山梨県韮崎市・白山温泉 |
山梨県韮崎市・白山温泉 住所:山梨県韮崎市神山町鍋山1809-1 大人:600円(市外) 開場時間 : a.m. 10:00 - p.m. 9:00 定休日:水曜日 入浴日:2016年7月23日 |
(白山温泉) |
2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士が設立(2005年)した白山温泉は、同じ敷地内に韮崎大村美術館(2007年開館)があるので立地条件は申し分なく、また泉質の良さもあって韮崎市を代表する共同浴場である。 大村博士は女子美術大学の援助とか、韮崎大村美術館では上村松園・小倉遊亀・片岡珠子・三岸節子・森田元子など女流画家の絵画を中心に集め、女流画家以外でも鈴木信太郎画伯の作品のコレクションは見事と云うほかは無い。 さて、夢が叶ってようやく白山温泉に入ることが出来た。 建物は和風で飾り気のない建物だが、入ると玄関ホールには数枚の絵が掲げられ、また、休憩室の他に予約で使用出来る集会室などもあり、公営の日帰り温泉施設に匹敵する設備内容だった。 脱衣室は、籐製の脱衣籠が並び趣味の良さがにじみ出ており、鍵の掛かるロッカーもあってとても便利。 浴室には先客が十人以上いた。 先客の多くは露天風呂に入っており、内湯には数人のみ。 内湯は、タイル張りで、大きな窓を背にしており、大きさは十数人入れそうだが、巨大浴槽ではなく、縁取りは木製で腰掛けると滑らかな肌触りである。ややぬるめの適温。 お湯は滑らかなナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、肌に優しく、湧出量も泉温も掛け流しにもってこいのお湯。 ただ、あわあわの炭酸泉ではないので肌に泡は付かなかった。 白山温泉は、掛け流しの限度範囲の浴槽の大きさを守り、良いお湯を供給している経営姿勢がいさぎよいと思った。 露天風呂に移る。 露天風呂は石造りで、内湯よりはやや小さい。10人が限度の大きさか?。 先客が7〜8人で、数組に分かれて互いに話し合っていたが、どの組もこの日未明に起きた大人数殺人事件が話題だった。 山梨県は中央線と甲州街道・中央自動車道などで神奈川県の津久井地区とつながっており、事件現場はこの土地勘のある場所だった。
白山温泉公式ページ | |
(脱衣場) | ||
(メインの浴槽) | ||
(露天風呂) |
ところで、大村智博士の絵画のコレクションでは鈴木信太郎画伯の絵が有名だと云うことはすでに書いたが、白山温泉の玄関ホールには鈴木信太郎画伯の絵が展示されていた。 そして、その傍らに田中春弥画伯の絵を見つけた。 田中春弥画伯は一水会の重鎮で日展参与も務められたとのことだが、なんと、ひろさんの通っていた都立高校の絵の先生で、昭和16年から42年まで奉職されたこととのこと。 恩師の絵を白山温泉で見つけて大感激だった。 帰宅後調べたら2010年8月18日に、96歳で逝去されたとのこと。合掌。 (薔薇・鈴木信太郎) (明朝壺に肥後つばき・田中春弥) (絵の銘板) |