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全国秘湯巡り・岩手

花巻温泉めぐりと賢治記念館

2003年最後の旅行は、寒波で猛吹雪。雪の温泉行となった。

(台温泉雪景色)
台温泉雪景色 花巻には30年近く前、子供たちをつれて賢治の跡をたどったり、高村山荘を訪れた記憶があるが、そのときは今ほど温泉に熱中していなかった。

改めてこの温泉行の計画をしたとき、どこに泊まるか?どのお湯に入れてもらうか?大層迷ったりした。

結局、泊まりは「台温泉」、立寄り湯は花巻温泉と大沢温泉、志度平温泉にした。
が、他にも魅力的な温泉(宿)が多く、再度計画の必要があるかも知れない。

(花巻駅)
花巻駅 北上で新幹線から在来線に乗り継ぎ、2つ目が花巻駅。

空模様があやしい。
バスを待つ間に観光案内所で情報を仕入れると、「ランチ+お風呂」が、共同浴場「蓬莱湯」のある「ホテル花巻」でやっているとのこと。しかも価格が千円を切るとか?

花巻駅には、風力発電のプロペラをモチーフにした風車が十数本あって、折からの強風にクルクル廻っていた。

花巻温泉

(花巻温泉雪景色)
花巻温泉雪景色 バスが花巻温泉に着く頃には本格的な雪。
花巻温泉は、巨大ホテルが数軒と、奥まって高級温泉旅館。
この中のホテル花巻が「お食事+日帰り入浴プラン」を実施している。

7階の和食堂「羽山」。三方がガラス張りで眺めがよい。
この日のランチは「鰻ちらしとソバセット」。

(和食堂「羽山」1)
(和食堂「羽山」2)
(温泉とセットのランチ)
和食堂「羽山」1 和食堂羽山 温泉とセットのランチ

雪景色を眺めながらランチを食べ終わると、レジで入浴券が手渡される。
入浴は、2階のホテル浴室か地下の共同浴場「蓬莱湯」を選べる仕組み。
家人は2階へ、ひろさんは地下へ。

(蓬莱湯入口)
(蓬莱湯番台)
(蓬莱湯浴槽)
蓬莱湯入口 蓬莱湯番台 蓬莱湯浴槽

地下といっても、昔の入口はたぶん県道側で、こちらから入ると1階のレベルか?。
ホテル建設時に場所を買収されて、地下の営業権を残しておき、その場所で共同浴場の営業を続けていたのだろうと想像したりした。(入浴料350円)
脱衣場、浴室、浴槽とも広く、湯は透明、少し熱目で若干のヌメリ感がある。
来客は地元の常連客が多いとのこと。

ゆっくり温まって、家人との待ち合わせ場所に行く。

雪の中をバス停に出て、台温泉を目指す。
5分ほどで台温泉。

滝の湯旅館はバス停に近く、小ぶりの宿。
荷物を置いて、ひろさんだけ日帰り温泉の「精華の湯」へ。

台温泉・精華の湯

(精華の湯外観)
(精華の湯番台)
(精華の湯浴槽)
精華の湯外観 精華の湯番台 精華の湯浴槽

精華の湯は数年前に出来た立ち寄り湯で、川に面し、掛け流しの湯が心地よい。
わずかに緑色の湯で刺激がなく、若干のヌルヌル感。
(泉質:含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・硫化物泉(塩化水素型)と低張性弱アルカリ性高温泉)

湯気でレンズが曇り写真写りは良くない。
(入浴料:500円)

台温泉

台温泉はやや大きなホテル数軒と小ぶりな宿・湯治宿が十数軒軒を連ねるひなびた温泉地で、各旅館ごとに泉源を持ち、湯種も豊富。

(温泉街初雪1)
(温泉街初雪2)
温泉街初雪1 温泉街初雪2

温泉宿はバス停から上流約500メートルにわたって道路の両側に点在しており、途中に温泉神社もあって散策にちょうど良い。 (といっても売店など無くただ道路を歩くだけ)

(台温泉・温泉神社)
(しにせ旅館の和風建築)
台温泉・温泉神社 しにせ旅館の和風建築

台温泉・滝の湯旅館

ひろさんの泊まった滝の湯旅館は、バス停から近くで、山側を10メーターほど登ったところ。
自家泉源を持つ小ぶりな家庭的な宿。
(泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉)

温泉は無色。やや熱く、ヌメリ感が若干あり、よく温まる。

(滝の湯旅館)
(滝の湯旅館の浴室)
滝の湯旅館 滝の湯旅館浴室


(滝の湯旅館の夕食)
滝の湯旅館の夕食 滝の湯旅館の夕食は、宿泊料金(一泊二食6千円)の割には豪華で、実質的でおいしかった。

若女将は、山菜より三陸の海の幸の方が人気があると話していた。

酒は、七福神。数年前、地元の酒蔵が営業をやめ、七福神に切り替えたとのこと。 (端麗旨口の良酒。)

台温泉のホームページ
台温泉ホームページ

第2日目

朝食も適度の質と量で滝の湯旅館には大満足だった。

朝のバスで、花巻に出る。
今日の予定は2つの立ち寄り湯と賢治記念館。

大沢温泉

大沢温泉へは、鉛温泉行きのバスに乗る。

(大沢温泉・山水閣自炊部)
大沢温泉 30分足らずで大沢温泉。

大沢温泉の立ち寄り湯は、「山水閣自炊部」の河原沿いの露天風呂が特に有名。
ここは朝7時から日帰り客を受け付けてくれる。(日帰り入浴料400円)

露天風呂以外にも、2カ所の温泉が利用可能。
露天風呂は広く、硫化水素泉だが、無臭でほとんど無色透明。肌触りもやわらかく、河原からの風が心地よいので長湯が出来る。

(大沢温泉・露天風呂)
(別角度から見た露天風呂)
大沢温泉・露天風呂 大沢温泉・露天風呂2

志度平温泉

大沢温泉の露天風呂を堪能して、再びバスに乗って、志度平温泉へ。
志度平温泉までは数分の乗車で、付近のたたずまいも同じ山と渓流の里。

志度平温泉ホテルが目立つが、ホテルの脇を川のほうに下ると温泉旅館の建物がある。

(志度平温泉旅館玄関)
(志度平温泉旅館・露天風呂)
志度平温泉旅館玄関 志度平温泉旅館・露天風呂

千人風呂に付随した混浴露天風呂と女性浴室に付随した女性露天風呂がある。女性露天風呂も川を見おろすよい雰囲気の露天風呂とのこと。

(別角度から見た混浴露天風呂)
(志度平温泉旅館・女性露天風呂)
志度平温泉露天風呂 志度平温泉旅館・女性露天風呂

ここの温泉も透明、無味、無臭、やや熱め。
看板に「泉源の上にお風呂を作った」とのこと。(日帰り入浴料400円)

バスの間隔が1時間ほどなので、ゆっくり温まってバス停に戻ると丁度花巻駅行き。
花巻温泉まで戻り、タクシーで「宮沢賢治記念館」へ。

宮沢賢治記念館

宮沢賢治記念館は新幹線の新花巻駅に近いが、花巻からも新花巻からもアクセスが悪く路線バスの本数が少ない。

(宮沢賢治記念館)
宮沢賢治記念館 小高い山の頂上には、賢治記念館の他、土産物屋、レストランなど。
他に散策路があり、たどれば「宮沢賢治イーハトーブ館」。

連休のせいもあってか、子供連れでにぎわっていたが、大人も展示品に見入っていた。

いま、なぜ宮沢賢治か?

賢治は、岩手の貧しい農家の収穫を伸ばすために肥料を設計した。
賢治は、宗教心(妙法蓮華経)に篤い。
賢治は、童話を書いた。
賢治は、自分の富の追求をしなかった。

(宮沢賢治記念館)
(賢治記念館から見た北上川)
賢治記念館 賢治記念館から見た北上川

賢治記念館から新花巻駅までタクシーで数分だった。
新幹線は仙台まで各駅停車。各駅から数人ずつ客が乗り込み、結構満員になって東京駅に着いた。


(若干の情報)
場所電話
岩手県交通
0197-65-1551
ホテル花巻
0198-37-2180
台温泉・精華の湯
0198-27-2426
台温泉・滝の湯旅館
0198-27-3250
大沢温泉・山水閣自炊部
0198-25-2315
志度平温泉旅館
0198-25-2211
宮沢賢治記念館
0198-31-2319



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