No.099 玉砕!
2000年3月18日(土)
僕もたまにスキーで大ゴケをするが、なかなかそれをビデオに録ってもらない。
自分でもド派手にコケるシーンを見たいと常々思っているのだが
そういうときに限ってビデオが回っていない。
しかしついに今回、僕の大ゴケシーンの撮影に成功した。
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ここは奥志賀。
志賀の中でも特に雪質がいいと評判のこのスキー場だが
今年はなぜかコブだらけ。
実は結構コブ斜面が好きな自称モーグラーの僕。
カメラが回る中張り切ってコブを攻めてみたが
今年買ったばかりのカービングスキーのビンディングが以外にも弱く
とあるコブでまず右の板が外れ
しばらくなんとか左足だけで持ちこたえたものの
数個先のコブでついに左の板も外れ
見事なヘッドスライディングを決めてしまった。
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派手な転倒の割にダメージはほとんど無く
逆にこれだけ思いっきりこけて、気分がスカッとしたりする。
こんなところでストレス発散しているのかもしれない。
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今回は3連休の志賀スキーということで、行く前から帰りの大渋滞が心配だった。
出来れば最後の日は滑らないで朝から帰りたいと思っていた。
初日はドッピーカンだった天気が2日目には曇り、最後の日は幸か不幸か朝から猛吹雪。
完全に滑ることへの未練も消えホテルをチェックアウトしてすぐ家路につくことにした。
道具が無く車の雪下ろしに1時間近くかかり、結局焼額の宿を出たのがちょうど昼の12時。
道路は完全な雪道だったが、雪が降り続いているせいか凍結もなくタイヤのグリップも結構いい。
いい調子で走っていると、ダイヤモンド・ゲレンデにさしかかったところで前を走っていた車がストップ。
最初トラックが荷物を降しているか、バスの乗客の乗り降りだろうと思っていたが、
ピタリと止まったまま車は全く動かない。
車を降りてみたが遙か彼方まで車がびっしり。
10分近くピクリとも動かない状態が続いたかと思うと、ほんの数メートルくらい進む。
こんな状態が延々と続く。
「こんなことしてる間に、高速道路がどんどん渋滞しちゃう」
「せっかくスキーをしないで出てきたのに、これじゃ意味無い」
などとイライラしそうになる自分との必死の戦い。
結局蓮池のあたりに着いたのは3時過ぎ。
(このへん志賀の地形が頭に入っていないと分かりづらいが
とにかく焼額から蓮池までまるまる3時間かかったのだ)
そのうち徐々に車の進むペースが早くなり
山を下りきったのは4時を過ぎていた。
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渋滞の原因は結局分からず。
途中何台か大雪で立ち往生している車があり
きっとこれらがちょっとずつ渋滞の原因を作っていったのだろう。
高速道路では途中何カ所かで10kmを越える渋滞があったものの
いずれもノロノロ状態だったので
志賀の3時間で鍛えられた僕にはどうってことなかった。
ほぼ10時間運転しっぱなしの末無事家に到着。
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やっぱり高くて混んでる休日スキーより
安くてすいてる平日スキーの方が何百倍もいいや。
(奥志賀高原にて撮影)
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