真冬を走るポイント

春まで待たなくてはならない降雪のある地方の方は、バッテリーを外し安全な屋内で保管されているかと思います。しかし、その他の地方では、寒波が押し寄せる真冬でも私達の愛馬は走ることが望ましいのです。そうすることによりエンジンのいい状態を維持できるのです。

さあ、ここで真冬を走るポイントをお知らせしましょう。

始動と暖気運転
真冬の始動は気をつけてください。
キャブレター車の場合:
エンリッチナーを使って始動することは構いませんが、暖気運転中ずっとエンリッチナーを引いているとプラグがカブります。
始動させたら10〜20秒程度でエンリッチナーを戻し、その後はアイドル君やアクセル下のツマミでスロットルを固定する方法で回転数を上げて暖気しましょう。エンジンヘッドに素手で触れて、温まったらOK。真冬はしっかり暖気をしてから出かけましょう。

インジェクション車の場合:
エンリッチナーはありませんので、イグニッション・オンでセルを回せばエンジンスタートです。
暖気運転は基本的に不要と言われています。

最初は慎重に
最初はタイヤが冷えているので、真冬の走行は最初に注意しましょう。ある程度走れば温まります。

防寒の服装
ジーンズだけでは辛いです。チャップスや革パンで風を防ぎましょう。
最近流行のミズノの発熱素材ブレスサーモや、ユニクロのヒートテックなどのアンダーウェアを使用するといいでしょう。
科学繊維でできているウェアは、汗を吸わないため冷えません。

手袋は真冬用を買いましょう。毎年使えますので、いいものを。
真冬に3シーズン用では辛いです。ちなみに私はペアスロープ製の真冬用グローブを使っています。

グリップヒーター
ハーレー純正のグリップヒーターは暖かいですが故障が多いとの報告を受けていますのでご判断は慎重に。
私はウルトラ購入時に取り付けをしましたが、手のひらから温まる快感は素晴らしい。

電熱ウェアという方法もある
私は2003年から使っていますが、電熱ウェアをご存知でしょうか?
すでにHobby Worldの仲間の間に広がっています。
私が使用しているのはアメリカのWidderというメーカー製ですが、残念ながら2009年1月をもって廃業しました。
そして2009年、アメリカのpowerlet(パワーレット)社の製品が日本でも販売されるようになりましたのでお勧めします
本当に温かいです。
まるで温泉に入って運転しているかのような気分です。

日中だけ走る
日差しのある間は少しは暖かいです。
日陰や日没後は大変冷えるので、ハーレーに乗っていても楽しくありません。
晴れた日に見通しのいい郊外を走れば、少しは暖かいでしょう。高速道路は寒いし楽しくありませんよね。

ちょい乗りでも30分以上
バッテリーにとって真冬は厳しい季節です。
放電量が増えますので、充電されるまでしっかり走りましょう。
そのために30分以上は走行してください。これ以下の場合は放電量のほうが多くなります。

バッテリーの充電
放電量が増えるといっても、車庫で頻繁に充電するのは好ましくありません
バッテリーは充電時に劣化するためです。
もし充電する場合は、走る直前に1回だけ行いましょう。
マメに毎日充電するということはダメです。
最近のハーレーは密閉型バッテリーですから、必ず密閉型(シールド)バッテリー用のチャージャーを購入してください。
なお、最もバッテリーに好ましいのは、放電しながら充電する、即ち「走行すること」です。

【バッテリー充電の必殺技】
フロート充電という、バッテリーに負担を掛けない充電方法があります。「バッテリーの充電を理解しよう」のコーナーをお読みください。


その他
日陰の凍結に注意するなど、一般的な注意点は各自考えてください。

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