全国秘湯巡り・栃木
塩原温泉
第1日目 東京→那須塩原→塩原温泉→
奥塩原
第2日目 奥塩原→
塩原温泉(露天風呂巡り)→那須塩原→東京
第1日目
塩原温泉へ
(共同浴場・むじなの湯)
塩原温泉にはいくつかの共同浴場がある。
乳白色のお湯をたたえた新湯の共同浴場は秘湯の誉れ高いし、箒川に沿った露天風呂はワイルドな雰囲気といわれている。
新幹線利用だとかなり近く感じるし、ジパング倶楽部割引だと往復1万円を切る。
今年(2006年)に入って、200湯の壁が越えられない共同浴場も、欲張って塩原中の共同浴場に入ればクリア出来ると思われた。
JRバスは新幹線・那須塩原駅乗り入れは昼間にかぎり、10時台は西那須野駅始発なので
一駅だが在来線で戻ってバスの人となった。
塩原は塩原11湯といわれ、奥塩原の新湯(あらゆ)から最下流の大網温泉まで地区毎に異なる名前で呼ばれる。
古町温泉と露天風呂「もみじの湯」
JRバスのターミナルのあるのが古町。
ここは旅館や土産物屋、食堂などが多い。
箒川にかかる「紅の吊橋」の対岸に「もみじの湯」があるというので吊り橋を渡る。
もみじの湯は簡単な目隠しと小さな脱衣場の屋根とで出来た混浴露天風呂。
もみじの湯は浴槽が一つで間仕切りがしてあり、上流側(源泉の流入している側)は小さく下流側がやや大きい。
この日はあいにくと大入りで7名の入浴者が居り、内女性が2名。
で、写真を撮ることは遠慮し、上流側の無人の浴槽のみ撮影した。
気温が低く、なかなかお湯から出られない状態で、数人がひろさんより後から来たが入れない状態が続いた。
元来た道をたどって温泉街に戻り次の予定の「青葉の湯」をさがした。
畑下温泉と青葉の湯、鳩の湯
青葉の湯は門前温泉を通り越し畑下温泉にある。
「山百合の吊橋」を渡った対岸の橋のたもと。
だが、青葉の湯はお湯が張られておらず、たくさんの落ち葉が浴槽の中を舞っていた。
失意の内に山百合の吊橋を再び渡り、古町に戻って昼食でもしようと考えていた矢先、目の前に地元専用の名湯「鳩の湯」があり、縁あってこのお湯に入れて貰うことになった。
静謐な浴槽を独り占めした感激は何ものにも代え難い。
バス停に戻って食事をする場所を探した。
バス停の隣にそば屋があったので入ってみた。
「多助そば処・湯津上屋」という店。
ソバはどうということの無いソバだったが、店内に無造作に「ルナリア」の種が生けられていたので驚いた。
長野県以外では見たことが無く、また今も栽培しているという。
栽培は「ほっておくだけ」というのでまた驚いた。
(湯津上屋) | |
(ルナリア) |
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そば屋でバス発車の時間ぎりぎりまで話し込んだ。
奥塩原行きのバスは2006年3月末で廃線という。
今後は旅館からの送迎が命綱か?
バスは会津鬼怒川線の上三依塩原駅に向かう路と別れ鬼怒川川治に向かう「日塩モミジライン」に入って高度をかせぎ、30分足らずで奥塩原・新湯に着いた。
奥塩原温泉
まだ雪が残り、爆裂火口は噴煙を上げていた。
湯荘白樺はバス停前で、荷物を置いてから温泉を見て写真を撮ってから共同浴場をまわった。
白樺と源泉を共にする「中の湯」は、冬場は閉鎖で、外観だけカメラに納めた。
(湯荘白樺) | |
(湯荘白樺浴槽) |
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(湯荘白樺露天風呂) |
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むじなの湯は宿の前から石段を数分下ったところにある。
建物は質素で、入ると狭い脱衣場の奥に木の浴槽が一つで先客がいた。
むじなの湯は元々混浴だったが間仕切りをして今の形になったとのこと。
間仕切りの下は湯が交流しており、やや熱めのお湯が女湯から流れてきた。
乳白色の湯は硫黄の香りが強く、ぬるめの湯は若干肌がぴりぴりとした。
(むじなの湯) | |
(むじなの湯浴槽) |
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(近くの大師堂) |
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階段を戻るとバス停で、道路の反対側(爆裂火口側)に共同浴場・寺の湯がある。
寺の湯は浴槽が2つ並んでおり、間仕切りの無く混浴とのこと。
湯はむじなの湯に似た、乳白色の酸性の強いお湯で、特に皮膚病に卓効があるという。
呑むと硫黄臭が鼻腔を抜け、お湯は酸っぱかった。
旅館が近くなので長湯が出来た。
宿に戻ると食事。
過不足無く、質素な食事だがこれでよい。
第2日目
夜は吹雪いたらしい。
10センチほどの新雪が道路を覆っていた。
宿の隣の共同浴場・寺の湯に行った。
宿の鍵を借りて入った。
塩原温泉から来て引き返すバスに乗って塩原温泉へ。
さらに西那須野行きバスに乗り継いで、畑下温泉のバス停「七つ岩吊橋」下車。
「ゆっくりセンター」は塩原市の塩原保健福祉センター内の公衆浴場で塩原では数少ない内湯系の共同浴場。
(ゆっくりセンター) | |
(ゆっくりセンター浴槽) |
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(ゆっくりセンター露天風呂) |
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塩原温泉露天風呂めぐり
ゆっくりセンターは旧病院の建物だそうで休憩室などが充実している。
ゆっくりセンターから一つ下の福渡温泉まで歩き、箒川に架かっている「不動吊橋」を渡って対岸に出た。
対岸には露天の「不動の湯」と「岩の湯」がある。
岩の湯は橋のたもとだが、ここを横目に見てまず不動の湯に入ることにした。
不動の湯は箒川から林の中に数分歩いたところ。
林の中に小屋がけと目隠しが見えてここが不動の湯。
(不動の湯) | |
(不動の湯露天風呂) |
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(別角度から見た不動の湯) |
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小屋がけの下に脱衣場があり、棚がしつらえてあるが浴槽は完全な露天風呂で男女混浴。 ただ、脱衣場も狭く、近くにハイキングコースが通るなど女性には過酷か?
お湯がパイプからそそぎ、その付近は適温だが、流入口から離れるに従ってぬるめになる。 お湯は金気臭が強い。
来た道を引き返すと不動吊橋の袂に「岩の湯」。
(岩の湯) | |
(岩の湯露天風呂・小) |
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(岩の湯露天風呂・大) |
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岩の湯は小さな屋根をかけた小屋で脱衣するが、5〜6人分の脱衣棚しかなく、2つある露天風呂も完全な露天で、片側が箒川、反対側が崖という野趣あふれるお風呂で、塩原に多い男女混浴。
この日は女性が一人入浴していたので承諾を得て本人が入らないようなアングルで写真を撮った。
お湯は金気臭があり、やや笹濁りで、一部深めで浴槽の底が見えない。
また、箒川の対岸は意外に近く、通行人からは丸見えの状態で、よく女性が入るものだという気がしたが、気持ちの良い河原の露天風呂は誰でもはいりたくなるのか?
箒川の吊橋「不動吊橋」を戻って旅館側に出て、バスを待つ間に食事をした。
(不動吊橋) | |
(軽食喫茶・鹿角) |
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(鹿角の露天風呂) |
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食事に飛び込んだのが軽食喫茶「鹿角」。
この店が何と露天風呂の日帰り入浴施設を地下(といっても下の階)で経営している。
スパゲッティが出来るのを待つ間に入浴できそうなので入れて貰った。
お湯は対岸の露天風呂と違い、金気臭はなく、ややしょっぱいお湯だった。
食事もそこそこにバス停に急ぎ、那須塩原行きのバスに乗ったらどっと疲れを感じた。
なお、この2日間で巡った共同浴場の写真を標高の高い順に並べてみる。
塩原温泉・共同浴場巡り
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