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10日目〜Grand Canyon & Las Vegas〜
2016年10月25日(火)
夜明けのグランドキャニオン
夜明けのグランドキャニオンを見るために朝5時に起きて準備を始めて6時過ぎに部屋を出る。
外はまだ真っ暗。
昨日乗ったレッド・ルートのバス乗り場まで歩くつもり。
途中暗闇の中、誰か(おじさん)が話しかけてきた。
リム(グランドキャニオンが見れる崖の縁)にはどうやって行ったらいいのかと聞いてきた。
僕も今から行くところだから一緒に行こう、と2人で歩き出した。
夕べ夜遅くに着いてまだグランドキャニオンは見ていないらしい。
まさに前回来たときの僕たちと同じ状況。
ここからリムまでは大した距離ではないのだが
初めて来て、しかも真っ暗だったら
確かにどうやって行ったらいいのか分からない。
10分程歩いてリムに到着。
まだぼんやりとしかグランドキャニオンは見えないが
おじさんは「Oh」と感激していた。
しかしシャトルバスはまだ来る気配が無い。
・
リム周辺でブラブラしているとまた別の人(若者っぽい)に話しかけられる。
「朝日を見るにはどうしたらいい?」
僕もそれを知りたいんですけど...。
「シャトルバスに乗るつもりだが何時にバスが動き出すのかよく分からない」と(僕なりの英語で)答えた。
それだけのやりとりだったが、僕がどこから来たのか質問された。
「日本からだ」と答えると「僕はニューヨークからだ」と返事をされ握手をして分かれた。
こっちの人は出身地を聞きあって分かれるのがある種のマナーのようだ。
・
それから間もなくバスがヘッドライトを照らしてやって来た。
昨日コロラド川がよく見えた所で降りるつもり。
確かMonument Creek Vistaという名前だったはず。
ところがバスの乗客はそれまで停留所でみんな降りてしまった。
「みんなよく知りもしないで適当な所で下りて甘いな」と思った。
しかしいざ、目的地のMonument Creek Vistaで降りてみると
なんだか大して眺めがよくない。
しまった! どこか別の場所と勘違いしてる!
まだバスが待っててくれたので慌てて戻って次の停留所のPima Pointへ行く。
ここが昨日感動した場所かどうかはよく分からないが
眺めがよくてコロラド川もよく見えることは確か。
ここで朝日まで待つことにする。
周りには誰もいない。
僕1人だけ。
何も音は聞こえない。
正確には遙か1,000メートル下を流れるコロラド川のゴーッという水の音だけが聞こえる。
これって実はとっても貴重な瞬間じゃないのか?
しばし遠くのコロラド川の流れの音を聞きながら
目の前に薄暗く広がるグランドキャニオンの壮大な眺めをボーッと見つめていた。
このまま永遠に時間が止まってしまえばいいのに...。
この時撮影した
THETA Sの天球画像。
・
いよいよ日の出。
薄暗かったグランドキャニオンのあちこちが部分部分に明るくなっていく。
美しい。
しかし残念ながらやがて朝日は雲の中に入っていってしまったみたい。
グランドキャニオン全体が朝日に照らされて明るくなっていくところを見ることはできなかったが
ほんの少しの間でもコロラド川の音のみに包まれていたことの方がとても貴重な体験なような気がした。
チェックアウト
日がすっかり明けてからバスに乗って宿に戻った。
PCをやりながら朝食。
カフェテリアでフライドチキンのサンドイッチとコーヒー。
思いの外ボリュームがあった。
・
宿をチェックアウト。
それまでどのホテルでもチェックアウトは簡単だった。
ほとんどは基本的にロビーに行く必要もなく勝手に出て行けばいいもの。
ここも似たようなものだと思っていたら
カウンターにいたホテルの人(おばさま)が何か話しかけてきた。
初めは寄付のような話だったのだが
そのうちにレンジャーによるトレイルツアーの紹介のような話になり
ん? この人は僕に何かツアーの勧誘をしているのか? と思いだしよく分からなくなった。
おばさまが一通り話した後、さあどうする? 的な感じでじっと僕のことを見つめてきた。
感じとしてはやっぱりツアーの勧誘とは思えない。
かといって寄付かどうかの確信もいまいち持てなかった。
そこで確認。
「Are you talking about donation?(寄付のことを話してるの?)」
と訪ねると「Yes」と明快な返答が。
前回来たときに一銭も払っていなかったこともあり
寄付ならOKだと思った。
しかしいくら寄付するのがいいのか分からない。
OKと答えながら財布の中をのぞいていると
「平均的には$5〜10よ」と教えてくれた。
小銭が無かったので「I will donate $10.」と答えて$100札を出すと
ちゃんとお釣り$90と寄付をした証明書のようなものをくれた。
グランドキャニオンとの別離
車でGrand Canyon Visitor Centerへ。
ここは前回来なかったので初めて。
Gift Shopで格好良かったフリースとワイドサイズの絵はがきを購入。
レジではそれまで使っていたクレジットカードがなぜか読み取りに失敗し
USに来て初めて使うアメックスのカードを使った。
すんなり使えた。
・
そこからイエロー・ルートのバスに乗って手近なビューポイントへ。
このバスに乗るのも今回が初めて。
もうすっかり日は昇っているが
昨日は曇り空だったので晴れているグランドキャニオンはこれが初めて。
やっと晴れたグランドキャニオンで撮った
天球画像。
一通り写真とビデオを撮り終わった後
再びボーッとグランドキャニオンを眺め感慨にふける。
また再びこの光景を見れる日は来るんだろうか…。
もう少し感慨にふけっていたかったのだが
バスが来てしまったので乗ってVisitor Centorまで戻る。
そこで自分の車に乗り換えて名残惜しいがグランドキャニオンともお別れ。
11:30 次の目的地ラス・ベガスに向かって出発した。
Route 66
「地球の歩き方」によるとI-40を西に向かう途中に
ルート66をちょっとだけ走れる寄り道ポイントがあるらしい。
せっかくなので行ってみることにした。
Exit 139で降りるとRoute 66こっちという道路標識があった。
ちょっと行けばルート66に出るものと思いきや
いくら走ってもそれらしい道路が現れてこない。
ひたすら周りに何も無い細い道路を走っていると
やがて小さな町が見えてきた。
その町に入った途端突然ルート66の世界になった。
道路脇にルート66の名を取ったモーテルやらガソリンスタンドやらレストランがたくさん建っている。
ここは
Seligman(セリグマン)という町らしい。
どこか車を停められそうな所を探してるうちに町を通り過ぎてしまいI-40の入り口になってしまった。
I-40には乗らずに道路をUターンして再びさっきの町へ。
とあるお土産屋さんの駐車場に何台か車が停まっていて
人が写真を撮ったりしている。
僕もそこに車を停めさせてもらった。
その店先にはピクサーの映画「カーズ」に登場するような車が何台も停まっている。
フィルモアというフォルクスワーゲンのバンや
ラモーンという極彩色にペイントされた車。
シェリフというパトカーまで。
お店の中にもルート66グッズがたくさん。
ちょっとしたミュージアムのようになっていて
お店の中にもクラシックカーや古いバイクなどが展示してあった。
いろいろ楽しませてもらったのでルート66の道路標識を購入。
あとスーベニア・コインもやった。
後で調べて分かったのだが
Exit 139を降りてずっと走っていた道路が実はルート66だったらしい。
それらしい道路標識は無かったような気がしたんだけどな〜。
フーバーダム
ルート66のお土産屋さんで1時間半過ごした後
再びI-40に乗り一路ラスベガスへ。
途中KingmanというところでI-40を降りて州道95号線を北上。
この道は確か途中で世界最大級のダム、フーバーダムを通るはず。
2004年に来たときはグランドキャニオンからラスベガスに戻る途中で日が暮れてしまい
更にフーバーダムの近くで大渋滞にはまった。
その道路はまさにダムの上を通るため
テロ警戒のために事前に厳重な検問があったためだ。
今回はまだ日も暮れていないため
見れるものならフーバーダムもちょっと見ておきたいと思っていた。
Welcome to Nevadaという標識を過ぎフーバーダムに行くための降り口があったので行ってみる。
また渋滞があるのかとも思っていたのだが何もなかった。
検問があったのでスピードを緩めるが停められることなく通過。
駐車場があったので車を停めてみる。
近くの階段を登って進んでいくと
やけに高い橋の横の歩道に出た。
なんとこの橋からはフーバーダムが丸見え。
しかもこの橋はさっき車で走った道路ではないか。
どうやら前回来たときから新しくダムを迂回するための橋ができたらしい。
高さが半端無くへその辺りがムズムズする。
橋から見下ろすとフーバーダムに続く道も見える。
ここは橋を渡るだけでフーバーダムはもうちょっと先だったんだ。
・
車に戻ってもうちょっと先まで進む。
フーバーダムの上の道路を走る。
この道路はまさに2004年にも走った道路。
有料の駐車場もあったがちょっと先に無料の駐車場もあったので車を停める。
下の写真は駐車場からフーバーダムを眺めたところ。
そこから歩きでフーバーダムへ。
とにかく何もかもがスケールがでかい。
ダムの脇にダムの水位が上がったとき用の水をオーバーブローさせるようの水路があるのだが
その穴がバカでかく、その穴の中を想像するだけでへそがムズムズする。
・
さらにダムの縁から下を覗くともうその高さにヘロヘロ。
怖すぎて腰がくだける。
THETAを自撮り棒の先に付けて縁から突き出して撮影したが(
これ)
それだけでも怖い。
凄いものを見させていただきました。
・
さっきちょっと歩いた橋が見える。
なんだか凄い景色。
スケール感が狂う。
・
今回アメリカ旅行中にTHETAで何度も写真を撮ってきたが
ここフーバーダムで初めてとあるご夫婦に「そのカメラは何だ?(英語)」と聞かれた。
僕はよくぞ聞いてくれたという感じであれこれ説明した。
実際に撮った写真をスマホで見せたりもした。
ご夫婦は「おー、こりゃ凄い(英語)」といたく関心していたが
「How much ?」と聞かれ
「だいたい$400くらい」と答えると
「うわー、高い(英語)」と言っていた。
それほどでもないと思うのだが。
・
このダムはアリゾナ州とネバダ州の境界。
アリゾナ州はいわゆる「サマータイム」を導入していないので
ネバダ州とは1時間の時差が生じる。
ダムの建物にそれぞれアリゾナ州とネバダ州の時間を告げる時計があった。
この写真はアリゾナ州側のもの。
この時期はネバダ州もアリゾナ州も同じ時間だった。
・
フーバーダムが1931年に着工して1935年に竣工したことを示す壁画の前にて。
・
ちなみに最初に渡った橋に関してこんなページを見つけた。
どうやら大林組が関わっていたらしい。
そんなことならもっとちゃんと見ておけばよかった。
フーバーダムの渓谷に北米最長のコンクリートアーチ橋が完成
・
ラスベガスに向けて出発。
時間はもう6時。
確かある丘を越えるとその先にラスベガスのまばゆい光の洪水が溢れていた記憶がある。
多分あの丘だろう。
ビデオで撮影しながら走る。
おー、ラスベガスの光だ!
・
見慣れたホテル群が近づいてきた。
懐かしいこの感じ。
今回予約したのは前回来て一番肌に合う感じがしたニューヨーク・ニューヨークというホテル。
ちょっと駐車場入り口が分かりづらかったがどうにか無事車を停めチェックイン。
時間は7:30、カメラを持ってさっそく夜のラスベガスの街へ…と思ったけどまずはホテルから外に出るのに一苦労。
外に出てホテルの外観をビデオで撮っていると黒人のイカれた若い女性2人が
僕のカメラに向かって笑いながらお尻をフリフリし出した。
相変わらず浮かれてるな、この街は。
ホテルの前で撮影した
天球写真。
・
まずはベラッジオの噴水ショーに向かう。
前回来たときは写真とか撮ってていまいちよく見れなかった。
音楽はセリーヌ・ディオンのタイタニックのテーマだ。
音楽に合わせて動く噴水の動きが美しくおまけに音楽もいい。
やっぱりこのショーはいい!
・
前回来たときに見れなかったトレジャーアイランドというホテルの海賊のショーが見たくて
がんばって歩く。
結構時間がかかった。
その間新しく出来たホテルがたくさんあった。
なんだか映画「ブレードランナー」に出てきそうな感じのホテル。
ラスベガスもどんどん変わってる。
約1時間かかってようやくトレジャーアイランドにたどり着いたが
残念ながらもう海賊のショーはやっていなかった。
(事前にWebでリサーチしておけばよかった)
ホテルへ引き返す。
ピカチューのへんなぬいぐるみを着た人がいたり
水着だか下着だかを着た女性が人と写真を撮ったりしていた。
(僕も一緒に撮りたかったけど後で変に高額請求されたら嫌だったのでやらなかった)
なんとなく前回よりも人々の浮かれ度合いが高いような気もしたが
後から考えるとハロウィンが近かったせいかもしれない。
でも特に身の危険を感じるようなことは無かった。
・
前回泊まったベネチアン・リゾート・ホテルにも立ち寄った。
相変わらず運河を漕ぐボートがいい味を出してる。
・
ベラッジオでもう1回噴水ショーを見た。
さっきと音楽も噴水の動きも違っていた。
時間ごとに変わるのか!
・
近くのショッピング・センターにAT&Tのお店があるようだったので行ってみる。
お店としては屋台のような小さいお店。
たまたま女性が1人iPhoneを購入していた。
店員も黒人のおにいちゃん1人だったので
その女性のiPhone購入が終わるまで20〜30分待った。
終わってからそのおにいちゃんに「SIMカードが欲しいんだけど」と言うと
SIMの種類と料金が書かれているカードを見せられた。
データを使おうとするとちょっと気軽に買おうと思うような値段ではなかった。
アメリカ旅行も残りあとわずか。
諦めることにした。
・
Paris Las Vegasの眺め。
エッフェル塔の美しさがハンパ無い。
・
ホテルに着いたのはもう10時をまわっていた。
もうちょっと時間があればスロットでもやってみようかとも思っていたのだが
思いの外時間をロスした。
※ホテル内部はニューヨークのダウンタウンのよう(行ったことないけど)。
・
カジノは撮影禁止。
部屋に戻る途中のエスカレーターからちょっとだけ撮らせてもらった。
・
途中のゲームセンターで
スターウォーズ・バトルポッドを見つけた。
誰もやっていない。
覗くと画面には「Insert 1 credit(s)」と書かれている?
1クレジットで遊べるの?
近くにクレジットの販売機があって
$1=10クレジットだった。
もしかして$1で10回も遊べちゃう?
思わず10クレジット購入。
カードが出てきた。
そのカードをスターウォーズ・バトルポッドに挿入。
残り20クレジットと出た。
やっぱり1クレジットで遊べる訳ないか。
ここまで来た以上引き返すわけには行かない。
結局$3費やしてスターウォーズ・バトルポッドをプレイすることにした。
いろいろステージを選べたが
ホスの戦いをチョイス。
いざ開始。
もう目の前にはスターウォーズの世界が広がっている。
がしかし実際にはホスには登場しないはずのタイ・ファイターが何機も。
所詮ゲームか。
しかしやっぱりこのゲーム半端ない。
目の前の視界がほぼゲームの画面で覆い尽くされているので臨場感たっぷり。
凄くて迫力満点で面白いが…気持ち悪い。
酔った。
何分プレイできたのかよく分からないが
意外と長い間遊んでいられたような気がする。
でも気持ち悪い。
まあ念願のスターウォーズ・バトルポッドが遊べたので良しとしよう。
・
23:00 部屋に戻ってきた。
なんか疲れた。
ずっと音がうるさくて耳がガンガンする。
ユキちゃんとLINEをやって0時過ぎに寝た。
・
この日の移動距離、294マイル、470キロ。
この日の移動奇跡
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