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サンデンさんが2005年7月、初めて愛馬「ローラ」で向かった北海道のツーレポを送っていただきましたのでご紹介します。


はじめての北海道

 16歳の時に夏の北海道をバイクで走りたいと言う動機で中免を取得しましたが、高校生の立場では400ccのバイクを維持するだけで精一杯で、北海道への想いも年々薄れ、車の免許を取得してからは、ほとんどバイクに乗らなくなり19歳の誕生日を前にバイクから降りる。
あれから約15年、ひょんなきっかけで再びバイクに対する想いが熱くなり、大型自動二輪免許も教習所で取得できる時代になり、大型免許を取得してローライダー(ローラ)購入したのは平成16年1月末のことである。


7月16日(1日目)
3:30横浜の自宅を出発し、関越道を経由して10:30出航の新潟港を目指す。今回、新潟~小樽の新日本海フェリーを選択した理由は、小樽港への到着が翌朝の4:10なので、1日がフルに活動(走る)することができると言う理由からであった。
4:30練馬料金所を通過、東松山を過ぎた辺りから小雨が降り始め、嵐山PAで雨具を着て再びスタートする。その後、赤城PA手前で寒くなり、赤城PAでフリースを1枚着込む。再スタートする為に、エンジンを始動させようとしてもエンジンがかからない!ヤバイ!マシントラブルか?必死で押し掛けしてもエンジンはかからない。←そ~言えば、嵐山PAでセルを回した際に、いつもはしないような異音がしたような・・・ 
急いでHOGのロードサービスに連絡し、到着を待つが、乗船手続きの最終受付は9:00!この時点での時刻は、5:30。時間との闘いである。その後ロードサービスより連絡が入り、現場到着予定時刻は9:00!
フェリーには完全に間に合わない。メカニックの梅島さんから電話でのレクチャーを受けるがエンジンはかからない!
俺の北海道ツーリングはこれで終わった!ロードサービスが到着し、バッテリーをジャンピングしたらエンジンは始動!原因はバッテリー上がりだったのか?ロードサービスの人は、高崎にあるHDのディーラーに修理の入庫を薦めるが、地方のディーラーに部品の在庫はあるか?しかも、今回限りの一回の客に対して、すぐに対応してくれるか?
ローラはこの時点ではエンジンがかかっており、このまま横浜まで自走することを決断し、赤城インターチェンジで通行料を支払い、再び、関越道に入り、横浜を目指す。
無事に練馬料金所を通過し、環八の用賀付近でローラがエンスト!幸いのことにGSが目の前にあり、給油を済ませ、バッテリーを乗用車からジャンピングするが始動しない。一国レッカーサービス(?)に連絡し、梅島さんの到着を待つ。その後、ローラは、一国トラックに積み込まれ、再び横浜を目指す。
横浜に戻り、診断結果はレギュレターが逝ってしまったようだった。04ダイナのレギュレターの在庫は一国にはない!いつもなら、一国の新車展示車の中に05FXDCがあるので、そこから部品を拝借すればOKだが、この日はパシフィコ横浜でハーレーの展示販売会が行われており、FXDCはそちらに展示中だった・・・。結局、展示中のFXDCよりレギュレターを外すことになりパシフィコ横浜まで取りに行くとアッキーがレギュレターを外して待っていた。即刻、一国に持ち帰り、取付けしローラは復活した。時刻は15時を過ぎていた。予定が丸1日遅れてしまった。オフイシさんは、ここから青森までの自走を勧めるが俺にはそんな体力はない。俺は鉄人オフイシさんではない!
とりあえず、家に戻ってシャワーを浴び、結局、翌日の新潟~小樽の2等寝台を電話予約して寝た。今日は本当に長~い1日であり、不幸な1日でもあった。
本日の走行距離 276km


7月17日(2日目)
 2:45起床。3:00自宅を出発。4:20練馬料金所を通過し、7:50新潟亀田ICに到着し、フェリーターミナルには8:15に到着した。
 早速、乗船手続きを済ませ、指定された場所にローラを移動し、乗船案内を待つ。バイクの数は12~13台で、例年に比べて台数が少ないとベテランホッカイダーが言っていた。9:20より二輪車の乗船が始まる。コケナイように慎重に船内の指示された場所にローラを停める。その際、ローに入れたままで、ハンドルロックをして、荷台の荷物は、全て下ろすように指示され、棚の中に入れた。ローラが完全にロープで固定され、ロープの下のシートには毛布の当て布がしっかり覆われているのを確認してから自分の2等寝台に向う。手荷物を下ろしてから即行で大浴場に向かった。(←友人より風呂は1番に入った方が良いと聞いており、遅くなると乗用車の乗客と一緒になり、混雑し、最悪の場合は、アカだらけの湯船に入ることもありえると聞いていたからだ。)  
風呂場へ行くと3番手!上には上がいるものだ!お陰でお風呂は、ガラガラ、水もきれいで最高でした。
これから船旅を楽しむ・・・
 本日の走行距離 347km


7月18日(3日目)
 4:10小樽港到着! 4:28北海道の地にローラと共に、祝!上陸!北海道までの道のりは、非常に長かった。天気は曇り、気温は分からないが肌寒い。
 小樽よりR5→R337→R275→R38で富良野を目指す。途中のR275道の駅「つるぬま」で雨が降り始め雨具を着る。再び、一路、雨の中、富良野を目指すが、途中でバケツをひっくり返したような土砂降りになり、おまけに雷にも遭遇し初日から凹む。富良野からは、道道985→R237→美瑛→旭川を目指す。美瑛では、ケンメリの木を見学する。
 旭川に到着するころには、天気も上がり、時折、雲の間から強い夏の陽射しが見えた。R39を道東方面に進み、層雲峡、石北峠を通過し、この日は、温根湯温泉(留辺蕊)にあるつつじ公園キャンプ場(無料)にテントを張る。小さいキャンプ場であるが、オートキャンパーが5台来ていた。バイカーは1人だけだった。温根湯温泉では、現在は日帰り入浴施設がないので、隣町の塩別つるつる温泉(600円)に入りに行った。
夕飯は、コンビニでジンギスカンを買い、一人で調理して食べた。ランタンの灯の下で食べる食事は、旅をしているんだ~って感じがした。とても静かなキャンプ場だった。食事中にキタキツネが現れた。北の国からのように、♪ルルルルルルル・・・♪と叫ぶが、キタキツネは酔っ払いの私を相手にせず去って行った。21:00就寝
本日の走行距離 431km


7月19日(4日目)
4:00起床。キャンプ場の朝はとても早く、普段ならまだ、夢の中での時間帯である。朝食のドーナツと紅茶を飲みながら、本日の目標地点の知床までのルートを地図で確認する。
 テント、キャンプ道具の片付けも終わり、6:00すぎにキャンプ場を出発する。40分後ぐらいにコンビニでトイレ休憩し、再び出発しようと思い、エンジンの下を何気なく見ると、オイルクーラーよりオイル漏れを発見!あまり、早いペースでオイルは漏れていないが、エンジンの下のアスファルトには、オイルの垂れた跡が染みついていた。困った!とりあえずオイルの量を確認するとゲージの中間ぐらいまであり、問題はない。車載工具を取出してホースの留具を締付ける。困った時には一国オート!梅島さんの携帯にまたしても電話するが、さすがにこの時間帯なので出るはずはなく留守電にメッセージを残す。自分なりの処置をしていると、梅島さんより電話が入り、状況を説明して、正しい処置方法を教わる。オイル漏れはおさまった。しかし、この先、ローラで旅を続けるには少し不安が残る。北海道にあるハーレーのディーラーを一覧表で探すと、約40キロ先の北見市内にサービスディーラーがあった。超ラッキーである。しかも通り道である。一路、北見のディーラーを目指す。8:00過ぎには到着した。開店は9:30~で開くまで待つしかない。9:30になってもお店はオープンしない。臨時休業か?とても不安になる。ただ、時間だけが過ぎていくのであった。10:30ぐらいにスタッフが出勤し、ようやく店がオープンし、点検してもらう。
12:00再びスタート!予定より4時間遅れて美幌峠を目指す。R243で美幌峠に向かう途中で、自分がバイクの免許を取得した動機や、一旦、18歳でバイクから離れ、もう絶対にバイクには乗ることはないだろうと思っていたが、再びリターンライダーとして復活するまでの経緯を思い出し、走りながら涙が止まらなかった。多分、北海道に感動していたからである。
美幌峠に到着。景色は最高である。次に屈斜路湖にある無料の和琴温泉に立ち寄る。感想としては、池の中に入っている感じで、湯船の中に藻のような物があり、温度が高くて熱かった。地面の砂の中から温泉が湧いていた。でも。汗かいた体には気持ちよかった。
次に摩周湖を目指す。霧の摩周湖とよく言うが、今日の天気は、ど~なのか?第1展望台に到着。駐車場代の100円を払う。この駐車場代は硫黄山の駐車場と共通だった。摩周湖は晴れており、拝むことができた。
次に硫黄山に向かう。箱根の大涌谷をもっと凄くしたような所で臭いは強烈であり、鼻づまり気味の私でも分かるほどの臭いだった。R391でオホーツク海を目指す。小清水原生花園に到着したのは4:30であった。その後、ここで知り合った、ロードキングにタンデムして、北海道を回っているカップル(帰りの大洗で再会する)と一緒に北駅、網走まで一緒に走る。彼らは、サロマ湖まで向かうとのことだった。
旅先で知り合ったライダーと一緒に走る・・・東京ではあまり考えられない光景であり、北海道だからなのかもしれない。
網走刑務所で記念撮影をして、本日の宿泊地の選定に入った。予定では知床まで行くはずであったが、午前中の4時間のロスが響いた。結局、キャンプ場とライダーハウスを併設されているクリオネに泊まることにした。クリオネに到着!これから、テントを設営するパワーもなく、ライダーハウス(RH)に泊まることにした。温泉付きで1000円。RH初体験である。ワクワクドキドキそして緊張した。夕飯は隣の民宿で食べた。(750円)
RHには8人ぐらいのライダーがいて、みんな北海道の各地を走ってきており、情報交換が行なわれた。その後、飲み会が始まった。私が最後まで呑んでいた。結局、一人でビールを6本空けた。寝床に入った時刻は、24:00頃であった。他人のイビキが凄い!誰か寝言を叫ぶ奴が・・・失敗した。寝ることができない。結局、この日は一睡もできなかった。
本日の走行距離 266km


7月20日(5日目)
4:00起床。出発の準備をする。RH泊だったので、テントの片付けがないので楽であるが、昨夜のイビキと寝言には参った。超寝不足である。今日の出発予定は6時で、斜里から、ノンビリ走っても7:30には、知床5湖に到着し、開門と同時に入場という予定でいた。5:30いきなり強い雨が降り出す。止む気配は全くない。時間は刻一刻と過ぎていき。ようやく7:30に小雨になったので雨具を着てRHクリオネを出発する。前日に朝食を買っておけば、雨の待機時間中を朝食タイムにまわすことができたのに・・・と思いながら、コンビニで朝食を買う。ウトロまで、RHで一緒だったハヤブサに乗る愛知からの学生さんと走った。雨は、途中で上がったが、くもり空の下を知床に向けてR334を走る。
知床に到着。ここから知床5湖までは、歩いて5分。この日は、3~5湖は、閉鎖しており1湖と2湖しか見学できなかった。おまけに霧も出ていて湖をはっきり見ることもできなかった。知床は、世界遺産に登録され、これから観光客が増えることを考えると、今のうちに、ど~しても晴れ渡った知床5湖を見たくて、1時間ぐらいベンチに座って、晴れるかもしれないという期待を胸に待つが、結局は、晴れることはなかった。残念!
知床峠を越え、羅臼のマッカウスの洞窟を見学する。ここは、テレビドラマの北の国からでも紹介された世界的にも珍しいヒカリゴケが生息していた。
R335→R244を走り、ライダーの聖地と言われている?開陽台を目指す。よく雑誌で紹介されるアップダウンの北19号は、北方向に向かっていくとあの光景が写真に撮れた。開陽台近くにある、川北のホクレンでは、オリジナルのフラッグ(紫色)を配布しているという情報を昨夜のRHで仕入れ、探すがなかなか見つからない。結局、1時間半ぐらいかかってしまったが、執念で探し、紫色のオリジナル旗(限定先着1000本)をGETする。その後、サーモンパークの脇を通り、トドワラで有名な野付半島を目指す。道の両側が海で、途中、野生のタンチョウのペアを見ることができた。トドワラ・・・幻想的な景色だった。帰りは、行きの道を戻るだけなので退屈だった。
本日中に根室に到着しておかないと、明日の移動距離が長いので、通常よりもハイスピードでR244、R243、R44で根室を目指す。
根室には18:00に到着!本日は根室にあるインディアナ・サマー・カンパニーというRHに泊まる予定でいたが、受付時間は18:00迄で間に合わなかった。ここのRHは、オーナーさんが、海産物店を経営していてこの海産物店で1000円以上の買い物をすれば、無料で宿泊できるというユニークなRHである。行きのフェリーで知り合った人に、ここのRHには、名物?のおばちゃんがいると聞いていたので、ど~しても宿泊したかったRHだったが残念!結局、駅前のビジネスホテルに宿泊する(5250円)夕飯は、近くの回転寿司とラーメン屋で食べる。22:00就寝
本日の走行距離 341km


7月21日(6日目)
 6:00起床。8:00宿を出発!今朝の朝食は、花咲港で花咲カニを食べる予定なので花咲港に向かう。根室の中心から20分ぐらいで港に到着した。花咲ガニを販売する店は、いくつかあったが、私は、ツーリングジパングというバイク雑誌の付録に読者がお奨めするお店があって、そこに書いてあったカネイ水産を探した。すぐに見つかった。店の前にバイクを止め、店の人に雑誌を差し出すと、店の人はこの時、初めて雑誌に載ったことを知ったらしく、物凄く喜んでくれて歓迎してくれた。私が注文したのは、雑誌に載っていた花咲カニ1杯、鉄砲汁、御飯の1500円のセット。しかし、実際に出てきた料理は、茹でたての花咲カニ(1キロぐらいの大きさ)、鉄砲汁、御飯、外子、ウニ、鮭、秋刀魚の刺身の7点セットである。これで1500円!お店の方は、雑誌に載ったのを喜んで超サービスしてくれたようである。サービスしてくれたお礼に、その雑誌をおいてきた。この店でお土産用の花咲カニを買い、帰り際には、今日の晩御飯用に花咲カニ3杯をクール便仕様にし、お土産としてくれた。超ラッキー!←このカニは、この夜、晩成温泉で合流した東京でのバイク仲間のエナちゃんと宿のおじさんと3人で食べました。美味かった!
 もし、根室の花咲港に行く機会があったら、黒い横浜ナンバーのHDで雑誌を置いていった人の友人と言えば、サービスしてくれると店の人は言っていた。実際、翌日、エナちゃんが、その店に行くと私同様に大サービスしてもらったとのことです。
 次に、昨日、泊まることのできなかったRHのインディアナ・サマー・カンパニーに向かう。宿泊する訳でもないのに、なぜこのRHに向かうのか?その理由は、名物?おばちゃんに会うためである。RHは、道道35号線のセイコーマートの裏にあり、すぐに探すことができた。店の前にバイクを止めると息子さんが出迎えてくれ、名物?おばちゃんに会いたくてここに来た旨を話すと、奥よりおばちゃんが出てきた。とても気持ちの暖かい方で、とても喜んでくれた。1時間ぐらい話をしてライダーハウスの中を見学させてもらい、最後に記念撮影をして後にした。次回は、是非、こちらのRHにお世話になりたい。
 次に、納沙布岬→霧多布岬に向かう道道142(北太平洋シーサイドライン)は、とても気持ちよく走れる道で、ほとんど車が走っていない自分だけの貸し切り道路であった。霧多布岬は、とても晴れ渡っていて、霧など一切なかった。駐車場の売店で牛乳(100円)を買うと、ここに来た証明書を発行してもらえるので牛乳を買って証明書をもらった。霧多布岬から、北海道の田舎道を経由してR44に出て、ひたすら釧路を目指す。途中、ネズミ捕り、パンダ?が道路の脇に隠れて獲物を待ちかまえていた。この区間は、K察の取締が非常に厳しかった。R44→R391で釧路湿原の細岡展望台を目指す。ここからの眺めは最高だった。次に釧路名物の和商市場で勝手丼を食べに行く予定であったが、時間はすでに4:30を過ぎており、本日の宿泊先の晩成温泉までは、約140㎞先であったので、今回はパスしてしまった。ちょっぴり残念でもあった。釧路よりR38→R336を走り晩成温泉に到着したのは20時ちょい前であった。この時期の北海道のナイトランは、5枚着込んでも寒かった。おまけに山道を走っているとキタキツネが飛び出してきたりして非常に危険である。実際に1回飛び出されヒヤリとした場面があった。
 宿の管理人さん夫婦はとてもいい人で、温泉に入ってから、まだ何も食べていないことを話すと、冷蔵庫の中から食べ物を出してくれた。(1泊朝食付3810円)その後、管理人さん、エナちゃん、私の3人で昼間頂いた花咲カニを食べながら宴会が始まった。管理人さんが出してくれた自家製ニンニクの芽は、とても美味しくて酒のツマミには、最高でした。管理人さんの実家は、牧場を経営していて、来年、牧場に遊びに来るように言われた。(←勿論、必ず行きます。)宴会は、日付変更線をまたがって2:00すぎに終了し、各自、自分の部屋に戻った。就寝
 今日は、根室のカネイ水産の方々、RHインディアナ・サマー・カンパニーの方々、宿の管理人さんといろいろな方との出会いがあり、みんなとてもいい人たちであった。ひとり旅の楽しさは、普段味わえない、いろいろな人との出会いなのかもしれないと思った。
本日の走行距離 376km


7月22日(7日目)
 5:45目が覚める。昨夜、いや正確に言えば4時間前までの宴会会場は私の部屋であり、そのままの散乱状態であった。朝一で片づけた。
 出発の準備をして、7:00朝食を食べに食堂に行った。今朝の味噌汁は昨日のカニのうちの1杯で作ってもらった。ダシが出ていてとても美味しかった。管理人さん夫婦、エナちゃんとの4人で記念撮影して、9:00すぎに宿を出発した。
 エナちゃんの今日のルートは、根室方面に向かい、私は、帯広方面に行く予定だったので途中の浦幌までR336を約40㎞一緒に走り、R38に合流した地点で別れ帯広方面を目指した。別れた後のエナちゃんのファットボーイに乗る後姿は、すごく格好良かった。
 帯広には、11:30に到着。豚丼で有名な「ばんちょう」に行こうと思ったが、並ばないと食べられないようなので、時間に追われている自称旅人には無理なので、帯広の駅ビルにあるエナちゃんお薦めの☆☆☆の店で食べた。肉が柔らかくてとても美味しかった。(895円)
 その後、R241、R273を経て、糠平湖を目指す。今回の旅で、一番楽しみにしていたのは、糠平にある旧国鉄上士幌線の橋である。念の為、私は俗に言う鉄ちゃんではない!R273より第3音更川橋梁を見る。第2、第4音更川橋梁は、木が茂っていてよく分からなかった。ここでの1番の見所は、タウシュベツ川橋梁であるが、ここは、R273よりダートを約4㎞走った先にあり、ローラで行くことは無理に近いと思っていた。でも、せめてダートの入口ぐらいはまではと思い、ダートの入口を探していると、対向車線より、ローライダーが走ってきた。手を挙げて挨拶したら、止まってくれた。平塚から来たHさんで、ダートの入口を詳しく教えてくれた。話によると、Hさんは今、ダートを走り、タウシュベツ川橋梁を見てきた所だと言っていた。しかも、自分と同じローライダーで、もしかしたら、自分も行けるかもしれない?と思いながら、荷物満載状態で、自分一人では万が一転倒したことを考えると・・・行く気にはならなかった。Hさんと雑談をしていると、今夜、一緒にキャンプしない?と言われ、キャンプ地を特に決めていなかったので、すぐにOKの返事をしたら、Hさんもこの後、特に予定がないのでタウシュベツ川橋梁まで先導してくれることになった。超ラッキーである。Hさんの先導でゆっくり走る。あまり深いダートではないが自分一人では絶対に走らなかっただろう。約4㎞のダートを走りバイクを駐車スペースに止め、歩くこと約5分、目の前には壮絶な姿が現れた。すごい!の一言である。古代ローマの建造物のようにも見えた。感動した!40分ぐらいその場所で記念撮影したり、いろいろな角度から眺めたりした。その後、再び、ダートを走り来た道を戻る。R273から今夜のキャンプ地の上士幌航空公園に向かった。ここのキャンプ場は、近くに温泉(360円)やコンビニがあり、とても便のいいキャンプ場でありながら、しかも無料である。温泉で汗を流し、その後、コンビニで夕飯の材料を買って、Hさんと2人でジンギスカンを食べながら、北海道の最後の夜をHさんとバイクや北海道のことについて2人で語り合った。21:00就寝
本日の走行距離 計測忘れた


7月23日(8日目)
 北海道での最後の朝は4:00に目が覚めた。テントの撤収、荷物パッキングを済ませ、6時に上士幌航空公園を予定通りに出発した。走り出して間もなく雨が降り出し、セイコーマートに立ち寄り、朝食を食べ、雨具を着て再び走り出す。R241→R274に右折する標識を見落としてしまい、15分ぐらい走って間違えに気付く。やはり、旅の疲れも出てきて、集中力も低下してきたのだろうか。一旦、道路脇に止まってからUターンを始めた時である。荷物満載のローラがふらつき始めた。アクセルを開けて必死で体制を立て直す。最終日にまさかの立ちゴケか?・・・気合いで立ちゴケは免れた。良かった~!やはり、集中力が落ちてきているようだ。R274日勝峠では霧で何も見えなかったが、峠を越えて、しばらく走ると天気は晴れている。途中で雨具を脱ぎ、快調にR274石勝樹海ロードをひたすら走った。
 途中の夕張で、バリバリソフトクリームと言う看板に目がいき、休憩がらそれを食べた。(250円)名前は面白いが、単なる夕張メロン風味のソフトクリームで名前に騙されてしまった。夕張市内に入ってからは、K察の取締りが何ヶ所で行なわれていたが、無事(?)にパスできた。実は、前の車が遅くて、追い抜こうとしたら、前の車に幅寄せされ、追い抜き出来なかった区間がネズミ捕りの区間であった。危ない所だった。
 R274、R337千歳を通過し、目指すは支笏湖である。この日、支笏湖のポロピナイでは、某雑誌の撮影会が行なわれる予定で、それに参加するために支笏湖に向かったのである。撮影会は、地元のナンバーのバイクばかり集まっており、荷物満載の旅仕様のローラを見たスタッフは、ここで横浜ナンバーのバイクを見るとは思わなかったといい、旅の途中に撮影会に立ち寄ったことを歓迎してくれた。撮影会は無事に終わり、最後に目指すのは、苫小牧のフェリーターミナルである。本日の夕方便で東京(大洗)に帰らなければならないからだ。支笏湖よりR276、R36で無事に苫小牧に到着。
 乗船手続きを済ませ、指示された場所にバイクを止め、乗船の案内放送を待った。指示された場所には、かなりの数のバイクが止まっており、ライダー達の顔は、みな日焼けし北海道を満喫した顔をしていた。自分もその中の一人であったにちがいない。4:30よりバイクの乗船が始まる。無事、船内にバイクを止め、ハンドルロック、ローギアに入れ、自分のバイクが確実にロープで固定されたのを確認してから客室に向かった。今回も行き同様に2等寝台であったが、行きのフェリーよりも装備が格段に上であった。1段ベットでスリッパ付である。同じ2等寝台でも大違いである。やっぱり運賃の違いだろうか?船内では、埼玉から来た、SさんとOさんと知り合い、来年の北海道ツーリングに向けて情報交換が行なわれた。二人とも、とてもいい方で、今度、東京に戻ったら一緒に走りたいと思った。快適な船の旅を楽しむ。
本日の走行距離 昨日と合わせて525km


7月24日(9日目)
 13:30大洗港に到着。
フェリーから降りると、北海道内で知り合ったライダーが何人かいて、一言二言言葉を交わした。
 常磐道、首都高速経由で鶴見に到着。今回の北海道ツーリングでお世話になった一国に立ち寄り帰還報告を行い、その後、自宅に無事到着!
北海道ツーリング終了・・・
 本日の走行距離 159km


今回のツーリングデータ
全走行距離   2703km
ガソリン使用量 123.81L
平均燃費    21.

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