全国秘湯巡り・甲州
湯村温泉と身延のしだれ桜
第1日目 横浜→甲府→
国母温泉→
国母駅前温泉→武田神社→舞鶴城公園→
昇仙峡→
甲府駅前(信玄公祭り)→
湯村温泉
第2日目 甲府→身延→
久遠寺→大船
第1日目
甲府の温泉銭湯と湯村温泉、信玄公祭り
4月第2週の甲府は桜の花と信玄公祭りでにぎわっていた。
ただ、甲府に来た第一目的が銭湯入湯なので、わき目もふらずに国母温泉に向かった。
(舞鶴城公園)
実は、国母温泉は甲府市の南側の市街地の中にある温泉銭湯である。
身延線の国母駅からはかなり北側で、国母通りに面している。
2005年の1月に、NHKの番組「ふだん着の温泉」で見かけて行きたくなった。
NHK「ふだん着の温泉」へのリンク
「ふだん着の温泉」へ
電話をいれておやじさんに相談すると、甲府の駅からバスの便があるが本数が少ないとのこと。観光協会に電話を入れると、親切にも甲府市の市街観光マップとバス時刻表と、甲府発のバスの時刻表に降りる場所を蛍光ペンでマークアップした資料を送ってくれた。
甲府までは一寸行ってくるという距離ではないのでチャンスを待った。
4月まで待って桜か桃の花のシーズンに国母温泉行きが決まった。
横浜から出る中央線への乗り入れの「はまかいじ」は2時間で甲府に着く。
甲府駅からはバスの接続が良く山梨交通の「53 南湖経由鰍沢営業線」で国母下石田四つ角で下車。
国母温泉
国母温泉は温泉銭湯で、開業後50年以上経っているとのこと。
甲府には銭湯で泉源を持つお店が多いという。
国母温泉も45度の泉源をもっており、お湯はやわらかく、肌にうっすらと気泡がつき、良くあたたまって気持ちがよかった。
ネット上のある人の表現では、「とろろ昆布のお湯に入ったような」という、言い得て妙な表現がぴったりだった。
国母温泉に浸かったあと、おやじさんと雑談し、タクシーを呼んで国母駅前温泉に向かった。
国母駅前温泉
国母駅前温泉は、JR身延線「国母駅」から1分ほどの至近な場所にあるビジネスホテルの経営で、日帰り温泉施設らしいアレンジ。
フロントで料金を払い、ゴルフ場のようなローカールームで裸になるとすぐに浴室。
気泡風呂やジャグジー付きの風呂、超音波風呂の他に個室のラドン風呂がある。
お湯はうす茶色のさっぱりしたお湯で、温度も適温だった。
大広間の食堂が開放されているので、身延線の列車を待つ間にうどんを注文した。
身延線で甲府に戻る途中、甲斐善光寺の駅では土手の桜が満開だった。
甲府での観光は、満開の桜を訪ねて舞鶴城公園(甲府城址)と武田神社を訪ねた。
舞鶴城公園は「信玄公祭り」と桜の花見で大にぎわいだった。
甲府の桜・写真集(クリックすると拡大します)
舞鶴城公園の桜1
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舞鶴城公園の桜2
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舞鶴城公園の桜3
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武田神社参道
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武田神社の桜1
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武田神社の桜2
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昇仙峡
昇仙峡は昔一度だけ観光したことがある。
今回、行く気になったのは、早春の花や木々が見事かもしれないと思ったからで、国母温泉以外の甲府市内の銭湯巡りとどちらが良いのか本当に迷ってしまった。
バスは、今日泊まる湯村温泉を越え、わずかに山間に入ると、急に岩山のそびえる谷間に出る。
昇仙峡のバス停は、上から「昇仙峡滝上」、「グリーンライン昇仙峡」、「昇仙峡口」。
今回は滝上からグリーンライン昇仙峡まで、約40分ほどを歩いた。
芽の出たての木々が美しく、ミツバツツジやマンサクが咲き気持ちよかった。
この下も、昇仙峡入り口まで40〜50分ぐらいで、渓谷美を楽しめそうだが、馬車の後ろを馬糞を踏みながら歩くのもいただけない。
信玄公祭り
また湯村を横目に見て甲府に戻る。
バスは、信玄公祭りの出陣式を控え、駅前が乗り入れ禁止だった。
駅前は人でごった返していた。
舞鶴城公園で出陣式をすませた軍団が一度駅前に集結し、甲府市内を練り歩くという趣向。
各軍団は、企業の参加が多かったが、次第に市町村単位になって、各地から馳せ参じるという方式が定着したらしい。
湯村温泉
場所を変え、いくつかの軍団の行進を見物した後、甲府駅北口からタクシーで湯村へ向かった。
湯村温泉は古い歴史があるというが、甲府郊外の今では、わりとひっそりした温泉で、昔数カ所あった共同浴場も今では「鷲の湯」一カ所になってしまった。
甲府のふつうの市街地とさほど変わりはなく、ホテルや旅館が軒を連ねた場所だけが温泉情緒をかもし出している。
(つるや旅館) |
(つるやの浴槽) |
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鷲の湯
家人は疲れたといって、薄暗くなった街に出たがらなかったので、一人で鷲の湯を訪問した。
鷲の湯は、温泉街の奥の方、道が鍵の手に曲がったところにある。
古い温泉で、建物も昭和の中頃のものか。
お湯はマイルドだったが、残念ながら循環方式だった。
宿に戻ったらすぐに夕食。
適切な量と質で、宿代共々不満は無かった。
第2日目
身延山久遠寺のしだれ桜
甲府を朝出る身延線の特急は3両編成だが結構混んでいた。
沿線は桜が盛りで、他の季節では気がつかないのだが、桜の木の数が結構多いのに驚かされる。
身延からタクシーに乗った。
ネットに桜のシーズンの沿道の渋滞がものすごいと書かれていたからの行動だったが、運転手さんの話では、土日はマイカーの交通規制が実施され、渋滞は全く起きていないとのこと。
マイカーの人は、下の駐車場と身延山総門内のバス停(終点)の間のシャトルバスを利用するよう指導され、バス停から上も乗合いタクシーで駐車場まで行けることになっていた。
(久遠寺三門)
三門をくぐって、左側の塔頭に見事な2本のしだれ桜があった。
紅と桜色の2本が重なってとても絵になる。
287段の階段で大汗をかくと正面に本堂。右手に有名な樹齢400年を越すといわれるしだれ桜。
(塔頭のしだれ桜) |
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(287段) |
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(久遠寺のしだれ桜)
桜の前で時を忘れて見とれていた。
バスでJR身延駅に戻り、所定の列車で富士へ。
沿線は桜の盛りでうららかだった。
後は、東海道線を熱海で乗り継ぎ、大船に帰り着いたのは夕刻だった。
(若干の情報)
場所 | 電話 |
国母温泉 | 055-224-6804 |
国母駅前温泉 | 055-275-7132 |
湯村温泉・つるや旅館 | 055-252-2232 |
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