トルコ6日目

イスタンブール(その4)

2003-8-12

6.7 ホテルへの道のり

オリエント急行の終着駅
地下宮殿を出て時間はそろそろ夕方の5時。
ホテルには7時に集合となっている。
だいたい見たいと思っていたところはほぼ制覇したので
ブラブラとホテルまで帰ることにした。
まず通りがかったのは旧オリエント急行の終着駅だった所。
ここは現在でも国鉄の駅・スィルケジ駅として使われている。
昔オリエント急行で旅していた人はここから船でボスポラス海峡を渡り
そこから更に鉄道の旅を続けたのだそうだ。

エミノニュ桟橋
お昼にバスを降りたエミノニュ桟橋まで戻ってきた。
ガラタ橋とガラタ塔が見えるこの景色も僕のお気に入り。

ガラタ橋で釣りをする人
ガラタ橋から伸びる無数の釣り竿。
いったいどんな魚が釣れるのだろう。
ちなみにこのガラタ橋で売られているというサバサンドが有名らしいが
結局食べるチャンスは無かった。

ガラタ橋から見えたトプカプ宮殿
ガラタ橋を歩いて新市街へ渡る。
途中橋の上から見えたトプカプ宮殿。
トプカプ宮殿に行ったのはトルコ到着初日。
あれから6日。
アッと言う間だったなー。

テュネル
ガラタ橋を渡りきった場所カラキョイから世界で最も短い地下鉄テュネルに乗る。
1875年に造られたというヨーロッパで最も古い地下鉄の1つだという。
駅は始発駅と終着駅の2つだけ。
その間わずか500mほど。
新市街の小高い丘の上まで登るのでケーブルカーみたいなものである。
地下鉄の中は日本のごく普通の地下鉄と似た感じだった。

トラムヴァイ
地下鉄を降りたところから今度はトラムヴァイという路面電車に乗る。
昔のイスタンブールではあちこちで路面電車が走っていたそうだが
その後バスに取って代わられてほとんど消えてしまったらしい。
しかし1980年代に景観保存運動が高まり
ここイスティクラール通りの路面電車のみ復活したのだそうだ。
町の人も多く利用していて結構混み合っていた。

トラムヴァイからの眺め
人通りの多いイスティクラール通りをのんびりと進むトラムヴァイ。
それにしても人が多い。

タクシム広場
トラムヴァイの終点タクシム広場。
昨夜来たときも多くの人でにぎわっていたが
明るい時間帯でもやはり人が多い。
ここからホテルまでは歩いて15分くらい。
いよいよトルコともお別れだなー。
そう思って歩き出そうとしたとき
またまた1人のオジサンに英語で声をかけられた。
オジサンの友人が新宿でトルコ料理のレストランをやっているのだそうだ。
日本語が印刷されたそのレストランの名刺を見せてくれた。
あれこれ世間話をした後
「私の名刺をあげよう。それを見せれば新宿のレストランで半額で食べられるよ」
と言ってきた。
今は名刺を持っていないが僕たちのホテルまでの途中にある
オジサンのオフィスに行けばあるそうだ。
ちょっと面倒くさかったが集合時間まではまだ多少余裕があったので
オジサンに付いていくことにした。
ホテルまでの途中だと言っていたのにちょっと道をそれた。
怪しく思い「オフィスはどこだ?」と尋ねると「すぐそこだ」と言う。
そうして通りの角を曲がって到着したところは
小さなトルコ絨毯のお店だった。
やられた。
途中からそうじゃないかと思っていたが本当に思った通りだった。
さあちょっと中へと手招きするオジサンに
「外で待ってるから名刺をくれるなら早くくれ」
とちょっと怒った風に声を荒げて言うと
オジサンはそそくさと店の中に入り名刺を1枚持ってきた。
その後もしつこく中へ入れと言われたが
時間が無いからとそこを後にした。
この調子だと新宿のレストランの話も怪しい。
決してそんなに悪意は無いのだろうが
本当に油断も隙も無い町である。

6.8 番外編・お騒がせ○トゥーに遭遇

ホテルに戻ると多くのツアー客がロビーでウロウロしていた。
帰る支度も出来てちょっとトイレに行ってその前でユキちゃんを待っていると
トイレへ続く通路からボブサップを思わせるような大柄の黒いスーツに身を包んだ男が出てきた。
それに次いで小柄の女の子2人が。
通路から僕と反対方向へ曲がって行ってしまったので顔は見えなかった。
1人は黒髪でツンツン立った感じ。
もう1人は赤毛だった。
その時は特に気にも留めなかったが
通路の奥の方をちょっとのぞいて見ると大勢の報道陣らしき人たちでごった返していた。
どうやらその奥の部屋で会見か何かが行われていたらしい。
そこでピンと来た。
さっきの2人、タトゥーそっくりだ。
時すでに遅し2人の姿は消えてしまっていた。
報道陣の方へ行ってみるとたくさんのカメラの先にどこかで見たような顔の男がいた。
確かこの前日本にタトゥーが来たときにドタキャン騒ぎを起こして
報道陣に釈明していたロシア人のマネージャーそっくりだった。
なんだか今回も声を荒げる報道陣に必死で何かを釈明しているみたいだ。
あの2人また何かやらかしたのかな。

帰国後インターネットでタトゥー情報を探してみた。
ちょっと手こずったが何とかそれらしいページを見つけた。
なんて書いてあるかほとんど読めないが
確かに僕たちがイスタンブールにいた時期に
タトゥーも来ていたらしい。
あの日の翌日の8月13日に何かイベントがあったようだ。
やっぱりあれはタトゥーだったのか!?
写真を撮っておけば良かった。

6.9 帰国

ホテルでタトゥーを目撃した後
みんなで集合してトルコ最後のレストランへ行った。
ボスポラス海峡沿いのパスタのお店。
味はまあまあ。
結局世界3大料理の1つとされているトルコ料理のおいしさは
最後まで実感することは無かった。
行ったお店が悪かったのか
そもそも日本人の口には合わないのか。
そしてバスでイスタンブール空港へ。
バスを降りたところで運転手さんのアフメットさんと助手のジャネルさんとお別れ。
本当にこの一週間お疲れさまでした。
ガイドのアルプさんはもうひと仕事。
飛行機のチケットの手配やトルコ絨毯の免税手続きなどやることはたくさんある。
もう夜の10時。
アルプさんも大変。
やっと一通り済んでいよいよ搭乗手続きへ。
ここでアルプさんとお別れ。
全員と握手を交わしてサヨナラ。
アルプさんも本当にお疲れさまでした。

その後は再びウズベキスタン航空で途中タシケントを経由して日本へ。
帰りは幸いビジネスクラスの席が余っていて
僕たちはめでたくその席でゆったり帰ってくることが出来た。
こうして無事僕たちのトルコの旅は終わりを迎えた。
非常にタフなスケジュールで忙しかったけど
密度の濃い充実したトルコ・ツアーだった。
トルコは僕が思ったとおりいろんな文化が混ざった面白い国。
多少注意は必要だが人も概ね明るくていい人ばかり。
またいつか来てみたいと思った。
その時は1週間丸々イスタンブールでもいいかもしれない。

終わり


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