その-4

1998年9月13日   はし親子ピンぼけ写真集

はじめて9月の森を歩きました。季節ごとに、歩くたびごとに、いつも違った顔を見せてくれる小網代の森ですが、8年も通っていて9月の森には入ったことがありませんでした。
理由は、7・8・9月の森はヤブが深いから。
すばらしい勢いで生い茂る植物パワーで、道がなくなってしまうので、観察会もこの間はお休みです。

本日のメンバーは、高知大学の学生さん4名+教授、案内の浪本親子、橋親子の総勢9名。
初体験の9月の森は、カニ・カニ・カニ・カニ、アカテガニのパラダイス。あまり人がこないので安心しているのでしょうか、見たこともないくらい沢山のカニがそこら中を歩いていました。
あと2ヶ月もすれば冬眠しなければならないので、一生懸命食べ物を探しているのでしょう。私たち一行には見向きもしません。

川の中で私たちと鉢合わせしてしまった立派なはさみのオスアカテガニ。めいっぱいハサミを振り上げて威嚇してきます。
ちょっと長靴を踏み出して対抗してみると、振り上げたハサミの重さで仰向けにひっくり返ってしまいました。・・・・ゴメン、ゴメン(^^;)

ピンぼけ写真その1
サワガニ ふだんはなかなか見ることのできないサワガニも姿を現しました。青色のメスです。
お腹には沢山の卵を抱えていて、卵の中で幼生が動いているのが見えています。
カニの中には、とにかく沢山のこどもを生んで生き残るこどもの数を増やそうとするタイプのカニと、
少数のこどもを生み、大切に保護するタイプのカニがいて、アカテガニは前者、 サワガニは後者です。
サワガニのこどもたちは卵からかえっても、しばらくの間はメスのお腹の中で保護されていて、十分な大きさの稚ガニに育ってから川の中へ放たれます。

ピンぼけ写真その2
バッタの交尾 昆虫たちにとっても、大切な繁殖シーズン。
交尾中のバッタをみつけて、ちょっと失礼。

5月の森と9月の森の匂いはとてもよく似ています。
原因はクズの花でした。気づいて見てみれば、あたりは紫色のクズの花が満開。花のかたちもよく似ているフジの花とそっくりの芳香を放っているのでした。
クズの花を初めて見た橋親、
フジもクズも同じマメ科の花だったことに気がついたのは干潟についてからでした。

ピンぼけ写真その3
巨大なイモムシ クズの花の匂いに夢中になっているところで、全長10cm以上はあろうかという巨大なイモムシ発見。
まるまると太っていて、ツノらしきものまでついた、それはそれは立派なイモムシです。
いったいどんな虫の幼虫なのか、今度森に来たときに誰かに教えてもらおうと、早速写真に収めたところがまったくのピンぼけ。
仕方ないので、図鑑で調べたところ、
大きさからいってスズメガの幼虫のようです。 都会育ちの橋親、スズメガを見たことがないのですが、さぞかし大きなガなんでしょうね(想像すると、ちょっと怖かったりする)。

同じく都会育ちのちぴは、学校で一度スズメガと遭遇していて、友だちの
「ハチドリがいる〜!」
の声で大騒ぎをしたそうです。・・・・マサカ!・・・・ホント。

それはともかく、誰かピントの合った写真の撮り方教えてください。
かわりにピンぼけ写真の撮り方教えます。

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