この日最初の観光地はイスタンブール旧市街
ブルー・モスクの西側に広がる公園
ヒポドゥローム。
ここはローマ時代の競馬場跡。
ここにそびえ立つオベリスクは紀元前15世紀にエジプトのアメン大神殿に建てられたもの。
390年に皇帝テオドシウス1世がコンスタンチノープルに運んだと伝えられている。
側面に掘られた象形文字はエジプトそのもの。
ちなみにこのオベリスクの高さは20mだが
オリジナルは60mだったらしい。
運んでいる最中に折れてしまったのだそうだ。
エジプトではこの3倍の高さのオベリスクが建っていたんだねー。
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このオベリスクをバックに
添乗員の松本さんと現地ガイドのアルプさんと記念撮影をした。
一番左手の松本さんはあまり目立つ人では無かったが
結構いい味を持った人で
今回のトルコ・ツアーの3つのグループの添乗員さんの中では一番良かったような気がする。
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いよいよこの日の観光の目玉。
ブルーモスクである。
門をくぐって目の前に現れたブルーモスクの姿は
優雅で壮大で美しい。
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靴を脱いで中へ入る。
前に行った
ウル・ジャミィほど厳しくなく
女性も髪を隠さなくて良い。
でもスカーフなどで髪を隠した人が多かった。
ブルー・モスクは今でも熱心なイスラム教徒がお祈りに来るところで
夜のお祈り用に無数のランプがつり下げられている。
このランプ、今では電球になっているが
昔っから姿形は変わっていないらしい。
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中央の大ドーム。
高さ43m、直径27.5m。
このブルー・モスクは中央の大ドームの周りに
小さな半円ドームがいくつも連なっているような造りになっているが
これだけの大きさの大ドームを支えるには
こういう構造で力をうまく分散させるのがいいそうだ。
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そして更に大ドームを支える4本の支柱。
通称”ゾウの足”
本当にぶっとい。
うまい名前を付けるものである。
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そしてブルー・モスクの名前の由来でもある青いタイル。
実はブルー・モスクというのは愛称で本当の名はスルタンアフメット・ジャミィという。
外観が青いからではなく内部が青いのでブルー・モスクと呼ばれているのだ。
この青いタイルはイズニック・タイルというもので
青を基調としてチューリップなどの図柄が描かれている。
※ちなみにチューリップの起源はオランダではなくここトルコらしい。
このイズニック・タイルを作った職人さんはこのタイルの製造方法を門外不出とし
作り方を示した書物も全て処分してしまったとのこと。
だから現在でもこの青がどのような染料でできているのか分かっていないのだそうだ。
今ではかなり高価なもので
このタイル4枚で僕たちが乗っているベンツのバス1台が買えてしまえるらしい。
ブルー・モスクを出た広場からはとなりのアヤソフィアがとてもよく見える。
本当にトルコのモスクは美しい。
極端な話、僕はこの写真を撮りに来たと言っても過言ではない。
確かにカッパドキアのキノコ岩も素晴らしかったが
やっぱりこの丸いドームと尖塔の寺院である。
トルコ最終日にしてやっと念願の写真を撮ることができた。
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後ろを向くと今観光してきたブルー・モスクの全景が広がる。
6本の尖塔が特徴である。
僕はどちらかというとこのブルー・モスクの方が好きだ。
いくつものドームがより合わさってモコモコした感じがいい。
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チェリー・ジュース売りを発見。
前にテレビで見たことがある。
近づいて写真を撮ろうとすると快く応じてくれたが
気が付くと飲みたくもないチェリー・ジュースを2つも買わされていた。
2つで100万トルコリラ(約100円)だからそんなに高くはないのだが
油断も隙も無いやつ。
おまけにこのチェリー・ジュース
生暖かくてうまくなかった。
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本来アヤソフィアは観光ルートに入っていなかったのだが
希望者が多かったため実費を払ってみんなで中に入った。
※個人で入場チケットを買おうとするとすごく長い行列に並ばなければならないが
団体用のチケット売場は空いているのだ。
目もくらむような大ドーム。
高さ56m、直径31mというからブルー・モスクの更に上を行く。
残念ながら今は補修工事中。
1/4が隠れてしまっている。
※この補修用の足場も半端じゃない。エレベータもあってビルそのもの。
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広い大ホールは多くの観光客でにぎわっていた。
4〜5人のグループのツアー客もいて
やはりトルコ人の日本語通訳にいろいろ説明してもらっていた。
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後ろに見える巨大な円盤にはアッラーやムハンマドなどの人の名前が書かれている。
またここアヤソフィアにはイエス・キリストなどのモザイク画が多数残されているのも大きな特徴。
基本的に偶像崇拝を禁じるイスラム教において
ましてやキリスト教のモザイク画が壊されることなく残っていることに
トルコ人の懐の深さを感じる。
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トルコの女性の写真を撮るのは気を付けるように言われていた。
イスラム教の教えで極端に嫌がる人がいるのだそうだ。
特に黒ずくめの格好をした人はその傾向が強いらしい。
しかしアヤソフィアの出口近くでトルコ人女性2人に写真を撮ってくれとカメラを渡された。
うち1人はまさに真っ黒な衣服に身を隠している。
もちろん快く応じてあげたが
自分たちで写真を撮るなら僕たちも撮らせてもらえるだろうと尋ねてみた。
思った通り快諾。
記念の1枚になった。
今ではだいぶ少なくなったがイスタンブールでもこんな格好をした女性を結構見かける。
でも考え方はだいぶ現代的になっているようだ。