トルコ6日目
イスタンブール(その3)
2003-8-12
6.4 自由行動
アヤソフィア観光の後昼食を摂り午後は自由行動。
オプショナル・ツアーのボスポラス海峡クルーズにもかなり惹かれたのだが
そうそうイスタンブールなんて来ることは出来ないと思い
イスタンブール市内を自由に歩いてみることにした。
旧市街ガラタ橋の近くのエミノニュ桟橋でバスを降りた。
ここからは多くの船が発着している。
人も多くにぎやか。
こんな船に乗ってどこかへ行ってみたいけど今日は無理だ。
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近くの歩道橋からの眺め。
奥にはガラタ橋。
目の前の金角湾の向こうは新市街で今朝行ったガラタ塔が見える。
ここから歩いてグランド・バザールを目指す。
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この辺りはとてもにぎやか。
道路は車が激しく行き交い歩道沿いにはお洒落なお店が建ち並ぶ。
雰囲気は完全にヨーロッパそのもの。
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エミノニュ桟橋からずっと上り坂を登ってきた。
ふと振り返るとビルの間に金角湾とその向こうの新市街が見える。
結構お気に入りの1枚。
6.5 グランド・バザール
かなり歩いてやっとグランド・バザールの入り口に着いた。
結構遠かった。
こんなことなら路面電車を使えば良かった。
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ここは「町の中にあるもう1つの町」と言われるほど広大。
完全に屋根に覆われた空間に5000近い店舗と2000以上の工房
それに銀行、モスクもあるという。
中は迷路のようで
ガイドブックには1度入ると2〜3時間は出て来れないと書かれている。
そんなに長居をする気は無いので
ガイドブックにあった見取り図とにらめっこしながら歩き回った。
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ふと奇妙な水場を発見。
何をするところだろうと見ていると人が来ては水を汲んで飲んでいる。
水飲み場のようだ。
僕は遠慮しといた。
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中はだいたいエリアごとに売っているものが決まっている。
この写真を撮ったところは貴金属のお店が固まっているところ。
アルプさんからはグランド・バザールで買い物をするときは
かならず交渉して値切るように言われていた。
そうしないと100%ぼられるのも事実だろうが
アルプさんの話ではトルコの人はそうやって交渉するのが楽しみなのだそうだ。
単に値段を言ってその金額を支払われても何の意味も無いという。
交渉して駆け引きしてあーだこーだ言いながら買い物するのが
買う人にとっても売る人にとっても楽しい娯楽なのだ。
そうは言われてもあまり値切ったりする交渉は好きではない僕たち。
おまけに店頭に並んでいるもの全てが怪しいものに見えてしまう。
ちょっと眺めたりお店の中に入ろうものならたちまちご主人さんに見つかって
しばらくは離してもらえそうにない。
そんなこんなで結局どのお店にも寄らずに何も買わずに出てきてしまった。
入ってから2〜30分もいなかったかもしれない。
初めて行ってこんなに早く出てきた観光客もめずらしいのではないだろうか。
6.6 地下宮殿へ
結構歩き回って疲れた。
グランド・バザールを出たところにカフェがあったので
ちょっと休憩。
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僕はエフェス・ビール。
ユキちゃんはファンタ。
しばしまどろむ。
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カフェを出て次なる目的地、地下宮殿に向かう途中で
地元の若者に英語で声をかけられた。
いつ来たんだとかトルコでは他にどこに行ったんだとか連れの女性は彼女か奥さんかとか
いろいろ世間話をした。
歳を聞かれて35だと答えるとちょっと引いていた。
もっと若く見えたのだろう。
今晩予定が無ければ一緒に飲みに行かないかと誘われた。
これが本当に楽しく飲みたいだけなのか
それとも何か下心があるのかはとってもビミョー。
確かにトルコには親日家が多くみんな明るくて親切な人が多いのだが
ここイスタンブールは金儲けをしようとたくらんでいる人が多いのも事実。
この若者達は純粋に日本人である僕たちと楽しく飲みたいだけのように僕は感じた。
どっちにしても僕たちは今晩日本へ帰らなければいけないので
残念だがお断りした。
その後親切に次の目的地の地下宮殿の入り口まで連れていってくれて
そこで別れた。
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ここは6世紀に造られた地下貯水池。
336本もの柱に支えられ地下宮殿と呼ばれている。
映画「007ロシアより愛をこめて」のロケ地にもなったらしい。
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中はひんやりとしていて涼しい。
怪しくライトアップされてなかなか神秘的な雰囲気を醸し出している。
かなりの広さで遠くの方は暗闇に沈んで見えない。
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この地下宮殿の名物、メドゥーサの首。
336本の柱の2本にだけこのメドゥーサが彫られているらしい。
はっきり言って不気味。
メドゥーサとトルコは深い関連がある。
トルコで有名なお土産の青い目玉はメドゥーサの目であり
魔除けとして家の玄関に飾られているらしい。
そのメドゥーサがなんでここにあるのかはよく分かっていない。
おまけになんで逆さまなんだよ。
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ここ地下宮殿でも1人のおじいさんに声をかけられた。
ガイドブックに載っていないような地下宮殿の見所をあちこち案内してくれる。
その後ブルーモスクが綺麗に見える場所があるから行こうと誘われた。
地下宮殿を出たところで怪しく思い
今から他の所に行かなくちゃいけないからと断った。
寂しげな顔をしたおじいさん。
ちょっと可哀想だったかなと思ったが
今から思えばきっとあの後どこか絨毯屋さんか何かに連れて行かれたに違いない。
そうでなければ有料の地下宮殿に入ってまで観光客に声をかけて連れ出す理由が無い。
油断もスキも無い所である。