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11日目〜Yosemite National Park〜

2016年10月26日(水)

出発

窓からの景色
この日の朝はまたしても目覚まし代わりの腕の活動量計のバイブレーターが震えず
起きたら7時だった。
寝過ごした〜!
急いで支度をして8時にチェックアウト。
※上の写真は部屋の窓からの眺め。

またどこか途中のガソリンスタンドでホットドックでも食べようかと思っていたが
ホテル内のベーカリーっぽいカフェの朝食が美味しそうだったので
ここで朝食を食べていくことにした。
クロワッサンにスクランブルエッグとチーズとベーコンを挟んだサンドイッチがバカうま!
ホットコーヒー込みで$8くらい(後で要確認)でちょっと高めだったけど満足度も高かった。
朝食

ヨセミテへの旅

次なる目的地はヨセミテ国立公園
カーナビによると所要時間7時間13分。
結構遠い。
(だから早起きして早く出たかったんだけど)
8:30にホテルを出発。
すぐに給油
またいつもの通り$20分。

デス・バレー
何もない平原の真ん中を走る。
左手の遠くに灰色っぽい山がいくつも見えた。
きっとあの辺りがデス・バレー国立公園だ。
時間があればそこにも行きたかったのだが
ちょっと今回はそこを見て回る時間は取れなかった。
でもいつかは行ってみたい。

220マイル(約352km)行ったところのガソリンスタンドで休憩。
ジュースとコーヒーを購入。
時間は12:05。
目的地まであと205マイル。

走り始めて12:30道路工事のため前の車がストップした。
例のごとくしばらく動く気配が無い。
1回経験しているのでエンジンを止めて数独のパズルを解きながら動き出すのを待つ。
約10分後に前の車が動き出した。
そのまま工事区間を通過。
順調に走り出したが再び道路工事の予告標識が。
13:15再び道路工事で車ストップ。
今度は15分後に動き出した。
日本人にはこの工事渋滞は辛いかも。

標識が無かったので気がつかなかったのだが
どうやらカリフォルニア州に入っていたらしい。
検問所があった。
制服を着た女性が「ラスベガスから果物など持ってきていない?」と聞いてきた。
自信を持って「Yes!」と答えると途端に顔から笑みが消えた。
しまった!
英語の場合、否定疑問文で聞かれても、その質問に対するYes/Noではなくて
持っている=Yes、持っていない=No、という意味だった!
慌てて「I mean "No".(つまり持っていないという意味です)」と言い直すと
急に笑顔になって通してくれた。
まあ最悪検査されたとしても問題になるような物は何も持っていなかったのんであまり心配していなかったが
ちょっと焦った。

右手に見えてきた湖
何も無い平原から周りに木が現れて林っぽくなった。
右手にきれいな湖が見えてきた。
Mono Lakeという標識がある。
とてもきれいな湖なのに周囲には何も施設がない。
この湖を有効利用しないなんでちょっともったいない気がした。

14:55、前回の休憩から更に132マイル(約211km)走ったところのガソリンスタンド(Mobil)でトイレ休憩。
最終目的地まで残り75マイル(約120km)となっているが
どうやらここがヨセミテ国立公園の入り口だったらしい。
ガソリンは若干少なくなり始めていたが
ここのガソリンが結構お高めだったので入れなかった。
(この判断が後々の行動に響くことになる…)

少し走って公園のゲートがあった。
入園料車1台分$30をカードで支払う。

Olmsted Point(オルムステッド・ポイント)

ヨセミテの風景
美しい景色が広がる。
木があって山があってたまに湖も現れる。
駐車場があって車が何台も停まっていたので僕も入ってみる。
ここはOlmsted Point(オルムステッド・ポイント)という所。
ちょっとしたトレイルがあって景色がいいらしい。
さっきから車で走っているだけでは物足りなかったので行ってみることにした。
基本的にずっと運転しっぱなしだったので体力は有り余っている。
トレイル
時間も無いのでのしのし歩く。
初めのうちはトレイルっぽい道があったのだが
だんだん道らしきものは無くなり
そのうちにだだっ広い岩になった。
一応周りに何人か人がいたのでどの辺りに進めばよいのかは分かった。
とっても見晴らしのいい谷が広がっていた。
※ここで撮影したTHETAの画像
遠くに見えるのはハーフドームだろうか。
自分が立っている岩の表面も含めてあんまりギザギザした地形が無い。
きっと氷河で削られて出来た谷なのだろう。
まだ公園に入ったばかりでこの景色。
この先はもっと凄いことになっているのではないだろうか。
いやが上にも期待は高まる。
Olmsted Point

切り立った岩山
その後Yosemite Village方面に車を進める。
木々が黄色く紅葉していて美しい。
正面にえらく切り立った岩山が見える。
思わず車を道路脇に停める。
横に見えるのはYosemite Fallsではないだろうか。
やっぱヨセミテ凄いぞ!
Yosemite Falls

Half Dome Village(ハーフドーム・ヴィレッジ)

結局写真を撮ったりしながらだったので
約9時間かかってこの日の宿Half Dome Villageに着いた。
予約するのが遅かったため
この日停まるのはCanvas Tent Cabins(カンバス・テント・キャビン)という布製のバンガローみたいなもの。
しかもUnheated(アンヒーテッド...暖房無し)。
(暖房付きもあるらしいがもう予約で一杯)
この時期夜はかなり冷え込むらしい。
寝袋も貸し出しているが数に限りが有り早い者勝ちだという。
チェックインの時に「寝袋を借りたいんだけど」と言うと
やさしそうな結構格好いい若いお兄さんは
「寝袋は$10もするからいらないよ。」と言ってきた。
「寒くなるって聞いたんだけど」と言うと
「この時期はせいぜい5〜6度くらいだよ。無料のブランケットを追加で2枚貸してあげるよ(英語)」
とやさしく勧めてくれた。
多分本気で親切で言ってくれているのだと思う。
なんかそこまで言われて「いーや、どうしても寝袋を貸してくれ!」とは言えなかった。
ブランケット(毛布)を追加で2枚借りた。

今晩泊まるキャビン
僕のキャビンに行ってみる。
本当に壁はカンバス地の布だけ。
中はベッドが1つ。
ちょっとした荷物置きとイスが1脚。
電球1個。
コンセントは無し。
うーん、結構すごい。
キャビンの中
これまで泊まってきたホテルの部屋とのギャップがでかすぎる。
一瞬唖然としたがすぐにこんなところで一泊するんだとワクワクしてきた。
ヨセミテ公園の大自然に囲まれた中でこんな所に一泊するなんてとっても贅沢な経験ではないか!
ベッドにはすでに2枚のブランケットがあった。
もう2枚借りたので合計4枚。
なんとかなるんじゃないか?

Food Storage
テントの外には金属でできた箱がある。
匂いのする食べ物はこの中に入れておかないと熊に襲われる危険がある。
だからテントの中には絶対に食べ物を持ち込んではいけないことになっている。
ここに辺で出没するブラックベアーは保護の対象になっており
万が一、人がルールに従わずに熊に襲われその結果その熊が殺されるようなことになった場合には
そのきっかけを作った人に対して厳しい罰金が科せられる。

時間は5時半。
うっすらと暗くなり始めている。
このHalf Dorm Villageには唯一の食事処のピザ屋さんがある。
でも食べるところは外。
窓口で一番小さいピザを注文しトッピングを3種類(ガーリック、トマト、グリーンペッパー)頼んだ。
$12.91
出来上がるまで外のテーブルで待つ。
待っている間PCで仕事やら何やら。
ここはギリギリWi-Fiが通じる。
やがて出来上がった僕のピザ。
隣のバーでビールも購入。。
ちょっと寒いけどなかなか楽しい夕食。
近くでは屋外用のストーブも点いていて結構暖かい。
ピザもビールも美味しかった。
夕食はピザとビール

ゲスト・ラウンジ
その後Wi-Fiエリアになっているゲスト・ラウンジに移動する。
部屋の隅っこのコンセントのあるテーブルを確保できたので
デジカメの充電をしながらしばしPCタイム。
ここにはスマホやタブレットをやりたい人たちが集まってくる。
結構お年の人たちもタブレットをやりに来ていた。
お仕事やら何やら

デジカメの充電も無事終わりPCでやることも一通り終わった。
自分のキャビンに戻ることにする。
※キャビンの中で撮影したTHETAの画像
部屋の中は薄暗く外の世界と遮るのはカンバス地1枚のみ。
車から運んできたビールを飲みながら
地球の歩き方と明日の予定を相談。
ビールを2本ほど飲んで眠くなってきたので寝ることにする。
当然トイレなどは各キャビンごとには無い。
歩いてちょっと行ったところにトイレや洗面所、シャワーなどの設備のある小屋がある。
そこでトイレを済ませる。
外は真っ暗。
ヘッドライトは必須(ちゃんと持って来ていた)。
靴下を履きユニクロの暖パンを履き、上もたくさん着込んでブランケット(毛布)を4枚かけて寝る。
結構暖かい。
これなら寝れる気がする。
お休みなさい。
時間は11:30近く。
キャビンにて

...寒くて夜中3時に目が覚めた。
やっぱりこの時期でもヨセミテの夜は十分寒い。
寝袋を借りられなかったことも考慮して使い捨てカイロを持ってきていた。
とりあえず2つ程袋から取り出し暖める。
それを腰の下に1つ。
あとは手に持って寒いと思ったところを暖めながら寝る。
しかしやはり足が寒い。
結局4つ持ってきた使い捨てカイロ全てを使用。
新たに封を開けたカイロは両足の裏に充てる。
なかなか体全体がポカポカと暖まるということにはならないが
なんとか使い捨てカイロで部分的に暖を取りながら
夜を過ごした。
カンバス地1枚の壁はよく音を通す。
お隣の人のいびきなんかもよく聞こえる。
外でガサガサ音がすると熊かもしれないとちょっと緊張する。
そんなちょっとスリリングなヨセミテの夜だった。

この日の移動距離、428マイル、685キロ。
この日の移動奇跡
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