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4日目〜Carlsbad Caverns National Park〜
2016年10月19日(水)
初の給油
明け方3時に目が覚める。
その後どうにも眠れそうにないので諦めて行動開始。
(どうやらまだ時差ボケが解消されていないようだ)
このホテルもExpress Check-out。
2枚もらっていたカードキーの1枚をフロントに返却。
1枚は車をパーキングから出庫する際に必要。
パーキングの出口の機械にカードキーを差し込むところがあった。
カードキーを差し込むと無事にゲートが開いた。
数メートル先に不要になったカードキーを入れるポストのようなものがあったが
気がついたときにはもうすでに通過。
まあいいや、記念にもらっちゃえ。
・
朝6時にホテルを出発。
外はまだ真っ暗。
暗闇の運転は今回の旅で初めてだった上
San Antonioの市街地もよく分からない。
おまけにホテルの立体駐車場から出たばかりでGPSがなかなか現在位置を捕らえてくれない。
やっと現在位置を捕らえた瞬間「ここを曲がれ」と。
無理〜!
その後一方通行を逆走しそうになったり苦労しつつも
なんとかハイウェイに乗れた。
・
いよいよ今日から本格的なロング・ドライブの始まり。
今日の行き先は12年前にも行った
Carlsbad Caverns National Park。
カーナビによると約8時間かかるという。
走り始めて間もなくガソリンメータが残り半分を切ったので
今回の旅初めて給油をすることにする。
Shellのマークが見えてきた。
Shellのガソリンスタンドなら大丈夫だろうとフリーウェイを降りる。
ところが想像していたのとちょっと違う個人経営っぽい小さなガソリンスタンドがぽつり。
給油機にクレジットカードを読み込ませるとZIPコードを入れろと言ってくる。
12年前と違う!
ZIPコードはアメリカの郵便番号。
当然僕はそんな番号は持っていない。
ZIPコードを入れない方法が無いかあれこれ試すがどうにもダメ。
仕方がないのでお店に入ってレジのオヤジにガソリンを入れたい旨伝えると
「いくらいる?」
と聞いてきた。
どうやらプリペイドらしい。
「満タンにしたいんだけど」
というと
「俺の車じゃないからどれくらいで満タンになるか分からない。おまえの車だろ。」
「いや、レンタカーなんだけど...。」
その後いろいろやりとりするがどうにもらちがあかない。
とにかくガソリンがどれくらい欲しいのが言えという。
ガソリンを入れる単位はリットルではなくガロン。
1ガロンって何リットルだっけ?
壁に料金表が貼ってあって1ガロン約$2ちょっとだった。
よく分からないけどとりあえず10ガロンくらい入れておくか。
「じゃあ$20分。」
と言ってやっと話が先に進んだ。
給油機のところに戻ると確かに給油可能な状態になっていた。
ガソリンを入れ始める。
ガソリンはぴったり$20のところで止まった。
車のガソリンメータはほぼ満タンのところを指している。
偶然にもだいたいちょうどいい量だったみたい。
コーヒーも飲みたかったので
お店に戻ってコーヒーを一杯買って走り始めた。
それ以降給油はメーターが半分を切ったら$20分給油するというようにしていた。
12年前は気軽にホイホイと給油機のところだけでクレジットカードで満タンにできたんだけどな〜。
(確かにセキュリティ的には問題があるような気はしていたけど。
一度だけアメリカに行っていないのにアメリカで給油したというカードの請求があって取り消してもらったことがある)
走り始めてすぐに別のガソリンスタンドの表示が出てきた。
今度のガソリンスタンドは大きそう。
慌ててあんな小さいお店に入らなければよかった。
そう言えばまだ朝食を食べていない。
ちょっと寄っていくことにする。
・
さっきよりも大きなガソリンスタンド。
食べるところも充実している。
こっちで給油すれば良かった。
ここのSubwayで朝食を済ませた。
B.L.T.の6インチ。
もっと大きかったような気がしたけどこんなもんだったっけか?
・
このガソリンスタンドを出てハイウェイに戻ろうと左折レーンで待っていると
曲がろうとする方向から「家」を運ぶ巨大なトレーラーがこっちの方に曲がってきた。
とてもじゃないが曲がりきらない。
僕の前に1台トラックがいたのだが前方に避け
僕もバックして避けた。
日本ではあり得ないすごい光景。
(2004年にもこんな状況には遭遇しなかった)
ロング・ドライブ
今回の旅はまずAustinで左ハンドルの車に慣れ
AustinからSan Antonioへの移動でロング・ドライブに慣れるという計画だった。
4日目にもなれば運転にも慣れて時差ボケも解消して
Carlsbadまで余裕のドライブだろうと思っていた。
ところが実際にはまだまだ全然運転に馴染めていない。
時差ボケも解消できていない。
Interstate Highway 10(I-10)をひたすら西に走る。
Interstate Highwayはしっかり整備されたいわゆるアメリカの国道で片側2車線以上。
対向車線との間には10メートル以上の中央分離帯があるところがほとんど。
そんな道路を時速70マイル(約時速112km)で走っている分にはまだいい。
(これだって結構手に汗握って運転していた)
しかしInterstate Highwayといえどもすごい田舎になれば
片側1車線で対面走行になる部分も結構ある。
そんな道路でもどの車も時速70マイル以上の速さで走っている。
対向車も同じようなスピードで走っている訳で相対速度は200km以上!
これは怖い!。
ちょっとでも対向車線にはみ出て対向車とぶつかろうものなら
まずひとたまりもない。
ハンドルを握る手に力が入る。
手のひらに汗がにじんでくる。
肩も凝ってくる。
緊張の運転がひたすら続く。
緊張して走っているのに
道路はひたすらまっすぐで景色も単調。
時差ボケによる寝不足のため激しい睡魔も襲ってきた
12年前のロング・ドライブが楽しくて忘れられなくてもう1度やりたくてアメリカにやって来たのに。
なんだか楽しくないぞ、ロング・ドライブ。
道路沿いに時たま現れるパーキングエリアを兼ねたガソリンスタンドが現れるたびに立ち寄っては
コーヒーを買ったり、ミントを買ったり、コーラを買ったりして気分転換しながら走り続けた。
途中立ち寄ったガソリンスタンド。
ガソリンスタンドの軽食の定番ホットドッグ。
パンやソーセージがあって自分で作ってレジで支払い。
これが結構うまい!
Carlsbad Caverns National Park
長い長いドライブの末
ようやくたどり着いた
Carlsbad Caverns National Parkの入り口。
でもゴールまではまだ数マイルある。
ここから更に山道をくねくね随分と登った。
こんなだったっけか。
すっかり忘れてしまっている。
そしてようやくVisitor Centerに到着。
12年前よりも遙かに遠く感じた。
現地時間午後2時過ぎに到着。
Texas州とここNew Mexico州とは1時間の時差があるので9時間かかったことになる。
カウンターで入園料$10を支払うと
そのおばちゃんに
「2時半になると洞窟の入り口がしまっちゃうの。今行けばまだ間に合うわよ(英語)」
と言われた。
危なかった。
慌てて外に出て洞窟の入り口方面へ。
(このあたりは12年前の記憶が残っていてどう行ったらいいかだいたい分かった)
途中にレンジャーのオヤジがいて
どこから来たのか聞かれたので「日本だ」と言うと
洞窟内の注意事項が日本語で書かれたボードを渡されよく読むように言われる。
そんなに難しい内容ではないので
さあっと目を通して「OK」と言うと「Enjoy!」と見送ってくれた。
・
ステージを見下ろす客席のようなところに着いた。
ここは夕方コウモリが一斉に飛び立つところを見ることができる場所。
12年前にArizona州から来たNoboさんと待ち合わせた場所だ。
コウモリを見るときはスマホを含むカメラ類が一切使用禁止になっていた。
フラッシュを焚くとコウモリが落ちてしまうのだ。
12年前に来たときはまだ撮影禁止にはなっていなかった。
もちろんフラッシュ禁止。
にも関わらずたまにフラッシュを焚いてしまう人がいて
その度にレンジャーに「そこ、もうカメラ置いて!」と怒られていた。
フラッシュを焚いてしまう人が後を絶たなかったので結局カメラ一切禁止になったのだろう。
観客席から見下ろすステージの先には巨大な洞窟の穴。
いよいよその穴から洞窟に入る。
壁沿いに作られたクネクネ道を歩いて降りる。
前回同様やっぱりケモノ臭いにおいが少しする。。
コウモリの糞のせいだろうか。
人は僕ともう1人若者だけ。
その若者が壁の一点にカメラを向けた。
その先を見ると何かが動いている。
まさかコウモリ?
「リスだよ」
と教えてくれた。
なんだ、リスか。
・
どんどん降りる。
辺りは徐々に暗くなりあの巨大だった洞窟の入り口がだんだん小さくなっていく。
なんとも言えない恐怖を感じる。
子供と一緒だったらこの先に行きたがらないんじゃないだろうか。
途中何人か下から登ってくる人とすれ違った。
その人たちは一番底から登ってきてるはず。
凄い! 相当登り応えがあるぞ。
・
降りて行くにつれ様々な形の鍾乳石が現れ始める。
凄い!
見所が現れる度にTHETAで撮ってカメラで撮ってビデオで撮ってと一連のルーティーンが始まる。
僕のように1人で来ている男の人と女の人がいて
その人たちも似たようなことをしていた。
その人たちとだいたい同じようなペースで抜きつ抜かれつしながら降りていく。
前回来たときから割と印象に残っている鍾乳石。
その名もWhales Mouth(クジラの口)。
まさにそんな風に見える。
・
降りるにつれ気温も下がっていく。
しまった、上着を持ってこようと思っていたのに忘れてしまった。
結構薄着のままだ。
他の観光客は結構しっかり着ている人が多い。
・
ようやく一番底のBig Roomまでたどり着いた。
このBig Roomがまた半端無く広い。
暗いせいで全体の広さを一望することはできないのだが
洞窟の中とは思えないとてつもない広さがあることはなんとなく感覚で分かる。
説明によるとサッカーコート14面分の広さがあるらしい。
このBig Room内で最も天井が高いところでは78メートルの高さがあるとのこと。
この肌で感じる空間的な広さは写真やビデオではどうにも伝わらない。
12年前にも一度来ているはずなのに
そのとき以上に感動した。
なんという所だ!
やっぱりここは凄い!
どこもかしこも凄すぎる!
2度目だけどやっぱり来て良かった。
この辺りで撮影したTHETA Sの
全天球写真。
巨大で物々しい鍾乳石。
勝手に命名「ガミラスの基地」。
中世ヨーロッパのロココ調の宮殿のようなところ。
写真じゃ分かりづらいけどこれだって相当でかい。
巨大な鍾乳石がいくつも続く。
・
一通り見て回りエレベータで一気に地上へ。
時間は4時半。
洞窟を降り始めてからほぼ丸々2時間。
この後5時半から洞窟から飛び立つコウモリを見るアトラクションがある。
12年前に見たしもう撮影禁止だし
この日は初の長距離ドライブで疲れていたので
コウモリはやめた。
今晩の宿は予約していなかった。
12年前にNoboさんと泊まった
Motel 6をカーナビで検索し行ってみた。
5時過ぎに到着。
フロントで部屋は空いてるか聞いたところNon Smokingの部屋が空いていて無事チェックイン。
Non Smokingにも関わらず部屋の中は微妙に変なにおいがした(どんなにおいかは説明困難)。
モーテルでもアイス(氷)は山ほどもらえる。
アイスクーラーに氷を半分ほど入れて水を入れ
車のトランクですっかり暖まったビールを入れる。
冷蔵庫がなくてもこうすればあっという間にビールは冷える。
ビールが冷えるまでの間に近くの
Walmartに買い出し。
コロナの大瓶とサラミを購入。
部屋でTVをつけるとクリントンとトランプの討論会をやっていた。
まさに生放送。
※このときはまさかトランプさんが勝っちゃうとは思いもしなかったなぁ〜。
洗濯物をいくつか手洗い。
Tシャツ2枚とパンツ3枚。
石けん付けるのも面倒くさいのでもう水洗いのみ。
脱水は手で絞っただけ。
これで干すとポタポタ水が垂れるので
時たま手で絞った。
氷で冷やしながら残っていたビールを全部飲んでしまった。
XX 3本とコロナ3本。
ちょっと飲み過ぎだなぁ。
Austinで買ったライムが残っていたので皮をむいてビールに入れようと思ったら
信じられないほどの皮の固さ。
とてもじゃないが手でむけない。
ビールの王冠を駆使してなんとか皮むいて(そぎ落として)1個消費した。
12時過ぎに就寝。
・
この日の移動距離 499マイル 798キロ。
この日の移動軌跡
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