第2話:テーブルトークへの誘い 前編 |
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登場人物
堂 : 堂山 淳
レ : レティ
友人:「そんじゃな。」
堂:「ああ、また来週な。」
学校も夏休み近くとなると授業が午前中で終わる。 そうなると今日遊ぼうかという話が必ず帰りに出てくるんだけれど 今日はそういった誘いを全て断って家に帰ってきた。
堂:「ただいま。」
レ:「おかえりなさい、堂山さん。」
おじいちゃんとおばあちゃんの声に加えて奥のほうから声が聞こえた。 今まで聞いたことがなかった声なので違和感があった。 まあ、すぐになれてしまうんだろう。
昨日の夜、突然僕の部屋にやってきたレティは結局この家で生活することになった。 今日の朝、おじいちゃんとおばあちゃんに説明して、レティの事をおねがいしたんだけど、すんなり認めてくれたので逆に唖然としてしまった。
使ってない書斎があったので、レティにはそこを使うようにと言ってくれた。 ちょうど今ごろそこを掃除してるはず。 僕は学校のカバンを自分の部屋において奥の書斎へ行くことにした。
トントン
レティの部屋の扉を叩いてしばらくすると返事が返ってきた。
レ:「はい、今空けますね。」
といって開けてくれたドアから部屋を見て驚いた。 全ての本棚が昨日のような状況になっていたんだから。
堂:「どうしたのこれ?掃除してたんじゃなかったの?」
レ:「はい、掃除してたんですけど・・・、失敗してしまいました・・・。」
掃除をどうやったらこんな失敗をするんだろう?という疑問は口に出さないでおいた。
堂:「僕も手伝うからさ。これ片付けよう。」
レ:「はい。よろしくお願いします。」
ちなみに部屋の片付けは夜まで続いてしまった・・・。 昨日に続き今日も本を片付けるとは思ってもいなかった。
堂:「レティ、入るよ。」
レ:「どうぞ。」
部屋に入るとレティは部屋の真中に座って箱を眺めていた。 堂:「何やってるの?」
レ:「この箱を見てたんです。堂山さん、この箱が光って私が現れたって言ってましたよね?」
堂:「うん、そうだよ。」
レ:「それでこの箱を調べたら何かわかるかと思ったんです。」
堂:「それで、何かわかった?」
レ:「いえ、これ見てたらつい懐かしくなっちゃいまして・・・。」
堂:「それ、何なの?」
レ:「堂山さんの物じゃないんですか?」
堂:「従兄弟の兄貴からもらった物だからね。まだ、見てないんだよ。」
レ:「これ、テーブルトークのルールブックですよ。私もよく仕事さぼって子供達と遊んでました。」
(仕事サボって・・・?)
堂:「テーブルトーク?」
レ:「はい。知らないんですか?テーブルトークRPG?」
堂:「うーん、どういう物なの?」
レ:「そうですね〜。堂山さん、RPGとかファンタジー小説は詳しいですか?」
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