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全国秘湯巡り・山形銀山温泉と寒河江
第1日目 東京→大石田→銀山温泉 第1日目
(東京駅丸の内駅舎・北ドーム)今回の旅は、2000年に一度訪れたがその際温泉には入らないまま帰ってきた銀山温泉を訪ねる旅で、翌日は数時間の短い時間を寒河江で過ごすという企画をした。 また、この旅は、2012年10月に東京駅丸の内駅舎が薬00年前の建築時に近い形で復元されて丁度最初の旅行だったので、早めに家を出て、東京駅を見物した。 東京駅丸の内駅舎の復元箇所は三階以上の部分と南北のドーム、中央部の屋根、南北切妻屋根部、および全駆体の基礎の免震化などで、建築当時の色調に合わせた違和感の無い外観が評判を呼んでいる。また、屋根のスレートは宮城県産の天然スレートなのだが、保管していた場所が東日本大震災に遭って津波で流されたのを拾い使えるものを選り分けて洗い直したことなども話題になった。 施工した鹿島建設のホームページ 鹿島:東京駅丸の内駅舎保存・復元工事へ 旅行で東京駅で途中下車をすることは滅多に無いが、丸の内側に降り立ったら、東京駅のコインロッカーは電子式だったことがわかった。 この前の旅行で、仙台駅のコインロッカーが電子式なのにびっくりしたのだが、何のことは無い、東京駅も電子式なのだ。
このページのTop ● 大石田へ山形新幹線のつばさは、福島で切り離された後、奥羽本線の線路を使い新庄まで走る。この路線は、奥羽本線の板屋駅手前で分水嶺を越えるのだが、紅葉が期待できそうだった。 分水嶺付近はトンネルや駅舎に覆われた場所が多く、やや下がって、周囲の景色が見え始めた。 ただ、新幹線のスピードは写真下手にはなかなか厳しいものもある。 米沢に近づくと、すでに初冬の景色が広がった。 天候は寒冷前線通過後の晴れの兆し。 大石田に着くと、十数人の客が降りた。 駅前に銀山温泉行きのバス停があり、5〜6人の観光客が待っていた。 オランダから来たという二人の女性もいた。
小さなボンネットバスは乗り心地が良くなく、尾花沢市の中をくねくねと廻った後、銀山温泉を目指した。 このページのTop ● 銀山温泉銀山温泉までおよそ40分。バス停から4〜5分歩いて、温泉街に着く。 予約の酒田屋は木造でなく鉄筋の4階建て。 少し早いのだが、荷物を預け、お風呂セットのみを持って外に出る。 昼食は伊豆の華 酒田屋のおかみさんに聞くと、銀山温泉唯一の食堂が伊豆の華で、酒田屋から橋を渡った向かい側にある。 入ってすぐに自家製漬け物が出た。これが美味しかった。 オーダーした肉そばも舞茸そばも期待通りで合格。 そばは若干太めの色の黒いそばで歯触りがよい。 このページのTop ● かじか湯昼食を終え、温泉街の中程にある「かじか湯」に入る。かじか湯は銀山川にやや張り出しており、川沿いの通路は建物の内側にある。 管理人の居ない無人の共同浴場で、壁の料金箱に入浴料金を入れて戸を開けて入ると、廊下の突き当たりに板敷きの脱衣場があり、小さな脱衣用棚が置いてある。 浴室はその脇のドアから入る。
タイル張りの細長い浴槽は5〜6人が入れる大きさ。 ドアに近い場所に洗い場があるがやや狭い。 洗い場にはケロリンの洗い桶があって、お湯をかぶるとかなり熱い。 ただ、良く掻き混ぜると入れない熱さではなく、湯口近くの水道の蛇口から水を入れると適温になった。 硫黄臭のするお湯で、無色透明。 身体にヌルすべ感がありじっとりと汗がにじむ。 神戸からと云う入浴客が3人ほど入って来たので入れ替わりに脱衣場に退散する。 ● 温泉街の散策温泉街をぶらぶらと歩く。 旅館と土産物屋などがある川沿いの温泉街はあっという間に過ぎてしまう。 観光客の大半は、温泉街で写真を撮り、銀山川の上流まで行って白銀の滝を見て、銀坑道跡を見て、お土産を買って帰っていく。 宿泊客は時間をつぶすのに困る。共同浴場は二軒しかない。 以下、夜も含めて、散策中に撮った写真を並べる。 銀山温泉写真集(クリックすると拡大します)
このページのTop ● しろがね湯温泉街を抜けちょっと下流に下がった場所にしろがね湯がある。道路脇の狭い敷地を上手に使った建物である。 当代一流の建築家といわれる隈健吾氏の設計で2001年に開業した。 敷地の条件を考えると非常に苦心した設計で、結局一階と二階にそれぞれ浴室と脱衣場を造ることで問題を解決した。 コンクリートの躯体を隠すため、縦の木造の格子を黒く塗り雰囲気を出している。 どちらが男湯でどちらが女湯かは、管理人さんのその日のカンで決めるという。この日は一階が男湯だった。 浴場が狭いため、しばらく待ったあと入浴することになった。 ようやく入れてもらった浴場は、薄暗く、換気が悪く、お湯の鮮度が足りない上にぬるすぎた。 浴場は石造りで二階までの吹き抜けになっていて、二階部分に小さな面格子の素通しの窓があった。ここは設計者の苦心したポイントだろう。 ただ、丸い電灯が一つなので、全体的には真っ暗。これでは、夕方以降の入浴は避けた方が良さそうだ。 浴室内だが、洗い場と浴槽が背中合わせになっている。ここも、狭い敷地に対する苦心の点か?。 洗い場にカランは3つ。一つはシャワー付き。 他の客が洗い場にいてマナーが悪いと浴槽にいる人に飛沫が飛ぶ。 出た後、女性の入浴客に聞くと、二階はもう少し快適だったらしい。(女性の入浴客談−笑) このページのTop ● 旅館 酒田屋今日の宿、旅館 酒田屋はしろがね湯に近い。 木造でなく、鉄筋四階建ての建物で、丁度「和楽足湯」の真ん前である。客室は8室と小ぶりで、家族経営の宿。 エレベーターで四階に案内された。
街が見える側の部屋だったので、下を見て和楽足湯を撮ったらこのような写真になった。 酒田屋のお風呂 酒田屋のお風呂は二階にある。こぢんまりとしたお風呂で、脱衣室と同じ間口。
浴室と浴槽はタイル張りで、5〜6人が入れる大きさ。 湯口は石の移動で源泉量が調節できるようになっているが、浴槽内は結構熱く、かき回した後若干水道水でうすめて適温になった。 硫黄臭のするお湯で、湯の中で身体をさするとヌルすべ感がある。 銀山温泉のお湯は良く温まる。 酒田屋の夕食 酒田屋の夕食は部屋で摂る。 おかみさんがいろいろと料理の中身を教えてくれた。 という多彩な夕食だった。 このページのTop 第2日目
翌朝は雨模様で、朝市に出品する人は尾花沢の農家が一軒だけだった。あかかぶの漬け物とハックル・ベリーを購入した。 あかかぶは細長い蕪で、庄内の方とは種が違うとのこと。 ハックルベリーはブルーベリーと異なり房状に紫色の実を付けていた。 帰宅後に調べるとナス科の植物だった。
酒田屋の朝食 朝一番のバスに乗るので早めの朝食をお願いした。 朝食は通常の日本旅館の朝食だったが「原木なめこ」の味噌汁が珍しかった。
大石田駅に向かうバスはボンネットバスでなく普通のバスだった。 このページのTop ● 左沢線で寒河江へ山形新幹線で山形駅に行き、左沢線に乗る。
左沢線は田園風景の中を淡々と進み約0分で寒河江駅に着く。 寒河江に来る理由はあまりないのだが、2001年に白布高湯に行った際に上杉城史苑に寄り、さがえ焼きのせんべいを購入して以来、通販で年に数回さがえ焼きを買って食べていたので、一度寄ってみたいと思ったからだった。 寒河江駅は再開発をして、味の無い駅舎になっていた。 駅前にはタクシー乗り場があるだけの、何もない駅というのが最近の流行なのだろうか?。 このページのTop ● で寒河江市市民浴場コインロッカーに荷物を預け、タクシーで寒河江市市民浴場に向かう。市民浴場は最上川河川敷の方向に5〜6分走った所だった。 寒河江市市民浴場は昭和58年(1983年)の開業で、鉄筋平屋建ての比較的大きな建物。 平成21年(2009年)に900万人の入場者を達成したという。これは、およそ1日に1000人ということになる。たいしたもんだと思う。
脱衣場には、脱衣用の木製の棚とプラスチック製脱衣籠の他コインの戻るコインロッカーがあった。 内湯浴槽は大きく、やや薄茶褐色の透明なお湯があふれ、寒河江市特産のサクランボの湯口が印象的だった。 硫黄臭のうっすらと漂う中で、ヌルすべ感のあるやさしいお湯だった。 浴槽と洗い場は背中合わせだが距離があり飛沫は浴槽側にはかかってこない。 良くあたたまるお湯で、しばらくロビーで身体を冷やしていた。 このページのTop ● 寒河江花咲か温泉・ゆ〜チェリータクシーを呼んでもらい、寒河江花咲か温泉・ゆ〜チェリーに向かう。ゆ〜チェリーは民間の日帰り入浴施設だが、やはり最上川の河川敷に近い場所にある。 巨大な設備で、浴場が大きく、露天風呂やサウナを備えていることは勿論だが、レストランの他に、二階には大広間、個室、リラクゼーションルームもある。 浴場内には、窓に面して大きな浴槽があり、中央に間仕切りがあって、左側は「花咲か1号源泉」が、右側は「新寒河江源泉」が掛け流しで注いでおり、屋外の露天風呂には「花咲か2号源泉」が使われている。 花咲か1号源泉は含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉(高張性中性高温泉)で源泉の温度は59.4度。 右側の浴槽の新寒河江源泉は、ナトリウム・カルシウム・塩化物温泉(高張性中性高温泉)で源泉の温度は49.6度。 露天風呂の花咲か2号源泉は、単純温泉(低張性中性高温泉)で源泉の温度は50.7度。 いずれも良くあたたまり、若干肌がすべすべする良いお湯だった。 浴槽をいろいろ試しいる内に時間を食い、出た後、レストランを覗いたが満席で、左沢線の山形行きの時間も迫ってきた。 タクシーを呼んでもらい、さがえ屋(せんべい店売店)に向かう。 10年ほど前から購入している「さがえ焼きせんべい」の売店がどんな店か見てみたかっただけで、購入の意思もなく、列車の時間が迫っていたので記念写真を撮っただけで寒河江駅に急いだ。さがえ焼きは東北ぼんち製菓の商標でその工場も近くにあった。 左沢線で山形に着き、新庄発のつばさに乗り継いで遅くなった昼食を摂った。 メニューは寒河江駅に近い「ヤマザキデイリーストア」で購入したサンドイッチと金麦。 近年の旅の中では最低水準の昼食だったが、左沢線に乗って寒河江を訪問したという満足感が勝った。
このページのTop ● 翌日帰宅した翌日、家人にハックルベリーのジャムを作ってもらった。
一粒ずつのハックルベリーはブルーベリとよく似ているが、房状に実る様子はブドウに近く、鍋で煮ながら掻き混ぜると紺色にうす赤がさしてブルーベリーより派手な色になり、小さな種が舌にさわって、ナス科の植物のやや生臭い後味がした。 朝食のパンのジャムとして、またヨーグルトの味付けに好適だと思った。
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