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伊東温泉正月の散歩 2012(江戸屋) 伊東温泉は2年ぶり。 昔から毎年何回か来ているので散歩道には事欠かない。 格安ホテルの伊東園ホテルが取れ、家人の正月の骨休めにやってきて、適当に散歩し、共同浴場に入って、後はホテルのお湯にも浸かり、バイキングの夕食を楽しむという図式だ。 伊東での昼食時間に合わせてJR大船駅の特急踊り子に乗り、12時ちょっと前に伊東駅着。 駅前の観光案内所で伊東市街地のマップと七福神巡りのマップをもらい、ベーカリーでカフェレストランも併設している江戸屋に入る。 ● 江戸屋の昼食江戸屋は富士宮が本店のパン店で、5年ほど前にカフェに入ってからはずっとこの店で昼食を摂る。それまでは、いろいろの種類の食べ物を試したが、やはりついに江戸屋におちついた。 この日は、家人が日替わりランチ(季節の野菜のクリームスパゲッティにサラダとパンと飲み物がついて¥850)を、他方ひろさんは、ベーカリー側の調理パン類と生ビール(グラス)の合計で¥780という組み合わせで昼食を摂った。 前にも紹介したと思うが、この店の食器は串田孫一のデザインしたオリジナルの食器で、壁に飾ってある絵画は棟方志功の絵が二枚もある。 伊東には首都圏で現役時代を過ごし、リタイアしてこの地のマンションに引っ越してきた人種が大量に居るのだが、江戸屋はその人たちのたまり場になりつつあるのではないかと思うほど老夫婦が多かった。 このページのTop ● 伊東温泉七福神巡りと散歩昼食を終わって、伊東園ホテルに向かい、荷物を預かってもらう。伊東温泉の七福神巡りは過去に3回ほどまわり今回は4回目だが、時間を考えると全部を廻るのは無理なので、ホテルに近い最誓寺の寿老神、東林寺の布袋尊、仏現寺の毘沙門天王、新井神社の恵比寿神と決め、新井神社の近くの「恵比寿あらいの湯」に入ってホテルに戻るというルートを考えた。 所要予定時間は2〜3時間。 最誓寺の寿老人 伊東園ホテルから最誓寺までは徒歩約10分足らず。
東林寺の布袋尊 ここから東林寺までは裏道を通るが、やはり10分足らずの距離。
葛見神社の大楠と猫 先ほど横目で見てきた葛見神社には、国の天然記念物の大楠がある。 目通り幹回り15メートルで、昭和10年に当時の文部省から指定された。 枝分かれした中央の枝は朽ちてきているが樹勢はまだまだ強そうだった。 一昨年二匹居た猫は三匹になっていた。 葛見神社を出て小道の坂を上る。 ぐり茶の杉山の配送センター前から国道135号線に出て大通りをしばらく上ると、信号があり、左手に伊東市役所が屹立している。 このページのTop 伊東市役所は先見の明がある?伊東市役所は松川の川口にあったが、1995年に現在地に移転した。 移転した当時は、伊東市街地から見上げるガラスの城と思ったが、2011年の東北大震災を経験してみると、この建物が耐震性に優れているのなら、どんな津波にも追いつかない高さの場所にあることを痛感する。 葛見神社から伊東市役所前を通って仏現寺まで徒歩約20分。 仏現寺の毘沙門天王 伊東市役所前を過ぎると、仏現寺の山門が新しい。 仏現寺は日蓮宗の寺院でこの近くは日蓮宗の寺院が多いのだが、ここの毘沙門天は見事で伊東に来るとお参りしたくなる。 日蓮上人は伊東氏の鬼門除けに建てられた小さな毘沙門堂に3年の間雨露をしのいで暮らし、毘沙門天に除厄開運を祈り42才の厄を逃れてめでたく鎌倉に帰還されたとある。 これが、仏現寺の起源でもあるとのこと。 このページのTop 新井神社の恵比寿神仏現寺の脇の急坂を下ると伊東漁港の近くに降り立つ。 右に道をとり、細い道を進むと久須美温泉会館の毘沙門天芝の湯前を通って恵比寿あらいの湯の裏に着く。約10分ほどの距離。 残念ながらあらいの湯は休日なので、新井神社のお参りをした後は岡湯(岡布袋の湯)に行くことにして急な石段を上る。 新井神社は伊東港と魚市場を見下ろす位置にあって、祭神は蛭子神、諏訪神、八幡神の合祀とのこと。 ご神体が蛭子様そのものということで、本殿をお参りする。 今回の七福神巡りのスタンプは下記のようになった。 伊東漁港の内を通って伊東園ホテルに戻る。 伊東漁港では休日の午後にもかかわらずサバやブリ(サワラ)の水揚げなどが行われていた。 伊東市の赤丸ポスト 毘沙門天芝の湯と和田湯の前を通って伊東園ホテルに着くまでに、赤丸ポストが三ヶ所もあってデジカメに納めた。 最近仲間と鎌倉市内の赤丸ポストをたどる散歩道をルポして歩いているが、伊東も古い町並みの中に赤丸ポストが健在で自己主張をしていた。 ほんのちょっとした散歩なのにこんなに多くの赤丸ポストがあるのだから伊東市にはかなりの数の赤丸ポストがあるに違いない。 伊東園ホテルに戻り着いて時計を見ると、2時間45分が経過していた。一日の散歩量としては上出来で、タウンウオッチとしてもまあまあの出来か?。 共同浴場に一ヶ所入ってこのまま自宅に戻っても充実した一日に違いない。 このページのTop ● 岡布袋の湯(西小学校前の赤丸ポスト)伊東園ホテルで小休止して岡布袋の湯に出かけた。 岡湯に行くには修善寺街道を西に行き、西小学校を越えて信号を左に曲がる。 徒歩10分足らずだがこの間にも赤丸ポストがあった。 信号を左折すると八百屋があり、覗いてみたら梅干しを売っていたので購入した。 小田原の蘇我の梅干しで、最近の梅干しは減塩製法だがこの梅干しは本格派の塩分18%の梅干しだった。 伊東市には10ヶ所の共同浴場があるが、いずれもその地区の共有の源泉を引いた天然温泉で、地区の公民館などに併設され、繁盛を極めている。 また、各共同浴場は近くの七福神に因んだネーミングをしており、岡湯は岡布袋の湯になった。 それぞれ市の援助を受けているわけではなく、公衆浴場として自営している。 先ほどの散歩の際には、恵比寿あらいの湯、毘沙門天芝の湯と和田寿老神の湯の前を通ったが、あらいの湯はあらい神社に近く、芝の湯は仏現寺の下に位置し、和田湯は最誓寺にかなり近いからだろう。 この日、岡湯はたいそう混んでいて、さして広くない浴室には10人以上の客がひしめいていた。 浴槽は二槽あり、左側が熱め、右側がぬるめの設定で、各浴槽のサイドにカランやシャワーが設置されている。 お湯は弱アルカリ性の単純泉で肌にやさしい。 かけ流しの公衆浴場なんて珍しく、伊東市の10ヶ所の内浴場の内新しい数湯は濾過装置を設置した中で、かけ流しを維持している。 ひとしきり混でいて人が少なくなったときに撮影させてもらうお願いをし、数枚の写真を撮った。 湯気で遠くがぼやけ写真の出来は気にくわなかった。 このページのTop ● 伊東園ホテルの夕食バイキング伊東園ホテルに戻ってしばらくすると夕食の時間になった。伊東園ホテルは関東から東北にかけてかなりの勢力を伸ばしている格安温泉ホテルチェーンで、週末を含めていつでも¥6800(3人以上)をキャッチフレーズにしている。 徹底的にコストカットをしているアイテムは、
開業当初の人気が落ちてきたころ、酒の無料化という手を打ち、生ビールや燗酒、水割り類が飲み放題になった。 老人にとって、このバイキングがどういう意味を持つかは上記の食事内容を見て判断していただきたい。 (伊東園ホテルの名誉のために付け加えれば、料理の品数はかなり多く、肉類、魚類、野菜類とバランスが取れており、調理の方法も多彩だった。) が、ともかく宿泊客は圧倒的に老人が多く、あとは家族連れなど。 暮れの熱海の伊東園ホテルの宿泊は、忘年会を開く高齢者で占領されたという噂も聞いたことがある。 翌日は朝食(バイキング)を済ませて早々に帰宅した。 このページのTop |
(若干の情報)
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