ボラボラ日記


3.2 ジープサファリ

オテマヌ山をバックに記念撮影
雄大なオテマヌ山(727m)をバックに記念撮影。

ボラボラ島というときれいな海だけをイメージしそうだが、実は山も結構すごい。
そんなボラボラ島の自然をジープに乗って体感できるのがジープサファリ。
荷台に簡単な長椅子が設置されたジープに10人近くの人を乗せ険しい山道を走り回る。

舗装された一般道からちょっと脇道にはいるとそこはもうワイルドな山道。
細く険しい道をジープは難なく登っている。
荷台には屋根も何もないので道の両脇の木の枝がピシッと顔に当たったりする。
結構シャレにならないくらい痛い。

人が登るにしても手を使わないと上れないような岩の斜面が目の前に見える。
「えー!? あれを登るの?」
などと思う間もなく車はブインと登っていく。
スリル満点。
ジープ侮り難し。

ジープ
これがそのジープ。
こいつの荷台に10人近い人を乗せて険しい山道を走り回る。

登り切った先は美しいパノラマビューが広がっている。
高いところから見るボラボラの海もこれまた格別。
思わず言葉を失う。

高いところから見る海
高いところから見るボラボラの海もまた格別。

きれいな景色に言葉も失う
あまりにきれいな景色に言葉も失う。

日本語のうまいサンドラ・ブロック似のお姉さんがあれこれと説明してくれる。
ボラボラ島は大昔の火山の外輪山らしい。
火口が沈んで現在では海になっていて、今でも年に3mmほど島が沈んでいるそう。
なんか複雑な気分。

ガイドさん
サンドラ・ブロック似のガイドさん。
日本語がかなりうまい。
ちなみに僕たちのジープには日本人しか乗っていなかった。

美しい景色に堪能してから、ジープに乗り込んで今度は下り。
これがまたすごい。
今登ってきたかなりの斜面の山道を
クラッチを切ってブレーキも踏まずジェットコースターのように猛スピードで滑り落ちていく。
全員絶叫。
怖さはジェットコースターの比じゃない。
※別な意味の怖さ。
まったく楽しませてくれるぜ。

一般道に出るとかなりのスピードで海沿いの道路を走る。
屋根のないジープの荷台でボラボラの風を受けて気持ちがいい。

オテマヌ山
ボラボラ島のシンボル、オテマヌ山は見る場所によってその姿を見事に変える。

途中、道路脇のカニに餌をあげたり
(ボラボラ島の道路脇の土には結構大きな穴がたくさんあいていて、そこにはカニが住んでいる)
タヒチの名産品の一つでもあるパレオ(体に巻く華やかな布)を染めているところを見せてくれたりしながら
島を一周する。

まるでジャングル まるでジャングル
こんな一見ジャングルのようなところもあるのです。
ちなみに後ろはバナナの木。

運転手のにいちゃんは体がでかくて見た目も怖いのだが
途中でパイナップルを自ら裁いて振る舞ってくれたり
木になっているパパイヤを落として食べさせてくれたり
ボラボラの他の人たちと同じで明るくて気さく。
途中あきらかに私用で車を停めて人と話したりするのがのんびりしていてよい。

相変わらず山道での走りは激しい。
すごい斜面を登ったかと思うとわざとバックしてみたり、絶叫の連続。

最後に行ったのは旧アメリカ軍が設置したという7インチ砲がある丘。
第二次世界大戦中、日本軍の襲撃に備えたものらしいが
結局日本は攻めてこなくて一度も火を吹くことの無かった大砲。
今では静かにボラボラの美しい海を眺めている。

旧アメリカ軍の7インチ砲
第二次世界大戦中、日本軍を迎撃するために設置された旧アメリカ軍の7インチ砲。
射程距離は10kmもあるらしい。
結局一度も使われることは無かったという。 よかったよかった。

照準に...
7インチ砲の照準にユキちゃんの顔が...。
てーっ!

正味3時間くらいのツアーだったか。
ボラボラ島の違った一面を知ることができ、また山の上からの美しい海が見れて、ボリューム満点だった。
ありきたりなジェットコースターに満足できない人にもお薦め。

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