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全国の旅・青森十和田市と三沢市 2013(後編) 三沢市編
第1日目 東京→八戸→十和田湖温泉郷→奥入瀬渓流→十和田湖温泉郷 第2日目
(承前)十和田市駅から三沢駅まではおよそ25分程度で、昔の電鉄の線路際を通って三沢駅に着く。三沢駅の昔の姿は全く覚えていないのだが、路線はJR東日本の東北本線から青い森鉄道になっており、十和田観光電鉄はバス輸送に切り替えていた。 十和田観光電鉄の昔の待合室は残っており、そば屋も営業していた。 その先のホームに行ってみたら線路も残っていた。
小牧温泉・元湯に向かう。 三沢駅から徒歩数分で、廃線の線路をまたぐと先方に見えて来た。 この温泉は、幾多の経営上の問題を乗り越え、現在は星野リゾート青森屋が運営している。 おもてなしのプロの星野リゾート青森屋も、この元湯はそのまま残さざるを得なかったのか、受付と温泉棟は古い感じで、浴室に入ると更に驚かされる。 昭和の時代の大浴場はタイル張りで、浴槽には巨石が配されており、やや深め、浴槽の背後に洗い場があり、壁にタイルの模様がそのまま残されていた。 お湯はややぬるめのアルカリ性単純温泉でヌルすべ感がかなり強い。 源泉名「小牧温泉」は湯温42度。夏は丁度良いが冬は加温が必要。 循環利用と塩素系薬剤の混入と記載されているがカルキ臭はせず、久しぶりのヌルすべ系アルカリ泉を堪能した。 入浴料金は三沢市標準の¥300と格安で、昔の大浴場を体験出来るのだから、三沢に来て公衆浴場巡りをするならお奨めの場所だ。 このページのTop ● 三沢パークホテル(三沢パークホテル)元湯の受付でタクシーを呼んでもらい三沢パークホテルに向かった。 今回は全く価格だけで選んだが、一昨年の八戸パークホテルで、新しいホテルではなかったが雰囲気が気に入ったという事情があり、三八五グループの経営ということも意識にあったのかも知れない。 折しも、三沢のまつりの最中で、祭りの会場が三沢パークホテルの近くと云うこともあったさんざん交通規制に出会って紆余曲折の末にホテルについた。 ホテルには荷物を預けただけで、お湯道具と呼ぶタオル、石鹸などを持って外に出た。 メインストリートを、南西方向に向かって三沢警察の前を通り、米軍三沢基地のゲートのある通りを横断すると、アメリカ広場には三沢祭りのステージなどがあって、付近には露天の出店が多く出ていた。 このページのTop ● 昼食は中華のニューみやき遅めの昼食を摂る場所を探して市役所方向に歩くと中華料理店があったので中に入った。
入ってみて驚いたのだが、なかなか本格的な中華の店で、昼のメニューは上記が共に¥850で、スープ、おしんこ、ライスとデザートがついた。 このページのTop ● 三沢まつり(1)いよいよ三沢市内の温泉銭湯巡りと思ったが、ともかくタクシーを見つけなければならない。市内は交通規制が敷かれ、特に、中央通り、市役所通り、三沢基地のメインゲート通りはアメリカ広場を中心に 2Km × 1Km ぐらいが車の進入禁止になっていた。 交通規制していた警官にタクシー会社の場所を聞いたら、アメリカ広場の南西側にタクシーの営業所がある由。 先ずアメリカ広場に向かい、左折してタクシー会社の営業所を探すのに結構な時間が掛かったのだが、沿道は露天商と見物客と自分の出し物に参加する人が入り乱れてかなりの混雑だった。
このページのTop ● あおば温泉タクシー会社をようやく見つけてあおば温泉に向かった。あおば温泉は、米軍三沢基地に近い花園町の住宅地のはずれにある。 大きな温泉銭湯で、「釜風呂」が有名だが、通常の浴槽もバラエティに富んでいた。 中央に、円形で浅めでぬるめの浴槽があり、その円形浴槽を囲んで、右からサウナ、水風呂、寝湯、立ち風呂、メインの浴槽、薬湯、電気風呂などがあり、その外に露天風呂もある。 洗い場はこれらの各浴槽の反対側(入って右側)にあってこれも大きい。 中央の円形の浴槽はかなりぬるめ。 上部から温泉がしたたり落ちるなど楽しいお湯で、浴槽からあふれたお湯は洗い場の方に流れていく。 メインの浴槽は20人以上入れるだろうか?。他の浴槽も合わせると同時に50〜60人入っても混んだ感じはしないだろう。 露天風呂は建物に沿っており開放感は乏しい。 お湯は若干のぬるぬる感がある。 泉質はナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)で、泉温は45.8度。 源泉掛け流しだが、一部加水ありとのこと。 このページのTop ● 平畑温泉あおば温泉を堪能し、次は平畑温泉。平畑温泉はやはり三沢米軍基地沿いだが、ゲートを挟んだ東側にある。 タクシーを呼んでもらおうと思ったら、ロビーにタクシー会社の無料電話があってそれを使ってほしいとのこと。 中央タクシーが近くて早いとのことで電話したらすぐに来てくれた。 平畑温泉に行くにはいくつもの三沢まつりの交通規制があった。 平畑温泉もあおば温泉と同様に規模が大きく、設備は比較的新しい。 脱衣場は広く、脱衣用の木製の棚とプラスチックの脱衣用籠がずらりと並ぶ。 浴室に入ると、左側の壁と洗い場中央にカランがいくつも並び、奥に浴槽がある。 浴槽は左側から大浴槽(ぬるめの浴槽)、掛け流し風呂(熱めの浴槽)、電気風呂と並び、突き当たりのガラス窓の外に露天風呂がある。 他に、打たせ湯、サウナ等がある。 浴室の床は滑りにくい十和田石を使い、浴槽はタイル張りに御影石の縁取り。 露天風呂は岩を配した造りで、塀との間の景観に気を配っている。 お湯はややぬるめの設定となっている。 大浴場は一部泡風呂になっていて入ると若干のすべすべ感がある。 湯の色はうすみどり色。 掛け流し風呂は大浴場よりあつめで、すべすべ感も強い。 源泉名は平畑源泉といい、泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)。 泉温は45.6度とのことで、加水加温無しで丁度良い源泉温度と云える。 平畑温泉を出て、桂温泉に行こうと思いタクシーを呼ぼうと平畑温泉のおかみさんらしき人に頼んだら、歩いても直ぐですよと道を教わった。裏ゲート通りに面しているとのこと。 このページのTop ● 桂温泉桂温泉は、塀に囲まれた場所にあり、看板が木に邪魔されていて分かり難かった。距離としては徒歩10分足らずで確かに歩く距離。 リニューアルしたらしく新しかった。 新しい桂温泉は脱衣場や浴室も広い。 脱衣場には、木製の脱衣用棚とプラスティックの脱衣籠が並ぶ。 脱衣場と同じ間口の洗い場があり、カランも壁際だけでなく3列ほど洗い場内にあり、正面の突き当たりがメインの浴槽になっている。 メインの浴槽は、ヒバ材の縁取りがしてあり、内部は二つに仕切られ、右側の湯口のある浴槽はややあつめ、左側の大きな浴槽はジェット風呂でややぬるめの設定。 窓の外は涼むためのデッキはあるが、露天風呂はない。 浴場内の左側には、手前からうたせ湯、水風呂、サウナ室がある。 泉質は極上のアルカリ性単純泉で、入っていると身体がぬるぬる感におおわれ、じっとしていると細かい泡が体毛に付く。 浴槽はヒバの縁取りと書いたが、木の縁取りは肌触りが良いので、浴槽の縁に座り足だけ入れているととても気持ちがよい。 桂温泉の源泉は「三沢共同温泉」と呼ばれるアルカリ性単純温泉で、源泉の湧出場所は三沢市緑町三丁目とのこと。 このページのTop ● 三沢市のデゴイチ裏ゲート通りと中央通りとの交差点に来たら路線バスが通りかかったので、手を挙げて止まってもらった。交通規制で三沢パークホテル前は通らないがデゴイチのある公園前は通るという。 三沢市中央公園の前に着いたので下ろしてもらい、三沢まつりで賑わう公園内のデゴイチを見た。
数年前、熊本県人吉市でSLを撮影し、由来をネットで調べたら、製造年月や製造した会社などが直ぐに見つかったので、三沢のデゴイチの「D51113」を検索したところいろいろのページで製造者や保存の様子が見つかった。 「汽車・電車1971〜」の著者によると、1938年(昭和13年)に川崎重工業の兵庫工場で製作されたとのこと。 以下にリンクを張らせてもらった。 「汽車・電車1971〜」→「保存車のページ」→「青森県」→「三沢市中央公園D51113」 汽車・電車1971〜 このページのTop ● 三沢まつり(2)三沢中央公園からアメリカ広場に至沿道は露天商が沢山並んでいた。また、メインストリートでは多くの団体がそれぞれ好きな出し物を楽しんでいた。
アメリカ広場では舞台が用意され、多くの催し物が開かれていた。 三沢まつりを通じて垣間見えた、アメリカ人と渾然一体となった祭りの様子はとても興味深かった。 そういえば、20年ほど前(1994年)のことだが、JR東日本の国電車内吊りのポスターで、酸ヶ湯の千人風呂にほっぺたの赤くなった外人さんが多数入っている大きな広告を見て驚いたことがある。 そのあと、酸ヶ湯に行ったとき、フロントにポスターが欲しい旨申し込んだら断られたのだが、何とモデルは三沢基地の米国人家族が数多く参加して撮影したとのこと。 テレビの報道で見る沖縄各地の状況と違うんだなー。 この温度差は何なのか?。 神奈川県にも米軍基地はいくつかあり、三沢と沖縄各地の中間位の温度差関係にあるような状況だと思う。 このページのTop ● 夕食は居酒屋「だい天」三沢パークホテルの従業員に聞いていたお店はこの日は予約した人のみということで、近くの「だい天」に入った。店内は入ると直ぐにカウンターと厨房があり、奥に10人程度入れる座敷がある。 奥の座敷は家族連れで盛り上がっていた。 カウンターには数人の客がいた。
およそ、こんなモノを頼んでだらだらと食事をする。 豊かな食材に感動。 ホテルに戻る途中も三沢まつりは続いていた。 このページのTop 第3日目
翌朝、まだ眠っている家人を置いて一人で岡三沢温泉に徒歩で向かった。三沢の温泉銭湯は朝5時か6時の開業が多い。岡三沢温泉は6時開業。 三沢パークホテルから徒歩 12〜3分 の距離だった。 岡三沢温泉のたたずまいは昭和の銭湯という姿。 同じ敷地内に、温泉旅館と中華料理店も経営している。 岡三沢温泉の内部も昔の銭湯そのままの姿が残っていた。 脱衣場は茣蓙を敷いたような感じで縁台が出ている。 浴室は脱衣場と同じ間口。 突き当たりに大浴場(あつい)とぬるい湯、電気風呂などがあり、左側に奥からサウナ室、水風呂、うたせ湯、ジェット風呂(寝湯)、トロン温泉(ゲルマニウム鉱石使用)などがある。 お湯は、若干のすべすべ感がある単純泉で、中央の大浴場が気持ちが良いのだが、その隣のぬるい湯は麦飯石を使用した浴槽で塩素や他の有害物質を吸着しミネラルを湯側に融出させる効果があるとうたっており、ゆっくり浸かるのに良い。 分析表によれば三沢共同温泉という源泉名は桂温泉と同じ源泉である。 ホテルへの戻りは別の道を歩いたら10分足らずだった。 このページのTop ● 三沢パークホテルの朝食三沢パークホテルの朝食は下のように簡素なもの。他に、グレープフルーツのデザート。 ただ、他の客は食堂に降りてこずウェイターがずっと我々のテーブルに張り付きっぱなしだった。 このページのTop ● 木ア野温泉ホテルをチェックアウトして、タクシーを呼んでもらい今回の湯めぐりの最後となる木ア野温泉に行く。木ア野温泉はビール通りと裏ゲート通りの交差点ちかくにある。 大きな温泉施設で、建物は銭湯というよりは体育館か室内プールの建物のように見える。 脱衣場も浴室も広い。 脱衣場には木の脱衣用の棚とプラスチックの籠、それにコインロッカーがある。 浴槽は浴室の奥で、窓に沿って、右から主浴槽、うたせ湯、サウナ室と続く。 洗い場も広く、背中同士がくっつかない距離で、もちろんシャワーの飛沫も届かない。 建物が高いので湯気がこもらず快適な入浴が楽しめる。 お湯は良質のアルカリ性単純温泉で、身体がぬるぬるになる。 ぬるぬる感はかなり強く、山形県の中山平温泉のお湯に匹敵する。 ロビーが広いのも楽しいことで、自販機で買ったアイスクリームを舐めながらテレビを見る。 このページのTop ● 帰路へ木ア野温泉を楽しみ、時間調節しながら、向かいのユニーバースに入った。結構大きなスーパーで、地元の野菜や魚なども多かった。 店内のパン屋で、新幹線内の中で食べる昼食を買い、タクシーを呼んで三沢駅に行った。 青い森鉄道の車両には初めて乗ったが、JR東日本の時と何も変わっていないように思えた。 八戸で東北新幹線に乗り、昼食を食べ、久しぶりの金麦を飲んだ。 短い旅だったが、いろいろの形の現代に触れる旅だった。 (前編)十和田市編を見る
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