心肺蘇生法(人工呼吸)  

■ 人工呼吸

呼吸が止まった人は、体の中の酸素が不足し、二酸化炭素がたまっているので、心臓が止まる前に一刻も早く人工呼吸を開始しなければなりません。
[口から口へ吹き込む方法]

口から呼気を吹き込みます。

[口から鼻へ吹き込む方法]

けがなどで口から吹き込みが難しいときは、口をふさいで鼻から吹き込みます。 乳児や幼児の時は、口と鼻を一緒に口でふさぎ、胸のふくらみに注意して静かに吹き込みます。
■ 呼気吹き込み法の利点

・人の吐く息(呼気)は、生命を保つのに十分な酸素を残しています。
・特別の器具や準備なしに、一人で行えます。
・どんな場所でも行うことができます。

■ 吹き込み方
・あまり強く吹き込まない。
・吹き込む呼気の量はあまり多量ではいけません。
・吹き込みが終わったらすぐ口を離し、吐き出す息を感ずればうまくいっています。

*傷病者の口や鼻ということで気分的に抵抗があるときは、ハンカチ、ガーゼなどを当ててください。

■人工呼吸の手順
・800〜1,200mlの量の呼気をゆっくり2回吹き込みます。
・子供の場合は胸が軽くふくらむ量で、ゆっくり2回吹き込みます。
○成人の場合
  5秒に1回吹き込む。
○小児の場合は4秒に1回、乳児の場合は3秒に1回の割合で胸がふくらむ程度でゆっくり吹き込み、人工呼吸を行います。

人工呼吸
呼吸がなければ人工呼吸を開始する。 気道を確保したまま、額の当てた親指と人差し指で鼻をつまむ。
大きく口を開け、傷病者の口をおおい、静かに1回吹き込む。
吹きこんだ後、顔を胸部側に向け、胸の動きと呼吸を確認してから、さらに1回吹きこむ。

 応急手当

心臓マッサージ

心肺蘇生法の手順