もし、その場にいたら! 応急手当の必要性
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救急車がくるまでに
けがや急病で倒れた人がいた場合、その場にいる「あなた」はどうしますか? |
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■ 人が倒れていたら(安全の確保) |
■ 意識の確認 |
人が倒れていれば、動かさずに処置することが望ましいですが、交通量の激しい道路など、傷病者にとっても救助者にとっても危険な場所や、風呂場、トイレなどの処置のしにくい場所などでは、安全に手当てできる場所へ移動させる必要があります。 |
■耳元で声をかけるか、肩をたたくなど刺激を与えて意識の状態を確認する。
■意識混濁
耳元で大声で読んでみると目を開けるが、氏名、生年月日も言えずぼんやりとしている。
■半昏睡
耳元で大声で読んでも反応がないが、湯よくつねってみると体を動かす。
■昏 睡
耳元で大声で読んでも、強くつねってみても反応がない。
■意識の状態が半昏睡、昏睡の状態なら「気道の確保」(空気の通り道)をします。 |
■ 気道(空気の通り道)の確保 |
■気道の確保はなぜ必要か
・意識のない人は、下図のように舌の根本がのどの落ち込み、呼吸がしにくくなります。
・意識がなくても、気道の確保だけで助かる例は多くあります。
・気道が開通していなければ、どんな人工呼吸も効果がありません。 |
■気道の確保の方法
のど元を広げて空気の通り道をつくります。
・片方の手をひたいに、もう一方の手の人差し指と中指を下あごの先の骨に当てて、あごを持ち上げ、頭を後方にそらせます。 |
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■ 呼吸の確認 |
■気道を確保したまま傷病者の口元に自分のほほを近づけ、呼吸があるかどうか3つのことを10秒以内で確認します。
@目で胸の上下の動きがあるか
A呼吸する音が聞こえるか
B吐く息(呼気)が感じられるか
■呼吸を10秒以内に確認して、呼吸がなければ「人工呼吸」を始めます。呼吸があれば「回復体位」にします。
*「回復体位」
横向きの状態で、上になる方のひざを前方に曲げ、上側の腕を前方に出し、ひじを曲げます。 |
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回復体位 |
○不十分な呼吸の場合も「人工呼吸」を行います。
・下あごは動いているが、吐く息が感じられない。胸の動きもない。
・極端に呼吸回数が少ないとき(1分間に10回以下)
・胸は動いているが吐く息が感じられない。鼓弓の音が聞こえない。 |
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