心肺蘇生法(心臓マッサージ)
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■ 循環のサインの確認 |
循環のサイン:心臓が動いているかどうかのきざしで、呼吸、咳、体動をいいます。
■気道確保したまま傷病者の口元に自分のほほ、耳を近づけ、最初の人工呼吸に反応して呼吸があるか、少し上半身をおこして、咳、体動があるかを10秒以内に確認します。
■循環のサインが見られなかったら、心停止と判断し、直ちに心臓マッサージを行います。 |
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■ 心臓マッサージ(■心臓マッサージは人工呼吸と一緒に行います)
心臓マッサージ15回、人工呼吸2回を1サイクルとし、4サイクル行ったら、再度「循環のサイン」を確認し、変化がなければ再度継続する。以降は2分から3分ごとに循環のサインを確認し、救急隊員に引き継ぐまで続けます。
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脈もふれず、心臓が止まっていると、いくら人工呼吸をしても血液が体をまわりません。そこで、心臓マッサージをして血液を心臓から押しだし、体に送り込みます。
○心臓マッサージ
・かたい平たいところに仰向けに寝させます。
・正しい圧迫位置に手のひらの根本を置きます。
・方を傷病者の胸部の真上にもっていき、肘関節をまっすぐのばし、リズミカルに無理な力を加えず圧迫します。
・乳児は2本の指で、10歳ぐらいまでは片手で押さえるようにします。 |
■ 正しい圧迫位置 |
成人
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乳幼児
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みぞおちのくぼみに中指をおき、その上に人差し指を添えた上の部分 |
乳首と乳首の線から指一本分下の部分 |
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■ 圧迫するスピード |
・大人の場合は1分間に80〜100回
・小児の場合は1分間に80〜100回
・乳幼児の場合は1分間に100〜120回 |
■ 圧迫する力 |
胸の沈む程度
・大人の場合 3.5〜5cm
・小児の場合 2.5〜3.5cm
・乳幼児の場合 1.5〜2.5cm
○ 心臓マッサージは誤った方法で実施すると、肋骨骨折などを起こします。
○ 生体では絶対行わない。
○ 心臓マッサージは人工呼吸と一緒に行います。 |
I 心臓マッサージの実施
●圧迫位置の確認の仕方
・胸部の側方の肋骨の縁に、人差し指と中指の2本の指をおく。
・気道を確保したまま、額の当てた親指と人差し指で鼻をつまむ。
・2本の指を、肋骨の縁に沿って剣状突起と肋骨縁で作られている切痕に 達するまで、中央に移動させる。
・さらに中指を切痕まで進めると、人差し指は胸骨の頭側の部分が圧迫部位となる。
・他方の手をその手の上に重ねる。
・肘をまっすぐに伸ばし、胸を3.5〜5cm圧迫する。
・1分間に80〜100の速さで15回圧迫する。 |
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