タヒチ島2日目。
この日はタヒチ島のそばにあるモーレア島観光ツアーに行くことになっている。
目玉は、なんとイルカと触れ合うことができるドルフィン・クエスト。
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パペーテの港から船でモーレア島へ。
船の一番てっぺんにイスがいくつもならんだ場所があったが、すでに満席。
室内に入る気は無かったので、手すりの近くに荷物を置いて陣取る。
せいぜい4〜50分程度の船旅だ。
船のてっぺんに陣取る。
まもなく出航。
いよいよ出航。
初めはゆっくり進んでいた船も、湾を抜けた辺りからスピードアップ。
それに伴い揺れがだんだん大きくなってきた。
船の苦手なユキちゃんは「休んでくる」と言い残し室内に入ってしまった。
途中、先に出航したやはりモーレア島へ向かうフェリーを追い越した。
そのフェリーが半端じゃなく揺れているのが分かる。
この船もあれくらい揺れているに違いない。
しかし僕は実際のところ強い風をあびて気持ちが良かった。
船の揺れもなかなか楽しめる。
イスに座っていた人たちも立ち上がって、時たまやってくる大きな揺れに歓声を上げていた。
そうこうしてるうちに、やがて小さかったモーレア島が目の前に大きく広がってきた。
船の揺れに歓声を上げる人々。
目の前にはモーレア島が大きく広がってきた。
まもなくモーレア島に到着といった頃にユキちゃんがフラフラと上がってきた。
相当に揺れが堪えたらしい。
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モーレア島に到着。
我々を案内してくれるワゴン車とドライバーが待っていた。
この日島内観光に参加したのは僕たちの他に女の子3人のグループのみ。
5人を乗せて島内観光が始まった。
ドライバーは現地の人で英語とほんの少しの日本語を喋る。
相変わらず陽気なにーちゃん。
走り始めてまもなく、高台の道路脇に車が停められた。
一応観光スポットらしい。
ガードレールの向こうにきれいな景色が広がっている。
高台の道路脇にて。
眼下にはきれいなモーレアの景色が広がる。
海の向こうにうっすらと見えるのはタヒチ島。
やがて車は走り始め、海沿いの舗装道路をひた走る。
10分か20分くらい走ったところで山道に入った。
一瞬ボラボラ島のジープ・サファリを覚悟したが道は比較的良かった。
やがて着いたのが一面のパイナップル畑。
パイナップルはモーレア島の特産物。
とりあえずそこでも記念撮影。
一面のパイナップル畑。
パイナップルはモーレア島の特産物の1つ。
次に向かったのはBELVEDERE(ベルヴェデール)というモーレア島で最も景色がいいとされる見晴台。
島の北側に大きく入り込んだ2つの入り江(クック湾、オプノフ湾)と
それに挟まれるようにしてそびえるロツイ山(899m)を眺めることができる。
さすがにここには観光客が結構来ていた。
確かに眺めはいいのだが、すでにボラボラ島で目が麻痺してしまったのか
それほどの感動はなかった。
BELVEDEREからの眺め。
2つの入り江に挟まれるようにロツイ山がそびえ立っている。
BELVEDEREにあったモーレア島のモニュメント。
モーレア島はこんな形をしている。
BELVEDEREはこのほぼ中心に位置し
島の上部(北部)にある2つの入り江を望んでいる。
この次はいよいよドルフィン・クエストが行われるホテルに向かうはずだ。
と思ったら、なぜか半強制的に黒真珠のおみやげ屋さんに寄り、そこで1時間近く時間をつぶすことになった。
ボラボラ島でのジープサファリでも似たようなことがあった。
こっちではこういうのがごく普通なのかもしれない。
それはともかく、別に強制的に買わされることはないので
ぐるっと見て回った後、近所の別のおみやげ屋さんを物色して歩いた。
ここで結構いいものが見つかり買ってしまった。
時間になりやっとホテルへ。
女の子3人のグループはドルフィン・クエストでは無いらしく別のホテルへ。
僕たちはボラボラ島でも泊まっていたのと同じ系列のホテル
Moorea Beachcomber Parkroyalで降ろされた。
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プールサイドのカフェ・レストランでランチ。
ツアーに含まれているランチをプールサイドのしゃれたカフェ・レストランでとり
いざドルフィン・クエストへ。
ホテルの敷地内の浅瀬をネットで仕切った場所で行われる。
この日の参加者は全部で10数人。
日本人は僕たち2人だけ。
2グループに分けられ、僕たちはフランス人の4人家族と同じグループになった。
フランス語とほんの少しだけ日本語を話せるフランス人の若い女性のインストラクターが
僕たちのグループについた。
水中カメラの準備をしていったが残念ながら撮影禁止。
ドルフィン・クエストの行われる場所。
この海はすでにネットで仕切られている。
中央のプールのような中にイルカがいる。
簡単に注意事項などのレクチャーを受けた後
まずは浅瀬の中に作られたプールのような場所に向かう。
おぉぉぉ!
すぐ目の前をイルカが泳いでいる。
こんな間近にイルカを見るのは初めてかもしれない。
すでにこの段階で感動!
プールサイドに腰掛け目の前に近づいてきたイルカの背中を触ったりお腹を触ったりする。
ちょっと暖かい。
分厚いゴムのような感触。
これがイルカの皮膚かー。
イルカと記念撮影その1。
ちゃんと専門のカメラマンがいて順番にポーズを取って撮影してくれる。
もちろん後で買わないと写真はもらえない。
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次に水中めがねとシュノーケルを渡され浅瀬へ移動。
さっきと同じかどうか分からないが、ここにもイルカがいる。
一列に並んだ僕たちの間を縫うように泳いだり
インストラクターの指示の通りに腕を振ると
それに従ってイルカがジャンプをしたり
小魚をあげたり。
水中でイルカに餌をあげるとき
みんなは口元で魚を離していたようだったので
僕はぎりぎりまで手に持っていた。
期待通り(?)ガブッと手をかまれた。
もちろんそれほど痛くはない。
イルカの歯の感触を直接感じることができた。
感激!
目の前を泳ぎ回るイルカがとにかくかわいい。
でも明らかにイルカは僕ではなくインストラクターの言うことを聞いている。
イルカとコミュニケーションがとれて、僕の言うことを聞くようになったら
もっとかわいいだろうなぁー...。
イルカと記念撮影その2。
インストラクターが合図するとちゃんと口を広げてポーズをとるイルカ。
賢い!
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正味30分くらいのアクティビティー。
でもアッという間に終わってしまった。
僕としてはもっとイルカと戯れて一緒に泳いだりできるのかと思っていたので
ちょっと物足りない。
でもこれだけイルカと触れ合うことができて十分満足。
心がとても癒された気分になった。
しかし一方イルカにとってはやっぱりストレスが溜まるらしく
つい最近一匹死んでしまったそうだ。
複雑な気分。
終わっても僕たちがいるそばに寄ってくるイルカ。
うぅ、かわいい!
イルカとの別れを惜しみつつホテルのビーチに戻り残りの時間をのんびりと過ごす。
といってもほとんど時間もなく、すぐに車が迎えに来る時間になってしまった。
残りわずかの時間をホテルのビーチで過ごす。
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帰りはタヒチ島まで飛行機。
船でも45分くらいの距離。
想像はしていたが見事にセスナに毛が生えた程度の小型機だった。
搭乗券も何度も使い回したような簡単なもの。
タヒチ島までの飛行機の搭乗券。
何度も使い回しているようで、折り目も付いている。
当然自由席なので座席番号など書いてない。
一応日本語でも「ご搭乗券」と書かれていた。
これがタヒチ島までの飛行機。
定員20人程度のまさにセスナ機。
こんな小型機に乗るのは初めて。
不思議と不安はほとんど無く、期待で一杯だった。
別に一番に乗り込んだ訳ではなかったが
一番前の席 − 操縦席のすぐ後ろが空いていたのでそこに座る。
やがてパイロットが一人乗り込みいよいよ出発。
手慣れた操作で計器類をチェックしたりスイッチを入れたりしている。
やがて動き出した飛行機は滑走路を程なく助走し
フワッと軽々浮かんだ。
おぉぉぉぉぉぉ!
本当に飛んでるー!(当たり前)
小型機の操縦席。
目の前にはまさにこの飛行機を操縦しているパイロットがいる。
見事な腕前。
飛行機はあまり高度を上げないまま一路タヒチ島へ飛び続ける。
眼下の海面の波がはっきり見える。
来るときは船で45分ほどかかった道のりも飛行機ならひとっ飛び。
見る見るタヒチ島が大きくなっていく。
やがてパペーテの町並みがはっきりと見えるようになり飛行場も見えてきた。
ブィーンと旋回し無駄のない動きで滑走路へ。
あざやかな操縦で簡単に着地。
正味10分程度。
あっけない。
こうしてモーレア島の1日観光ツアーも無事終わった。
そしてこれがタヒチで最後のアクティビティー。
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翌朝、5時にホテル前に集合し空港へ。
いよいよ楽しかったフレンチ・ポリネシアの日々ともお別れ。
まったくまさに天国そのもののような島だった。
ここで過ごした日のことは永遠に忘れることは無いだろう。
日本−タヒチ間を飛ぶエアー・タヒチ・ヌイ航空。
マリン・ブルーの機体がタヒチのイメージぴったり。
いよいよフレンチ・ポリネシアともお別れ。
さようなら、フレンチ・ポリネシアの島々。
さようなら、ボラボラ島...
※最後の写真だけはボラボラ島で買ってきた写真集から使わせてもらいました。
これがボラボラ島の全景です。