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全国秘湯巡り・青森東北町と三沢市の旅 2014(前編)東北町編
第1日目 東京→八戸→上北町駅 第1日目
(あおい森鉄道)2014年の夏は7月初めから暑く、8月も暑い日があったが後半は腰砕けで涼しい日もあった。 ただ、前半の暑さで参ったのか、8月後半は体調が良くなく、お盆明けの夏の旅行を取りやめることになった。 この計画では、上北町にある九箇所の温泉銭湯に入り、三沢では昨年入り残した数軒の温泉銭湯を訪ねるという企画で、ひたすら温泉銭湯に入るというもの。 他に目玉の観光地はないのだが、東北町の「道の駅 おがわら湖」とか、三沢市の小川原湖を望む「市民の森公園」が、天気さえ良ければ期待できるかも知れない、というずさんなもの。 一泊目は東北町に泊まり二泊目は三沢に泊まる。東北町では上北の温泉旅館 松園、三沢は昨年と同じ三沢パークホテルとした。 この企画を、10月の三連休で蒸し返した。 東京駅の、「テッセイ」社員 例によって東京駅の、「テッセイ」社員たちは良くくるくると働く。 列車が到着すると乗客からゴミを受け取り、乗客が降り終わると列車に乗り込み、発車までに座席を進行方向に変え、掃除し、座席のピラーを付け替えるという仕事を7〜8分でやってのけるのだ。
excite ニュース 7分間で車内をピカピカにする「新幹線お掃除の天使たち」 年配者や女性の社員が多いのもうれしい。 世界の新幹線を支える地味な仕事がここにある。 ● あおい森鉄道あおい森鉄道は東北新幹線が八戸から新青森まで延長した年に、在来線の東北本線の盛岡/青森間をJRから切り離して第三セクターとして発足した。盛岡から青森までがあおい森鉄道の路線で、八戸からはJR八戸線が分岐して久慈まで行くし、野辺地からはJR大湊線が下北まで分岐している。 また青森←→新青森間は、JR奥羽本線である。 ああややこしい。
あおい森鉄道は上北町に向かって快適に走った。 結構なスピードを出し、田んぼと森が続く平野を走り抜けた。 雑木林はわずかに色づき、田んぼには刈り残した稲田があった。 上北町駅と温泉旅館 松園上北町駅は駅員が常駐する駅で、東北町の町役場に近い。
駅前のメインストリートを数分歩くと、温泉旅館松園の駐車場の奥に松園の玄関があった。 チェックインには早い時間帯だったが、部屋に通してくれたので荷物を置き、身繕いして温泉銭湯に入る道具だけもってタクシーを呼んでもらった。 このページのTop ● 道の駅「おがわら湖」の湖遊館と小川原湖交流センター「宝湖館」湖遊館までは車で5〜6分の距離で、あおい森鉄道の踏切を渡って三沢方面に戻る県道8号線の道筋にある。湖遊館は地元特産品と農産物の販売所とファーマレストラン「ポロトピア」があり、やや離れた場所には小川原湖交流センター「宝湖館」があって、日帰り温泉施設、温泉プール、流水プール、多目的ホール、交流室、芝生・バーベキュウハウス・サッカー場などがある。 湖遊館 湖遊館の内部は広く、地元特産品や農産物が所狭しとばかりに並んでいた。 特に珍しいのは小川原湖の大和シジミ、シラウオ、ワカサギ、ウグイ、フナなどの魚介類と露地栽培の花。これらの売り場には大感激だった。
このページのTop ● 昼食は湖遊館内のポロトピア湖遊館の東側にあるポロトピアは明るいレストランで、多くの人が気軽に立ち寄っていた。
シジミラーメンは小さいながら大和シジミが25個も入っていてシジミの香りが強かった。上北町らしい食べ物である。 このページのTop ● 宝湖館のお風呂湖遊館の建物から西にやや離れて宝湖館がある。宝湖館は巨大な二階建て建物で、日帰り温泉施設の他に温泉プール、流水プール、多目的ホール、交流室などがあり、屋外にはバーベキューハウス・芝生のサッカー場などがある。 利用料のチケットを買って中に入ると、日帰り浴場は受付からすぐの場所で男湯と女湯が並んでいる。
脱衣場は比較的大きく、ロッカーと脱衣用棚と脱衣籠が並ぶ。 浴室は左側に洗い場、右側にサウナ室とその先に小さな浴槽、大きな浴槽(メインの浴槽)が並ぶ。
メインの浴槽は窓に沿っており、明るく気持ちがよい。 お湯はさっぱりとしたナトリウムー塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で湯温は51.8度とやや高い。 お湯は循環使用らしく、掛け流しの表示はないが、温水プールなどにも使用するので止むを得まい。 このページのTop ● 温泉旅館 水明宝湖館でタクシーを呼んでもらい温泉旅館水明に行く。水明は上北町の三沢市寄り約2キロほどの小高い丘の上にあり、林に囲まれている。 中規模の旅館で公衆浴場(温泉銭湯)を運営している。 ロビーが広く、公衆浴場の矢印に従って入って行くと男女別の浴場がある。
脱衣場はさして広くなく、脱衣用の木の棚と籠があり、ウイークデイの昼下がりのことなので人気がない。 浴場に入ると、タイルが滑りやすく、浴槽まで人工芝の通路があった。 浴槽は真ん中に仕切りがあり、左右共に湯口のついた浴槽は適温のお湯をたたえていた。 お湯に入ると、つるつるスベスベのお湯が身体にまとわりつくようになり、良質のアルカリ性単純泉である。
洗い場は左右の壁に沿ってカランがあり広く感じる。 露天風呂への戸があり外に出て露天風呂に入る。 壁に沿って対rばりの露天風呂があった。 ぬるめのお湯と外気のすずしさで、露天風呂も格別だが、目隠しがあり眺望はやや悪い。 このページのTop ● 上北さくら温泉受付でタクシーを呼んでもらい上北さくら湯に向かう。上北さくら温泉は東北町町役場の近くで、旅館と公衆浴場が一体になっており、料亭としても評価されているらしい。 実は上北さくら温泉は例の2011年3月の東北大震災の際に配管などに被害が出てかなりの改修工事をしたとのこと。 そのせいか、ロビーも脱衣場も浴室もすっかりリニューアルされて、浴場全体が新しくなった。
浴場内では、メインの浴槽が中央にあり、浴槽内部は二つに仕切られ、手前がぬるい湯でジェットバスなどがあり、奥は熱い湯で源泉を楽しむ人が入る。 浴場の両側は洗い場となっていてカランが並ぶ。 他に、サウナ室、水風呂、電気風呂などがあり、うたせ湯の屋外の軒下には露天風呂がある。
お湯は単純泉(緩和低張性高温泉)で湯温は47.5度。 土地柄からモール泉と思われるが、ヌルすべ感は少なく、さっぱりとした浴感である。 このページのTop ● 八甲温泉タクシーを呼んでもらい八甲温泉に行く。今日の最後の湯巡りである。八甲温泉は上北町駅を通り越し1キロほど北に行ったところにあり、県道8号線に沿っている。 八甲旅館の隣に建っておりどちらもやや年季が入った建物で、温泉の戸の脇には北海道長万部で発掘されたラジウム原石が置かれていた。 八甲温泉には人が居らず受付の木箱に¥200の入浴料を投入する仕掛け。 今回の湯巡りの旅で最安値の公衆浴場だった。 脱衣場に入ると番台にはカーテンが掛けられておりここも人気(ひとけ)が無い。 番台は今時の人が嫌うので全ての公衆浴場は受付方式になっていて、脱衣場は閉鎖され新しい公衆浴場は番台のない建物になっている。 先客が4〜5人居たがフレンドリーで、浴槽の写真を撮る際は浴槽を空けてくれたが、湯気がこもって良く撮れなかった。 ただ1人、洗い場でトド状態の人はぴくりとも動かなかった。
お湯はヌルすべ感が強いお湯で、先客はこのお湯の良さと、料金の安さを自慢していた。 八甲温泉を出て、歩いて旅館松園に戻るつもりだったが結構疲れていたので、八甲温泉の近くのローソンでタクシーの呼び出しを頼んだ。ローソンの女性は親切に応じてくれた。 このページのTop ● 温泉旅館 松園(温泉旅館 松園)松園は二棟の建物を二階でつないでいる。 写真の建物の右側にもう一棟建物があり別棟になっている。 受付のある建物は、受付、食堂、客室、露天風呂などがあり、隣の建物には、客室、宴会場、内湯などがある。 チェックインした部屋は、受付のある部屋の一番奥で、露天風呂も近かった。 別棟は客室の他に大広間があるのか、団体客がマイクロバスで乗り込み、宴会のさんざめきが聞こえてくる。 温泉付きの宴会場はいいなァ。宴会後に帰宅するにしても、温泉はいいなァ。 松園の夕食 主要なものは上の通りだが、他に、キノコの酢おろし和え、野菜の煮付け、インゲンとにんじんと乾ししいたけの和え物など郷土食色豊かな料理が並んだ。 何よりも分量が多すぎないし、宿泊価格の安さがうれしかった。 温泉旅館 松園のお風呂 前にも書いたが、松園のお風呂は露天風呂が受付のある本棟にあり、内湯は宴会場のある別棟側にある。 露天風呂でもシャンプーやボディシャンプーを使うことは出来る。
天然温泉 まつのゆ また、道路を隔てて北側の「天然温泉まつのゆ」も無料で入ることが出来る。 まつのゆのメインの浴槽はL字型になっており、電気風呂、ぬるい湯、寝湯と連続しているほか、うたせ湯、スチームサウナ、水風呂、あつい湯などがあり、露天風呂もある。 浴槽の種類が多いのでお湯を楽しみにして道路横断をする客も多い。 早朝の受付には旅館のおやじさんが座っていた。 まつのゆは脱衣場が広く、また浴場も広い。 浴場に入る。左側にメインの浴槽がL字型になってつながり、大浴槽はバブルジェット噴流。 その浴槽に並んで電気風呂、ぬるい湯、寝湯と続く。 メインの浴槽の手前には、うたせ湯、スチームサウナ、水風呂、あつい湯などがあり、露天風呂へ行くにはここにから屋外に出る。 洗い場のカランの数も結構多く、壁際と浴場中央に2列並んでいる。
お湯はぬるぬるスベスベのモール泉である。分析表によれば、アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)で湯温は49.2度。(源泉名:松の湯温泉)となっている。 ぬるめの露天風呂に入ると泉質の良さが良くわかる。 このページのTop ● 玉勝温泉朝食までに時間があるので玉勝温泉に向かった。旅館松園から徒歩6〜7分だろうか?。 メインストリートの信号を上北町駅に向かって右折し、次の大通りを左折するとあおい森鉄道の踏切の手前に駐車場があり、駐車場の奥にチョコレート色の二階建ての建物に「玉勝温泉」の看板があった。 入浴料金は\210と東北町では2番目の低料金。 ロビーが広い。 道を隔てた玉勝温泉別館は宿泊可(ただし素泊まりのみ)。 脱衣場は結構広く、番台の形式が残っていたが使用されていない。また。籐製の脱衣籠も昭和の名残である。 浴場は、中央に浴槽があり、周囲をカランと洗い場が囲む。 浴槽は間仕切りがあり、大浴槽と小浴槽に分かれているがお湯はどちらも素通し。超音波流水の大浴槽とお湯の流れが少ない小浴槽のどちらが好きか?という選択。 お湯の色は薄茶褐色で無色透明。 お湯はモール泉で、メタケイ酸の成分が含まれているとのこと。 浴感はぬるぬる感が少なく、さっぱりとしている。 古いスタイルの銭湯が現役で残っており、多くの人が早朝から利用しているのに驚く。 東北町はディープ青森と言っても良い場所だ。 歩いて旅館松園に戻って朝食。 温泉旅館 松園の朝食 松園の朝食はごくありふれた和食の朝食だった。 朝食後、タクシーを頼み、東北温泉に向かった。 このページのTop ● 東北温泉東北温泉はあおい森鉄道の乙供駅に近い温泉旅館兼公衆浴場で、黒いモール泉で有名である。あおい森鉄道の利用も考えたが、ダイヤの間隔が長く時間の使い方が不都合なのでタクシー利用になった。 およそ10分程度で東北温泉着。 東北温泉は「黒い湯」で有名な温泉で、旅館が公衆浴場を経営している。 この方式は上北地区や三沢市では一般的な形態で今回の湯巡りの旅でも何軒も同じ方式の公衆浴場があった。 建物も黒い湯をイメージしてか黒が基調で三階建ての建物であった。 脱衣場は広く、木の棚と脱衣用籠が並び、無料のコインロッカーもある。 浴場に入ると、洗い場のカランが三列あり、右側にサウナ室と小浴槽が並び、突き当たりにメインの浴槽がある。 メインの浴槽は14〜5人入れる大きさで、赤御影石の縁取りの重厚な浴槽。一部泡風呂となっている。 右側のサウナ室の隣にも水風呂、子供風呂、電気風呂、あつい湯風呂と並び、いずれも5〜6人が入れる大きさ。 突き当たりの窓の外には階段を上って、石を配した露天風呂がある。 さて、お湯だが、うわさ通りの黒いお湯で、モール泉という。 泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、湯温は47.5度。 ぬるぬるスベスベのお湯で、透明だが黒い色で肌触りは最高である。 メインの浴槽は、浴槽内にステップがあり腰掛けることが出来、その先の深さはぎりぎり尻が着くか着かない程とやや深めとなっている。 先客は浅めの子供風呂に入っていて、子供風呂はぬるめなので長湯が出来るとのこと。 モール泉については同浴場のホームページから説明を引用する。
昨日泊まった松園はチェックアウトして出てきたので、乙供駅で八戸行き列車がつかまれば三沢駅まで直行できると思っていたが、取材に時間がかかり、東北温泉を出たのは発車10分足らず前で、駅直前の踏切が閉まり列車に乗り遅れてしまった。 やむを得ず、乙供駅前のタクシーに乗り、姉戸川温泉に向かった。 姉戸川温泉は今回の旅には予定していない温泉だが、古さとお湯の良さは定評があり、タクシー利用なら是非立ち寄るべき場所と考えた。 このページのTop ● 姉戸川温泉姉戸川温泉は、あおいもり鉄道の小川原(こがわら)駅にある。乙供駅から20分ほどで、広い駐車場付きの平屋建てで、普通の昭和期の公衆浴場の風貌だった。 玄関を入るとちょっとしたロビーがあり、受付がある。 反対側の浴場に入ると、中に番台が残っている。古いスタイルの脱衣場だが清潔感がただよう。
浴室内には、中央にメインの浴槽があり、周囲は洗い場のカランが取り巻いてる。 先客は一人で、トド状態で挨拶をしても起き上がらない。 湯口は太いパイプで、人の背丈の高さから勢いよく飛び出してくる。
メインの浴槽は、入り口側が緑の敷物で寝湯の深さ、奥(湯口側)は通常の浴槽で、お湯は限りなく温く(37〜8度ぐらい?)、ただ、ヌルすべ感のあるお湯は極上のアルカリ泉だった。 ゆっくりとお湯に浸り、ロビーに出ると子猫がじゃれついてきた。 おかみさんに伺うと生まれたばかりの二匹の内のお茶目のほうで、おかみさんに抱かれてカメラに収まった。 タクシーを頼み三沢市に向かう。 (後編)三沢市編を見る このページのTop
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