな。（ベルモントSに関しては）これからの2週間が物を言うだろうね。」との評価。「前走のウッドメモリアルSの時よりも今の方が強くなっている。まだまだこれからの馬だよ。ジョッキーも以前より断然強くなってると思うと言っていたし。ウッドメモリアルSではブレイクの本当の力をあまり引き出せなかったと思ってる。あの時は環境にしろ競馬にしろ今回よりも初めてのことが多かったからね。今までの所、満足のいく状況にあるよ。」と、目算通りの順調さに陣営も満足のようです。

G.Stevens騎手も同様。「ムチを使ったのは最後の1ハロンぐらいだけだったね。今回はブレイクはあまり力を使っていないよ。ブレイクは初めからベルモントSに向かわせる予定だったんだ。（今後については）今回のレース後の調子とNeil（調教師）がどうしたいのかを見守っていくことになるね。とにかくブレイクは今までの中で今日が一番強かった。使うレースとレースの間の時間が本当にブレイクを成長させてきたね。もし（次が）ベルモントSに向かうことになったならば、三冠阻止の悪役になりたいね。もしベルモントSを勝てないようならば、三冠をこの目で見たいよ。」と、これから先もブレイクの成長に大いに期待している様子。

2週間後。再びブレイクは厩舎の偉大な先輩A.P.Indyの軌跡を辿ることができるでしょうか。1つ目のハードルは難なく乗り越えました。2つ目のハードルの前には強敵”2冠馬”War Emblemが立ちはだかります。いざ勝負！

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