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全国秘湯巡り・栃木

川治温泉と湯西川温泉

第1日目 浅草→鬼怒川温泉→ 川治温泉
第2日目 川治温泉→ 湯西川温泉→湯西川温泉駅→浅草

第1日目

● 鬼怒川へ

(湯西川温泉の茅葺き公衆電話)
湯西川温泉 2008年夏のリハビリ温泉の旅の3番目は川治温泉と湯西川温泉にした。

夏前に手術をして、梅雨時に体力回復を願い、夏は通常の夏期旅行と思っていた思惑は見事に外れ、2008年の酷暑で体力回復が夏の後半に持ち越された。
秋口は体力負担の少ない旅にならざるを得なかった。 (当ページの「ひろさんのプロフィール」70歳のカベ参照して下さい)

近いこと、費用が安いこと、を念頭にいろいろ考えたら、伊東園グループの川治温泉「一柳閣本館」の宿泊が取れた。但し、\7800 のバイキングプランは満室で、「和食膳会席プラン」という \8800 のもの。
東武鉄道のクーポンで、日光鬼怒川地区は湯西川温泉までバス代込みという切符を購入した。

ところが、出発前日に台風13号が接近するという。
朝の浅草発はやや無理な様子なので前日に予定を変え、昼頃の出発とし、翌日の日光見物は止めて湯西川温泉は2日目の訪問とした。

● 浅草寺

浅草に来るのは東武線で旅行に行くときに限られてしまった。
毎年東武電車に乗るわけではないので数年に一度来るか来ないかと言うわけだ。

浅草寺は、2008年10月から11月にかけて、本堂落慶50周年記念行事でご開帳があるという。

今はご開帳の時期ではないが、多くの人で賑わっており、特に東南アジアからの観光客が目に付いた。
台風13号は朝にかけて房総沖を通過したとのことで、台風一過の熱い日差しが照り返していた。
(雷門)
 
(仲見世)
 
(雷おこし)
雷門
 
仲見世
  雷おこし

(浅草寺本堂)
浅草寺本堂


● 鬼怒川公園岩風呂

東武鉄道の特急スーペーシアは順調に走り2時間で鬼怒川温泉駅に着いた。
鬼怒川温泉駅から先は特急に接続して野岩鉄道と会津鉄道が運行される。

鬼怒川公園岩風呂は鬼怒川公園駅から徒歩5分の鬼怒川温泉唯一の共同浴場で、鬼怒川では貴重な存在。

(鬼怒川公園岩風呂)
 
(内湯)
 
(露天風呂)
鬼怒川公園岩風呂
 
内湯
  露天風呂

建物は結構な規模で、内湯が2槽と小規模な露天風呂がある。
内湯は石を贅沢に使った岩風呂と木製の小さめの浴槽があり、外に岩を配した露天風呂がある。

お湯は無色透明、無味無臭のアルカリ性単純泉で、循環使用のためややへたり気味だが、適温で供給されていて気持ちがよい。
源泉は44度と記されていた。


時間を見計らって鬼怒川公園駅に戻ると、会津田島行きの区間快速電車が来た。川治温泉へ行くにはバスが良いのだが適切な時間にバスの便が無かったので川治温泉駅から歩くことにした。

● 川治温泉

(区間快速会津田島行)
 
(川治温泉が見え始める)
 
(一柳閣)
区間快速会津田島行
 
川治温泉が見え始める
  一柳閣

川治温泉駅から川治温泉までは徒歩約20分。国道をトラックに追い抜かれながら歩く。
一柳閣は温泉街に入ってしばらく行ったところだが、12階建てなので川治温泉が見え始めたらすぐに分かった。

チェックインして、フロントで薬師の湯に行く道を尋ねたら数日前から休業とのこと。
現地までの道は一柳閣と柏原ホテルの間の小道を行く。男鹿川を渡った対岸が共同浴場だが下記のような看板があった。
ほんのちょっとの差で古い共同浴場に入り損なった。来年(2009年)3月末まで建替え工事を行うとのこと。

● 薬師の湯は休業

(薬師の湯建替えの通知の看板)
一柳閣


● 川治温泉散策

そのまま、男鹿川のほとりを上流に向かって歩いてみた。
いくつかの温泉ホテルが廃業し温泉街もさびれていた。
幕末の漢学者大橋静菴墓碑にヒガンバナが咲き乱れていた。

(大橋静菴墓碑)
 
(ヒガンバナ)
 
(おなで石)
大橋静菴墓碑
 
ヒガンバナ
  おなで石

(男鹿川のほとり)
 
(温泉まんじゅう大黒屋)
 
(温泉まんじゅう)
男鹿川のほとり
 
温泉まんじゅう大黒屋
  温泉まんじゅう


● 一柳閣の温泉と夕食

外湯に入れなかったので一柳閣に戻り大浴場と露天風呂に入った。

(11階の男性大浴場の内湯・ぬるめ)
 
(11階の男性大浴場の内湯・あつめ)
 
(5階の男性露天風呂)
男性大浴場の内湯1
 
男性大浴場の内湯2
  5階の男性露天風呂

大浴場は、男性が11階、女性が最上階の12階で見晴らしがよい。
浴室、浴槽および脱衣室は大きく、2つある浴槽は大きい方がL字型でややぬるめ、小さい方が正方形で熱めの設定。
お湯はアルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)で無色透明、無味無臭。
循環方式だが、特に熱い方の浴槽の鮮度は良く、何となく入院で衰えた筋肉にしみ込むような感じがした。

5階の露天風呂は木の浴槽。
後から大広間の屋上に作ったらしく、脱衣場の戸を開けて玉石伝いに歩く。
目の前の緑が美しい。

川治温泉の源泉は自噴だそうだが、11階まで上げればお湯の成分もかなり飛んでしまうかも知れない。

夕食

夕食は部屋出しの和食膳会席プラン。
伊東園ホテルグループでは初めての体験で、一柳閣以外でもいくつかのグループホテルがやっているらしい。

(もずくの酢和)
(八寸)
(おくらとヤリイカ)
(鯉の洗い)
もずくの酢和
八寸)
おくらとヤリイカ
鯉の洗い

(野菜の炊合わせ)
(焼き魚−味噌漬け)
(茶碗蒸し)
(吸物(そば))
野菜の炊合わせ
焼き魚−味噌漬け
茶碗蒸し
吸物(そば)

(地鶏の陶板焼き)
(天ぷら)
(香の物)
(水物)
地鶏の陶板焼き
天ぷら
香の物
水物

この他に、小さな釜で食卓上で炊くむかごの釜飯があったが、食べ終わってから写真を撮っていないのに気がついた。
まあ、伊東園グループの低料金指向の中で、\8800でこれだけの食事を部屋出ししているというのも結構なことと思った。

部屋もかなりゆとりがあった。
十畳の和室が中心で窓側に6畳の洋室、廊下側の予備室やバス、トイレもたっぷりとした広さだった。

第2日目

早朝再び大浴場に入った。
熱い方の浴槽のお湯の鮮度が良かった。

朝食はバイキング。

(バイキング会場)
バイキング会場


大きな宴会場の畳の上にテーブルがあり、舞台の上は畳を敷いて座卓を置き、どちらも浴衣姿の人が群れるという伊東園ホテルグループのバイキングも、慣れてみるとあまり違和感がなかった。

チェックアウトを済ませて、ホテル前のバス停で湯西川温泉行きのバスに乗った。
乗客は家人と二人きりの貸し切りだった。
あいにくと雨が降り始めた。

● 湯西川温泉・共同浴場薬師の湯

湯西川温泉に向かう道は緑が美しかった。
もう一月もしないうちの木々が色づき始めるだろう。

バスは湯西川温泉駅の手前で左折し湯西川温泉駅で時間調節し、更に川を遡った。

運転手さんに「下地区共同浴場」の場所を確かめた。

湯西川温泉のエリアに入って、周囲は落ち着いた雰囲気の温泉街と、木立に囲まれた旅館が展開する。

雨が激しくなったので、共同浴場薬師の湯に近いバス停で下りた。
冒頭の茅葺きの電話ボックスが面白かった。

「土産物の柏屋」と「旅籠・松屋」の間の路地を行くと、突き当たりの橋の下に薬師の湯。

(湯西川温泉・薬師の湯)
 
(薬師の湯浴槽)
 
(薬師の湯脱衣棚)
湯西川温泉・薬師の湯
 
薬師の湯浴槽
  薬師の湯脱衣棚

橋の手前の左側の石段を下りると目の前に薬師の湯の湯小屋がある。
薬師の湯は浴室が一つだけの混浴の共同浴場で、脱衣場も浴室と一体型で、わずかに目の高さの木の間仕切りがあるだけで女性には厳しい共同浴場と言える。
間仕切りに外来者用の入浴料金箱があり、\200 以上の志納金をいれる。

脱衣場から数段下がった浴室はコンクリートと石で造られた質素なものだが、素朴さがたまらなく良い雰囲気。

無色透明で無味無臭の熱い源泉がホースでそそがれ、その脇に水道のホースもあって、熱いと思った浴槽も良くかき混ぜればほぼ適温になっていた。

ゆっくりとあたたまって、外に出たら雨が激しい。
対岸まで橋を渡ったあと表通りに出たが、9時ちょっと過ぎでは開いている商店も少なく、やむなく来たバスに乗って湯西川駅方面に向かい、下地区共同浴場のある川戸地区の下で降りた。

● 湯西川温泉・下地区共同浴場

およそ20分ほどで川戸地区。
下地区共同浴場は、国道と川に挟まれた建物で、行きのバスの運転手さんに場所を確認しておいたので着くことが出来たが、看板も何もなく、隣の建物は国道の管理事務所らしい。
開場は10時で、9時半を少し廻った頃管理人が着いて戸を開け入れてくれた。

タイル張りの建物の中に男湯と女湯が並び、脱衣所も浴室も新らしい。

 
(下地区共同浴場)
 
(下地区共同浴場浴槽)
タイル張りの浴室に、御影石で縁どりされた浴槽が一つ、窓の外は川が流れている。
無色透明の弱アルカリ性単純温泉は身体がヒリつくほど熱いが、水でうすめて良いという管理人さんのお墨付きでゆっくりと入ることが出来た。
 
下地区共同浴場
  下地区共同浴場浴槽

バスの時間に間があったので、管理人さんが管理人室に招き入れてくれた。
テレビを見ながら神奈川は秦野産のピーナッツをご馳走になる。

管理人さんの話によると、この下地区共同浴場はこの(2008年)10月に閉鎖され、やや上の川戸地区に移るとのこと。
土地を造成中なのであと1〜2年ぐらい掛かるかも知れないとのこと。
また、川戸地区の豪華な新築集落は、ダムで移転を余儀なくされた人たちの集落で、それまで土地を持っていた人はともかく、土地の無かった人は借金を抱えたとのこと。

時間を見計らってバス停に行った。
雨はますます激しくなったが、所定の時間にバスが着いた。
野岩鉄道の湯西川温泉駅までおよそ10分ほど。

駅に隣接する道の駅「湯の郷 湯西川観光センター」に共同浴場が付設されているというのでこれに入ってから帰宅しようというもの。

● 湯西川観光センター温泉浴場

野岩鉄道の湯西川温泉駅は地下駅で、地上は駐車場とバス停の他は全て道の駅の施設。
結構な足湯があり、他はおみやげ物売り場には所狭しと土産物が並んでいた。

(道の駅)
 
(道の駅の前の足湯)
道の駅  
道の駅の前の足湯

この道の駅の二階は全て温泉浴場で占められている。

温泉浴場

(湯西川観光センター温泉浴場)
 
(内湯)
 
(脱衣場)
湯西川観光センター温泉浴場
 
内湯
  脱衣場

入ると受付があり、左の廊下の先に男女の浴場がある。
男湯は手前で、細長い脱衣場とその道路側に浴室がある。

浴室は石造りで、変形の内湯の浴槽はやはり石造りだが木の縁取り。かなりの大きさの浴槽で15〜20人位の人が同時に入れそう。
浴室の外に7〜8人が入れる四角い露天風呂。ただし、道の駅の屋上のため窓の無い内湯といった趣。
露天の方は多くの人が居て写真撮影は出来なかった。

お湯は西川源泉でアルカリ性単純温泉。湯温は41.7度で加温している。

お湯は、さほど鮮度が落ちていなかので気持ちよく入浴出来た。
入場者の数に比べて概して脱衣場の広さが小さいような気がしたが、浴槽はたっぷりしていた。

● 野岩鉄道湯西川温泉駅

野岩鉄道の時間を気にしながら入浴を終わり、湯西川温泉駅に向かった。

改札を通り下に降りた。
湯西川温泉駅のホームのレベルは地下駅になるわけだが、ホームに出たら会津側はトンネルの入り口でその先には川を渡る鉄橋が見えた。鬼怒川側はトンネルの中だった。

(会津方面)
 
(鬼怒川方面)
会津方面  
鬼怒川方面

電車は空いており、藤原で乗り換えた後鬼怒川温泉駅に着いた。
所定のスペーシアの時間よりかなり前だったので座席を取り直し、弁当を買ってスペーシアに乗った。

鬼怒川温泉は雨が上がっていた。
昨日の台風一過の晴天から一転し東京に着くまでどんよりとした曇り空で、多摩川の橋を渡って神奈川県に入ったら激しい雨が降ってきた。



(若干の情報)
場所電話
鬼怒川公園岩風呂
0288-76-2683
川治温泉 一柳閣本館
0288-78-1111
湯の郷 湯西川観光センター
0288-78-1222



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