※注意
前日よりも眠れたもののどうしても夜中に目が覚めてしまう。
もう眠れそうにないので起きてPCをいじる。朝の3時半。
やがて5時半にセットした目覚ましがなりシャワーを浴びる。
出て着替えると6時。
こんな早く朝食やってるのかなーと思いロビーに降りてみると、ちゃんと朝食が用意されていた。
人もまばらにいる。
積極的に他人と目を合わせるようにするとみんな「Morning.」と声をかけてくれるのでこっちも「Morning.」と返す。
気分がいい。
相手はどう思ってるか知らないが。
人の行動を見て、あの冷たくてボソボソしてあまりおいしくなかったパンの食べ方が分かった。
半分に切ってトースターで焼くんだ。
どうりで切れ込みが入ってると思った。
今日はもう食べ終わっちゃったから、明日試してやる。
7時。 車を走らせてオフィスへ。 一度走った道でもう楽勝。 しかし朝日がごっつまぶしい。 ちょうど真っ正面に太陽が光っている。 信号機なんかほとんど見えない。 前に車がいてくれたので助かった。
ふと見ると熱気球が1つ浮かんでいるではないか。 優雅だね〜。
前日Davisさんに教えられたとおり臨時のバッジを使い、直接ビルへ入館。
もう1つのドアは残念ながらまだ僕のIDバッジの登録が済んでいないらしく開かなかった。
念のため実験室へ。
昨日は開いたままだったドアが閉まっている。
やはり開かなかった。
実験室には電気がついている。
Rogerさんが来てるはずなのに、彼の部屋の電気は消えていた。
昨日Davisさんに教えてもらった、車のKeyでドアを開ける裏技を使おうかとも思ったが、誰もいないところでやったら本当に悪いことのような気がしたのでやめた。
実験室のドアの脇にブザーらしいボタンがあったのでそれを押してみた。
「ビー」
部屋の中に音が響く。
遠くの方で誰かの声が聞こえたような気がした。
すると廊下の先の方の部屋から茶色いひげ面の外人が出てきた。
「Good Morning! I'm Gary.」
と手を差し伸べてくる。
昨日もちょっと見かけたことのある外人さんだ。
「My name is Tadayuki Okada.」
「Nice to meet you.」
「Nice to meet you too.」
握手を交わす。
僕が誰なのかだいたい分かっているらしい。
何も言わずに実験室のドアを開けて中に入れてくれた。
親切な人だ。
「Thank you very much.」
「You are welcome.」
チャンバーの部屋の中には誰もいない。
とりあえずPCを出して試験装置の中から出ているマシンのケーブルとつなぎ、いつでもテストが始められるように準備をする。
やがてDavisさんがやってきた。 あれ? 確か昨日「7:30なんてそんな早い時間には来れない」 とRogerさんと話していたはずなのに。 僕に気を使ってくれて早く来てくれたのだろうか?
「夕べはいいもの食べられた?」
「よく眠れた?」
一通りの挨拶を交わす。
Davisさんがテストの準備に取りかかる。
やがてRogerさんもやってきた。
挨拶しようと思ったが僕にかまわずテスト準備にかかる。
Rogerさんはあまり僕と話をしようとしない。
嫌われているわけではないと思うのだが、僕の話す英語がほとんど理解できないみたいだ。
昨日Davisさんに聞いたところ、Rogerさんはドイツ人なんだそうだ。
「He is very good engineer.」
と強調する。
「Becausu BMW, ポルシェ...」と指を折りながらドイツの自動車メーカーの名前を挙げていく。
要するにいい車を造る国の人間だから、優秀Engineerなんだということらしい。
「Davis-san, What is this?」
「Ohhhhhhh!」
いきなり笑い出した。
そしてどう説明していいのか困っているようだ。
Rogerさんに「ほら、あれってなんて言ったっけ?」と聞いている。
やがて「Noise Reduction」と教えてくれた。
「Noise Reduction???」
チャンバーの部屋はポンプやらなにやらがたくさんあって結構騒音がする。
それを吸収するためのものらしい。
でも雰囲気からしてDavisさんは、効果があるとは思っていないようだ。
「It's a Black Magic.」と言っていた。
でもRogerさんに聞くと「効いているよ」と答えていた。
Rogerさんがつるしたものなのかもしれない。
時間はそろそろ8時。 いよいよテスト開始。 二人ともきっちりと作業をこなしていく。 失敗は許されない。 事前に何度も動作確認したが、さすがにちょっと緊張する。
Power On!
腕時計を見ながら15秒間待つ(前日のうちにマシンの電源が入ってからReadyになるまでどれくらいの時間がかかるのか計っておいたのだ)。
PCのEnter Keyを押してProgram Start。
試験装置の中からかすかに動作する音が聞こえる。
画面に表示された「Successful」というメッセージを見てDavisさんが「Oh, successful, very good!」と言う。
なんとか無事テストは始められたようだ。
テストが始まった後もDavisさんとRogerさんは忙しそうに作業をこなしていく。
こっちはやることがないので眺めているだけ。
やがてDavisさんの方はやることが終わったのか、Rogerさんに「10分くらいで戻る」と言い残して、僕をCoffeeに連れていってくれた。
Coffeeを買いに行く途中、Davisさんが実は今風邪を引いていて夕べも結構ひどかったことを教えてくれる。
あんなに陽気だったのに体調が悪かったなんて。
大丈夫ですか?
と聞きたいのにうまい英語が出てこない。
あー、いらいらする。
建物の外に出るとちょっと涼しい。
半袖を着ているDavisさんに「寒くないの?」と訊ねると「大丈夫、おまえこそ大丈夫?」と訊ね返された。
残念ながら風邪の話とは結びつかなかったようだ。
自分の英語力の無さを悔やむ。
建物内の雑貨屋さんに連れて行かれる。
Davisさんに昨日も案内してもらった場所だ。
ここにはCoffeeはもちろん、ジャンクフードや会社のロゴ入りのポロシャツやらゴルフ・ボールやらさまざまなものが売っている。
そのうちゆっくり見に来よう。
ポットにあらかじめ数種類のCoffeeが入っている。
Caffeine入り2種類とNon-caffeineが2種類。
僕はCaffeine入りを、DavisさんはNon-caffeineを結構大きい紙コップに注ぎレジへ。
Davisさんがおごってくれた。
ええ人や。
実験室に戻る。
Rogerさんは相変わらずあれこれ作業をしている。
一応PCの画面をのぞくが順調に動いていそう。
このまま1時間動かし続けて、マシンの電源を切りさらに1時間テストは続く。
ちょっと手持ちぶさたでイスに座っていると、Davisさんが新聞を渡してくれた。 もちろん英字新聞。 読み始めるがみるみる眠くなってくる。 いかんいかん。
実験室の窓のブラインド越しに芝生の庭が見える。 緑が鮮やか。 芝刈り機で芝を刈っているのが見える。
途中Davisさんがとある計測器を指し示し、「No ozone. Very good!」と言う。 おそらくオゾンの量をプロットしているであろうチャートはテスト開始後とくに変化していなかった。 まあ現在テスト中のマシンからオゾンが出ることはまず無いだろうと思っていたが、とりあえず項目の1つはクリアしそうなのでちょっと安心。
やがて1時間が過ぎマシンの電源を切る。
特に問題はない。
それから更に1時間そのままの状態を維持しテスト終了。
試験装置の蓋を開ける。
マシンは無事動いていたようだった。
ふ〜、良かった〜。
マシンをチャンバーから取り出し、続いてもう1機種のセットアップにかかる。 コントローラーが1台とキーボードが3個、I/Oボックスが1個。 これだけ入ると試験装置の中はごちゃごちゃ。
チャンバー内への設置も終わり念のため動作確認。 問題なし。
Rogerさんが自分はLunchに行くと言い出した。
え!?
だってまだ11時だよ、おっさん。
しかし別に普通のことらしい。
更にDavisさんから「これから車で数百キロ走らなくちゃいけないんだ。」という話を聞く。
何か大事な会議があるらしい。
体調が良くないのに大変だね。
しかしここでも気の利いた言葉が出てこない。
うー...
Davisさんと会うのはまた明日。 後はRogerさんと作業を続けなければならない。 しかしおおかたの作業はすでに終わっている。 2時頃今日の僕の作業はおしまいだと言われた。
しばらくしてDavisさんが一人の女性を連れてきた。
見た目はまったくの日本人。
年齢は若そうでもあるし、ちょっといってそうでもある。
Davisさんが気を利かせて日本語の分かる女性を連れてきてくれたのかと思ったが甘かった。
話す言葉は完全な英語。
スージーさんと言うらしい。
ニッコリ笑顔で握手。
「ターダユーキ?
オーケーダ?」
日本人相手は初めてみたい。
「Call me Okada.」と言うとDavisさんが「オカダサン」と言う。
その「さん付け」の呼び方が面白かったのか、妙に受けていた。
スージーさんはここの部署の秘書さんのようだ。
社員かそうじゃないのかはよく分からない。
Davisさんは「自分がいない間、もし何か困ったことがあったら、遠慮なくこのスージーさんか、My bossか、誰にでも遠慮なく言ってね」と言ってくれる。
うれしい。
遠い異国の地から来た英語もろくにしゃべれない僕を本当に心配してくれているようだ。
本当にありがたい。
まだ12時にはだいぶ時間がある。
そもそもこんな時間にカフェテリアがやっているのか?
12時になるまで"My home"でPCをたたくことにする。
1日目、2日目の緊張感がだいぶ薄れてきたせいか、今日はなんだか妙に眠たい。
腕時計を見ると日本時間ではもうじき夜中の3時。
面倒くさいので時計は日本時間から変えていない。
現地時間への換算は、昼と夜をひっくり返して3時間引けばいいのだ。
もう3日目になるというのにまだ時差ボケが残っているのかな。
というより実のところ1日目、2日目は精神的に余裕がなかったので、時差ボケすら感じなかっただけなのかもしれない。
12時を回ったので一人でカフェテリアに行く。
今日は何を食べよう。
なんとなくお店の人とのやりとりがおっくうに感じたので、すでにできあがっているガラスケースの中のものにしようかと一瞬考えたが、いかんいかん、せっかくのチャンスを無駄にしてはだめだと自分に言い聞かせ、普通のお店に並ぶことにした。
今日はKFC(ケンタッキー)にしよう。
"2pcs Original Chicken & Biscuit"が$2.99と書いてある。
安い。
お店のお兄ちゃんが「Hi!」と声をかけてきたので、「Hi.」と返す。
最近はこの挨拶にもだいぶ慣れた。
指でVサインを作りながら「2 pieces chicken?」と言うと、「OK」すんなり通じた。
感激。
でもよくよく考えるとVサインだけで通じていたのかもしれない。
再びサラダバーへ。
オレンジジュースも取って昨日と同じレジへ。
もう慣れたもんだとばかりにサラダのプレートを計量器の上に載せる。
別にレジのお姉ちゃんはほめてくれないけど。
「$6.55」
結構サラダって高いのね。
財布から$10札を出して気が付いた。
ゲ!
$10札がもうあと1枚しかない。
考えてみれば今までカードで支払った覚えがない。
全部キャッシュで支払ってきた。
夕べのステーキでさえ割り勘にするためにキャッシュで支払った。
いかん、そろそろ現金を補充しなければ。
窓際の空いてる席を見つけて座る。
昨日は気が付かなかったが、窓の外にイスとパラソル付きのテーブルが無数に置いてあって、大勢楽しそうに食事をしている。
なんか仕事場とは思えない光景。
フライドチキンは日本のものとほとんど味は変わらない。 チキン2個食ってビスケット食って結構お腹いっぱい。 さらにサラダがこんもりとある。 取りすぎだ。 明日からはサラダプレートは小さいのにしよう。
外に見える光景、よくよく思い出してみるとやっぱり昨日はこんなじゃなかった。 こんな光景だったらきっと印象に残っていたはずだ。 遠くの方には何かを網の上で焼いている人もいる。 自分の食べ終わったトレイを片づけるときに、外に出るドアの所を見たら「どこそこ部署 Barbecue(もちろん全て英語)」という張り紙がしてあった。 こんな催し物があるんだね。 いいねー。
実験室に戻ったがRogerさんはいない。
もうすぐ1時になるというのに。
11時から2時間も昼休みとってるの?
Rogerさんがいつ戻ってきてもいいように、実験室でボーっと待つ。
お腹もいっぱいになってさっきより一層眠い。
1時半を回った頃にやっとRogerさんがやってきた。
「テストの準備は全部終わった?
準備OK?」
こっちはとっくに終わっている。
あたかも僕の準備が終わるのを待っていたかのような口振り。
でも別に悪気があって言っているわけで話さそう。
お互い意志の疎通がうまくいっていないのが悪いんだよね。
二人で試験装置の扉を閉めて準備完了。
Rogerさんは明日のテスト、何時から始めるか考えている。
「何時からが都合がいい?」と僕に聞いてくるので「Any time, OK」と答えると「How about seven-thirty?」
Seven-thirty......7:30!?
今朝は7:30に集合だったけど明日の7:30って?
「7:30にテスト、スタート?」
「Yah!」
っていうことは「じゃ7時に来ればいい?」
「Good!」
今日は7:30で明日は7:00。
完全にこっちの人のペース。
ま、どうせ時差ボケで朝早かろうが遅かろうが大した違いはない。
いいか。
さて、そろそろ帰ろうか。
今晩はどこで食事をしよう。
そういえば現金があんまりないんだった。
おろさなきゃ。
この敷地内にもATMがあるかもしれない。
探してみよう。
あるとすればカフェテリアの近くだろう。
雑貨屋さんをちょっと過ぎたところに壁に埋まったATMを発見。
使えるカードのマークがいろいろ表示されているが、会社指定のカード、ダイナースだけがなぜか無い!
なぜだー!
仕方なくVISAで引き出すことにする。
実は暗証番号に自信が無い。
ATMはテンキーと6〜7インチくらいのディスプレイ(CRT)とその脇にボタンが4個くらいついたシンプルなもの。 ディスプレイの表示も黄色単色のアルファベットのみ。
カードを入れると最初に暗証番号を入力するように言われる。 自信はないが多分これだろうと思う番号を入力。 次の画面に進んだのでどうやら合っていたようだ。 良かった。
次に何をしたいか聞いてくる。 3つの選択肢が出る。
1. QUICK CASH.....どれを選んでいいのかよく分からない。 しばらく考えていると突然ATMがピーピー鳴り始めた。 画面には「まだ時間が必要? それともやめる?」とのメッセージが出ている。 あわてて「YES」のボタンを押す。 音は止み画面はさっきの3択の画面に戻った。
2. WITHDRAW....
3. DEPOSIT
ここでまたのんびり悩んでいるとまたピーピー鳴りかねない。 ええい! これでいいや! 「QUICK CASH」を選ぶ。
次は金額の入力かな、と思っていたらなんとなくもうお金が出てきそうな気配。
やがて$20紙幣が2枚出てきた。
確かに早い。
QUICKってこういうことだったのね。
本当はもっと違う種類の札が欲しかったのだが、まあいいや。
その帰り道、一回外に出るのだが途中木が生えている芝生のところになにやら動く物体が。
鳩かなにかかと思ってよく見るとなんとそれは2匹のウサギ。
前日岩崎さんが言っていた通りだ。
人に慣れているのか、ちょっと近づいても逃げようとしない。
かわいい。
オフィスに戻り帰る支度をして考える。
今晩どこで食べようか。
日本でに会社の人たちに「ファスト・フードばかり食べてちゃだめだよ。
ちゃんとレストランで食事しなきゃ」
と言われていたので、今日は一人でどこかレストランに入ってみよう考えていた。
夕べ食事をした岩崎さんにどうやってこういうお店を見つけるのか聞いてみたら、だいたいは周りにいる現地の社員に聞くんだと言っていた。
周りにいる現地の社員...
今日はもうDavisさんはいない。
となると...スージーさんだ!
荷物を持ってスージーさんの所へ行く。
「Hi.」
「ハーイ、オーケーダーサン?」
まだよく僕の呼び方が分からないみたい。
「今日はもう帰るの?」と言うので「Yes.」と答える。
おもむろにBoulderの地図を広げ「Do you know some restaurant in Boulder?」と訊ねる。
実は前もって考えておいたセリフ。
「Unnnn...」
ちょっと考えているよう。
「どんなものが食べたいの?」
「イタリアン」
とりあえずそう答える。
「Do you know Pearl Street?」
オッ!
たびたび話題に出てくるPearl Streetのことだ。
「Yes, I know.
Here?」と言ってBoulderの地図の一カ所を指で示す。
「Yah!」と言い、スージーさんは何やらポストイットに書き始めた。
"Cafe Altica Roma on Pearl Street 14th or 15th St. intersections"地図上でPearl Streetが14th St.と15th St.のあたりで曲がっている。 そのあたりを指さした。 詳しい場所は憶えていないらしいが結構おすすめのレストランだそうだ。
これだけ聞ければ十分。
行ってみよう。
本当にここの人はみんな親切だ。
スージーさんも必死で思い出しながら教えてくれた。
丁重にお礼を言う。
さあ、めざすはPearl Streetだ。
3.11 駐車場を探してPearl Streetは、昨日行ったCrossroads Mallのすぐそば。 日本で以前Boulderに行ったことのあるという社員さんに「この辺が面白いよ」と教えられていたところ。 別の人は「Crossroads Mallの駐車場が多分広いからそこに車を止めて歩いていけばいいよ」と言っていたが、昨日Crossroads Mallに行ったときに「Crossroads Mallのお客さんのみ」という標識を見てしまった。 そういうのを見てしまうと、とたんに弱気になってしまう。 まだ明るいしどこか駐車場を見つけよう。 Pearl Streetは、夕べの岩崎さんの説明では「Crossroads Mallが屋内型なのに対し、Pearl Streetは屋外型のShopping Mall」、今日のスージーさんの話では、「Walking Mall」。
駐車場を探して30分くらいうろちょろさまよい、なんとか立体のPublic Parkingを発見。 有料のようだがしょうがない。 入り口でチケットを受け取る。 料金表が入り口の所にあったが、じっくり見てる余裕はなかった。 3.12 Pearl Streetとりあえず、せっかくPearl Streetに来たのだから端から端まで歩いてみることにした。
Pearl Streetを一往復して駐車場のあたりに戻ってきた。
今度は反対方向へ歩いていく。
こっち側はもうPearl Streetの端っこ。
しかしそこに車も通らず雰囲気からしていかにもMallらしい空間が広があった。
洒落た街並みに洒落た店が連なりいい雰囲気。 確かにここはお薦めのShopping Mallかも。 |
![]() 見慣れないでかい機械がある。 工事用車両か? ![]() 住宅地に自転車が置いてある。 こっちではこんなふうにぶらさげる(?) ![]() ちょっと見づらいが左側は スターバックス・コーヒー。 ![]() 日差しが強くてとにかく暑い。 ふと見ると飛行機雲が。 ![]() 戻ってくると、さっきまで駐車場を探して 走っていた道路で工事が始まっていた。 危ないところだった。 ![]() Pearl Streetの端の方にMallらしい通りを発見。 みんなここのことを話していたのか。 ![]() こっちにもスターバックス・コーヒーが。 なかなかお洒落。 ![]() 趣のある洒落た建物が多い。 ![]() チラシがびっしり貼ってある円筒形の小屋。 ![]() 緑の芝生が美しい噴水のある公園。 ![]() 珍しい形の一人乗りの三輪の自動車。 こっちではよく見かけるのかと思ったら やっぱり珍しいらしく みんな覗き込んでいた。 |
さあ、お腹もすいてきたしスージーさんに教えてもらったお店を探そう。
眠いし早く食べて帰って寝たい。
Altica Roma, Altica Roma...っと。
ん?
無いぞ。
教えてもらった付近を歩き回ってみたが見つからない。
他にもいくつかレストランがあるから、そっちに入っちゃうか。
いいや、せっかくスージーさんが教えてくれたんだ。
なんとしてもAltica Romaに行かなければ、スージーさんに悪い。
噴水のある公園に戻ってきた。 そこの木の下に再び動くもの発見! リスだ。 こんな街の真ん中にリスがいる。 感激!
さまよい歩いてるうちに、セブンイレブンを発見。
そうだ、ここなら歯ブラシも売っているだろうし、道も聞けるかもしれない。
誰もお客さんがいないのか、若者のアルバイトらしい店員3名が入り口のドア付近でたむろしている。
うう、店員さんが怖い。
勇気を振り絞って店員さんの間を抜けお店に入る。
店員の一人の女の子がニッコリ笑って挨拶してくれた。
店内は日本のセブンイレブンとそれほど変わらない。
お菓子売場に日本では見かけないような毒々しい派手なお菓子がびっしりと並んでいる程度。
お目当ての歯ブラシはすぐに見つかりアクア・フレッシュと一緒にさっきの女の子のレジへ。
この子になら道も尋ねやすい。
お金を支払うとその子が商品を指さして何か言った。
ちょっと聞き取れなかったのでもう一度聞くと「..... bag?」と言っている。
こっちでは頼まないと袋に入れてくれないんだ。
「Yes, please.」見慣れた白い袋に買った商品を入れてくれた。
ここでレジのお姉ちゃんに事前に考えておいた質問を言う。
「Do you know "Altica Roma" near here?」
顔をしかめながらも必死に思い出そうとしてくれている。
隣のレジのお兄ちゃんにも聞いてくれた。
でも結局分からないみたい。
「I believe on 15th street.」
「Thank you.」
真剣に対応してくれた。
みんな親切だ。
やっぱりこの辺にあるんだ。
もう一度くまなく探す。
さらに数十分歩きやがてオープンテラスのある緑色のひさしに「Antica Roma」と書いてあるお店を発見。
スージーさんが書いてくれたメモとは若干綴りが違うが、間違いないだろう。
やっと見つけたー!
見るとさっきリスがいた公園の横ではないか。
リスなんて追いかけてる場合ではなかった。
さあ、いよいよ一人レストランに挑戦。
おそるおそる入ると、女性が一人立っている。
「Hi!」と挨拶し何か聞いてくるかと思ったが、何も言わない。
人差し指を一本立て一人だと意志表示するとちょっと怪訝な顔をしつつ案内してくれた。
「中と外どっちがいい?」と聞かれたのでせっかくだからとオープンテラスの方を選ぶ。
さっきの公園に面した所だ。
外はもう薄暗くなってきている。
いい感じ。
一番端の小さなテーブルにつくと、僕をテーブルまで案内してくれた女性は「Enjoy your dinner.」と言ってメニューをくれた。
メニューを見る。
何が書いてあるのかよく読めない!...と思ったら、食事の名前はイタリア語で書かれているらしい。
その横に英語で説明が書いてある。
うわー、これ全部読まなきゃいけないの?
するとじきにウェイター(なかなかかっこいい青年)がやってきて何か話しかけてきた。
うまく聞き取れなかったが「一人か?」と言っていたような気がして「Only one.」と答える。
後から考えると「yourself」と言っていたようなので、「自分で選ぶか?」と言っていたのかもしれない。
ちょっととまどいながらも「こいつ英語ダメだな」と思ったのか、いろいろ聞いてきてくれた。
まずは飲み物。 「Beer?」と尋ねると、おそらくその店で扱っているであろう全てのビールの名称を挙げ始めた。 困った、ほとんど聞き取れない。 かろうじて「ハイネケン」だけは聞き取れたのでそれを頼む。
次に食事だ。
「何かパスタが食べたい」と言うとメニューのパスタの欄を開いて、一つ一つ説明してくれる。
これは結構理解できた。
赤いスパイシーソースの「なんとかアラビアータ」というやつを選ぶと「サラダはいる?」と聞いてきたので「Yes.」と答える。
とりあえずこれで注文は完了。
しばらくしてハイネケンが出てきた。 のどが渇いていたのでグイッと飲む。 ふー、うまい。 体から緊張が抜けていく感じ。
次にかごに入ったパンとサラダと赤いソースの入った小皿が運ばれてくる。
ソースを何に使うのか分からなかったので、身振りでパンをちぎってソースにつけるそぶりをし、「これでいいの?」と聞いてみる。
しかし理解してもらえず、さらにはパンをソースにつけるそぶりがスプーンですくうように見えてしまったのか「Dou you need a spoon?」と聞き返されてしまった。
「No thank you.」
怪訝な顔をして帰っていく。
前のテーブルに座っていたお客さんを見たら、やっぱりパンにつけるものだったようだ。
パンをちぎってソースにつけて食べてみるとピリ辛でなかなかおいしい。
運ばれてきたサラダは、大きめの皿にこんもり盛ってある。 相変わらずこっちの食事って全ての量が多いのね。 しかし前の人を見ると、このサラダを平らげなければその後の食事が来ないようだ。 食べるしかない。
オープンテラスで感じはいいのだが、ハエがちょっと多い。 周りの人はあまり気にせず食事をしているようだ。
なんとかサラダを平らげ、いよいよ頼んだパスタがやってきた....が、スパゲッティーでは無かった。
マカロニのでかいのが皿にいっぱい盛ってある。
しまった!
またやってしまったか。
実は僕は以前にも日本で同じ目にあっている。
パスタと言ってもスパゲッティーだけじゃないんだよね。
ま、今更どうしようもない。
食べてみると結構うまい。
しかしそのうまいはやがて辛いに変わっていった。
舌がヒリヒリして、鼻水も出てくる。
と言っても別に食べられないほどでもない。
途中青年が「おいしい?」と聞きに来た。
「Yes, good.」
全て食べ終わりいよいよ会計。
実はカードで支払うときのチップの払い方が分からない。
夕べ岩崎さんに聞いてみたら「"Tips"と"Total"の欄が空白になっていて、"Total"に自分で書きこむのがいいよ。」と教えてくていたっけ。
僕の所に置かれた会計を見る。
明細書を見ると"Sub total"と"Tax"と"TOTAL"と書いてあり、全て金額が印刷されている。
岩崎さんが言っていたような自分で書き込む欄が無い。
どうしよう。
直接現金で手渡すべきか。
いろいろ考えたが、とりあえずカードを挟んでテーブルに置いておく。
しばらくして青年が持っていった。
やがてさっきの青年が戻ってきて「Thank you very much.」と言ってカードとさっきの明細書のホルダーを置いていった。
もうこれで全て終わりのような口振り。
中を覗いてみると、"Tips"と"Total"と書いてある空欄のある明細書が入っていた。
しかしペンも無いし、さっきので会計終わってるんじゃ?
そう言えば普通カードでの支払いってサインするんじゃないの?
まだサインしてないな。
かなりの時間悩んだ末、やっと一つの結論に達した。
ここに自分で"Tips"または"Total"を記入して、一番下にある"x"印のあるところにサインして出ていけばいいんじゃないか?
自分のボールペンを取り出し記入する。
$22.99だから、チップって確か10〜15%位だろ、$22.99の10%は$2ちょっとだから足して約$25.00。
でもこれじゃ10%に満たない。
よしそれなら$26でいいや。
岩崎さんに言われたとおり、"Tips"の欄は空白のままで"Total"の所に$26と書き込み、一番下にサインをする。
さーて、これでいいはず。
だけどこのまま黙って帰ってもいいのかな。
本当にこれでいいのかな。
行こうかどうしようか考えていると、例の青年が別のテーブルにやってきた。
チャンスとばかりに「Excuse me.」と呼び止めて、記入の済んだ明細を指さし「Is this OK?」と尋ねる。
するとちょっとのぞき込んで「オー! ずっと待ってたの? Ok, ok、これでいいよ。」と背中をポンとたたいてくれた。
ホッ、どうやら良かったらしい。
明るいときと景色がだいぶ違うのでちょっと迷ったが、なんとか無事駐車場へ。
ずいぶん車を停めていたが、いったいいくらかかるんだろう。
チケットとお金がすぐに出せるように財布を用意して出口へ。
ん?
料金所に誰もいない。
しかも僕の車が近づいていくと、閉まっていたゲートが開いた。
え?
タダ?
初日のTool Gateはゲートは無かったものの信号が赤だった。
今度は信号は無く閉じていたゲートが開いた。
ということは出てもいいってことだよね。
いいや、出ちゃえ。
ラッキー。
あらかじめ地図をじっくり見ていたので迷わず帰り道へ。
そうだ帰りがけに昨日見つけたLiquor Shopに寄ってビールを買っていこう。
この道で帰れば左手にあるはずだ。
と思っていたら右手に別のLiquor Shopを発見。
右の方が入りやすいし出やすい。
ここでいいや。
稲積さんに言われたとおりパスポートの用意をしてお店の中へ。
ワインやらウィスキーやら豊富な品揃え。
ビールのコーナーを見つけるが、見慣れないビールが多い。
ばら売りもあまりしていないみたいだ。
Coorsの6缶パックを持ってレジへ。
$5ちょっと。
安い。
「バッグはいるか?」と聞いてきたので一応もらう。
無地の茶色い紙の袋がおしゃれな感じ。
こうして無事ビールもゲット完了。
あれ?
そう言えばパスポート聞かれなかったな。
部屋に戻ってまずは一杯やる。
プハー、落ち着くー。
この部屋には冷蔵庫がないが、氷はいくらでもタダで出る機械があるので、それで冷やせば大丈夫だろう。
そうだ、そろそろ洗濯をしなければならない。 ホテルの1階にランドリーがあったはずだ。 偵察に行こう。
洗濯機と乾燥機が1台ずつある。
乾燥機の方は使用中だ。
その上に洗濯物を入れていたと思われる白いビニール袋と使いかけの洗剤の箱が置いてある。
この洗剤はおそらく今乾燥機を使っている人のものだろう。
周りを見渡すが、洗剤の自動販売機がない。
ってことは、洗剤も買ってこなくちゃいけないのか。
今日セブンイレブンで買ってくれば良かった。
洗濯機と乾燥機、それぞれ値段は$1。
硬貨の投入口しか無かったので、25セントを4個入れるんだな。
よし、明日洗剤を買ってきて洗濯しよー。
部屋に戻る。
今日は寝る前に久々にビールを飲んでいい気分。
お休みなさい。
明日は5時起きだ。
To be continued...