全国秘湯巡り・上州/信州
上州・川原湯、草津、信州安代温泉の共同浴場
第1日目 上野→川原湯温泉(八ッ場ダム建設前の状況です)→
草津温泉
第2日目 草津温泉→
安代温泉
第3日目 安代温泉→
穂波温泉→湯田中→長野→東京
第1日目
(草津温泉・湯畑)
温泉の東の横綱の草津は学生の頃(40年以上前)スキーに通ったが、温泉巡りを始めてからはとんと縁が無かった。
ただ、草津温泉の共同浴場はつとに有名で是非訪ねてみたい温泉場の一つだった。
2006年夏は、休みが長く取れそうもないので旅行は考えるまでもなく草津温泉に決まった。
草津に行くなら、ついでに寄るところは川原湯温泉と、帰りがけに、2月に入り損なった安代大湯に寄るのが良い。
川原湯温泉(八ッ場ダム建設前の状況です)
夏休みを迎え、長かった梅雨が明け、長野原行き特急は子供連れで混んでいた。
川原湯温泉駅まで上野から2時間ちょっと。大半の客は川原湯では下りなかった。
駅に荷物を預け、川原湯までは徒歩約10分。
吾妻渓谷沿いの木々が美しかった。
先ず目についたのが共同浴場の「笹湯」の屋根。高木旅館の脇の石段を下る。
素朴な典型的な共同浴場で、先客のオジサンからいろいろの話を聞いた。
笹湯を出て王湯までは2〜3分。
王湯は歴史のある共同浴場で毎年1月の湯かけ祭りが有名。
王湯には内湯と露天風呂があり、どちらも堪能した。
(川原湯温泉王湯) | |
(王湯内風呂浴槽) |
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(王湯露天風呂) |
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王湯の前の足湯を覗き、川原湯温泉駅への道を戻って「聖天様露天風呂」へ。
聖天様の参道は「笹湯」の反対側にあり、階段を20メートルほど登ったところ。
(川原湯温泉足湯) | |
(聖天様露天風呂) |
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(聖天様露天風呂) |
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山の中腹の露天風呂は緑につつまれ、風が通って快適だった。
草津温泉
川原湯温泉駅から草津口の駅までJRの各駅停車の電車に乗り、バスで草津温泉へ。
草津バスターミナルは町のほぼ真ん中にある。
ターミナルの1階でソバの昼食。
荷物を預けるため早めだったが予約した「一田屋」へ向かった。
草津には18箇所の共同浴場があり、今回の旅で半分は入りたいと思っている。
一田屋はバスターミナルから湯畑へ向かう途中、右に折れてすぐの旅館で、チェックインが可能だったので部屋に入って着替え、お風呂セットだけ持って街へ出た。
先ず近くの地蔵の湯。
草津の共同浴場巡り1
宿から湯畑に向かわず、宿の裏手を行くと細い路地を下ったところが地蔵堂でその前に「地蔵の湯」の源泉と共同浴場があった。
地蔵の湯は2006年4月に改装されて現時点では一番新しい共同浴場。
上記の写真は時間湯の部分で、共同浴場は時間湯の奥に入口がある。
木の香も薫る共同浴場は浴室/脱衣場一体型でお湯は地蔵源泉。
(地蔵の湯・共同浴場入口) | |
(地蔵の湯浴槽) |
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(地蔵の湯天井の湯気抜き) |
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こんなお湯が無料なんてとても信じられない。
地蔵の湯から「大滝の湯」に向かう。
大滝の湯の入口近くにあるのが「煮川の湯」。
ここは小振りの共同浴場。
煮川の湯の源泉は煮川なのでかなり熱い。
大滝の湯は混んでいたので明日に回し、地図を便りに巽の湯をさがした。
「巽の湯」は小道の坂を上がった徒歩6〜7分の所にあり、煮川の湯より大きな構え。
巽の湯の源泉は湯畑なので結構熱いお湯・・・。
巽の湯の真ん前が100円で乗れる巡回バスの停留所なのでバスに乗り、バスターミナル経由で「西の河原露天風呂」に行った。
この露天風呂は広大な露天風呂でひろさんが入ったお風呂の中で最大のモノ。
お風呂が大きいのでお湯はさめ、ぬるめの、入り頃のお湯になっており、子供も大人も広大な露天風呂を楽しんでいた。
(煮川の湯浴槽) | |
(巽の湯浴槽) |
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(西の河原露天風呂) |
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草津散策
西の河原露天風呂の周辺は公園。多くの人が散策していた。
この付近から湯畑までは賑やかな草津温泉の中でも最も人出の多いところ。
温泉場でこんなに多くの人が繰り出す場所は他にあるだろうか?
(西の河原公園) | |
(土産物屋さんも元気) |
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(そぞろ歩き) |
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(温泉玉子製造実演) | |
(無料で配る温泉まんじゅう) |
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(土産物を漁る) |
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細い道に自動車の往来が若干うるさいが、両側に並ぶ土産物店や飲食店に人が群がり活気があった。
源泉で温泉玉子を茹で、温泉まんじゅうを無料で1個づつ試食させ、イワナやヤマメを焼き、コンニャクを売るなどそれぞれに楽しかった。
途中、「関の湯」に入ったが関の湯は他のお湯と合わせて報告する。
湯畑
湯畑も人があふれていた。
ただ、残念なのは、気温が高すぎて湯気が見えないこと。
良い写真を撮るには湯気が必要だ。
(湯畑1) | |
(湯畑2) |
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湯畑前の「白旗の湯」は多くの観光客が入っていて今日は敬遠した。
湯畑下に「千代の湯」があり、ざっと入った。
千代の湯は時間湯を併設しており時間湯の方が大きそうだった。
夕食の時間が迫っていたので宿に戻る。
一田屋
一田屋は老舗の旅館。
家紋は三ツ矢。間もなく90才になるという大女将がかくしゃくとしていた。
丁度玄関を改装工事中で写真の撮りようがなかった。
食事はひろさんには豪華で多すぎる印象を受けた。
(一田屋玄関) | |
(一田屋大浴場) |
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(源泉は地蔵の湯) |
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お湯は目の前の地蔵源泉。
やや笹濁りで硫黄臭がきつい。 大浴場は高い位置にあって道路が見下ろせるので快適だった。
草津の共同浴場巡り(2)
夕食後、近所の白嶺の湯に行った。
関の湯、千代の湯、白嶺の湯の3湯を紹介する。
(関の湯浴槽) | |
(千代の湯浴槽) |
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(白嶺の湯浴槽) |
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旅に出るとやることが無く早寝になる。
この日も午後9時に就寝。
第2日目
早朝、共同浴場巡りと湯畑の写真を撮るため宿を抜け出した。
最初訪れたのが瑠璃の湯。
ざっとお湯に浸かって、湯畑に下ったら昨日より気温が低いせいか湯気の出ている湯畑が朝日に輝いていた。
湯畑から西の河原方面に向かい凪の湯に入り、凪の湯から細い道をまっすぐ上って翁の湯に入った。
さすがに疲れたので一度宿に戻った。
(湯畑3) | |
(湯畑4) |
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草津の共同浴場巡り(3)
湯もみショー
食事には間があったので熱の湯で湯もみショーを見る。
朝の内2回の公演はどちらもほぼ満員。 これは儲かりそうだ。
(湯もみショー1) | |
(湯もみショー2) |
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(湯もみショー3) |
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宿に戻って朝食。
草津の共同浴場巡り(4)
朝食後、荷造りを済ませ、チェックアウトしてから荷物を預かって貰って大滝の湯に向かった。
地蔵堂と地蔵の湯の前を通って10分足らずで大滝の湯に到着。
大滝の湯は町営の施設で大浴場、露天、サウナ、打たせ湯、合わせ湯などが楽しめる。
源泉は近くの煮川の湯と万代鉱。
時間を掛けて入るのが楽しい。特に地下の合わせ湯は木造でレトロな雰囲気。
(大滝の湯大浴場) | |
(大滝の湯露天風呂) |
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(大滝の湯合わせ湯1) | |
(大滝の湯合わせ湯2) |
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大滝の湯で温泉を堪能した後長寿の湯に行った。
長寿の湯は煮川の湯の前を通り、西の河原方面に進んで右側に折れ急坂を登った住宅街の中。大滝の湯から徒歩10分もかからない。
長寿の湯はこぢんまりとした共同浴場で外観は交番?のように見える。
(長寿の湯) | |
(長寿の湯浴槽) |
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長寿の湯は源泉が湯畑なので熱い湯だったが、草津温泉最後の共同浴場なので我慢して入った。
このような簡素な共同浴場は共同浴場の原点でとても落ち着く。
長寿の湯を出て、一田屋旅館にもどり、荷物を持ってバスターミナルに向かった。
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白根山へ
折良く白根火山行きのバスが来たので乗り込んだ。
2004年の草津から渋温泉への旅では道路が渋滞して草津→白根間は2時間近くかかったが、今回は非常に空いていて30分ほどで着いた。
志賀高原蓮池行きのバスの接続までの短い時間で湯釜の展望台を往復した。
(賑わう湯釜) | |
(弓池方面) |
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長野県側は、長野電鉄のバスが運行している。
蓮池までのバスツアーも快適だった。
安代温泉
安代温泉は湯田中・渋温泉郷の中で湯田中温泉と渋温泉の中間にある。というより、渋温泉に限りなく近く、渋温泉とほとんど境目が無い。
湯田中渋温泉郷には草津温泉に負けないぐらいの数の共同浴場がある。
が、渋温泉を除いてほとんどが解放されて居らず地元の人専用となっている。
2006年春にこの地区にある6箇所の大湯を期間限定で解放したがひろさんは安代大湯だけ入り損なった。で、今回の安代温泉宿泊となった。
宿泊予約した安代館の準備が整っていなかったので遅い昼食に出た。
宿で推薦してくれたのは渋温泉にわずかに入った手打ちそば屋。
せっかく推薦して貰った店だがソバは美味くなく客あしらいも気にくわなかった。
安代館
安代館は家族経営的な老舗の旅館。
2階の部屋から安代大湯が見え、温泉街の石畳で下駄がからころと聞こえる。
風呂は、古代風呂と竜宮風呂が男女日替わりで楽しめる。
(安代館の女将さん) | |
(安代館古代風呂) |
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(安代館竜宮風呂) |
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この日の午後の作戦は、午後4時まで地元主催の「渓流釣り」大会に参加し、その後安代温泉の共同浴場に入り、夜は夕食後、渋温泉のイベント「夏祭り歩行者天国」を見に行くというモノ。
湯田中の「ロングラン釣り大会」
(手づかみ会場) | |
(手づかみ会場の獲物) |
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(BBQ) |
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場所は渋温泉の傍らを流れる横湯川と角間川の合流点付近。 横湯川が手づかみ会場、角間川が釣り会場だった。
夏休みのこととて家族連れが多く、大きなニジマスやヤマメを限度一杯の数まで捕って内興じていた。
ひろさんは持参の渓流竿に生イクラで主にヤマメが沢山釣れたが、逃がすか近くの子供づれにプレゼントした。
家人が来て写真を撮ってくれた。
宿に戻って共同浴場巡り。(翌日の穂波元湯もここに掲げます)
安代大湯と開花湯、穂波元湯
(クリックすると拡大します)
渋温泉歩行者天国
渋温泉では夜間メインストリートを歩行者天国にして、道路に面した旅館が、いろいろなイベントで家族連れを惹きつけようとしていた。
浴衣着の親子が大道芸を見たり、外湯巡りのあと生ビールの安売りにのどを潤したり、温泉旅行が確実に個人中心に(団体旅行から)なったことを再確認した。
(大道芸に見入る) | |
(弦楽二重奏) |
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第3日目
松本製菓のおまんじゅう
朝食前に渋温泉に土産物を買いに出た。
渋温泉に入って、二番湯と一番湯の中間あたりに松本製菓という温泉まんじゅう屋があり、年配の女将さんから老舗の土産店の苦労話を聞いた。
年中無休で朝早いのが欠点だとのこと。
松本製菓の温泉まんじゅうは味噌まんじゅうやそばまんじゅうとともにとても美味しかった。
(松本製菓店頭) | |
(そばまんじゅう) |
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(女将さん) |
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安代館に戻って朝食を摂り、自宅に送るたっきゅうびんの手配をしてから、安代館の女将さんにお願いし、穂波温泉の日野屋旅館まで車で送ってもらった。
穂波温泉・日野屋旅館の展望露天風呂
(穂波温泉・日野屋旅館)
2006年2月の旅行で、日野屋旅館のおやじさんから展望露天風呂に入っていかないか?と誘われていながらそのまま帰ってきてしまったので、立ち寄ってみようと思っていた。
日野屋旅館の展望露天風呂は4階の屋上に造った檜の円形露天風呂で、眺望がよく、風が通って気持ちよかった。
前回と同じように穂波温泉での共同浴場の事情をいろいろ伺った。
浴場の鍵は紛失した場合1万円の罰金で再発行するらしいが、紛失したことにして再発行を受け、3万円で転売する悪い輩が居たのだという。
(日野屋旅館の玄関の生け花) | |
(展望露天風呂) |
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展望露天風呂を楽しんだ後、穂波温泉の穂波大湯や元湯の前を通り、湯田中温泉駅に向かった。
(穂波温泉・元湯外観)
今回の旅も、共同浴場を必死で入りまくり、たくさんの収穫を得たが、共同浴場に全く入らないでぶらぶらと過ごす日もそれはそれで何となく楽しかった。
湯田中駅からJR長野駅経由、長野新幹線で東京に戻った。
(若干の情報)
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