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13日目(最終日)〜San Francisco〜
2016年10月28日(金)
出発
いよいよこの旅の最終日。
残念ながら雨こそ降っていなかったものの天気はいまいち。
ユキちゃんから
近くのホテルで日本の旅行会社が1日ツアーとかやってるはずだから
それに申し込むことを勧められた。
でもどうにも集団行動嫌いの僕。
結局自由気ままに1人でサンフランシスコを楽しむことにした。
車はチェックアウト後もホテルの駐車場に置いておくことができるらしい。
せっかく
Fisherman's Wharfの近くのホテルに泊まった訳なので
まずはその辺りをブラブラ。
・
遠くに急な上り坂が見える。
サンフランシスコ独特の景色。
・
すぐ近くには
アルカトラズ島も見える。
寄付
港沿いを歩いていると
黒人のおっさんが僕を見て話しかけてきた。
「どこから来たんだ?」と気軽な感じで聞いてきた。
「日本だ」と答えると「ニューヨーカーみないな感じだな」と僕の身なりを指さして言ってきた。
水色のシャツの上にグランドキャニオンで買ったフリース。
下はギャップのジーパンにKeenのスニーカー。
ニューヨーカーってこんな感じなのか?
首から下げている許可証を僕に見せて何かの正規の人間であることを告げ
「サンフランシスコのホームレスを助けるために寄付して欲しい」と言ってきた。
何人か寄付した人のサインと寄付した金額が書かれたノートを見せられた。
う〜ん困った。
それが本当なら寄付してもいい気持ちは山々。
でもこの人が本当にそういう人なのか。
でも許可証(本物なのか?)は持っていた。
$5でいいか?と聞くと$10からだと言ってきた。
確かにノートには$10と$20の数字が書かれている。
でも正直なところ$10は払いたくなかった(現金の残りも減ってきてるし)。
「お願い、$5」と食い下がったら「OK」と言ってくれた。
僕もそのノートに名前を出身地を記入。
寄付のお返しに「I LOVE San Fransicso」と書かれたステッカーをくれた。
あの寄付は正しかったのだろうか...。
ベイ・クルーズ
ベイ・クルーズのチケットブースが目に留まった。
2 Bridge Cruiseというのがお手頃な感じ。
次のクルーズが何時か聞くと30分後だという。
ちょっと時間があるので保留にしてまたちょっと歩くとまた別のクルーズのチケットブースがあった。
こっちの
SF Bay Cruise Adventureはもう間もなく出航だという。
いいや、乗っちゃえ!
料金$30を支払い乗り場へ。
・
そこには中国語を話す人たちの団体客が。
あちゃ〜。
僕は別に中国人に対して変な偏見じみた感情は持っていない。
ただ彼らは得てして大阪のオバチャンよろしく声が大きくてうるさい。
せっかくのサンフランシスコのベイ・クルーズがガヤガヤ中国語でうるさかったら嫌だな〜と思っただけだ。
でももうチケット買っちゃったし乗るしかない。
船の一番てっぺんのデッキに上る。
やっぱり中国人が多かったがそれ以外の人もいた。
出航。
PIER 39という桟橋の近くにイカダのようなものがたくさん浮かんでおり
その上に何頭ものアザラシが寝ているではないか!
どおりでなんか獣臭いと思った。
凄い光景。
・
船はサンフランシスコの岸沿いを進みながら名所の説明がテープで流れる。
海から街を眺めると本当に坂の多い所だということがよく分かる。
風が結構冷たくて寒い。
徐々にゴールデンゲートブリッジが近づいてきた。
おー、でかい。
2人でお互いに写真を撮り合っていた中国人の女性に頼んで写真を撮ってもらった(英語で頼んだ)。
快く応じてくれて、アングルを工夫して撮ってくれた。
感謝。
・
船はゴールデンゲートブリッジの下を通過。
ちょっと進んだところでUターンしてもう一度橋の下を通過。
ゴールデンゲートブリッジの海からの眺めはたっぷり堪能した。
・
続いて船が向かうのはアルカトラズ島。
ユキちゃんからはここの島ツアーが超楽しいと勧められていたが
僕はあまり時間が無かったので海から眺めるだけにした。
なかなか凄い。
小さい島にびっしりと建物やら施設が備え付けられている。
宮崎駿が好きそうな島だ。
観光船も何隻か留まっていて観光客も大勢上陸していた。
アルカトラズ島をぐるーっと一周まわって出港した港へ。
正味1時間のクルーズだったが時間的にも丁度良くなかなか満足度の高いクルーズだった。
(中国人もそれほどうるさくなかった。)
ランチ
お昼なのでPIER 39をブラブラしながらどこで食べるか考える。
一通りレストランを見て回って
PIER MARKETというシーフードレストランにした。
SALMON ON BANNOCKというサーモンのサンドイッチとドラフト・ビール。
かなり美味しかった。
ケーブルカー
その後港沿いをホテル方面へ戻る。
行き先はホテルではなくハイド・ストリートのケーブルカー乗車場。
やっぱりサンフランシスコに来たらケーブルカーには乗っておきたい。
ところがそう思っていたのは僕だけではなかった。
ケーブルカー乗車場には長蛇の列が。
一瞬やめようかと思ったが、いやいややっぱりここは頑張って乗っとかないと。
切符はいつ買うんだろう?
みんな切符を買ってから並んでいるんだろうか?
列の最後尾のカップルにチケットはもう買っているのか聞くとまだだと言うので僕もそのまま並んだ。
ここには転車台がある。
上から降りてきたケーブルカーの車体を転車台の上に乗せて
人力で転車台を回して上り方面の線路に移動させていく。
なかなか面白い光景。
・
乗り場が近くなってきた。
乗車賃は片道$7(意外と高い)。
おまけに現金払いのみとのこと。
ここで1つ問題に気がついた。
この旅の最後に向けて順調に消化していったドルの現金の残りがもうわずかで
ギリギリケーブルカー往復分が払えない。
乗るのをやめることも考えたけど
せっかくここまで並んで乗らないのはもったいない。
ちょっと乗って降りてあとは歩いて帰ってくることにした。
いよいよ乗れる番が回ってきた。
進行方向右向き、外に面した席。
しかも一番前。
混んでいて若干窮屈。
座った後でチケット売りがまわってきて$7支払う。
いよいよ出発。
ケーブルカーは急坂を登り出す。
結構な急坂。
そこをグングンと登っていく。
・
途中の交差点にはバス停のようなケーブルカーの乗車場に大勢の人が。
ケーブルカーの車掌さん(?)がその集団に声をかけると何人かがケーブルカーに飛び乗ってきた。
ケーブルカーの端っこにつかまったいわゆる立ち乗りである。
見たところ料金は支払っていなさそう。
昔ケーブルカーの外につかまって乗ればタダだと聞いたことがある。
これがタダ何だったら全然それで良かったな。
初めから決めていた2つ目の降り場で降りた。
これで$7はちょっと高かったな―。
まあでも有名なサンフランシスコのケーブルカーに乗れて満足。
ロンバート・ストリート
2つ目の降り場で降りたのには実はそれほどの理由はなかった。
ところがここの交差点には何故か結構人がいた。
その理由が分かった。
ここはサンフランシスコの名所の1つ
ロンバード・ストリートの起点だったのだ。
正直それほど興味も無かったのでわざわざ行こうとも思っていなかったのだが
来てしまったからには楽しまなきゃ。
わざわざこの通りを走りに来る車がたくさんいる。
そしてその姿を写真に撮って楽しむ人たち。
ここはサンフランシスコの重要な観光スポットの1つになっている。
確かにかなりの急坂をくねくね曲がりながら下る道路は見ていて楽しい。
おまけにこのロンバード・ストリート沿いにも何軒も家があって
ここに住んでる人たちは毎日こんなところを走っているのかとか
いろいろ興味は尽きない。
・
ロンバード・ストリートで何枚も写真を撮り
さらにケーブルカーで登ってきたハイド・ストリートで港をバックにケーブルカーを写真に収めたりした。
登ってくるケーブルカーをビデオで撮っていると
乗客が手を振ってくれたりする。
ハイド・ストリートの正面にはアルカトラズ島も見える。
なかなかいい景色。
・
時間は2時過ぎ。
ハイド・ストリートを歩いて下る。
下りなら苦じゃないし大した距離ではなかった。
ハイド・ストリートを降りた先に
船のミュージアムのようなものがあった。
近くまで行っていろいろ見たけどミュージアムそのものは有料みたいだったのでやめた。
・
近くのお土産屋さんにはヒラリー・クリントンさんとトランプさんそっくりの人形の頭が付いたボールペンが売っていて
当時トランプさんみたいな候補者がいたことの思い出になるかと思い買おうかとも思ったけど
やめた。
(この時にはまさかトランプさんが大統領になるとは夢にも思っていなかった。
今思えばやっぱり両方買っておくべきだった)
ホテルに戻って車に乗ってホテルの駐車場を出た。
元々行く気は無かったけど面白そうだし場所も分かったので
まずはロンバード・ストリートを走ってみることにした。
あれだけの急坂を下る訳だからその分急坂を上る。
かなりの上り坂。
ちょっと怖い。
登り終わったところがハイド・ストリートで道路を渡ってロンバード・ストリートに突入。
すごいくねくね道。
自動車の教習所みたい。
楽しかったけどあっという間に降りてしまった。
ツイン・ピークス
さて、次なる目的地はゴールデンゲートブリッジがよく見えるバッテリー・スペンサーという所...だったのだが
天気が悪く
すでにゴールデンゲートブリッジが雲に覆われてほとんど見えない。
ゴールデンゲートブリッジの対岸の陸地も見えない。
ということはその陸地にあるバッテリー・スペンサーに行っても何も見えないということ。
残念だが諦め。
もう1つの目的地
ツイン・ピークスに行くことにした。
ところが途中の道が道路工事で渋滞。
とある交差点で僕が先頭になってしまった。
道路工事の黒人さんが僕に向かって待てと手で合図している。
僕はこの交差点を右に曲がりたい。
でもいまいち曲がっていいのかどうかよく分からない。
とりあえずウィンカーを出しておく。
不意にその黒人さんが僕に向かって何か言った。
僕は「右に曲がりたいんだ」というとその黒人さんに怒った口調で
「前に進めって言ってるんだよ!」と怒鳴られた。
単に僕が進んでいいタイミングだったところで声をかけてきたらしい。
工事渋滞と交通整理役にかなりイライラしてるみたいだ。
・
ツイン・ピークスまで大した距離ではないのだが
工事渋滞やらちょっと道を間違えたりしたりして
1時間かかってやっと到着した。
サンフランシスコの街が一望できる。
朝方なんかはこの辺りも雲に覆われていたので
とりあえずこの景色が見れて良かった。
確かにいい景色ではあったけど正直それほどでも無かったかな〜。
ここで撮影したTHETAの写真。
・
時間は3時半。
日本に帰る便のフライトは7:20。
若干早いが、レンタカーを返す必要もあるしボチボチ空港へ向かうことにする。
2週間のアメリカ1人旅もこれでお終い。
なかなか良い旅だったな〜。
家族のみんなありがとう。
これから帰りまーす。
・
Texas州AustinからここCalifornia州San Franciscoまで
13日間6,000キロ余りの道のりを文句も言わずしっかり走ってくれた日産ALTIMAちゃんともいよいよお別れ。
よく頑張ってくれたね。
サンフランシスコ国際空港
この後は特に問題無し。
空港に着いてレンタカーを返す。
半分僕の部屋状態になっていたレンタカーの中に忘れ物が無いように注意。
一眼レフのレンズのキャップが無いことに気付いて探すがなかなか見つからない。
ちょっと焦ったがなんとか溝に落ちてるのを見つけた。
走行距離をチェックしていたおばさんが「〜マイルだって。信じられない」と別の同僚と話していた。
僕の車のことかな?
・
この日の移動距離、21マイル、34キロ(少な!)。
この日の移動軌跡
・
空港内を巡回する電車に乗って国際線ターミナルに移動して無事チェックインも完了。
セキュリティーチェックも済ませてあとは飛行機に乗るだけ。
お土産屋さんで会社用のチョコレートと家用のチョコレートのお土産購入。
残っていた現金をほとんど消化した。
・
バーのカウンターでビールを飲みながら時間をつぶす。
ビールうまい!
でもサンフランシスコと言えば行きにも飲んだワイン。
2杯目はナパのワインにした。
行きに飲んだときよりも気持ち小さいグラス。
でも美味しかった!
下はこのバーのある待合室の雰囲気。
・
この時期日本でも日本シリーズがもりあがっていたようだが
こちらもワールドシリーズが盛り上がっていて
ラスベガスでもテレビの前には人だかりができていた。
このバーでもテレビではバスケットボールが映っていたのだが
あるお客さんが店員に「チャンネルをワールド・シリーズに変えてもらえない?」とお願いしていた。
店員さんが「よく分からないんだけど」と答えると
そのお客さんは「リモコンを貸してくれれば自分でやる」と言って店員さんからテレビのリモコンを借りて
ワールド・シリーズにチャンネルを変えてその後熱心に見入っていた。
周りの人も結構テレビを見ている人が多かった。
・
のんびりワインを飲んでいたらそろそろ搭乗時間。
いよいよアメリカともお別れ。
途中運転中にヒヤッとする事態は2〜3回あったけど
それ以外では特に身の危険を感じるようなことは1度も無かった。
若干強行スケジュールで本当はもっとのんびりしたかったところでのんびりできないこともあったけど
どうにかどうしても行きたかったところは押さえられた2週間。
かなり凝縮した1人旅だった。
協力してくれた家族(特にユキちゃん)には感謝。
本当にありがとうございました。
大変満足いたしました。
これからまた仕事がんばります。
それでは帰りまーす!
・
日本時間10月29日(金)、22:30無事羽田到着。
たまプラーザ行きの最終のバスに乗って帰ってきた(これを逃したら大変なところだった)。
さらにたまプラーザからは最終電車で帰ってきた。
最後の最後までギリギリのスケジュール。
でも無事に帰ってきた。
・
レンタカーを借りてから返すまでの全行程での移動距離、3,771マイル、6,034km。
ちなみに某「水曜どうでしょう」でアメリカ横断したときの走行距離は3,750マイルだったから
距離的にはアメリカ横断よりもほんのちょっとだけ長く走っている!
(「水曜どうでしょう」ではそれを1週間で走っていたけど)
結構満足!
これがオースティンからサンフランシスコまでの
全行程の移動軌跡。
(サンタフェの辺りでちょっと切れてるのはGPSロガーをオンにし忘れたから)
おまけ
アメリカに出かける前
長期休暇に入った10月11日からヒゲを剃っていない。
これだけ長い間ヒゲを剃らなかったのは多分これが初めて。
このままヒゲを伸ばしてみたい気持ちもあったのだが
いまいち家族の評判がよろしくなかったので
思い切って剃ることにした。
これが剃る直前の写真。
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