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全国秘湯巡り・栃木塩原温泉 2013
第1日目 東京→那須塩原→塩原温泉 第1日目
(すっぽんのキモと生き血)2013年3月に結婚50年を迎えた。 別に大声で話すことでもないのだが、記念になる旅をしたいと考えた。 新婚旅行で行った志賀高原はまだスキーのシーズンで騒がしい。 記念の日は春分の日に近い土曜日で長野県上田の真田温泉は予約が取れず、抑えに予約を入れていた塩原温泉の伊東園ホテルはどうだろうか?。 入り損なっている共同浴場が残っているのか?。 いろいろ考えてみたが、すっぽん料理の河童の湯があった。ここは是非入ってみたい共同浴場の上位にランクされている。 なら、すっぽんも食べてみよう!!!。 東北新幹線のE-5系 那須塩原駅から塩原温泉まで路線バスで行く計画でやまびこ号を予約したのだが、東京駅で隣の車線に新青森駅行きのはやぶさ号が入線していて大人気だった。 このページのTop ● 新幹線の掃除人数年前から、10分足らずで折り返していくJR東日本の新幹線の掃除人の手際の良さが気になっていた。夏の服装はアロハシャツで、到着する新幹線の乗客をお辞儀して迎え、ゴミを受け取った後、一人一人が各車両に入り込んで座席の向きを直し、車内のゴミを回収したり床を拭いたりして、各車両の掃除が終わると、新幹線のホームから下る階段の途中で線路下に隠れてしまう集団だ。 「新幹線お掃除の天使たち」(遠藤功著)で紹介され、テレビでも紹介されたので、今回は断って写真を撮らせてもらった。しゃれた帽子に桜の花が粋だった。
見ていると、20番線と21番線の新幹線を掃除していつのまにかいなくなった。 JR東日本テクノハートTESSEI(旧社名:鉄道整備株式会社)の社員のやる気をだし、仕事に誇りをもち、乗客に感謝を表現し、車両を7分で折り返せるように清掃するることが出来るようになったという話は下記に詳しい。 excite ニュース 7分間で車内をピカピカにする「新幹線お掃除の天使たち」 このページのTop ● JRバスで塩原温泉へ新幹線那須塩原駅から路線バスのJRバスで塩原温泉バスターミナルに向かう。那須塩原からは西那須野駅経由なので当初は市街地をゆっくりはしるが、山道にさしかかるとカーブも多く、箒川の渓谷美もあって車窓を見るのが楽しい。
塩原バスターミナルでタクシーを頼んだ。 塩原温泉のタクシープールは2台の車で、バスターミナルよりやや下流の場所にあるという。 那須合同自動車(株)電話:0287-62-0001 (本社は黒磯駅そば)。 需要が少なくなかなか営業が成り立たないらしい。 伊東園ホテルで荷物を置き、上塩原の河童を目指した。 このページのTop ● 河童の湯河童の湯はすっぽん料理「河童」の付属施設で、国道400号を会津に向かい県道19号の分岐を越えて1キロほどを左折してすぐの場所にある。敷地内に温泉を掘ってすっぽんの養殖池をつくり、清潔新鮮なすっぽんを供すると共に、素朴な湯小屋で掛け流しの源泉の恵みを提供するという生き方は尊敬に値する。 昭和61年から湯小屋をはじめたそうだ。 すっぽん料理店と河童の湯は並んでおり、ついでに云えばその奥に母屋がある。 料理店でおかみさんからお風呂が先か食事が先かを問われ、お風呂が先と希望を云うと、先客二組がどちらもそろそろ出る頃だから少し待って欲しいといい、お茶をいただく。
先客がお風呂から出て食事をはじめたので河童の湯に案内される。 小さな湯小屋で、戸を開けると左右対称に脱衣場があり奥に浴室がある。 浴室は石造りで浴槽は3人入るのが限度か?。 無色透明のお湯があふれ、入るとややぬるめの適温がどっと溢れる。 ヌルすべ感の強い良いお湯で、良くあたたまる。 ほんのちょっと泡が肌に付く。 温泉分析書が掲示されており、泉質はナトリウム−炭酸水素塩泉(中性低張成高温泉)で源泉名が「畑カッパ・上塩9」という。 このページのTop ● 河童のすっぽん料理カッパのメニューはすっぽんのコース料理のみ。一人前¥4200.キモは焼酎で漬けたとのことだが苦い味で、生き血はジュース割りで甘かった。 小鉢類は酒のつまみに最適で、料理を待つ間に一杯やるのだろう。 時計まわりで卯の花、フキ、うるい、コゴミ、蕗味噌。 スープはすっぽんを余すとこなく切り刻んだ身がたっぷりと入っており、コラーゲンのありそうな部位を食べた後野菜を入れて鍋を仕立てる。 野菜を食べた後、一度厨房に鍋を持ち帰り雑炊が炊かれて戻ってくる。 こくがあり、滋味あふれる雑炊だがくどくは無い。
お風呂を出た後なので、同じ湯に浸かった仲間を食い尽くすという感覚は微妙だった。 河童は広い座敷を持つ料理屋で人数に応じて飛び飛びにテーブルが設置されており、ゆったりと食事ができた。 食事の後どうするのか聞かれたので「まじま荘」のお風呂に入りにいくと答えたら車で送って行ってもよいとのことでご好意に甘えた。 このページのTop ● まじま荘のお風呂まじま荘は河童から国道に戻って上流に約1キロほど行ったところ。中規模の旅館で新しそうな印象。 庭仕事をしていたおかみさんが対応してくれ、湯めぐり手形を購入して半額の \250 で入浴することにした。 浴室はかなり大きく浴槽も十分の広さで、奥の方はジャグジー風呂と歩行浴が可能な深めで手すりのある浴槽があった。 お湯はすべすべ感の強い無色透明なお湯で、広い窓の外に露天風呂が見え、箒川の川原が見えた。 まじま荘は独自源泉で、温泉分析書によると泉質はナトリウム−塩化物泉(低張性・中性・高温泉)で 湯温は 61.5 度。 掘削後の自噴とのこと。 源泉名:真島源泉。 また、使用している洗い桶の中に黄色いケロリンの桶があってうれしかった。
露天風呂は内湯の脇のドアから外に出る。 川原に近く開放感が強い。 お湯も内湯より新鮮で風にあたって心地がよい。 入浴後徒歩で那須塩原市市営の華の湯に向かう。 バス停で一駅だが、実質距離は500メートルほどか?。河童の湯側に戻る方向で、箒川の対岸にあるので橋を渡る。 このページのTop ● 華の湯華の湯は入浴料金が\700と比較的高いのだが、65歳以上割引で年配者には\300となる。脱衣室は籐製の籠が並び気持ちがよい。 浴室はタイル張りで浴槽には御影石の縁取り。 変形の五角形で大きな窓に面している。 お湯は割とさっぱりしたお湯で無色透明。ただ、若干のカルキ臭がする。 泉質はナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉で、源泉の温度は65.6度とのこと。 源泉名は「金録源泉」で、華の湯以外でも使われている。 窓の外に巨岩を配した露天風呂がある。 底の石が凹凸がありやや入りにくいがワイルドといわれれば確かに野趣に富んでいる。
他にサウナ室と水風呂がある。 塚原バス停から伊東園ホテル塩原に戻る バス停「塚原」にもどり、伊東園ホテルに戻った。 野岩鉄道の上三依駅と塩原温泉を結ぶ路線は那須塩原市が運行する「ゆ〜バス」と呼ばれるバスで、塩原温泉バスターミナルで那須塩原駅発のJRバスと接続する。 ゆ〜バスで中塩原の伊東園ホテル前で下ろしてもらって、一旦伊東園ホテルに戻ったのだが、陽が高いので「箱の森プレイパーク」の遊湯センターに行くべくタクシーを呼んでもらった。 タクシーはホテルから箒川の上流に向かい、右折して山登りを始めたが、箱の森プレイパークの入り口分岐点で「遊湯センター」は3月一杯休業の張り紙を見て進入しないでUターンしてもらい、途中にあった旅館「梅川荘」の立ち寄り湯に入ることにした。 このページのTop ● 梅川荘のお風呂梅川荘は高級旅館の部類で、高台に位置するので眺望がよい。日帰り入浴は湯めぐり手形が使えるので所定料金の半額で入ることが出来るが、湯めぐり手形無しではやや高めの印象を受ける。 日帰り温泉をお願いするとおかみさん(らしき人)が気さくに応じてくれた。 浴場は玄関の奥を左折したつきあたり。 脱衣場はありきたりの脱衣場で、浴室はグレードが高い浴室だが、鉄平石の床がやや滑りやすいので要注意。 浴槽の底も同じような鉄平石の床。 浴槽は赤御影石の縁取りがしてある。 お湯は、わずかにぬるぬる感のある無色透明のお湯で、無味無臭。 お風呂から出た後がさっぱりしており、気持ちがよい。 掲出されている温泉分析書によると、 源泉名 : 畑カッパ・金録混合泉 泉 質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 とある。 露天風呂は巨石が配されて山の雰囲気ともマッチしてゆったりとお湯に浸かることができる。 梅川荘からお登園ホテル塩原への帰路は、下り坂だし身体がほてっているということもあって、ぶらぶらと徒歩で戻ってみた。 距離はおよそ1.5キロぐらいで、途中は雪解け直後の路傍の草花などをカメラに収めた。 このページのTop ● 伊東園ホテル塩原(伊東園ホテル塩原)伊東園ホテル塩原は伊東園ホテルチェーンの一つで、従来の塩原温泉街よりやや上流にある。 伊東園ホテルといえば、ホテル宿泊料金安売りのきっかけをつくったホテルチェーンで、土日も含めて統一料金の一泊二食つき\7800が売りで、経営が立ちゆかなくなったホテルを買収して、人件費を削り、食事提供も大部屋でのバイキング方式にして、今でも拡大を続けている。 人件費削減の一例は夜具の布団出しで、昼間の安い人件費を使って客がチェックアウトした直後についでに布団を敷いてしまうので、新たにチェックインした客は部屋に入ったとたんに夜具があるという事態が起きるが、これは別に気にしなければよい。 伊東園ホテルチェーンはチェーンホテルが44箇所になり、静岡以東で北海道まで及んでいるがほとんどが上記の運営スタイルを保っている(らしい)。 伊東園ホテル塩原のお風呂 伊東園ホテル塩原のお風呂だが、期待していた以上の内容であった。 というのは、前経営の方式をそっくり引き継ぎ、改装はなるべく少なくするという形が伊東園ホテルの哲学なので、20年以上前に流行ったクアハウス方式の浴場がほとんどそのまま残っている。 別に伊東園ホテル塩原が宣伝しているわけではなく、もちろん温泉ソムリエや入浴療養士(?)、湯長・副湯長が居るわけではない。 ただ、浴場内の洗い場の上に下に掲出した入浴プログラムが残っていた。 このプログラムの一つをたどろうとすると、各浴槽側にも分かりやすい説明版があるので、それが面白いと思った。 伊東園ホテル塩原のお湯は金録源泉、畑カッパ源泉、紀州鉄道塩原温泉の混合泉で、泉質はナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)とのこと。 浴感はすっきりしたお湯で、多少のカルキ臭はこれだけの大がかりな温泉ではやむを得ないと思う。 むしろ、多様な浴槽の入り方をじっくりと楽しむべきだろう。 このページのTop 伊東園ホテル塩原の夕食伊東園ホテルの夕食は先に述べたとおり大食堂でのバイキングなのだが、この塩原では、食堂は向かい合った二部屋に分かれ、しかも収容人員が宿泊客数に対して足りないのか、二部制で、午後5時半からか、午後7時半からのどちらかをチェックインの際に選ぶ方式だった。 その際、食券をくれる。所定の時間に食堂に集まると開始時間前から多くの人が並んでいた。 食堂の鍵が開いたら、先ず席を決めてから、バイキング料理を取るトレイと、食器を取り列に並ぶ。 家人とそれぞれトレイを持って二人分ずつの料理を取って席に持ち寄り、足りない分と、無料の酒の飲み放題のコーナーで生ビールを持ち寄り、席に座り直す。
われわれは特別なグルメではなく、普通の夫婦なので、結婚五十周年記念の夜もバイキングの料理で十分だし、飲み放題の生ビールで十分だった。 それより、伊東園ホテルのバイキング用トレイの数年前からの進化はめざましいのでトレイを紹介すると、発足当初は平らなトレイに小皿の組み合わせで料理を取ることになっており、ついつい多めの料理を取ることになって食べきれないという事態が起こるのを防ぐため、9分割したトレイが採用されたという次第。 残量は圧倒的に減ったと思われる。 このページのTop 第二日目
朝食も昨夜と同じパターンで、今回はパン食。この他に、野菜サラダ、牛乳、ヨーグルト、食後のコーヒーなど。
朝食後、バスターミナルから那須塩原駅に向かうJRバスの時間に合わせて、バスターミナルまで送迎してくれるというのでホテルの車でバスターミナルに向かった。 このページのTop ● 塩原グリーンビレッジ・福のゆ今日は、途中福渡温泉にある塩原グリーンビレッジ・福のゆの立ち寄り湯に入ってから那須塩原駅で東北新幹線に乗って帰宅の予定。JRバスに乗って、国立視力センターのバス停で下り、下流に向かってちょっと歩いたところに箒川を渡る橋があり、対岸が塩原グリーンビレッジだった。 塩原グリーンビレッジはログハウスなどの宿泊施設とオートキャンプ場を核とした施設で、レストランがあり、キャンプ用品などのレンタルによりバーベキューも楽しめる。
福のゆはその浴場部門に相当し、大浴場、サウナ室と露天風呂、セルフサービスの食堂などを具えている。 大浴場は窓の外の木立が美しく、浴槽や洗い場の仕様が豪華で、ややぬるすべ感のあるお湯はぬるめの設定でじっくりとあたたまる。 お湯は無色透明、無臭の温泉で、泉質はナトリウム・カルシウム塩化物−塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(中性低長性高温泉)。 泉温は47.5度と理想的で湯量が多く掛け流しとうたっている。 源泉名:塩原開発3・4号混合泉でグリーンビレッジ敷地内に源泉があるらしい。 露天風呂は大浴場から出るが、石を配しており、箒川の木立が美しい。 また、脱衣場にある貴重品ロッカーやコインロッカーはしっかりしており、コインが戻る方式がうれしい。 このページのTop ● 帰路へ
入浴後、箒川の対岸から国立視力センターのバス停に戻り、JRバスで東北新幹線の那須塩原駅に着いた。 那須塩原駅に入って来た「なすの270号」は何と東北新幹線最新鋭のE-5型車両で、椅子の座り心地はともかく走行の乗り心地は最高で、那須塩原駅の KIOSK で購入した発泡酒と助六寿司と良くマッチして、アッという間の1時間だった。 このページのTop
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