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全国秘湯巡り・山梨市 2017山梨県湯巡り旅 2017
第1日目 大船→新宿→甲府→韮崎→石和温泉 第1日目
(新宿駅のあずさ号)2016年の1月〜3月にガンを切除した。この年は前半の半年を療養に使い、7月になってようやく温泉行きの気力が出て、韮崎の白山温泉を訪れた。 続いて韮崎旭温泉に行ったが残念ながら休日だった。 翌17年はようやく5月になって温泉に行くことになり、前年失敗した韮崎旭温泉に入った後、石和ではワイン風呂でテレビを賑わしたホテル八田に泊まり、次の日は山梨市のはやぶさ温泉に行くことにした。 時間があればはやぶさ温泉に近い恵林寺もお参りしたい。 今回は急に企画したのだが、あずさ号は自由席にした。湘南新宿ラインの大船発に乗れば発車20分以上前に新宿駅に着くことが出来るからで、この作戦は図に当たった。ただ、自由席は三鷹で満席になった。 旭温泉は韮崎駅からはタクシーで10分ほど。 韮崎旭温泉は「老人保健施設あさひホーム」の脇に建てられた日帰入浴施設で、源泉はあさひホームと共用である。前の施設の理事長が掘削に成功し、良いお湯なので施設だけでなく全ての人が利用できる日帰り温泉を造ったとのこと。 この日は空いていて、湯守りの沼田さんという方が撮影を許してくれたほかいろいろと説明してくれた。
メインの浴槽はタイル張りで御影石の縁取りがしてある。広さは、14〜5人は入れそう。 泉温はややぬるめながら41〜2度はあろう。入るとすぐに足などに泡がまとわりつく。 ヌルすべ感が強く、やわらかなお湯である。
肌に泡が着く様を撮影するのに時間がかかる。難しい。 11時半頃から何人か相客が入ってきたので撮影中止にして、休憩室でくつろぎ、デッキに出た。 晴れていると富士山がよく見えるとのこと。 (韮崎駅) しばらく休んでからタクシーを呼んでもらい韮崎駅に向かった。 韮崎で昼食を摂ることも考えたが、昼食後の上り中央線各駅の時間が中途半端だったのでこのまま石和駅に向かうことにして昼食は石和で摂ろうと思った。 韮崎で、あと残っている日帰り温泉は増富のラジウム鉱泉だろう。 ガンを患った友人が、免疫療法と称して定期的に増富の通っていたことを思い出した。ひろさんの場合もそうなることがあり得るのか?。 このページのTop ● 石和駅前のバラ石和温泉駅で屋外に出ると、ロータリーはバラで埋まっていた。つまり、バスターミナルでタクシーや送迎車などの乗降が仕分けされているこの場所には大小の隙間があるのだが、全て各種のバラが植えられ、それが満開を迎えようとしていた。
聞くと、ボランティアが丹精して育てているのだという。どの土地のバラ園にも負けないほどの見事さだった。 このページのTop ● 昼食は月のうさぎ昼食は、駅前の石和温泉観光案内所の薦めに従い「月のうさぎ」にした。居酒屋らしいたたずまいで、小さな間仕切りの内に掘りごたつ形式のテーブルがあるお店で、全体はなかなか見渡せない。
頼んだものはとろろそばと天ざるで、まあまあいける味だった。二人でおよそ\2000で、これなら満足だ。
このページのTop ● ホテル八田とワイン風呂石和温泉駅に戻ってタクシーでホテル八田へ行く。タクシーワンメーターの距離。ホテル八田は7階建てのホテルで、豪勢なロビーがある。 特に庭の池をロビーに取り込み、ロビーの中から池の鯉にえさを与えるという趣向は面白い。
チェックインは3時からだったが準備が出来ているとのことで部屋に通された。 係の仲居さんがやさしかった。 ワイン風呂は7階にある。エレベーターで7階に降り立つと目の前が男湯で、脱衣場はホテルの施設らしく結構な仕様だった。 浴室はさして広くなく、10人ほどが入れるかどうかの大きさで、期待の眺望も望めなかった。 ワイン風呂は、色は赤ワイン色だが、温泉らしくなく、むしろ、気分は薬湯に入っているような感じ。 薬湯なら、なにか卓効があるかも知れない。 NHK の番組で鶴瓶とか吉田なにがしが入ったというので、ここのお風呂は話題を欠かない。
また、ワイン風呂は、香りを楽しみ、色を愛で、肌触りを楽しむという手がある。 透明のお風呂でなく、かって入ったことのない色のお風呂に入る気分は、極上のワインを飲む気分と共通のことのようだ。 ただ、湯負けしないように早々に切り上げ1階の天然温泉に向かった。 このページのTop ● ホテル八田の天然温泉 癒しの湯癒しの湯はホテルの1階にある。フロントの奥側で、「癒しの湯」ののれんをくぐると男女別にそれぞれ内湯大浴場と露天風呂、露天岩風呂を備えている。
内湯の大浴場は14〜5人は入れそうな浴槽で、広い窓から露天風呂と庭園が見える。 お風呂の温度は41〜2度で、ほぼ適温。 湯口からはかなりの量のお湯が注ぎ込むが残念ながら循環使用。 それでもヌルすべ感は結構残っており気持ち良い。 洗い場は浴槽の周りの壁面で、多くのアメニティグッズが並ぶ。
浴槽の脇のガラス戸から外に出ると、浴槽から先ず見えた露天風呂があり、ややぬるめのお湯が満ちている。 その並びに小さな小屋があり、その中も岩風呂があるが、さらに先に大きな岩風呂がある。 この岩風呂はカスケード式に上流から下段まで4つの岩風呂があって、石伝いにお湯が下流に流れ、最下段の岩風呂に達する。 最下段の岩風呂は10人以上が入れる大きさである。 陽が差す岩風呂は、ぬるめのお湯が気持ちよい。 このページのTop ● 石和散策石和温泉のこの地区はかなり昔と今回の2回だけなので、夕食までの間付近を散歩することにした。散歩道の候補は、
7〜8年前に、笛吹川の土手下にある「山作」でほうとうを食べたことがあり、モンテ酒造の工場見学をしたことがあったので、そちらのコースにした。 山作までは順調だったが、湯元通りを戻って西に道をとったところどうも間違ったようで、通りすがりの高校生に話を聞いたが分からず、アドバイスに従って戻ったりして着いたところは八田御朱印屋敷跡だった。 やつあたりでもないのだが、石和の町は散歩には向いていないようだ。
ここから駅前のイオンに行くにもまた苦労したのだが、南北の道はともかく東西の道は歩くのに向いていないようだ。 このページのTop ● ホテル八田の夕食夕食は食事処だった。同じグレードの宿泊客同士を集める方式で、この日は3組のみ。他はもっと高級な料理なのか?。 奥の一組はサラリーマンの4人組で、各地から集まった4人だが、関西弁でさらに別の同僚の噂話が多かった。 宿泊料金のわりには豪勢な食卓で大満足。堪能した。 このページのTop 第二日目
朝の散歩はさくら温泉通りを歩いた。樹齢50〜60年ほどの桜が近津川の両側に植えられ、その桜のまわりが板敷きの歩道になっている。 快適な散歩道で、ホテルの居室からも見えたのだが、思っていたより長距離だった。
この道は両側に大きなホテルが並んで居るが、敷地も大きく、軒を連ねるという印象でなくホテルが点在しているという印象なので、他県の温泉地と比べるとまとまり感が少なく温泉をそぞろ歩くという風習はここでは通用しない。 結局、前日の散歩とこの日の散歩で、石和は温泉地の散歩には適地がないと思ったが、毎朝早足の散歩をするのにはさくら温泉通りが好適だろう。 桜の花の時期にも来てみたいと思った。 ● ホテル八田の朝食ホテル八田の朝食はバイキングで、これは他の価格帯の客と同じ食堂だった。自宅での朝食と同じような食事を心がけて取ってきた2人分の昼食は下記のようなモノだった。
ホテル八田の送迎車で石和温泉駅まで送ってもらい普通列車で塩山駅に行き、タクシーではやぶさ温泉に行った。 このページのTop ● はやぶさ温泉はやぶさ温泉は山梨県でも有数の湧出量を誇り、またアルカリ度を誇るアルカリ単純温泉(旧名低張性アルカリ性温泉)を提供する共同浴場である。 場所は山梨市牧丘町にあるのだが塩山駅からのアプローチが便利である。 はやぶさ温泉は笛吹川に沿っており、武田信玄の法要が行われた恵林寺を越えるとすぐの場所である。
内湯の浴槽は L 字型で、10人以上入ることが出来そうな広さで、大きな鯉の湯口から放射状にお湯が放り込まれる。 豪快な湯口である。 他に浴槽内にジェット噴流の口が2カ所あり、腰痛などの人に喜ばれる。 お湯はあくまでもやわらかく肌にやさしい。ヌルすべ感も強く、ぬるめのよいお湯である。 突き当たりのガラス戸から外に出ると、やや下がった場所に大きめの露天岩風呂がある。 巨石を組み合わせ、屋根掛けした四阿に、ここでも豪快にお湯が注ぐ。 内湯よりはややぬるめだが入り心地の良い露天風呂である。 このページのTop ● 恵林寺受付でタクシーを呼んでもらって、塩山駅に戻る途中で、恵林寺に立ち寄る。恵林寺は、武田信玄の争議を行ったといわれる臨済宗の寺院で、織田信長の焼き討ちにあった際、三門に立てこもった僧呂が「心頭を滅却すれば火もまた涼し・・・」との辞世を残したといわれている。 一度立ち寄りたいと思っていたので結構な見学になった。 このような歴史的な寺院が当時のまま残っているのを見学できるのは眼福とでもいうのであろうか?。 開山堂の正面には、恵林寺のゆかりの高僧の三像(座像)が祀られていた。 その絵解きが下記の図である。 中央が開山の夢窓国師、右が「火もまた涼し・・・」の快泉国師とのこと。 ● 塩山駅前・夢乃家で昼食待っていてもらったタクシーに乗り込み塩山駅へ。牧丘のタクシーで、付近の情報をいろいろ仕入れた。 昔、夜行列車で塩山駅に着き、早朝から大菩薩嶺に登った話をすると、今は日帰りでもっとたくさんの山登りが可能になったという話をしてくれた。 時間が早いので、予約のある一列車前の「かいじ」でも十分間に合ったのだが、あいにくこの日はこの「かいじ」が運休とのことなので、駅の正面に出て、塩山駅前で昼食を摂ろうと、開店22年というフレーズにつられて「夢乃家」に入り込んだ。 お店の雰囲気は飲み屋さんらしいが、昼間はカフェ、昼時は食事処、夜は飲み屋なのだろう。馬刺しとほうとうが得意らしいが、山菜そばとざるそばを頼んだ。 そばは旨い。天ぷらがメニューにないのが残念だった。 このページのTop ● 甘草屋敷まだ、たっぷり時間があったので、駅の北口に出て駅正面にある重要文化財の「甘草屋敷」を見学した。切妻屋根の巨大な住宅で幕府に薬用植物の甘草を献上していた土地の有力者高野家の住居である。 甘草は重要な植物で甘味料と薬用の両方に使われたとされる。現在でも漢方薬の多くの医療品の多くに処方されているとのこと。
母屋に入る。 太い柱と梁が黒光りしている。一階は雛飾りや具足の展示があり、急なはしご段の上の二階には、数多くの食器類や養蚕のための道具が置かれていた。
● 帰路へ
久しぶりの旅行だった。無事に帰ることが出来そうでうれしい。共同浴場では十分にカメラを楽しんだ。 だが、キオスクでは、なぜ発泡酒を売らないのか?。 新宿まではわずかな時間だったが再び温泉の探索旅行が出来てほっとした。 このページのTop
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