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全国の旅・新潟三国街道湯めぐりの旅 2013
第1日目 東京→越後湯沢→浅貝 第1日目
(貝掛温泉)2013年の納めの共同浴場巡りの旅は、今年もセンチメンタルジャーニーになった。 この街道は、越後湯沢から三国峠近くの浅貝までの間におよそ5箇所の共同浴場もしくは立ち寄り湯がある。 そのお湯に立ち寄りたいのはもちろんだが、 50年以上前の昭和30年代半ば頃、学生時代と決別前後に友人と三国峠を越えて越後湯沢にスキーで下る山行を企画したことがあった。 友人と二人でスキーをあやつり、群馬県側から三国峠を越えようとしたのだが雪が少なく三国峠の登山道をたどることは出来ず、長寿館まで下りて宿泊し、翌日まだ通行止めだった三国トンネルをくぐって浅貝に出たと記憶している。 新潟側も雪が少なく、かなりの距離を歩き越後湯沢に着いた。多分、そんな意味のない山行だった。 東京駅の新潟新幹線のホームでは「テッセイ」の社員たちがきびきびと働いていた。 excite ニュース 7分間で車内をピカピカにする「新幹線お掃除の天使たち」 このページのTop ● 貝掛温泉Max とき号はおよそ1時間半で越後湯沢に着く。苗場プリンスホテル行きの路線バスは、ウイークデイの午前中は一本少なく、従ってタクシーのお世話になる。 駅で待っていたタクシードライバーは女性で、貝掛温泉なら協定割引料金が適用されるといってくれた。 三国街道を貝掛温泉入口で右にそれ、清津川を渡ると直ぐ目の前が紅葉に色取られた貝掛温泉。 今年の紅葉は色が冴えないまま終わりに近づいていると女性ドライバーが言っていた。 貝掛温泉は長い間訪れたいと思っていた温泉の一つで、お湯の良さで知られている。 受付は玄関の左側で、日帰り入浴を快く受け付けてくれた。 浴場は廊下を進み、左に折れさらに右に折れた突き当たり。 脱衣場は広く、棚に脱衣用の籐製籠が並んでいた。
浴場に入ると、右側に内湯の浴槽があり、加熱浴槽と非加熱浴槽が並ぶ。 左側は洗い場になっており、奥に露天風呂に向かう戸がある。内湯の浴槽は石造りだが檜の縁取り。 広い窓から秋の陽がそそいでいた。
先客が一人いた。 非加熱の浴槽に入る。 やわらかな浴感のぬるめのお湯で、じっとしていると身体に細かい泡がまとわりつく。 無色透明のお湯は露天風呂に沿った源泉小屋で自然涌出しているという。ここから露天風呂と内湯に落差の圧力のみで供給されるという。 ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉で湯温は36.8度。 加熱浴槽と非加熱浴槽に交互に入る。 浴場は天井が高く湯気がこもらない。 露天風呂は巨石を上手く配置し付近の山の景色に良くマッチしている。 10人以上入れる露天風呂の奥の方に小さな加熱浴槽もあり、そこからもお湯が流入している。 お湯を楽しんだ後、廊下をぶらぶら歩きすると、来たときには目に付かなかった古い電話機やラジオ、時計、家具などが置かれ、電話機で現役のものもあった。
受付で国道のバス停までの徒歩時間などを聞いてゆとりを持って宿を出た。 距離は短いが急な上りなどもあり20分近く掛かるとのこと。 途中の清津川の橋は狭く、渡りきるまで対岸で四駆の自動車が待っていてくれた。 このページのTop ● 二居温泉 宿場の湯(二居共同浴場)貝掛温泉のバス停でバスを待っているとごつい車が近寄ってきて、話しかけてくれた。貝掛温泉の橋ですれ違ったおじさんで、奥さんを迎えに田代スキー場のロープウエイまで行くので乗らないかとのこと。親切な人で、毎年スキーシーズンにはこの近くで何日も過ごすという。 路線バスの写真を撮りたいからと丁重にお断りしてバスを待つ。
二居温泉 宿場の湯は貝掛温泉バス停から二居田代スキー場前バス停までのほんの5分ほどの乗車だが、長いトンネルがあり、高度もかなり変わる。 二居田代スキー場前のバス停で下車して、宿場の湯を探す。 宿場の湯はバス停からどう歩けばよいのか判らず、国道に車用の標識があったので方角は山側だろうと宿場の中に入っていく。 若干の不安をかかえながら7〜8分ほどかかって宿場の湯が見つかる。 受付の女性にバス停からの歩く道の正解を聞いたが、無頓着な様子で関心が無いようだった。 宿場の湯はこの近辺では唯一食堂を伴う共同浴場で、食事処は玄関の正面にあった。
受付の脇の廊下を進むと浴場になる。 男湯の脱衣場はさして広くない。 木の棚とプラスチックの脱衣籠が並び、籠の数だけ人が入ると狭く感じるだろう。
浴室は、サウナ室、水風呂、ジャグジー風呂、内湯と洗い場がコンパクトにまとまっており、ジャグジー風呂と内湯は窓に面している。 掃除は行き届いていた。 タイル張りの内湯浴槽は7〜8人が入れる大きさ。 特徴の少ないぬるめのお湯だった。 若干のカルキ臭がするが、加水/循環使用などの浴場なのでヤムを得ないだろう。 温泉成分分析表によると源泉名は「二居温泉」で、泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で湯温は49.7度。 食事処 次のバスの時間を考えると、食事時間はあまりなかった。 食事処に入って、早いメニューを聞き、ラーメン¥600と塩ラーメン¥650を頼んだ。 予定通りできあがり、そそくさと食べた。 店内はテーブル席と窓際のカウンター席で、それでも17〜8人ほどが入れるだろうか。 浴場は閑散としていたが、食堂は結構混んでいた。 価格と味はリーズナブルだと思った。 食事処のご主人がバス停への道を教えてくれた。 宿場の湯の建物の前面から建物に沿って国道の方に下ると、国道の下からスキーゴンドラの駐車場に向かう道があり、橋もあって、バス停の反対側に出ることが出来る。(ただ、国道の横断は横断歩道が無い) この道をたどって二居田代スキー場前バス停まで行き、苗場行きのバスをつかまえた。
このページのTop ● 苗場温泉 雪ささの湯浅貝のバス停でバスを下りると、今日予約した御宿本陣は目の前だった。若干早かったので宿に荷物を預かってもらい、立ち寄り湯の「苗場温泉・雪ささの湯」に行くことにした。雪ささの湯は本陣のやや湯沢寄りにあり歩いて数分の場所。 建物は四階建てのビジネスホテル風だが、元は温泉旅館だが経営が代わって浴場を大改修し、浅貝宿一の共同浴場に生まれ変わったとのこと。
脱衣場は多くのスキーヤーを受け入れるにはやや狭い感じだが、大型のコインロッカーもあり、スキーヤー向きの経営を指向している。 うれしいのは木を多用した浴場内の雰囲気だ。 お湯に入ると、キシキシ感があるお湯で、さほどあつくない。 お湯の色は見ての通りの茶褐色で、源泉の温度は 47.3 度にしては、むしろぬるめの設定で、泉質は「カルシウム・ナトリウム−塩化物・硫酸塩泉」とのこと。加水、加温、循環、塩素消毒のない掛け流し。
窓の外の露天風呂は、巨石の中に木の縁取りの浴槽をしつらえた、これも雰囲気の良い露天風呂で、植栽を配すなど工夫をしている。 難を言えば価格設定がやや高めなことか?。 このページのTop ● 三国峠温泉 御宿 本陣(御宿 本陣)宿に戻った。 御宿 本陣は浅貝宿の本陣だった家柄でこの土地の主力旅館になっている。 また、「日帰り入浴 峠の湯」として、内湯と離れ露天風呂を公開している。 陽があるうちにお湯に入れば、良い写真が写せそうなので早速浴場に向かう。 内湯と岩露天風呂 内湯は、ロビーの左手を奥に向かう。 露天風呂とのセットで、男女別にそれぞれ浴場がある。 男性の内湯はさして広くなく、脱衣場は6〜7人ぐらいで満員で、内湯の浴槽は5〜6人ぐらい、岩露天風呂は7〜8人の定員だろうか?。
お湯は、カルシウムナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)で、若干のすべすべ感があるが特徴の少ないお湯で、源泉名は「苗場温泉 峠の湯」、湯温は42.4度と季節によっては若干の加温が必要らしい。 加水、循環使用など、大型旅館としては止むを得まい。 離れ露天風呂 離れ露天風呂は、内湯の浴場からさらに廊下をたどった奥に新設された独立棟で、脱衣場、露天風呂と洗い場(屋内)が整った、感じの良いお風呂だった。 洗い場は、脱衣場と露天風呂の間にあり、完全に外気と遮断されており、 露天風呂はほぼ屋根に覆われ、大きく、15〜6人は利用出来そうで、山の斜面を利用した植栽が美しい。 冬場は雪見の露天風呂になるだろう。
御宿 本陣の夕食 夕食は一階の食事処。 宿泊価格の割に豪勢な夕食だった。 主なものは・・・
他に、香の物、吸い物、ご飯、デザートなど。 本陣の食事処はかなり混んでいた。 椅子席の食事処の他に、和室の大きな食事処もいくつかあり、和室の方は団体客がぎっしりと満員で盛り上がっていった。 いわば宴会場で夕食を摂りながらカラオケ等で盛り上がる昔の団体旅行だが、年配者だけに比較的静かで、就寝も早い。 団体客誘致策? その理由だが、同旅館では団体客の積極的誘致策として、年配者の同窓会・同級会を開拓し、越後湯沢駅への送迎と近隣の観光に宿の車を利用していた。
この日の団体さんは4組で各30〜40人ぐらい。 砂丘会は新潟市の中学校の同級会で、新潟以外の人も越後湯沢駅までそれぞれの住まいからやってきて合流するとすぐ打ち解けてしまうという。 青葉コーラスサークルも市内のサークルで、毎年一度一泊旅行するとのこと。 このページのTop 第2日目
朝起きて、三国街道の旧道を歩いてみた。旧道は旅館本陣の前から西武が開発した苗場別荘地までの1キロほどが、車の往来がないので静かな散策道になっていた。 沿道には地蔵様と百八十八番供養塔があり、その先には庚申塚があった。
三角山登山口を過ぎると目指す建物かあった。 この建物は、五十数年前に泊めてもらうつもりで群馬県側から目指したが三国峠越えが出来ずに断念した建物に間違いがなかった。 (実は昭和45年に焼失しその後再建されたとのこと。) 西武の苗場別荘地まで行き国道を下った。 国道からは苗場スキー場がよく見えた。 ● 本陣の朝食本陣の朝食は昨夜の夕食と同じ食事処でのバイキングだった。バイキングは和食とパン食があり、習慣に従ってパン食にした。 例によって二人前ずつとり、食卓で自分の皿に小分けする方式をとった。 よく利用する伊東園ホテルの朝食より食材の品質は上等そうだが、さして大差があるとも思えなかった。 まあ、老人にはこれで十分だ。 このページのTop ● バスで下山浅貝バス停で越後観光の路線バスに乗り三俣共同浴場を目指した。車窓から垣間見た苗場スキー場は巨大なスキー場だった。
● 三俣共同浴場 街道の湯三俣宿は越後湯沢駅にかなり近づたところににある宿場で、町営の共同浴場 街道の湯がある。今回の旅の締めくくりはこの共同浴場である。ここの駐車場に、現在(2013年)道の駅を建設中で、道の駅が出来れば利便性が高まると思われる。
街道の湯は木造で、内部は二居田代の宿場の湯よりもコンパクトだが、浴場はこちらの方が居心地はよい。 石造りの浴室、浴槽、露天風呂なども写真写りがよい。 建物入り口にスキーのコインロッカーと大型コインロッカーが3セットずつあるがスキーヤーがバスで訪れることを想定しているのか?。 脱衣場にも鍵の掛かるコインロッカーがあり、脱衣場は14〜5人以上で使うことが可能。
内湯も10人以上入ることが出来そうで、洗い場のカランも10人分あり、露天風呂も7〜8人は入れそうだ。 お湯は無色透明のアルカリ性単純温泉で、すべすべ感は乏しいがさっぱりとしたお湯で良くあたたまる。 循環使用で塩素系殺菌剤を使っており、加水、加温もしている。 源泉名は「三俣細越温泉」で、源泉の温度は46.4度。掛け流しなら最適の温度なのに・・・。 残念だったのは、ウイークデイでバスの本数が少なく、タクシーの予約をして欲しい旨、お湯に入る前に頼んだのだが断られて、お風呂から出てからあたふたとしたことで、このような施設でタクシーを呼ぶことを断られたのは初めての経験だった。 タクシーの中でぼやいたら町営の施設なので不親切なのは当たり前と運転手は割り切っていた。 帰路へ 帰りのタクシーでトラブったので越後湯沢では時間不足になり、いろいろな地元産品を購入出来なかったが、コンビニで新聞とサンドイッチと金麦を確保出来たのはラッキーだった。 このページのTop
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