Tranquilidad

日常の中に生を埋没させたい。あるいは日常すら存在しないその内側の世界へ。
2001年8月以降
一ヶ月近い空白期間の復活の予定は全くなし

9/24

ここ暫く、親戚にあう事が増えてきた。
僕にとっては全くといっていいほど無縁だった、父方の親戚。

一人、二人、三人と会っていく毎に、
不思議な感慨が、僕の中に広がっていく。

なんとなく、父親とつながりの感じられる顔ぶれ。
一人一人が似てるわけじゃないんだけど、
その合間ゝをつないでいく顔が見え隠れする。

ああ、確かにオヤジの兄弟なんだな、と
自分自身の存在する理由が、
還えっていくべき場所にあったはずの顔ぶれが、
突然、僕の納得の行く形で、僕の前に広がり始めてる。

嬉しくもあるが、恐怖でもある。

僕は、劣等感の固まりみたいな、今の僕自身を気にいってる。
その僕が、自分の抱えてる最大の劣等感である、亡郷コンプレックスを失った時に、

僕は、僕でいられるんだろうか?

そのとき、この僕に、いったい何が残るんだろう?

そのとき、僕は、その自分を、僕のいる世界を、愛せるのだろうか?

 


9/23

うん、いい一日になったと思う。
大切な友人の旅路を祝うには最高の一日。

横浜には珍しい、心地よい陽射し、優しい風、高い天空。
きっと、僕なんかが祈る必要はないんだろうね。

今日の日が、この一日が、すべてを保証してる。

そんな、最高の一日だった。
ありがとう

 


9/12

なんてこった。なんたる不覚。
こんな素晴らしい物語を、何年も見過ごしていたなんて!

ダン・シモンズの「ハイペリオン」

信じられないくらいの傑作。
SFであり、ミステリであり、
そして、なにより叙事詩である。

こういう物語があって、
その物語の傍観者足り得る資質を、
自分が辛うじて持っていたという、幸運。

明き盲どもにはわかるまい。

先へ、先へと、はやる心を押さえて、
ページを繰らなくてはならない、そのもどかしさゆえの幸せな一時を。

娯楽小説では久々の、下手すると、生を授かって以来の傑作。

兎に角、本が読める人間は読むべきだ。
金が惜しけりゃ、書店に行くのが面倒なら、
俺が出して、会社から家まで送ってやってもいい。

でも、読み書きができる程度の奴は手出し無用。

この神話の表紙を目にしようとすることすら、
小説を読むという、人間に許された最大級の堕落に対して、不敬である。

 

 

9/9

今日も久々が続きます。
買い物をする為に、かなり久々に横浜へ。


なんか最近、横浜が時代から完全にとり残された街である事が
顕著にあらわれてるような気がしてならない。

兎に角、イモ臭さが漂ってて、
古臭くて、ジャリっぽい。

以前から、イモ臭い感じはあったけど、
そりゃそれで、アクセサリーですむようなレベルだった気がするんだよなぁ

あ、俺の感性が既に時代についていけないのか(笑)

 

9/8

今日は久々に映画を見た。
ティム・バートンのサルの奴。

いやー、結局どれがティム・ロスだったのかわかりませんでした。

いや、たぶん、あれで間違いないんだろうけど、
証拠というか、確証がとれませんでした。

 

9/2

とりあえず、デスクトップを替えてみたりしてます。
なかなか、「これだ!」ってのになりません。

とりあえず、サイケっぽく。

 

8/30

嫌がらせその一。

やっぱり金曜の夜は、あれに限るよね!
すっげー楽しかったっす。

嫌がらせその二。

あぁー、高野寛の直筆サインと、
サイン入りピックもらっちゃった。

久々にギターでもひいてみるかなぁ、面倒臭いけど。 。

嫌がらせ、その三

やっぱりこんな日は、カヌーだよね。
明日乗ってこよ、長い距離、ゆっくり引いて。

 

 

8/26・27

高橋幸宏と鈴木慶一のユニット "The Beatniks"

僕は彼らを(名前だけでも)知っていたというだけで、
他の人よりも幸運だったと感じてる。

SIBUYA-AXでの幸福な二日間。
二日目は、チケットも時間もなかったけど、
仕事上がりに駆けつけてしまうほど、よかった。

二日とも曲目は一緒。
前半にテクノパートがあって、後半にアナログパート。

テクノパートは、
いつもの幸宏節、慶一節からは見えてこない、カリカリにチューンされたテクノ。

この二人のテクノは、優しい。

ビートがどんなに早くても、
スネアがどんなに大音量でも、

ある一瞬の"抜け"で、聞くものを、すっと解放してくれる優しさがある。
その時の快感とも虚脱感ともいえる一瞬が、たまらなく心地いい。

高橋幸宏の曲に共通する"鐘"のイメージは、相変わらず健在。
(僕が勝手にそうおもっているだけなんだけど)
そこに、鈴木慶一の持つ頑なな世界観が加わると、
ガリガリのテクノのくせして、
そこはかとなく讃美歌のヴィジョンが見え隠れする不思議な音楽が出来上がる。

だから、ビートの渦に飲み込まれてても、飛んだりはねたりするんじゃなくて、
目を閉じて、上を見あげて、歯を食いしばったりしながら、幸福な瞬間に酔いしれてたりした。

アナログパートも、文句無し。
できればLEFT BANKが聞きたかったけど、
"Let's Go Paradaise(笑)""トータル・リコール""ちょっとツライんだ"
新しいお気に入りができて、かえってよかったかもしれない。

次に聞けるのって、何年後だろう?
あそこに居た事が、自慢話にならないようになってくれるといいな、と思う。

戦利品

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