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横浜 そごう美術館の円空・木喰展


横浜駅の東口にあるそごう美術館で待望の「円空・木喰展」が始まった。
首都圏では初の開催という。さて、どんな美術展なのか?。

そごう美術館の円空・木喰展

2015年のバレンタインデーを控えた建国記念日は、横浜も結構な人出だった。

JR横須賀線を横浜駅で降り、東口の地下街に入ると、至るところでチョコレート売り場がある。そごうの中でも、チョコ売り場は人が群れていた。
6Fのそごう美術館に急ぐ。

(そごう美術館)
そごう美術館

入場券は大人1000円だが、そごうのミレニアムカード所有者は\800とのこと。 そのカードを家人が持っていたので一人は割引料金で入場出来た。 入館に際しては撮影禁止だったが、カメラを背中のデイパックに入れれば預けなくて結構とのこと。

例によって美術館や博物館の観覧は撮影禁止が多い。見た際の感動をどのように伝えたらよいのか?。
エントランスの大きな写真は左側が木喰の千手観音菩薩の上半身(日本民芸館蔵)、右側が円空の不動明王の上半身(栃木県日光市の清滝寺蔵)で、どちらも両者を代表する作品だ。

(そごう美術館のエントランス)
そごう美術館のエントランス


さて、閲覧の順序は円空仏から始まる。

円空(1632−1695年)は岐阜県生まれで32歳の時から仏像を彫りはじめたとのこと。三十有余年の間に、主に尾張・飛騨・美濃を巡り、関東、東北、北海道まで足を運んで、鑿や鉈の跡が残る素朴で力強い彫刻を数多く残してい。生涯で12万体彫るという誓願を立て、現存するのは5400体余りが確認されているという(同展のパンフレットより)。
上に掲げたエントランスホールの写真の右側を見て欲しい。彫りかたは荒ら荒らしいが、そしてぶっきらぼうな造形としか見えないのだが、何と人間くさいお不動さまだろうか?。

展示の仕方だが円空の仏像は前面からだけでなく、ぐるりと周囲から見ることが出来るように工夫されていた。
円空の彫刻は、木の片面を利用して彫り、裏側は木がそのまま未処理で、しかし前から見ると立派な仏像として立体感があるような不思議な像が多いのだ。

中で一番感動したのは、30センチほどの仏像と3センチ位の鉛筆ほどの木っ端とがまとまって発見されたというブースで、3センチほどの木っ端はどれも仏像で、その数が何十体とまとまっている様はもう奇跡に近い。
どの小仏像も、円空の仏像を体現しており、目も鼻も口もすべてが円空仏で、お互いに寄り添って微笑んでいた。

家人は鎌倉彫をもう数十年やっているのだが、この木っ端に彫った円空仏の彫り跡は、迷いが無く、鋭く、キレがあるという。

展示の後半は木喰の彫刻で、スペースは円空と同じほどの大きさ。

この木喰展もものすごい。

木喰(1718−1810年)は円空の入寂から23年後に山梨県の身延に生まれた。
22歳で出家し、56歳の時に諸国行脚の旅に出、北海道から九州まで広く巡ったとのこと。61歳になって神仏像を彫り始める。80歳で1000体、90歳で2000体の造像を発願したとのこと。その後さらに多くの神仏像を彫ることを発願したが、現存するのは720体とのこと。(同展のパンフレットより)。

木喰の像は丸っこい感じだが表情は穏やかで親しみが持てる像が多い。

見ていて感じたのだが、筆者が戦時中東京から疎開した先の母の兄(伯父さん)の顔が木喰の彫った頬骨の張ったいくつかのお像にそっくりなのだ。
この伯父は丸顔でなく身体も細っこいのだがともかく久しぶりの思い出してしまった。

円空・木喰展では両者あわせて250体ほどを展示しており、ともかく見応えがある。

(そごう美術館の円空・木喰展のパンフレットより)
円空・木喰展のパンフレット

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そごう八階の催事場はチョコレートパラダイス

昨年はこの時期に金沢の物品市をやっていたので8Fにいってみたら、金沢の催し市はバレンタインデーを過ぎてからで、この日はバレンタインのチョコレート売り場になっていた。いわく「チョコレートパラダイス」

(チョコレートパラダイス1)
チョコレートパラダイス1


多くは外国のチョコレート屋さんで、店員さん(アルバイター?)も若く、尼僧のようなコスチュームで群がる客をさばいていた。

(チョコレートパラダイス2)
 
(チョコレートパラダイス3)
チョコレートパラダイス   チョコレートパラダイス

売り場では試食させてくれるメーカーもあった。どこのチョコレート屋さんだったか?。
繊細で、なめらかで、甘さも控えめ、優雅な、軽妙な味わいのチョコレートが印象的だった。1.2センチ角位の大きさで薄く切ってくれた高級チョコレートを舌に載せるとすぐ消えるほどの量だった。

地階に下りたらここでも常設のチョコレート屋さんには人が群れていた。
バレンタインデーはすごいなァ。

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昼食はSay Cheese !

地下道を通り、横浜駅ビルのルミネに入る。昼食時間なので混んでいたが、ルミネの7階で Say Cheese という店を選んだ。

(Say Cheese)
Say Cheese

Say Cheese のコンセプトはチーズを使った料理とカフェで、ランチも \980 〜 \1580 とある。

(Say Cheeseのコンセプト)
Say Cheese


頼んだのはモッツアレラスパゲッティとエビドリアで家人とシェアし合った。どちらもチーズの味が香ばしい。

(モッツアレラスパゲッティ \1240)
 
(エビドリア \1290)
モッツアレラスパゲッティ   エビドリア


(ランチに付く前菜4種)
 
(ランチドリンクの赤ワイン +\300)
前菜4種   赤ワイン

(店内の様子)
店内の様子


このお店は、店員がきびきびしており、接客も上手だった。
注文品を持ってきてくれる度に写真を撮り、メニューも写真に収めているとカメラをほめてくれた。こんなこと今までになかったなァ。
家に戻って、お店の名前で検索したら、チーズのお店以外もいくつか経営しているグループだとわかった。


この半日の横浜行は疲れたが充実していた。

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(若干の情報)

場所電話
そごう美術館
045-465-5515
Say Cheese ルミネ横浜店
045-440-1723


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