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沓掛温泉と別所温泉の旅

(後編)別所温泉編
前編 沓掛温泉編 を見る

第1日目 東京→上田→真田町→上田→青木村
第2日目 青木村→別所温泉→上田→東京

第2日目

● 沓掛温泉・かどや旅館の朝食
承前

朝食は昨夜の夕食と同じ部屋だった。
典型的な日本食の朝食で美しく仕上げられていた。

(かどや旅館の朝食)
かどや旅館の朝食


チェックアウトはおじいさんの役割だった。
帳場にある古時計もやはり現役だそうで、ゼンマイを廻すのにもこつが必要とか。

(大きな古時計)
大きな古時計


前夜、ひろさんの姉が戦時中に、杉並第九国民学校の生徒で鹿教湯温泉のそばの霊泉寺温泉に学童疎開をしており、ひろさんは食料をもって母親に連れられて慰問に来た話をしたのだが、かどや旅館は杉並第十国民学校の生徒を預かっており、数年前に当時の生徒がクラス会をここで開いたとのこと。その時の写真を見せてもらった。

当時の記録は杉並区役所にも上田市役所にも少ないらしく、インターネットでもほとんど見かけない。
チェックアウトの慌ただしい中での写真は、中年の老婦人が笑顔で写っていた。疎開の話もやがて誰も語り継がなくなる。

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● 別所温泉へ
かどや旅館のおかみさんに車で青木村バスターミナルまで送ってもらい、バスで上田原下車。上田電鉄に乗り換えて別所温泉に向かった。

(上田電鉄 上田原駅)
 
(来た電車は下之郷行き)
上田原駅
 
下之郷行電車


上田原駅は無人駅で木造の可愛らしい駅舎だった。
来た電車は下之郷行きの電車で、上田駅まで行って乗った場合と結果的には同じことだったのだが、下之郷駅から乗り込んだ上田駅の駅長さんが有名人で、ハモニカを吹いて子供をあやしたり、いろいろと話をしてくれたりで、上田電鉄のPRに余念が無いのには驚かされ、かつ共感を抱いた。

上田電鉄 上田駅駅長・春原貞良さん

駅長さんを紹介するJTBのホームページ「感動魅力人」にリンクを張る。

(上田駅の駅長さん)
上田駅の駅長さん


JTB ホームページ「感動魅力人」上田駅の駅長さん


上田電鉄 別所温泉駅

別所温泉駅のひなびた風情は前回訪問時と変わりはなかったが、和装の麗人が改札口に立って観光客を出迎えまた見送っていた。

(上田電鉄 別所温泉駅)
 
(和服姿の改札係)
別所温泉駅
 
和服姿の改札係



別所温泉駅前の赤丸ポスト

別所温泉駅駅前の道しるべの脇に赤丸ポストがあった。
道しるべには、釈超空の短歌も・・・。

「雨晴れて 山の木草のうち白む
       こがもかもめに 見覚えのある」

(別所温泉駅前の赤丸ポスト)
別所温泉駅前の赤丸ポスト

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● 別所温泉・あいそめの湯
あいそめの湯は、別所温泉駅から至近の場所にある。以前は相染閣といい、上田市の上田市社会福祉センター内にあったが、駅前に移転して数年が経つ。

駐車場は広く建物も大きく立派である。

館内には広いロビーと土産物売り場などもある。

浴場に入ると広い脱衣場がある。
鍵のかかるコインロッカーが完備し、脱衣用棚の数も多く、広くて清潔。

浴室に入る手前に左側に別料金の岩盤浴の入り口がある。

浴室は窓が広く、大浴場は15人ほどが入れるだろうか?。

(別所温泉・あいそめの湯)
 
(脱衣場)
 
(大浴場)
別所温泉・あいそめの湯   脱衣場   大浴場


洗い場は、浴槽の右手前で、窓の外には露天風呂。
露天風呂は外気があたり気持ちが良く、垣根の外には上田市街が望遠される。

(露天風呂)
 
(洗い場)
露天風呂
 
洗い場

お湯は単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)で源泉の湯温は50.9度とのこと。

ぬるぬる感が若干あるやさしいお湯で、わずかながらの硫黄臭もする。

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● 北向観音
あいそめの湯を出て北向観音に向かった。

(北向観音参道)
北向観音参道


(北向観音)
 
(樹齢1300年の愛染カツラ)
北向観音
 
市指定・愛染カツラ

今まで何度か訪れていたが、今回は観音堂の回廊にある奉納額がおもしろので紹介する。

(北向観音回廊の奉納額1・三教の教え・寛政期)
北向観音回廊の奉納額

(北向観音回廊の奉納額2・弁慶牛若丸・天明期)
北向観音回廊の奉納額

(北向観音回廊の奉納額3・小県蚕友会・大正7年)
北向観音回廊の奉納額

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● 昼食は?
川沿いにいくつかある共同浴場の前を通り、昼食場所を探した。
地元の湯上がりの老婦人がいたので、地元の人評判のそば屋を尋ねたら「三友軒」が良かろうという。

(三友軒)
 
(天ぷらそば)
 
(玉子そば)
三友軒   天ぷらそば   玉子そば


ただ、この作戦はうまくいかず、昨夜の沓掛温泉のかどや旅館の茶そばに及ばなかった。

三友軒の店内に、長野県歌の「信濃の国」を染め抜いたのれんがあったので紹介する。
自分の住んでいる県に県歌があるかどうかも知らないのだが、長野県の県歌はとてもすばらしい、

(信濃の国ののれん)
北向観音参道


信濃の国(長野県のホームページ)
(唱歌を聞くことが出来ます)

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● 安楽寺国宝八角三重塔
別所温泉街の道路と直角に、北向き観音の参道と向き合っている道を山側に折れるとすぐに安楽寺の黒門がある。


(安楽寺の黒門)
安楽寺の黒門


境内に入り、常楽寺方面の道しるべの途中から急な山道を少し登り、庫裡への道を歩く。本来の参道に戻る。右手に二階建ての鐘楼、正面に大きな本堂、左手に座禅堂がある。

(鐘楼)
鐘楼


(安楽寺本堂)
安楽寺本堂


国宝は本堂の左手から上る。

(国宝・八角三重塔)
国宝・八角三重塔


どれも絵になる重厚な、素朴な建物である。

温泉巡りも良いが、こんな近くに国宝を拝める温泉場滅多に無い。

崇福山 安楽寺のホームページ

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● 常楽寺
遊歩道の常楽寺分岐点にある石屋さんに、御影石作りの丸ポストが置いてあった。
日本郵政は取りに来てくれるのかしら?。

(石作りの丸ポスト)
石作りの丸ポスト


5分ほど歩くと常楽寺。

どっしりとした本堂で、茅葺きの屋根が光って見えた。

(常楽寺 本堂)
常楽寺 本堂


本堂前に見事な、樹齢300年の御船ノ松。
高さは6.2メートル、長さ18.2メートル、幅10.3メートルという。


(樹齢300年の御船ノ松)
樹齢300年の御船ノ松

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● 帰路へ
常楽寺を辞し、別所温泉駅まで歩く。
たいした距離も歩いていないのに膝が痛い。

上田駅の新幹線ホームでは、帰りに乗る予定の東京行きが、来年開通する北陸新幹線用の E-7系 列車といういうことでカメラを構える人が増えた。
折しも、上田駅での下りホームもほぼ同時に E-7系 列車が滑り込んできた。


(下りホームのE7系列車)
下りホームのE7系列車

(あさま530号 E7系列車)
あさま530号 E7系列車

こんなこともあるんだなァ!!!。

旅が無事終わって、乾杯は発泡酒の糖質70%オフがキオスクにあったのでこれを飲んだ。
最近、駅の売店には金麦が置いていないのはなぜだろう?。


(帰りの缶ビールと読売新聞)
帰りの缶ビールと読売新聞


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(若干の情報)
場所電話
上田バス
0268-22-1504
楽天のかどや旅館予約サイト
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0268-72-2204
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0286-72-8100
青木村温泉情報
0268-49-0111
長野県ホームページ「県歌信濃の国」
 
曹洞宗 安楽寺
0268-38-2062

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