トルコ3日目
パムッカレ〜コンヤ〜カッパドキア
2003-8-9
3.1 移動
朝、ホテルの前にて。
運転手さんと助手さんがおばさま達に取り囲まれていた。
左側のはげたちっこいおやじが運転手のアフメットさん。
右側の少年が助手のジャネルさん。
運転手さんはいつも日本人観光客のバスを運転しているらしく
日本語も結構喋れる。
ちなみにトルコ人はいろいろ人種が集まっているらしく
ガイドのアルプさんはイタリア人っぽい顔。
運転手のアフメットさんはギリシア人っぽい。
助手のジャネルさんはイスラム系。
こんなバスの中の3人のトルコ人ですらこんな感じ。
街で見かけるトルコ人もいろいろな人種の人がいた。
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パムッカレを出発し遙か700km先の彼方
今回のツアーの目玉観光地でもあるカッパドキアに向かう。
2時間くらい走って、まず最初の休憩地。
ディナルというこの土地ははちみつヨーグルトで有名な所らしい。
なるほど、確かにお店に行列が出来ている。
試しに食べてみることにした。
無造作にヨーグルトを皿にぬったくりその上にフォークでこれまた適当にはちみつを垂らしてできあがり。
はちみつを垂らすのに使ったフォークがそのまま僕たちが使うものになる。
確か100万か200万トルコリラ位だったと思う(約100〜200円)。
ヨーグルトは粘り気が強く結構硬い。
ヨーグルトそのものに甘さはなくちょっと酸っぱい。
その上にかかったはちみつがいい味出してる。
結構おいしかった。
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再び移動。
窓の外にはひたすら荒野が続く。
トルコは広い。
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次に寄った休憩所にはロバに逆さにまたがった人の巨大な像があった。
トルコで有名な笑わせ師の像とのこと。
んー、なんか子供の頃にこんな絵を見たことがある。
でも思い出せない。
アルプさんは後でこの人の話をしてくれると言っていたが
結局忘れちゃったみたい。
このロバに逆さまに乗った人の絵はこの後たびたび看板などで見かけた。
3.2 コンヤ
やっとこの日の1つ目の目的地、コンヤという街に到着。
メヴラーナ博物館という所にやって来た。
ここはイスラム神秘主義という比較的厳格なイスラムの教えを守る信仰形態の1つの一派
メヴレヴィー教団の創始者メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミーという人のお墓があるところ。
アルプさんがいろいろ説明してくれたが結構むずかしい。
とにかく神聖な所の1つらしくてトルコ国内からもここに訪れる人は多いとのこと。
実際観光客以外と思われるイスラムの服装を身にまとった人達も大勢来ていた。
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ここのシンボルでもあるトルキッシュ・ブルーの美しい円錐形の屋根。
このエメラルド・グリーンがトルコ石の色と同じで
トルコのシンボル・カラーであるらしい。
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博物館内部へ。
中はイスラム色一色。
その見事さに思わず興奮。
ルーミーの着ていた服や棺桶なども展示されている。
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昼食は近くのレストラン。
ここで食べたのはトルコ風ピザ。
薄っぺらい四角い生地の上に挽肉を炒めたようなそぼろ風のものが載っていた。
見た目はあまり良くないが結構いける。
3.3 スルタンダーの隊商宿
コンヤからカッパドキアまでは広大な平原のど真ん中を通るまっすぐ道をひたすら進む。
この道は昔シルクロードだったらしい。
当時は途中途中に絹を運ぶ商人たちのための宿があったという。
その中でも最も大きかったものの1つ
スルタンダーの隊商宿(キャラバンサライ)の遺跡の近くで休憩を取った。
休憩時間は結構長く希望者はお金を払って中を見ることも出来る。
最初はどうしようかと思ったが意外とすごそう。
遺跡好きな僕たち。
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大した金額でも無かったがそれでもお金を払って入った甲斐はあった。
ワクワクさせる遺跡が満載。
外は日差しが強くジリジリするような暑さなのに
石で出来た建物の内部に入るとひんやりと涼しい。
その昔こんな所でランプの灯をともしながら旅の商人達がにぎわっていたのだろうか。
光景が目に浮かぶ。
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周囲をぐるりと高い城壁のような壁で囲まれた四角い空間。
その広場の中央にでんと構える建築物。
最初入れないかと思ったが階段があって登れることが分かった。
こういうのに登るのは大好きな僕。
さっそく登っててっぺんで記念撮影(写真上部の中央が僕)。
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ユキちゃんもがんばって登ってきた。
これは先ほどの建物を登った所の内側から撮影。
ユキちゃんも登れるところまで登ったはいいが怖くて固まっている。
右手に見える女性が立っているのは1コ前の写真で僕が写っている場所とほぼ同じ高さ。
(落ちたらまず死ぬ)
3.4 カッパドキア到着
やっとのことでカッパドキアに到着。
カッパドキアというと岩だらけのイメージだったが
ちゃんとしっかりした普通の街もある。
カッパドキアとは狭い地域の地名ではなくて
とても広いエリアを指すらしい。
ちなみにガイドのアルプさんはここカッパドキア地方出身とのこと。
この日はカッパドキアの観光は無し。
明日1日かけてたっぷり観光する。
ホテルの部屋はこんな感じ。
結構シックで落ち着く。
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部屋からの風景。
目の前の通りは車通りはそれほど激しくなく人通りもまばら。
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トルコで恐らく最もメジャーなEFES BEER(エフェス・ビール)。
アルプさんいわく日本人の口に最も合うビールらしい。
トルコにいる間はほとんどこのビールを飲んでいた。
夕食後ホテルを抜け出してビール探し。
ちょっと歩いたところにEFES BEERの看板があるお店を発見。
小さな酒屋さんだった。
入り口近くのレジの所に結構いい年のおやじが座っている。
冷蔵庫のガラスの扉を開けEFES BEERの500mlの缶を取りレジへ。
レジに表示されたお金を払いおやじと顔を見合わせてにっこり笑う。
なんか平和だ。
(ちなみに確か1本150万トルコリラ(約150円))
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このホテルにはトルコ名物のトルコ風呂、ハマムがある。
せっかくなのでチャレンジ。
垢擦り2000万トルコリラ、マッサージ2000万トルコリラ。
結構な金額。
時間により女性と男性に別れる。
午後9時までが女性。
しかしツアー客のほとんどの女性が殺到。
垢擦りやマッサージをやってくれる人は1人か2人しかいないので当然無理が出る。
夜9時に行ってみたが女性がまだ終わっていなくて結局10時過ぎまで待たされた。
ちなみに果敢にも挑戦したユキちゃんの話ではハマムの中はまさに芋洗い状態だったという。
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女性陣とは裏腹に男性陣は僕の他におやじが2人、若者が1人だけ。
意外に少ない。
女性の番が終わりやっと僕たちの番。
ひげを生やし痩せたおやじに案内された所は脱衣所。
服を脱ぎ浴室へ。
そこは周囲の壁にカランがならんだ空間。
中央には大理石の台がでーんと置いてある。
湯船はない。
お湯で軽く体を流した後中央の台の上におもむろに寝転がる。
台はほどほどに暖まっているがちょっとぬるめ。
そんなに気持ちいいほどのことはない。
ただひたすら仰向けに寝る。
そのまま10分か20分くらいが経過。
やがてガイドのアルプさんも入ってきた。
さらにしばらく待ってやっとさっきの痩せたオヤジが入ってきた。
順番に垢擦りが始まる。
僕の番。
手袋のような専用の垢擦り道具を使って僕の体をこすっていく。
もっと痛いのかと想像していたがそれほどでもない。
あれ、もう終わり?って感じの比較的短い時間で垢擦り終了。
垢もあんまり出てないぞ。
カランでお湯をかけて待っているように言われる。
見るとアルプさんはどこから持ってきたのかジョッキの生ビールを手にしている。
僕ともう1人のおやじもアルプさんに頼んで生ビールを注文。
ハマムの浴槽の中で3人で乾杯した。
一通り垢擦りが終わったら今度はマッサージ。
一人一人呼ばれて真ん中の台の上に寝転がる。
そしてマッサージ。
やっぱりそれほど痛くない。
まあまあ気持ちいいがやっぱり意外と早く終わってしまった。
最後に頭を洗ってくれてザブザブお湯をかけられ
さっきの脱衣所に連れて行かれて終わり。
んー、なんかもうちょっと気持ちいいのを想像していたがなんか中途半端。
このホテルだけだったのかもしれない。
まあでもとりあえず本場トルコ風呂を経験することができた。
話の種にはなるだろう。