いよいよトルコ最後の日。
この日は丸一日トルコ観光を楽しんで夜の便で帰国だ。
朝6時半に起きてバルコニーに出たら綺麗な朝日が見えた。
ボスポラス大橋が朝日に浮かんで見える。
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この日はめずらしく集合時間は10時。
寝坊しようと思えばできたが
わずかな自由時間さえも有効に使わねば。
朝食が始まる6時半にレストランに行ってみるとすでに数組同じツアーの人たちがいた。
みんな考えることは同じようだ。
ヒルトン・ホテルで久々の普通のバイキングの朝食。
普通で
すごくうまかった。
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朝食を済ませて僕たちは集合時間までの間にガラタ塔へ行こうと考えていた。
言い出しっぺは僕。
本で読んでここからの眺めがかなりいいらしいのだ。
情報によると朝早く行くと空いていていいらしい。
ホテルのコンシェルゼに事情を話しタクシーを呼んでもらう。
タクシーの運転手とのやりとりを聞いているとどうやらガラタ塔まで車で行くのは大変らしい。
近くのホテルまででいいかと聞かれたのでそれでいいと伝える。
タクシーに乗り10分ほど。
降ろされたのはイスタンブール老舗のホテル・ペラ・パレスの前であった。
ここはあの有名なオリエント急行の乗客のために建てられた最初のホテル。
アガサ・クリスティーが「オリエント急行殺人事件」を執筆した部屋のある由緒正しいホテルである。
ここから歩いてガラタ塔へ向かう。
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ガイドブックの地図を見ながらガラタ塔に向かって歩いていく。
しばらく歩いていると建物の間にガラタ塔のてっぺんが見えた。
おー、なんかムーミンの家みたい。
さあ、がんばって行きましょう!
しかしここで進むべき道を失う。
行き止まりのようだ。
ガラタ塔の方へ進むためにはホテルの敷地内を通らなくちゃ行けない感じ。
ガイドブックを右にしたり左にしたりしながら現在位置を確認していると
1人のおじさんが近づいてきた。
「どこに行きたいんだ?」と地図をのぞき込んで来たのでガラタ塔を指さすと
こう行ってああ行ってと教えてくれた。
僕たちがホテルの敷地内だと躊躇していた道だった。
おじさんにお礼を言って言われたとおりに歩いていく。
なるほど確かに問題なく進めた。
トルコは親切な人が多い。
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ガラタ塔へと向かう路地で撮影。
なんとなくいい雰囲気。
それはそうとガラタ塔へはこっちで合ってるのだろうか。
さっぱりガラタ塔が見えなくなってしまった。
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とある路地の角を曲がると突然目の前にガラタ塔がお目見えした。
おおー、素晴らしい!
ちなみにこのガラタ塔。
6世紀頃に灯台として利用されていたらしいが
その後監視塔になったり牢獄、天文台といろいろ使い回されていたらしい。
今は最上階がレストランとナイトクラブになっている。
高さは67mなり。
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ガラタ塔の周囲は小さな公園になっている。
近づいてみると犬が何匹も死んだように寝ている。
一風変わった光景。
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さっそくガラタ塔へ登ろうと思ったら9時にならないと入れてもらえないらしい。
今は8時半。
あと30分待たねばならない。
さらに10時にはホテルに集合しなければならないので時間が無い。
どうしようか迷ったがちょっとでもいいからガラタ塔からの景色を眺めてみたかったので
待つことにした。
公園のカフェでチャイを頼む。
うまい。
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9時ちょうどにガラタ塔へ入る。
入場券は確か600万トルコリラ(約600円)。
エレベーターで最上階まで行きさらにそこから螺旋階段を登るとレストラン・ホールだった。
そこにいたオジサンにチケットを見せると外の展望台に出してくれた。
おお!
素晴らしい!
下から見るとそれほど高くないように感じた塔だったが
丘の上にあるせいか見晴らしは最高だった。
ガラタ塔のある新市街はもちろん
金角湾を隔てた旧市街もよく見える。
トプカプ宮殿もアヤソフィアもブルーモスクも見える。
やっぱり来て良かった。
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金角湾を行き交う無数のフェリー。
その向こうは旧市街。
左の方に見えるのはトプカプ宮殿。
右の寺院はアヤソフィア。
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ガラタ塔の周辺の町並み。
赤い瓦の屋根がヨーロッパっぽい。
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昨夜訪れたガラタ橋。
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朝一番で来たせいでお客さんは僕たちだけ。
だから手すりにカメラを固定してこんな風に2人の写真も撮れた。
日中はかなり混雑するらしい。
朝早く来て良かった。