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全国秘湯巡り・山梨市 2016山梨県湯巡り旅 2016
第1日目 大船→新宿→甲府→韮崎→甲府→石和温泉 第1日目
(JR韮崎駅前)2016年の1月に大病を患った。ほとんど半年を療養に使い、7月になってようやくリハビリをする体制が整った。 温泉に行きたいが、長旅は無理。列車に乗るのは最長2時間で、乗り換えをはさめば4時間ぐらいは辛抱出来そうだ。 そんな条件を満たすのが山梨県の湯巡りだろうか?。 山梨県は大きな温泉場があるのは湯村と下部だが、探せば各市にも点々と名湯がある。 2015の11月に、世情をにぎわせたノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士が創設した韮崎市の白山温泉を軸に何とか旅程を組み立てられないか?。 で、韮崎市の白山温泉と旭温泉、山梨市の山梨フルーツ温泉ぷくぷくを組み合わせてみた。 鎌倉から新宿までは、湘南新宿ラインで大層便利になった。 だが、新宿駅はいつも工事中で、年に一二回の利用ではその変貌になかなかついて行けないが何とか中央線のホームにたどり着いた。
あずさ号は八王子を過ぎるとスピードを出す。 笹子トンネルを過ぎると甲府盆地で車窓から見る果樹園やブドウ畑が生き生きとしてくる。 甲府駅で各駅停車に乗り換え韮崎駅に着く。 韮崎駅は昔何回か来たことがあるが全く覚えていない。 このページのTop 韮崎市 白山温泉韮崎駅からはタクシーに乗った。雨が降り始めていた。10分ほどで白山温泉。
脱衣場は、コイン返却式のロッカーもあるが、籐製の脱衣籠が高級旅館の浴場並で趣味の良さを伺わせる。 浴室には10人以上入れる大きさの浴槽と洗い場があり、右手奥に露天風呂がある。 室内はタイル張りで、内湯は大きな窓ガラスに面していてとても明るい。 内湯に入る。浴槽に木の縁取りがあり肌になじむ。お湯はややぬるめ。 滑らかなナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、湧出量も泉温も掛け流しにもってこいのお湯だと思う。 右手のドアの外に露天風呂がある。内湯よりやや小さめだが、多くの人が三々五々その日の未明に起きた大量殺人事件の噂話をしていた。神奈川県の津久井地区は甲州街道沿いなので山梨県とはとても近いのだ。 お風呂を出て、受付前のロビーに掲示されている絵を見た。 下に掲げた鈴木信太郎の薔薇の絵の他に、田中春弥画伯の絵を見つけて驚いた。田中先生は高校時代の恩師なのだ。 韮崎大村美術館 白山温泉を出て韮崎大村美術館に入る。 美術館はどこも内部の撮影禁止だから映像でお知らせできないのだが、コレクションは全て大村先生の私見に基づいたものだろうが、女流画家と鈴木信太郎画伯に傾斜した膨大な絵は十分見るに値する。お風呂にかこつけて訪問したことに恥じ入るばかりだった。 女流画家では上村松園・小倉遊亀・片岡珠子・三岸節子・森田元子など、鈴木信太郎画伯の絵は油彩、水彩、他、ひろさんも持っているニュートーキョーの絵皿にまで及んでいた。
売店で購入した絵はがきをスキャナーで画像化したので下にご披露する。 韮崎大村美術館 ホームページへ 韮崎大村美術館周辺地図 そば処 上ノ小路 大村智博士の三点セットの第三はそば屋。上ノ小路は白山温泉と美術館にはさまれた間にあり、駐車場も広く見晴らしが良い。 旅行には食事がつきものだが列車を利用しているとついつい食べるチャンスを失うことがあるが、共同浴場と美術館と食堂がセットになっている場所はあまり多くはない。
頼んだのは下の二品。ひもかわ風のうどんはなめらかだった。そばは家人曰く腰があり香りの良いそばだったとのこと。
大村智博士の受賞以来、お客さんの数が増えて待ち時間が長くなったとのことで、メニューを限定してお客さんの要望に応えているとのことだが、気軽に入れて、味も上々だった。 旭温泉に向かうつもりでタクシーを呼んでもらったが、火曜日は旭温泉が休みとタクシーの運転手さんに指摘された。。 日程を組む際調べたつもりだったが、曜日を変えて実行に移したために旭温泉に入るのは日を改め別途考えなくてはならない。 で、韮崎駅に戻って各駅停車で韮崎駅に着いた。 JR中央線でこの日の宿のある石和駅に向かった。 このページのTop ● かんぽの宿石和(かんぽの宿石和のフロント)石和駅を出たら、おおつぶの雨が降っていた。昨年も歩いたのだからと今年も駅から徒歩でかんぽの宿石和に向かった。靴やズボンのすそがぬれた。タクシーに乗るには近すぎるし、雨の中を歩くにはやや遠いい。 やや早めの到着だったので部屋の準備が整っていないからとロビーで少し待った。 かんぽの宿石和は大きな旅館で、石和温泉全体が団体旅行の衰退したのに応じて縮小気味なのに反して結構客足を伸ばしているのは喜ばしい。 昨年来たときも適切な対応と食事の質/量、客層など違和感は無かった。 かんぽの宿石和のお風呂 部屋に入って、早速お風呂に向かう。風呂場は一階のロビーから渡り廊下を通り別棟にある。 男女別にそれぞれ脱衣場、内湯と気泡湯、洗い場があり、屋外に露天風呂がある。
内湯は浴室内の右側に2槽連なっている。 手前の浴槽は源泉の循環使用、奥の気泡湯は水道水と表示されている。露天風呂は表示なし。 こう表示されている前で湯に浸かると何となく成分が薄い感じ。 10年ほど前、石和の別の旅館で水道水を温泉と偽った事件が発覚したので、湯船の脇に表示したのだろう。
ただ、時間が早いため誰もいない大浴場はとても落ち着く。 お湯は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。 このページのTop かんぽの宿石和の夕食 夕食は二階にあるホールで、人数に応じてテーブルが並べられている。 メニューによって料理の品数が違うのだが、従業員があんばい良く運んでくれた。主な料理は下記のようなもので、料理長の工夫がしのばれる。 他に、サラダ類とデザートはバイキングコーナーに置いてあり、自分で取りに行くという仕組み。 この夕食で、1月半ば以来初めてビールを口にした。思えば長い間病み上がりだったが、この日の温泉の入浴と食事でやや自信を取り戻した。 このページのTop 第2日目
朝食はバイキング。取ってきたものは残さないで食べるという習慣から、取ってきた物はごく少なかったが満足だった。
朝食後、列車までの時間があったので、庭の池の鯉とかるがもと遊んだ。 このページのTop ● 山梨市駅から笛吹川フルーツパーク へ徒歩で石和温泉駅に行き各駅停車の中央線で山梨市駅に着く。駅前から市営のフルーツパーク行きのバスが出ている。乗客は夏休みの子供連れを含めて数人。
バスは駅前の道を石和方面に向かい、フルーツパーク方面の信号で右折する。右折して小高い山を目指すと周囲はブドウ畑である。
終点で下車。 フルーツパークの正面で降りると背後の山に向かって急なつづら折りの階段がある。その階段の終わりに温泉施設のぷくぷくがある。 大病を患った身にはつらかったが、ここまで来て見て回復の度合いはかなり進んでいると思われたので頑張って歩いた。
このページのTop ● やまなしフルーツ温泉 ぷくぷく
ハダカになって浴室に改めて入り直し、洗い場が小さいことも確認して、メインの浴槽に入った。 メインの浴槽は10人以上入れる大きさで、広いガラス窓の外に露天風呂がある。 メインの浴槽と洗い場の間には座り湯があったが試してみなかった。 内湯の湯口はなにやら高価そうな天然石だった。このぷくぷくの親会社は甲府の宝石類などを扱う会社だとのこと。 内湯は石造り。お湯はややぬるめのアルカリ性単純温泉。循環使用のためか温泉成分が薄めだがヌルすべ感が若干残っていた。 露天風呂は景色が自慢で、日本三大夜景という名所に名乗りを上げて認められたこともあって、特に夜は大勢の人を集めるとのこと。 お風呂を楽しんだ後、浴室とフロントとの間にある食事処の雲亭で昼食とする。 食事処の外側のテラスにスダレ掛けの四阿があり風が涼しいのでそこで昼食を摂った。 昼食は雲亭 頼んだのは天ぷらそばとザルうどん。天ぷらは二人でシェア。雲亭のメニューはやや高めでもこうすれば均して安く上がる。
このページのTop ● 帰路へタクシーを呼んでもらい山梨市駅に戻った。
半年ぶりの旅行だったし、カメラもシャッターチャンスもあまりうまく捉えられなかったが、無事帰還出来そうなのでうれしかった。 新宿まではわずかな時間だったが再び温泉の探索旅行が出来てほっとした。
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