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第2話:テーブルトークへの誘い 中編[2]
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登場人物
堂 : 堂山 淳
レ : レティ
堂:「ファンタジー小説なら結構読んでるからね。詳しいよ。」

レ:「テーブルトークRPGというのはそういった物語を作り上げてゆくゲームなんです。 それぞれのプレイヤーが自分の使う登場人物を作って、 そのキャラクターを操って物語を作ってゆくんです。」

堂:「みんなが自分のキャラクターを作って小説の主人公に出来るということだよね。 でも、みんながキャラクターを好き勝手に動かしたら小説になんてならないと思うけど?」

レ:「それを防ぐためにゲームマスター(GM)と呼ばれる人がいるんです。 ゲームマスター人はみんなのまとめ役としての役割の他に状況の説明・・・ 小説で言う所のナレータの役割とか脇役達のセリフや行動も行うんですよ。」

堂:「ゲームマスター大変なんだね。」

レ:「でも、ゲームマスターにはゲームマスターの楽しみがありますから。 物語の骨組みを作るのはゲームマスターにしか出来ませんから。」

堂:「えっ、物語をゲームマスターが作ってしまうの? それじゃあプレイヤーは必要がないんじゃないの?」

レ:「いえ、ゲームマスターはあくまでも物語の骨組みを作るだけですよ。 登場するキャラクターの行動はプレイヤー達が決めるわけですから、 ゲームマスターの予想とは違う物語になることもあるんですよ。 小説でもあるじゃないですか。ここで別の行動を取っていたら 別の展開になっていたという事。」

堂:「確かにあるね、そういう場面。」

レ:「ゲームマスターはキャラクターの行動による結果を伝えて、 プレイヤーはその結果を参考にしてまた行動を行う。 それの繰り返しで話を作ってゆくんです。」

堂:「そういえば、小説のあとがきでテーブルトークRPGを元にして作ったっていう 小説を読んだことあるよ。」

レ:「そうやって小説書いてる方もいらっしゃるみたいですね。 考えた小説のシナリオをテーブルトークで実際にプレイしてみて、 シナリオをより面白いものにするためだそうです。」

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