耳障りの良い穏やかな波の音で
ゆっくりと夢の世界から連れ戻される...
などとロマンチックな朝を迎えられると思ったら大間違い!
海鳥たちが屋根の上でギャーギャー鳴きわめく声で無茶苦茶うるさい!
毎朝それで無理矢理起こされる。
昼間はあまり姿を見せないのに
朝方には何羽もの海鳥がコテージの屋根の上にとまり
喧嘩だかなんだかギャーギャー鳴きわめく。
バルコニーに出て「うるさい!」と言って追い払ってもすぐまた戻ってくる。
キリがない。
毎朝ギャーギャーうるさい海鳥。
こいつらに無理矢理起こされた。
うるさい海鳥たちのお陰で見ることができたボラボラ島の朝日。
ため息が出るほど美しい。
朝食はどうしていたかというと
近くのスーパーで仕入れたフランスパンやクラッカーとチーズを食べていた。
こんな質素な食事でも目の前に広がる青い海と空を眺めながらバルコニーで食べれば
恐らくこれにかなう朝食は無いだろう。
僕たちもこれで十分満足だった。
僕たちの朝食。
クラッカー、チーズ、ジュース、etc...
ビールは決して毎朝飲んでいたわけではなく
この日は最後の日だったから飲ませていただきました。
質素な朝食もバルコニーのベッドで食べれば
ほら、こんなに贅沢。
日差しが強くタオルで避けている。
しかし実際にはそのあまりにも強烈な日差しを避けるため
タオルを頭からかぶってこんな格好で食べていた。
そこまでして外で食うか?
ホテルの朝食もちょっとだけ利用した。
ビュッフェ・スタイルの朝食。
ベーコン、スクランブルエッグ、ソーセージなど定番のものは一通り揃っている。
パンとフルーツが充実している。
ホテルの女性が1人何かを調理している。
のぞいていると「好きなトッピングを選んで」というようなことを言った(英語かフランス語(笑))。
並んでいる5つ缶の中にチーズ、ハム、マッシュルーム、オニオン、...あとは忘れてしまった。
その中からチーズとハムとオニオンを選ぶとそれらを使って手際よくオムレツを作ってくれた。
作りたてということもあるのだろうが、こいつがまたおいしかった。
ホテルの朝食。
ユキちゃんが撮った決定的瞬間。
何かナイフとフォークで取ったものが落ちてしまった。
僕ってこんな顔をするんだ。
実は必ずこれはやろうと決めていたものがあった。
それはカヌーで朝食をコテージまで運んでもらうサービス。
究極のアホッぽさだがここまで来たらとことんやってしまうのだ。
前日までにホテルのフロントへ申し込んでおけば、翌朝指定した時間にカヌーで朝食が運ばれてくる。
当日は予定時間のはるか前から準備開始。
遠くからカヌーが近づいてくるところをビデオとカメラに収めたい。
時間までまだ10分くらいあるが早々と外に出て監視を始める。
コテージの床の下の向こうをのぞくとコテージの足と足の間に一艘のカヌーが近づいてくるのが見える。
あれか!
なんとカヌーは近道をしてコテージとコテージの間をすり抜けてきた。
思い描いていた映像をとらえることはできなかったが
なんとかギリギリビデオ撮影には成功した。
カヌーでやってきた2人。
カヌーには2人乗っている。
1人は漕ぎ手のお兄ちゃん、もう1人は料理を運ぶお姉ちゃん。
コテージの前の桟橋に手際よくカヌーをつけると
トレイ一杯の朝食を持ってお姉ちゃんが降りてきた。
外で食べるつもりだったのでバルコニーのテーブルに置いてもらうと
ちょっと「疲れた」というような素振りを見せて再びカヌーに乗り帰っていった。
本当にお疲れさま。
こんなアホカップルのためにどうもありがとう。
帰っていく2人。
お疲れさまー。
見えなくなるまで見送った。
トレイの上には朝食の上にハイビスカスの花がちりばめられていてとても華やか。
よく見たらビュッフェで並んでいるものだけだったがまあいいだろう。
これをまた海を見ながら外で食べる。
なんて贅沢。
ハイビスカスがちりばめられた華やかな朝食。
外でゴージャスな朝食。
ホテル滞在中、半日だけ自転車を2台レンタルして
ボラボラ島で最も大きい港町バイタペへ行ってみた。
自転車は右側通行。
道路脇には歩道なんか無いが車の通行量が少なく
通り過ぎる車も僕たちを大きく避けてくれるのでそんなに危なくない。
(でもちょっと危ない)
海沿いの道をのんびり走る。
海側にはヤシの木がいくつも生えていて
たまに自転車を停めては海を眺めたり記念撮影をしたりした。
道ばたで記念撮影。
バックはオテマヌ山。
道路脇にはポツリポツリと民家もある。
ほとんどの家が1階建ての平屋。
敷地が広くボロボロの車が置いてあったりする。
道路脇の砂地に不思議な穴がいくつもあいている。
なんだろうと思いながら走っていると、とある穴の近くにカニを発見した。
近づくとサッと穴に隠れてしまう。
なるほど、この穴はカニの巣だったんだ。
体長10cmくらいの結構大物もいた。
所々で犬を見かける。
ボラボラ島ではつながれた犬を見たことがない。
結構大きな犬なのに平然と道路を歩いている。
こんな気候が良くて、陽気な人たちばかりの島では、犬も人を襲ったりしないのだろう。
どの犬も幸せそうに自由気ままな生活を送っているようだ。
途中休憩中にどこからともなくやってきた犬。
僕たちのことを意識しているのか、それともただの気まぐれなのか
再びどこへともなく去っていった。
のんびり道草を食いながら1時間くらい走り、やっとバイタペに到着。
一番大きな町とはいえ、確かに道路脇にお店がいっぱいあるが
栄えているというにはちょっとほど遠い。
人は確かに結構多いが。
ここに最近できたというスーパー、CHIN LEEに行ってみることにした。
話によるとこのスーパーができたお陰でボラボラ島の物価が少し下がったという。
さぞかし大きなスーパーなのだろうと行ってみると
なんとなく町の雑貨屋さんをちょっと大きくしたような感じ。
一応品揃えは豊富で雑誌や衣服まで売っているのだが
狭い店内にごちゃっと詰め込んだ感じ。
大型スーパーをイメージして行ったのだがちょっと肩すかしをくらってしまった。
雑貨屋さんに毛の生えたようなスーパー、CHIN LEE。
ここでヒナノ・ビールとジュース、お菓子を調達し海沿いの草っぱらで休憩。
帰りは途中途中にあったお土産屋さんにちょこちょこ寄りながらホテルまで帰った。
海沿いで休憩。
後ろに見える水上コテージはレストラン編でも紹介したトップ・ダイブ。