2000年10月29日
訓練展示
訓練展示の最初は空砲発射です。「くらま」「さわかぜ」「はたかぜ」「しまかぜ」の4隻がすれ違いながら、各艦空砲を4発発射。砲口から黄色い炎の塊が一瞬飛び出し、白煙が吹き出て、少し遅れて「ど〜ん」という大きな音が聞こえます。
続いて、ボフォース対潜ロケットの発射です。「たかつき」「きくづき」「ゆうぐも」「あおくも」が、観閲部隊とすれ違いながら、自艦の右前方に連続発射。ランチャー後方より赤い炎と黒灰色の煙が上がり、やや遅れてロケット弾が黒灰色の煙を引きながら飛び出します。やがて煙の噴出が止り、ロケット弾は飛翔を続けます。肉眼でも追えます。着水時に小さな水柱が上がり、少しして、付近の海面が白く泡立ち、広い範囲で海面が少し盛り上がります。そして、「が〜ん」という音が艦の底から湧きあがり、艦に衝撃が走ります。足下の甲板を下からハンマーで殴られたような感じです。対潜弾の爆発による水中衝撃波です。そして、着弾点で巨大な水柱が上がります。各艦が4発、計16発発射されますので、次々と衝撃が来て、艦が震えます。水中爆発の効果は体験しないと分かりませんね。
続いては、4隻の潜水艦「たけしお」「ゆきしお」「さちしお」「はましお」による潜航と浮上である。「うずしお」(これは潜航しない)を先頭にやってきて、潜航と浮上を繰り返す。海面に突き上げるように浮上してくる。浮上後すぐにはトリムの調整ができないようで、しばらく艦首が上がったままであるのが興味深い。
「むらさめ」「はるさめ」「ゆうだち」「きりさめ」の4隻がやってきます。艦尾ではSH-60Jヘリコプターがロータを回し、スタンバイしています。4隻は一斉に右に回頭し、艦尾をこちらに向けます。そして、ヘリが一斉に飛び立ちます。発艦したヘリは、少しの間その場でホバリングした後、左へ飛んでいきます。そして、発艦した4機のヘリは縦一列になって後方から接近し、左舷を通過していきます。各機の間隔は狭く、また高度も低い。
ヘリが飛立った後、前方より3隻のミサイル艇(PG821,PG822,PG823)が接近してくる。ミサイル艇に名前はなく、単に1号、2号、3号である。これらのミサイル艇は水中翼船タイプであり、46ノット(約85km/h)の高速で近づいてくる。各艇は一斉に360度ターンを実施し、軽快な運動性を披露する。旋回中は旋回の内側に船体を傾けるのが、印象的である。2回の360度旋回を行いつつすれ違っていく。
その次は2隻(?)のエアクッション艇(通称LCAC)が、水煙を上げながらやってくる。エアクッション艇、「おおすみ」に搭載されており、水面からそのまま陸上に上がり、車両等を揚陸するものである。
続いては、航空部隊である。後方より低速で2機のUS-1救難飛行艇が左舷側を通過していく。2機が前後に並んだ隊形である。着水展示が行われる予定であったが、風向きが合わないのか航過のみとなった。
US-1の後はP-3Cの対潜爆弾の投下である。2機のP-3Cが前後に並んだ隊形で、後方より接近し、各機4発の対潜爆弾の連続投下を実施する。開かれた爆弾庫から時間差を置いて、投下され、着水、そして、水中衝撃波に打たれた艦が震え、巨大な水柱が立つ。
これをもって、すべての展示を終える。
そして、森首相の訓示が行われ、約1時間半に渡って行われた観艦式と訓練展示が終了する。
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| 空砲を発射する「くらま」 | 海面を突き破るようにして浮上する潜水艦 | 「はるさめ」より発艦するSH-60Jヘリコプター | 高速に、そして、軽快に旋回するミサイル艇2号 |
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| 水飛沫をあげ、高速走行するLCAC | 低空通過飛行を実施するUS-1 | 対潜爆弾を投下するP-3C |